ほいくし 2019-02-20 23:00:47 |
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お前も、早くこっち来いよ。( 相手の言葉に甘えて再びソファに腰を下ろすと、空いた隣をポン、と叩いて近くに座るよう促し ) そりゃ良かった、俺は大体毎日あの時間に出るから平気だ。それから……メール、見た。番号まだ残してたんだな。( 口を開けば締まりのない表情を見せそうになるため、目つきが悪い仏頂面のまま言って )
…それじゃ、失礼します( 断る理由もなく誘われるままに座ってみたものの、目線が迷子で相手から正面へと移し )元々連絡先の整理をあんまりしないんで。ムカつく、とかもう関わりたくねぇって人は即削除しますけど。檜山さんは消してました?( 他の人のアドレス管理がどうなのか知る由もなく、相手はどうだったのかとふと疑問に思い聞いてみて )…あんまりあーいうのしないなら、必要最低限に留めますけど( 質問ついでに見えた相手の横顔はどう見ても快く思われていなさそうで、流石に朝から軽率だったかと頬掻き )
いや、俺もお前のは残してた。( 残していた上に、職場が変わった後も何度か連絡しようと試みたが結局今の今まで出来なかった情けない記憶を思い起こし、遠い目をして ) 何言ってんだ、そりゃすぐに返してやれない時もあるが、俺は吉野からの連絡なら、……その、いつでも待ってる。( 実のところ他人と仕事以外のプライベートな連絡を取り合うことはあまりなかったのだが、彼からの連絡ともなれば願ってもない機会だと、慌てて彼の言葉を否定して )
へぇ?じゃあ檜山さんも同種ってことか( 遠い目から、整理する面倒くささはよく分かると勝手に解釈し納得した顔で頷いて )なら良かったです、気が向いたら連絡するかも。檜山さん忙しいですからね( 言葉と表情が合っていない事への疑問は残っていたが相手がそう言うなら問題はないかと安堵して )今日は何時に仕事戻ります?合わせて俺は風呂にでも( 先に聞いておこうかと時計を確認し )
まァな、一度登録した連絡先をわざわざ消すってのは、逆に未練がましい気もする。( 顎に手を当て考える素振り ) 忙しいのはお前も同じだろ。連絡は吉野がしたい時にすれば良い。( 同じ職種だからこそ相手の忙しさもある程度は理解が出来 ) ああ、気ィ遣わせて悪い。もう良い時間だしな、俺はそろそろ部屋に戻るか。( よっこらせ、と無意識に親父臭い台詞を吐きながら立ち上がると今朝からリビングに置きっぱなしだったノートパソコンを手に取り ) 俺は仕事が終わり次第適当に風呂入る。明日は土曜だし吉野はゆっくり休めよ。( そう言い残して部屋を後にし )
やべ、いつの間にか寝落ちてた( のそりと起床し洗面台へ )つめてっ、…おし( ばしゃばしゃと顔を洗えば冷たい水で眠気も吹き飛び。気合を入れてキッチンへと向かえばまずはお湯を沸かし朝の一杯を楽しむことにして )…今日は先輩もゆっくり寝てられんのかね。( 結局何時まで起きていたのだろうと相手の部屋を見つめながら、日頃の疲れが和らぐといい_自分が癒せれば…と考えるも結局何をすればいいのか分からず深い溜息 )
……ねみィ、( 布団から這い出て欠伸をひとつ。寝ぼけ眼のまま洗面台の前で朝の身支度を済ませ、ソファで一息つこうとリビングを覗けばキッチンで作業をする同棲相手の姿があり ) おはよう、吉野。昨日はよく眠れたか。( 濃紺のスウェット姿のまま現れて声を掛け )
( ドアの開く音や水の音で相手が起きてきたことを察してはマグカップをもう一つ追加して )おはよう檜山さん、お陰様で。流石に休日はラフなんですね( スウェット姿はなかなか新鮮だと感じながら相手にはブラック珈琲差し出して、テーブルにあるミルクと砂糖を補充 )
ああ、どうも。飲んだらすぐ着替えてくる。( 珈琲を受け取ると、相手の一言で自分の身なりに気が付いて ) ……もうこんな時間か、簡単な物で良ければ昼飯でも作るが、どうだ。( 時計に目をやりゆるりと首傾げ問うて )
すみません、檜山さん。ちょっと呼び出しくらっちゃいました( 苦笑い )戻ってくんの明日の夜になっちゃうかも…( 頬掻き申し訳なさそうに )また改めて、ご馳走になりますね、行ってきます。
分かった、気を付けて行ってこいよ。明日は外出の予定もないから、俺は大人しく家で待ってる。( 謝る相手に気にするな、と告げて相手の背中を見送ればソファに座り込み一息ついて ) ──行ってらっしゃい、吉野。( 扉が閉まる音を聞いてから家を出た相手に向かって一人で呟いて )
( 珈琲を飲み干す頃には、気付けばもう夕方に差し掛かっていた。二人暮しにしては十分な広さのあるリビングで手持ち無沙汰だった己は、ベランダに出て煙草を吸っていて。ふと思い立って携帯を取り出すと、電話帳から同棲相手の電話番号を探し出し )
" 吉野、仕事頑張ってんな。無理すんなよ。"
( 今夜も自室で仕事にかからなければならない為、もしかすると明日まで会えないかもしれない。そう考えながら、数分躊躇った後恐らく仕事中であろう相手に短文を送信して )
( 頼まれていた事から解放されて時計を確認すればすっかり夜も遅い時間。予想通りの暗さに溜息をつきながら、携帯に届いていた相手からのメールを眺め )
『ありがとうございます。檜山さんはゆっくり出来ました?もうすぐ帰宅しますけど、仕事中でしたらそっちに集中してもらっていいんで。お疲れ様です』
( 時間的に今日はもう自室にいるのかもしれないと想像し残念に思いながら送信、もう一度メールを眺めてはさり気ないその優しさに何度目かの擽ったさを感じ。流れるように保護をして早く帰宅しようと足を速め )
( いつもより早く仕事が終わり、帰路につくと昨晩届いたメールをもう一度見返して。昨夜は運悪く時間が噛み合わず、相手が帰宅した頃には自室にこもり、扉の開閉音に気が付かなかった事から恐らく机に突っ伏して先に寝てしまっていたのだろう。今夜は会えると良いが、と急ぐ足取りで買い出しを兼ねてスーパーに寄り道をしてから帰宅。静かな部屋にポツリと自分の声だけが聞こえて )
ただいま。吉野は──さすがにまだいないよな。
ただい…ま( 昨日の帰宅後は疲れてそのまま寝てしまい、朝もバタバタと出勤した為相手と顔を中々合わせられず。週明けにも関わらず既に週末並の疲れと眠気だと重い足取りで帰ってきたが、ドアを開ければ明るい室内が見えて慌ただしくリビングへと向かい )檜山さん?います?
──ッ吉野、おかえり。( バタバタと廊下をかける足音が耳に届き、睡魔からソファで項垂れるように寛いでいたところを慌てて起き上がり返事をして。ふと仕事の疲れからか相手の顔色があまり良くないことに気が付いて心配そうに言い ) 昨日はろくに寝れてないんじゃないか、疲れたなら遠慮せず休めよ。
…すみません、寝てました?( ソファーに相手の姿を見つけて近寄るも眠たそうな表情にしまった、とバツが悪そうな顔をして。睡眠時間はそれなりにあったはずなので問題はないだろうと相手の心配に首を振って返せばそんなに自分の顔色が悪かったかと頬をゆるゆる触って確認 )いや、流石に今寝たら変な時間に目が覚めそうなんで。ちょっと眠たいだけで不調とは違いますから。檜山さんこそ、大丈夫ですか?
ああいや、俺は別に平気だ。今日は上がるのも早かったしな。( 彼の帰りを待っているうちにうたた寝をしてしまい、玄関先まで出迎える事が出来なかったと胸の内に小さな後悔を生みながら。体調に問題はないとの主張に安心して、立ち上がると何品か皿と料理が出揃ったダイニングテーブルの方へ足を向け )
腹減ってるか?買い物ついでに夕飯作ってみたんだが、良かったら。
そんなに早かったんですか?珍しい…!ていうか、本当だ凄くいい匂いする…
( たまの早帰りこそソファーでなくてゆっくり休んでいればいいのにと言いかけた所で相手の言葉_先輩に会えると思った途端にはしゃいだせいか、全く気が付かなかった食欲を煽る匂いに漸く気が付き目を輝かせ )食べたいっす!あー、毎回作ってもらってすみません。俺、料理は全く出来なくて
なら良かった、準備出来てるから手洗ったら適当に座って食べてくれ。( 予想以上の良い反応につられて笑顔をこぼし、作った甲斐があったと再び安堵。既に大方セッティングの終えられたテーブルへ飲み物を運ぼうと )
あ、吉野何飲む?お茶でも水でも珈琲でも、今日は何でも揃ってるぞ。
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