真夜中のピエロさん 2019-02-19 14:27:51 |
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「アイツ、来るのか……?」
(料理出来ないからベルを呼ぶと言っていた彼がキッチンに立ったことでその可能性は低いと思われるのだが、朝のドタバタと昨夜からの馴染みですっかり忘れていた自分の下半身真っ裸な現状をソファーに残されたまま上着を捲り太腿際まで包帯で巻かれた素足を再確認すれば聞かずにはいられなくて。それを抜きにしても朝から募る気分的には来ないなら来ないで越したことはないのだが)
(/ベル様、大変申し訳ないです……。下半身事情と朝の出会いアレコレが笑 ツ、ツンがあまり仕事をしていない馴れが早い息子のようなので次回がありましたら是非に!)
ベル忙しいみたい。僕が簡単なの作るよ。
そう言いながらラーメンをしゃっと茹でる。普段料理する事ないからか少し長めに茹でて伸びてしまった麺を2つの皿によそう。自分は結構食べるからかなり多めにして、相手には…並ぐらいのラーメンを作ってリビングの机に置く
「そっか、……頼りにしてるんだな。 毎回作って貰ってたりするのか? こんだけしっかり作れんのに」
(来ないと確証を得られれば捲っていた服の生地を離し小さくガッツポーズで安堵して。湯が沸騰する音から数分後に良い匂いが鼻に届きだすとつられるようにして机に近づいては並んだ湯気のたつスープと麺に顔を輝かせる。茹でるだけのラーメンを料理のカテゴリに入れてしまうあたり料理初心者丸出しなのだが、パンとか簡素なものを食べさせて貰う気でいたぶん温かな食事に尻尾を上機嫌に揺らして席に座り)
(/たんだんハスタ様のオカンみたいな立ち位置にみえてくるベル様……! ハスタ様と同じくとても素敵な方だと背後はそわそわしていますのでお会い出来るのが楽しみです。 クロも胃袋掴まれつつ料理覚えたいですね(希望!))
毎日じゃないよ。いつもするのはお前にもよくないって言われてラーメンだけ教えてもらった。ほかの料理は思い浮かべることはできるけど作れない。
そう言いながら横に座ると頂きますと手を合わせて食べ始めるが、口に入れて熱かったのかびくっと肩が上がる。スタスタと冷蔵庫に行くと冷えたお茶を持ってきてごくごくと飲み干す。結構子供っぽい
「胃袋握られるどころか教育されてんじゃねーか。アンタもアンタで誰かの世話になってたりするんだな、…………、っと。……いただきます。」
(後ろ髪を括り直しながら相手の食事事情の進行度にツッコんで呆れた眼差しを向けてみるも、現在進行形で世話になっている側としては親近感もあり、そうして相手を常に支えてくれる存在がいることには不思議と安堵を覚えたりする。傍らで、すこーしだけイラッとするのは空腹限界の為だとハッとなり同じように手を合わせて)
「ふは、ちゃんと冷まして食わねぇから」
(片手の腫れの引きが十分ではないためフォークを選び絡めた麺を冷ましていた最中で隣に起きたトラブル、それに溢れた笑いの息も麺に吹き掛けては慎重に食べ進めて半日以上ぶりの食事の至福を噛みしめる)
うぅ…お腹すいてたんだよ…
涙目になりながらそう言って次はちゃんとふーふーして食べる。一口が多いためハムスターみたいになるも美味しそうに食べて、早いこと食べ終える。特にすることも無いため相手が食べ終わるのを待つ。猫だからやっぱ猫舌なのかなと思いながらもじーっと相手を見ていて
(猫舌に合わせて麺を冷ましている間に隣を横目でチラリと伺うぐらいの時間は十分にあって、熱に強い舌ではなさそうだったのに冷ます時間はやはり此方より短いようで麺がスルスルと相手の口の中へ吸い込まれていく。それに焦る気持ちよりも頬を膨らまして美味しそうに食べる姿に此方の食欲も刺激されたので、遅れていくぶんには良かったのだが)
「……おい、こら、そんなジロジロ見られると食いにくいだろーが」
(完食したあとの相手の視線がちっとも外れないことに気が付いて苦言を垂らすと、少しだけ反対側にプイーとそっぽを向きながら長い時間を掛けて丁度よい温度になったスープをコクコクと喉を鳴らして美味しく飲み干していく)
汁まで飲んでくれて嬉しいんだよ。
自分は汁まで飲むタイプじゃないが相手のごくごく飲んでいる姿を見ると自分と少しは飲んでみる。でも最後までは飲まないで相手が食べ終わるのを見ると手を合わせたあと自分のと相手のをキッチンに置きに行く
「は、腹空いてたし……旨かったから、ごちそーさま」
(嬉しいとの反応に見つめられていた先程とはまた違ったムズ痒さに襲われながら丼を空にして机に上に置くと、一度相手に照れ恥ずかしそうな視線を向けた後に瞼を伏せながら手を合わして。丼を回収しようとする相手に直接手渡した後は腹が暖かく満たされ余韻に浸ろうとしたのだが、本日のミッションを ハッ……!と再び思い出してキッチンへ向かった相手を慌てて追いかけて)
「食器洗いぐらいならオレにも出来るぞ。アンタは、ほら、行かなきゃいけないところがあるだろ?」
(相手の隣にピタリと身体をくっつけて、シルクに置かれた食器は任せろと言わんばかりにぐいぐいと押しながら己の借りている服をポンポンと叩いてみせてみる)
そうかぁ~良かったよ。…えっ?やってくれんの?助かるよ。
そう言いながら笑って相手に食器を渡す。相手からどこかに行かなきゃ行けないんじゃないかと提案されれば分からないのか不思議そうに首を傾げる。今日は仕事も休みだしなにかする用事もないのになぁと立ちながら悩んでて
(比較的にこやかな表情で相手と同じように首を傾げながら遠回しな訴えに気付いてくれるのを待ってみたりするが、悩み続ける様子にクワリと目を開いて)
「オ レ の 衣 類 を 買 い に い く ん だ ろ !」
(言葉ひとつひとつを強調しながら威圧と共に答えを述べていくが、偉そうに頼める立場でもないことは分かっていて最後に少しの間を置いたのちに、「た、頼むから……!」とにゃーんと困ったように耳を垂らして)
そうか!忘れてた!すぐ買いに行ってくるよ!
そう言うとつっかえが取れたかのようにニコニコしながら一旦寝室に置いてある財布を手に取るとスタスタと家から居なくなる。思い立ったら即行動なためひとつの目的だけに全力な奴。仕事のときでも1人で突っ走ってしまうタイプ
「今すぐにか!? え、よし! えらいぞ! 行ってこい……!!」
(ゆくゆくは返す金とはいえ、口約束だけで立替てくれる金額なんて限度があると踏んでいた為、衣類関連は渋られることも心の隅っこで覚悟をしていたのだが文句ひとつなく即行動に移してくれる相手に驚き喜びを隠すことなく両手尻尾ブンブン振っては見送って、玄関が閉まれば上げたままの両手で拳を作りだし)
「これでオレの尊厳が守れるぞー!……あ、あ、朝なんか違和感あったか? なかったよな、寧ろ風通しがよくて気持ちいいとか思ってたぐらいだもんな。 怖ぇ、馴染むの早すぎだろ、バカッ」
(叫んだのちに両手をおろした状態でワナワナと自分の感覚の馴れの早さに震え1人ツッコミ大会を展開する自分は故郷ぶりといった感じのテンションで。昔から反発する割には染まりやすいと言われていただけに、下を穿くことに抵抗を覚え始めたらどうしようと内心すこしだけヒヤリとしていたのだが、それももう終わりだと思えば上機嫌な鼻歌も出るもので、キッチンに戻っては任さた食後の丼をリズム刻みながら洗い終えていき)
…猫の服ってどうゆうのがいいんだ?
近くに服屋があったから入って見るが普段自分が何も考えず買うだけあって何が流行りかもわからない。うーんと悩んでいると店員さん(猫)が来たため「今流行っててかっこいい服をください。何着でもいいです、あと下着も」と言って店員さんの動きを観察する。数十分して10着近く持ってきて、値段も高くて今の手持ちじゃ買えないため4着ぐらいを買って下着も2着買う。財布に入っていたお金はほぼ無くなってこんな高いんだと思いながらも家に帰って
(気分が良い時は動きたくなるもので早々に片付いた二人分の食器以外にもシルク周りに手をつけようと見渡してみるが、家主が綺麗に保っているのか料理を作りにくる奴が綺麗にしていくのかシルク周辺はピカピカで手をつける余地はなく。では寛ぐかとリビングのソファー、寝室をうろついてみても彼のいない空間の方が余程他人の家感が増して落ち着かず)
「あの調子じゃ、すぐに帰ってきそうだしなぁ」
(まっすぐ行動な相手を想えば口元が緩んでいき、玄関前の廊下の壁に背を預けるようにして座りこむと外の音に両耳を済ましながら帰りを待って)
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