真夜中のピエロさん 2019-02-19 14:27:51 |
通報 |
怪我が治るまではここにいな?怪我が治ったらどこへだって行けばいい
(そう言いながら微笑みぽんぽんと頭を撫でる。このまま外に出したくないと思ったのは本当で、素直に思ってることを伝える。そうした後床に座って相手と対面する形をとると「で、話ってのは?」と聞いて)
「……面倒見良すぎかよ」
(毛布を頭から被っている状態なので相手の表情は見えないが声音は優しく嘘ではないと解る、そんな彼に呆れた声を返す自分が何処かで有難いと思っているのも確かで。音と気配から目の前にいるであろう相手を毛布の暗闇からじっと見つめる)
「アンタの勝手で助かったオレの命に礼を言っても恩を返す義理はねえ。……が、助けられた後については話が別だ。怪我が治るまでの食費、あとアンタが明日朝一で買ってくるズボンとかパン……オレ専用の衣類。その他にも金の掛かったものに関しては、いずれ返しにくる。だから、」
(しっかりと下半身からの衣類要求を含みながら一息でここまでは口に出来たが、残りの言葉で詰まってしまう。いつからか誰かに甘え頼ろうとするときは必ず胸が軋んで反発をし始めるのだ。胸の衣服を片手で強く握りそれらを抑えながら続ける言葉は自分でも驚くくらい弱々しくて)
「こ、これから世話になるから、宜しく頼む……よ……」
うん、よろしく頼む。でもあれだよ、「僕の勝手」で動いたんだしお金もいらないし衣類もいらない。外に行きたいなら強制もしない…君は好きに生きていいんだよ。あんまり重たく考える必要なんてない、だって僕達種族も違えば生き方も違うからね。
(「僕の勝手」をやけに強調しながらそう言って笑いかける。最初は相手のことを考えて言ってるが、後半少し壁を作る。お前なんて信用してないんだと言わんばかりに見返りを求めない。すぐ出会って打ち解けるなんてハスタは出来なくて、お人好しなのはそうだがどこか少し相手を警戒してるようで)
「……怪我が治るまで置いてくれんのがアンタの勝手の延長だとしてもオレが同意した時点でその勝手は終いなんだ。喧嘩でも恩でも借りは絶対に返す、居留守使っても無駄だからな?」
(変なところでパチリと強情を燃やして毛布から飛び出し伸びる尻尾を上下にポフポフ揺らし抗議するが、最後の離した相手の言い方が気になれば先程までの表情を隠していた毛布から顔を出し)
「まあ、世話になってる間も散歩ぐらいは行くかもしれねーけど、…………」
(歯切れ悪く言葉を途切ると何か物言いたげに相手の様子を伺って)
あはは、困ったなぁ。居留守使えないのかぁ?
(けたけたと笑いながらそう言うと分かったと納得する。それに猫はひとつのとこに住み着くようなタイプじゃないと知っているためうんうんと頷く。自分が自立してから家には誰もいない生活が続いていたためこうやって話すのも嬉しい。さっきまでは警戒していたがもう吹っ切れたという感じだ。微笑みながらもペちペち上下に動く尻尾を見ていて)
「ん、分かれば宜しい。……言われずともオレはオレで好きにさせて貰うつもりだ。従うとは言ってないがアンタも好きにオレのことを使ってくれても構わない。世話になってる間だけだけどな」
(納得してくれた様子に釣られるようにしてニッと笑みを見せると先程相手が話していた好きに生きる云々の部分に対して応えを返して。どんな心境があったのかは不明だが相手の空気が柔らかくなったことを感じれば自然と嬉しくなり、期間限定と釘を刺しながらも特別サービスだと言わんばかりに雑用係どんと来いと胸を張る。従う確証なんてこれぽっちもないが胸を張る張る。)
「ふあっ……、オレからの話は以上だ、他にアンタからはあるか?」
(包まれた毛布の中が丁度よい暖かな温度になってくれば欠伸を溢して)
特に僕から言うことは無いよ。早く怪我が治るように安静にしててほしいってことぐらいかな。
そう言いながら相手の尻尾を見て自分の尻尾がふわっと揺れた。興味があるのかすたすたと相手に近づいてベッドに座っている相手の近くに行くと相変わらず床に座って少し低い所からカプっと口に含んでみる。
「わはったわはった……んじゃ、もう寝──っ、…………ツッ!!??」
(安静にとの心配に手をヒラヒラとさせながら返事をするが大きな欠伸も一緒に飛び出して。本格的な睡魔の到来に瞼を擦ると近くに寄ってきた相手に就寝を提案しようとしたのだが、己の尻尾の先が相手の口にカプリと含まれれば耳をピンと立て驚きに声を失って)
はむはむっ…
思いのほか綺麗で気持ちよかったのか歯を立てずにもぐもぐと口にふくみながら手でにぎにぎと握ってみる。クッションのような気持ちよさがあったからかブンブンと尻尾を振っていた。
「…………ん、んん……、おい、コラ……ッ、玩具じゃねぇんだ、ぞ……ッッ」
(尻尾の先から与えられる尾てい骨の痺れに眠気で緩んでいた身体は予想外の刺激を与えられ、本来であれば蹴りを繰り出すところだが胡座をきっちり組んだままだった為、初動のタイミングを逃してしまう。ぞわぞわとした感覚にベッドのシーツを握り抵抗を忘れてしまいそうになったが、ブンブンと楽しそうに振られる相手の尻尾に「このにゃろう……!」と気合いがこもり、フルフルと片手でチョップの形を作り出そうとする)
んぁ~…猫の尻尾ってなんか凄いな。
(一旦口を離すとキラキラとした目で言う。近くに猫がいたためしがないため猫の気持ちなんてわからなくて今の相手の気持ちもわからない。満足げな顔になるとベッドに乗って相手の横に移動すると寝転がって)
(チョップの鉄槌を下すよりも先に尻尾が解放されれば慌てて己の尻尾を手繰りよせて回収もとい保護へと急いで。1人満足中の相手が隣で横になるなり、そそくさと尻尾を背中からはみ出さないよう隠しては、被っていた毛布をバフリと相手の顔全体を覆うように投げ被せて)
「ひ と の 尻 尾 で 遊ぶんじゃねぇ!」
(肩で軽く息をしながら高揚で赤く染まった頬の上、生理的に滲んだ目尻の液体を素早く擦りながらフシャー!と怒って見せながら「凄いってなんだ……!?」とツッコミもくっつけるのも忘れない)
わふっ!…うぅ、ひどいなぁ
(そう言いながらもニコニコと笑っていた。自分ももうそろそろ寝ようとしていたが急に尻ポケットに入っていた電話が鳴る。電話に出ると仕事相手の奴で仕事ができたからこいと要件だけ言うと乱暴に切る。普段なら行ってるが行く気もないためポンっと携帯を床に投げて)
「それはこっちのセリ……」
(笑いながら酷いと宣う反省の色のない相手にほほーう?と文句を並べようとしたところに着信音が鳴れば瞬時に口を閉じて相手の応対を見守る。この距離だ、聴力は良い方で耳をすませば会話内容ぐらい聞こえるのかもしれないがそんな野暮なことはせずに胡座をかいた座り姿勢を崩すと相手の隣、すこし距離を置いて横になり)
「……間違い電話か?」
(言葉を一言も相手が発しないまま切られた様子に投げられた携帯を視界の端に映して伺ってみたりするが、ふわあっ……と欠伸を溢すあたりそれほど興味があるわけでもないし、重要だったお怒りモードが着信に邪魔され眠気に負けそうでもある)
仕事の電話だったけど…眠いから行かない。
そう言うと自分用の大きな布団を肩までかけると寝返りして相手に背中を向ける。相手も眠そうなため1度だけ相手の方向に向きを変えて先程の毛布を相手にかけるとまた背中を向けて目を閉じる
「ふはっ、そんな理由でいいのかよ」
(お仕事ボイコットの理由に小さく吹き出しては被された毛布にくるまる。就寝前の挨拶を掛けようと思ったが、妙な照れ臭さを覚えてしまい相手が再度背中を向ける頃迄には間に合わず。数秒後、胸の内で「おやすみ」と誰ともなしに告げるとそっと瞼を閉じて……結局、猫の尻尾の何が凄かったんだ?との疑問を羊と一緒に数えながら眠りにつく)
んん…眠い。
ゆっくり寝るつもりだったが、朝からドアをどんどんとした挙句ドスドスと誰かが入ってくる音で目が覚めた。その相手が寝室に入ると自分に近づいてきて胸ぐらを掴む。
?)お前ふざけんなよ!昨日サボりやがって!お前が来ないせいで俺は余計な怪我をした
仕事着に身を包んだままハスタの頭をべしべしと叩いたり揺らす。横に猫がいると「んだこいつ」と首根っこを掴む
(お疲れの猫の朝は遅い──。騒がしさに耳だけはピクピクと反応をみせるが意識が夢から脱出するのに僅かな時間を要し、首裏の痛みで目覚めるという最悪の朝を迎える)
「イッ……!」
(乱暴な起こされ方に苛立つ声をあげてギロリと視界を動かすが首を捕まれているため周囲ををよく確認できずにいて)
ちょっと…っ、さすがに君でもけが人に手を出すのは許さないよ?
そう言いながらも咄嗟に相手の手を掴むと後ろに回して相手の膝をかくんとさせるとぐっとうつ伏せに押し倒して背中に座る
元はと言えばお前が仕事に来ないからだろ!
ギャンギャンと怒りながらもじたばたと動こうとするが動けない。決して筋肉がないわけでない、細マッチョだがハスタとは10センチぐらいの身長の差があるため身動き取れなくて
(拘束していた奴が見知らぬモブ犬だと確認出来たのはモブ犬が手首を取られた際に首根っこを掴んでいた力が緩み、そこから脱出できた後の話で。恐怖心を押さえ、すぐに加勢に動こうとする足はあっという間に組臥せて圧勝してみせる逞しい相手の姿に止められて、ひとつ感嘆の息をつくと いいぞ!もっとやれ!と声には出さないが胸の内で目覚めの恨みと共に大応援をしてみたりするが)
「えーと、席を外したほうがいいか?」
(仕事の話もあるみたいなので、とりあえず空気を読んだ発言をしてみることに)
トピック検索 |