ほいくし 2019-02-20 23:00:47 |
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──吉野、待たせたな。( タン、と乾いた靴音響かせ 住所が記された紙から顔を上げ ) 俺の思い上がりじゃなければ、まァその……俺を相手に選んでくれたと思って良いんだよな。( 頬ぽり )
先に言っておく。お前は不安みたいだが、俺は別に生半可な気持ちで声を掛けた訳じゃない。自然消滅、放置云々の形は何が何でも避けたいし、俺も吉野なら信頼してみても良いかと思ったからだ。……お前こそ、こんなオッサン捕まえといて後から " やっぱり無理 " とか言うなよ。──いや、言うなってのは俺のエゴかもしれねェけど。( 考え込み / 後頭部がしがし ) まァ断じて若くも可愛くもないし、ましてや恋人ですらない俺と同棲なんて、お前の方がお人好しに見えるがな、吉野。趣味の悪さだけは褒めてやる、お前が悪趣味じゃなけりゃ俺は今ここにいないだろうからな。( 相手の頭にぽんと手を置き )
とりあえず大体の日用品だけ詰め込んで来た、不足があればまた今度買い出しやら付き合ってくれ。( 意気揚々 / スーツケース軽く上げて見せ )
…おはようございます( 家出た先に待っていたスーツケースを持つ相手の姿にほっと一息 )つーかここに来て待ってたのはあんたじゃないってどういう事ですか( くはっ )檜山さんが選んでくれたように、俺も信じてみたいって思ったんすよ。重い、とは言いましたけど別にガチガチに縛り付けたい訳じゃないんで。俺を救おうとしてくれた檜山さんがいつの間にか一緒に楽しんでくれてた、なんて展開になればいいなーと。( 頬ぽり、 )お人好しの悪趣味同士、お願いします( にひっと笑み浮かべぺこり )
っと、すいません。もう俺行かねーと。檜山さんは休み?これから?( 時計ちら、 )これ家の鍵、階段上がって2階の一番奥です。適当に寛いでもらってていいんでまた夜に。日用品、ありがとうございます。勿論付き合いますよ( やや早口で伝えるも最後はきちんと頭下げて )そんじゃ、お先に行ってきます!( たっ、 )
ああ、おはよう。まだ居てくれて良かった。( 胸撫で下ろし安堵の溜息 )
そう言ってくれるなら俺も助かる、重いのは恐らく同じだからな、俺も極力縛り付けないように気を付ける。何か不満や不安があればその都度言ってくれ、遠慮は禁物な。( こくり )
俺もこれから仕事だ、荷物置いて準備してから出る。朝から仕事前に引き止めて悪いな、気を付けて行ってこい。信号ちゃんと守れよ。( 慌ただしい様子の彼から鍵を受け取るなり片手上げて、これから同棲する一室へと足を向け )
…すー、( 鍵を取り出せば差し込む前に一度深呼吸 )ただいま。( 静かに帰宅、家を出るまでは無かった品物がいくつか増えているのを改めて目視すれば僅かな変化に擽ったさを感じふっと表情和らげて )
──、!( 鍵穴に合鍵を差し込もうとした所でふと手を止め、試しにドアノブを回してみれば案の定キィ、と軽い金属音を音を立て扉が開き ) ただいま、吉野。帰ってたのか。( 本人の姿を確認する前に玄関口に揃えられた靴が目に入り微かに頬を緩め、その隣に倣って靴を脱いで奥の部屋へ向かい )
おかえり、檜山さん。俺はちょっと前に。( シンプルなテーブルに2つ、コーヒーの入ったマグカップを並べていた所に丁度相手の声が聞こえてきて直ぐ様席を立ち )あー、貴方が酒好きなのは覚えてたんですけど、何がいいか分かんなかったんで( 頬掻き )とりあえず、ゆっくりします?( 帰宅後すぐの相手を気遣い肩竦め )
そうか、仕事お疲れさん。( 鞄を降ろしコートを脱ぐと、珈琲の香りが鼻を掠めて ) んな事まで覚えてんのかよ、律儀な奴だな。俺は飲めれば何でも、ビールも日本酒もワインも飲むし、珈琲も好きだ。わざわざありがとうな。( 己の好みを覚えていてくれた事に喜びを隠し切れず、思わず誤魔化すように視線を逸らして礼を述べ ) ……なんか良いな、こういうの。家に誰か居んのなんて久々だからな。( ふ、とやや自嘲気味に笑えば腰を下ろし珈琲に口をつけ )
こっちは懇親会だの忘年会だのの度に先輩がかっ食らう姿を見てるんですから、忘れるはずないでしょうよ( 喉鳴らし懐かしげに相手を見てから軽く首を振って )苦手なのがないのは何よりですね、俺は苦いのはあんまり。( ビールや無糖の珈琲想像し苦笑い )俺もです、変な感じなのに…なんか嬉しい( 似ている境遇だったからなのか、呟くような台詞が胸に響いて。まだ僅かに緊張を残したまま自らも一息つこうと飲み込み )
その節はどうも。で、吉野は苦い物が苦手、……今ちゃんと記憶した。( 彼の好みを復唱して記憶に焼き付け ) しかもその相手が昔の仕事仲間なんてなァ、人生何が起こるか分からんな。( ふは ) ……嗚呼、仕事の件で一つ言い忘れてた事がある。( マグカップを置いて向き直り ) 通常勤務は今日みたいに朝方から夕方にかけてで終わるんだが、ここ数ヶ月持ち帰って家で片付けねェといけない仕事があってな。今のところほぼ毎日続いてる。そういう訳で、暫くの間夜は遅くまで付き合ってやれないんだよ。( 申し訳なさそうに後頭部がしがし ) その代わり、になるか分からないが。休日は朝からだろうが日中だろうが吉野の時間が許す限り付き合ってやれる。今日から一緒に暮らす訳だから、互いに都合は知っておいた方が良いかと思ってな。( 再び珈琲を口に含み相手の様子を窺って )
いえいえ、眺めてんのも楽しかったんで。俺結構好き嫌いあるんで覚えんの大変ですよ?( くす、 )本当に…恥ずかしい姿見られたみたいでなんか何とも言えない気持ちもあるんですけどね( 両手の平を上に向け参ったとばかりに眉を下げ笑い )主任は持ち帰る量も多そうっすもん。大丈夫ですよ、多分。暫くってことはずっと、って意味じゃないですもんね( 自信を持って頷けない辺り自分の弱さなのかもと肩竦めつつ )忙しさから開放された瞬間くらい自分の時間に当てて下さいって言えたらいいんですけど、ちょっとそこまで聞き分けのいい頭してないんで…不貞腐れたりとか、文句言ったりとか、いい子では待ってらんないっす、でも会えた時間を大切に出来たら充分とも思うから。多少の無理はしつつ落ち着ける時に俺の側にいて。…これって既にあんたの事縛ってんのかな( 頬掻き )
安心してくれ、記憶力には自信がある方だ。( 微かに口角上げ ) 恥ずかしくても良いんじゃないか。俺は単なる仕事仲間としてだけじゃなく、良い面ばかりじゃない一人の人間としての吉野に、触れてみたいと思った。( 視線は宙を見つめたまま、しかし真剣な眼差しで呟くように告げて ) それは勿論、春頃からは今よりずっと纏まった時間が取れるようになるはずだ。……悪いな、不安にさせたか。( 思わず相手の頬に触れそうになるも、今はまだ駄目だと思い留まって ) 良い子で待ってろなんて死んでも言わねェよ、寧ろ吉野は我儘でいてくれて構わない。それにアレだ、傍に居たいのは、お前だけじゃない、しな。( この計り知れない好意はどこまで伝えて許される物なのか境目が分からず、視線を逸らして言葉を濁しながら )
──それじゃ、早速だが今日はそろそろ仕事に戻る。珈琲美味かった、ご馳走さん。( 空になったマグカップを持って立ち上がると、去り際に相手の頭に添えるように軽く手を置いて ) ……また明日、おやすみ。吉野。( 名残惜しそうに手を離すと新しい自室へと向かい )
それは頼もしい限りです( つられるように笑み零し )…本当に物好きっすね( 一人の人間として触れてみたい_そんな言葉にぽかんとするも宙を見つめる相手の表情は真剣そのものだった為、それとなくの返事しか出来ず )春ですね、じゃあその時が来るの楽しみにしてます( にっこり )側に居たいって思ってもらえてんなら今はそれでいいです。おやすみ、檜山さん。夜更かしし過ぎると身体に毒っすからね( 頭から離れていく温かな手に咄嗟に伸ばしそうになった自身の手を意地で下ろし、何事も無かったかのように相手の背中を見送って )
春か…早く来ねぇかな。( どかりとソファーの背もたれに寄りかかり、片腕で両目を覆い隠し )…頼む、がっつくんじゃねーぞ俺。大事にしてーんだ。我儘のセーブも、一回外すとどうせ出来そうにねぇ( まだ初日、久々の再会ではあったが相手もまだ色々考えるところがある様子だったとその真意までは見えるはずもなく溜息 )ほんと、厄介なの見つけちまったな…先輩。( 他人事のように小さく口にしてはそのまま自室に戻る気力も抜けて静かに目を閉じソファーに身を任せ )
──うっし、こんなモンか。( 朝特有の張り詰めた空気の中、同棲相手の起床を待ちながら新居のキッチンを借り手慣れた様子で朝食を拵えて )
ん…すげーいい匂い…( 鼻先を擽る朝食の匂いと一定のリズムで聞こえてくる音に目を覚まし、ムクリと起き上がり )ねむ、( まだぼんやりする頭をガシガシと掻きながら欠伸をひとつ )
檜山さんに影響はねーと思うんすけど、俺の名前ミスってんな。今気付いた…何やってんだか( 苦笑い )今後気を付けます( 此方返事不要 )
吉野、おはよう。勝手にキッチン借りて悪いな、丁度今出来たところだ。( 食器がカチャリとぶつかる音を立てながら、食卓に朝食並べ ) 昨夜の珈琲のお礼。──起きて早々悪いが俺は先に行く、出勤時間が迫っててな。何かあったらいつでも連絡してくれ。( エプロンを脱ぐと慌ただしい様子で身支度整え ) また夜に。……行ってきます。( 決して軽くはない足取りで玄関口に向かい、扉を開ける前に一度だけ振り返って微笑み挨拶を )
腰、いてぇ…( 擦りながら立ち上がり椅子へと移動 )珈琲の御礼が朝食ってそんな事あるか?…美味いし( バタバタしている中でも振り返って微笑み掛けてくれた姿を思い返しながら気付けば締まりの無い顔になっていた頬をぱちんと叩いて食べ始め、そこで改めて相手が料理上手な事を知り瞬きを )連絡先、変わってねーってことなんだろうな。昨日聞いてねぇし。( 行儀が悪いとは思いつつ、口を動かしながら携帯取り出し消去していなかった番号を開くと数分悩んだ後にテスト送信という名目で短文送信 )
『朝食、美味しいです。ありがとうございました。行ってらっしゃい』
──ただいま、( ガチャリ、と鍵を差し込んで扉を開け、中に誰もいないと分かるとコートを脱ぐなり携帯電話を移動させ。今朝家を出て暫くしてから確認したメールの受信箱を再び開き、同棲相手からの一通のメールをまた読み返して、思わず笑みが零れてしまい )
ただいま、あ。電気ついてる( ぱち、 )檜山さん?お疲れ様です( 部屋の明かりが着いた我が家への帰宅はいつぶりだったか、そんな些細な事も嬉しいとじんわり胸を温めながら靴を脱いでリビングへと向かい )
──吉野、今帰ったのか。お疲れさん。( 玄関から扉の開閉音が聞こえるや否や慌てて携帯をポケットに仕舞い、ソファから立ち上がって出迎えて ) 今朝はバタバタしててろくに話も出来ず悪かったな。( 首元に手を当て謝罪の言葉をぽつり )
寛いでもらってていいですって( 直ぐに出迎えてくれる姿を見て思わず笑み零し )気にしてないです、というか起きて直ぐにご飯があるってなんか…ある種感動というか( やんわりと首を振ってからへらり )むしろ時間とか平気でした?
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