真夜中のピエロさん 2019-02-19 14:27:51 |
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ハスタ)…これだから猫は苦手なんだよ。
(彼が意識を失ったあとぼそっと呟いていると家に着き中に入る。だいぶ薄汚れた相手をまずはお風呂に入れてあげようとお風呂場に向かう。傷も打撲や打ち身なため染みることは無いだろうと思いながら風呂場に着くと服を脱がせて)
解説どうもです((。´・ω・)。´_ _))ペコ
(猫特有の関節の柔らかさが手伝い、他人の手でも突っ掛かることなく脱げるであろう衣服のアレソレ。本来であればとっくに目が覚めているところだが限界まで気を張った後に深くまで沈んだ精神が浮上するのにはもう少し時間が掛かるようで。今は、耳がピコピコと脱がされた肌寒さを訴えて、長めの尻尾がくるりと相手の足に絡まるぐらいだ。もちろん無意識の犯行。)
ハスタ)ははっ、尻尾くすぐったいよ。すぐ終わるから待ってて。
(眠ってる相手に話しかけて頭を撫でると体を洗い始める。自分よりも小さくて華奢な相手を優しく泡で洗ってあげて、少し長めにお風呂に入り拭いてあげる。自分用の大きいタオルで相手を包みながらリビングに移動して手当する。かなり怪我があったからか包帯だらけになって見てるこっちが痛くなってくるぐらいだった。手当が終わると冷えるといけないから自分の服を着せる。上着だけで十分身体が隠せるため下は履かせないで)
(ふわふわほかほかとした暖かい心地良さが識を覚醒へとゆっくり導いていき。まるで母親と兄弟で寄り添い合い眠っていた時のようだと尻尾をの先を揺らしては、子猫の時のように自分とは違う生命の暖かさを求めるように半覚醒のままパタパタと手を這わせさまよわせる。)
「…………ん、ん、にぃー……、」
ハスタ)あざと…いな。
(少し驚きながらもポンポンと頭を撫でる。普段周りに猫なんて居なくて猫のどこがいいの変わらなかった。猫を知ってる犬達は可愛いと言っていた、その意味が今わかった。これは…と思いながら嬉しそうに微笑んで)
(頭を撫でてくれているのは母親または兄達だろうか?擽ったそうに頬を緩めながら家族の姿を思い描いて瞼を開けていく)
「……………………!?、????」
(想い出との照らし合わせに10秒間。それが家族でなく猫ですらでもなく犬であると気づくのに5秒間。状況把握より頭の中の警報が鳴る方が早くぶわあっと尻尾を逆立てると、撫でる物体を払い落とそうと先程までさまよわせていた手を鋭く動かす)
ハスタ)うわっ!?いった……
(相手の行動に頭が働かなかった。猫って意外と凶暴って確か誰かに聞いたっけな。苦笑いしながらも自分の手を見てみると縦に傷ができてそこから血が出ていた。別に言うほどの痛みではなかったがふと言葉に出すと苦笑いして離れる。)
「……ここは何処だ?何の目的でオレを──、」
(故意ではなかったが外傷を負わせたことで離れた相手を怯んだものと解釈すると、僅かながら冷静さを頭が取り戻したようで、ぐるりと周囲を確認する。知らない場所だが尋問室などではないようで。自分の身はどうだろうか?
まず目に止まったのは相手に傷を与えた己の右手で、そこには包帯がぐるぐると巻かれている。先程から感じる痛みとは違う身体を締める違和感は、きっとコイツ(包帯)だろう。)
「お前、もしかしてあの時の犬……か……?」
(最初の問を捨てそう口にしたのは、全身に手当が施されている、遅からずそう気がつけば意識を失う前に「助ける」などと宣う変わった犬に出会っていたことを思い出したからだ。)
ハスタ)助けたのにひどい仕打ちだよ全く…。
(そう言いながら特に怒ってはないが小さい傷ほど痛みが来るからか思った以上に痛くなっていた。溜息を吐きながらも「なにか飲む?」なんて聞いてみる。相手の返事を待っている間に傷のところに絆創膏を貼る)
「オレは放っておけと言ったんだ。それを勝手に助けたのはアンタだろ?」
(少しだけあんぐりとしたままの口も戻して言い訳を述べるような早口で返してしまうのは、世話になった事実と負わせてしまった怪我があるからで。絆創膏で覆われる箇所にバツが悪そうに耳を垂らすと一息、自分の行いを反省し)
「まあ、その……わ、悪かった。飲みモンとかもいらねーからな?どこまでオレの世話するつもりだよ」
(もう、充分だ。と鋭さを消した柔らかい口調で告げるとお人好しの相手へと小さく溢れた笑みを向ける)
ハスタ)いやぁ…な?喧嘩弱いくせにナワバリとろうとしてた惨めなネコさんをほっとけないんだよ僕は。
(明らかに馬鹿にしてるように言いながらもクスッと笑う。放っておけないけど素直にそういうのも癪だったため少しからかってみることにした。正直怪我のこともあるしここで大人しくしてもらいたいけど、この様子じゃどっかに行ってしまいそうだからわざわざそう言って)
「だーれーがー喧嘩弱いだぁ?サシで勝負してたらオレは負けなかったんだ。あのマンマル野郎、部下を呼び出しやがって……っ!」
(ドスドスと距離を詰めて、よーく聞けと相手の胸元を指先で叩いては屈辱の戦いにギリギリと牙を鳴らすが、ふと、目覚めた拍子の驚きで膨らんだままの尻尾に気付くと己の不甲斐なさにも苛つくようにふんすふんすと尻尾の毛並みを片手で撫で直していく)
「……ん、足つーか下半身がスースーするな?」
ハスタ)そりゃあナワバリってそうゆうもんだろ?集団なんだし来て当たり前だ。それで負けちゃう君はまだまだ弱い。
(クスクスと笑いながらデコピンしてみる。絶対自分よりも年下だと確信を持ちながら話す。僕なんか何人いたって平気だぞ…とまでは言わないのは僕は喧嘩が好きじゃないから。コロコロと表情を変える相手を見てちゃんと返事には答えてあげる)
「その服は僕のだよ。下は大きかったから履かせてない」
(腹は立つが正論である返しにデコピンを甘んじて受けるものの、やはり気持ちは納得しきれず「……チッ」と悪態を付いてしまう。自分にもアイツと同じように部下なり子分がいれば……そんな考えを巡らした先にあるのはグレーの毛並みの犬で。さすがに猫の喧嘩に犬を持ってくる気はないが彼が猫だったならばと思わず下から上へ吟味するように眺めてしまう。筋肉は申し分なく長身に加えてガタイの良さも中々だ。最後に顔部分にたどり着いけば、月の光に照らされた綺麗なグレーの髪を思い出す。あの印象が強かったせいで月のないこの部屋ではすぐに気付くことが出来なかったのだ。)
「……………………」
(あの夜の月に手を伸ばすように胸板から指先を相手の髪へと絡ませようと伸ばしていくが、聞こえた服の中身を真相が聞こえればガシッと毛先の束を指先で掴んで)
「オレノ、カハンシンモ、ホウッテオクンジャネェ」(ここは面倒きちっと見ろと思わず片言で毛先を引っ張るべくぐいーと指先を下に下ろそうとする)
ハスタ)えぇ?なになに?何して欲しいの?
(グイグイと引っ張られるが特にこれ以上することも無いはずなのにと頭のなかでハテナが浮かんでいた。下半身の面倒って言ってるがなんのことがサッパリでとりあえず寝かせるか?なんて考えながら相手を抱き上げる)
「くっそ……!何もしなくて良いからパンツとズボンを寄越せー!出て行けないだろーが!」
(相手の反応に遠回しすぎた抗議も願いも伝わっていないと確信しストレートに望みを叫びぶつける。もう世話は充分だと告げていた数分前の自分は何だったのだろうか?遠目のあとにくる苛立ちに任せたたまま抱き上げられた体勢で今度こそ本気で暴れてみる、一緒に倒れてしまっても、この際、致し方ないことだ)
ハスタ)だから、君小さいから全部ストンって落ちちゃうの。
(そう言いながらもはぁ…とため息をつくと相手さえ反応できないスピードで少し攻撃してみる。相手の首筋に牙が刺さるか刺さらないかのギリギリまで近づけ「暴れられると痛いんだ。これ以上暴れたら君の喉噛みちぎるよ…」とかなりの殺気を含ませて呟く)
「…………っ!」
(瞬時に首筋まで距離を詰めた相手の歯茎から覗く牙は猫のものと比べれば一回りも二回りも大きく、伝わる殺気も重なることで緊張した喉元が小さくゴクリと動いて。痛いのであれば降ろすなり落とすなりすれば良いのにそれをしない、そこに相手の強い意思のようなものを感じとると今の状態で暴れ続けても待っているのは噛みちぎられる損だけだと悟り)
「……好きに運べ。降りたら話を聞いて貰うからな」
(それならばと、フンッと鼻を鳴らし暴れていた両腕を胸元で偉そうに組むちっともビビってませんが?ポーズで大人しく運ばれるのを選ぶことにしたが、本人が意図しないところで耳は僅かに垂れて尻尾は内側にくるまってしまうのだった)
ハスタ)はいはい。話ぐらい聞くよ
(相手の首筋から口を離すとニコッと微笑む。こんな威嚇してるが喧嘩は苦手な方だ…今は。落ち着いた相手の頭を撫でながら寝室に向かう。寝室に着くと相手をベッドに座らせ、ガサゴソと棚の奥から自分が使っていない新しいモフモフとした毛布を相手に被せる)
(威嚇を解いた相手に僅かにホッとした気持ちがあったのか頭を撫でてくる手を今回はやみくもに振り払わず好きなようにさせる。撫でられる度にどうしても耳が勝手に動いてしまうが条件反射というものなので仕方がない。安定感のある運びは居心地悪いものではなく、下半身含めて事情含めてこれからのことを考えるには最適でもあって)
「……なあ、アンタはいつまでオレをここに置いておく気なんだ?」
(降ろされたベッドの上で胡座をかき、中途半端に被された毛布を頭から足まで表情も全て隠れるように被りなおしてはボソボソと話掛ける)
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