真夜中のピエロ24707 2019-02-17 22:02:04 |
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あかりちゃん。俺、スタメン入ってた?
(ピッチャーは別メニューだった為、先にダウンが終わっていて、相手に近付いては然り気無くボールのカゴを代わりに持ちつつ尋ね。「まぁ、入ってるだろうけど。」嫌味で言ったつもりはなく、自分のピッチングに自信があって)
(/重ね重ね、ありがとうございます!よろしくお願いします!)
あ、ありがとう。
(ふと手元が軽くなると、いつの間にかボールの入っていた籠が相手の手にあり申し訳なく思いながらも笑ってお礼を伝え。「うん、如月くんもスタメンに入ってるよ。この頃調子いいもんね。コンディションもばっちりだし」と自信ありげに言った相手の言葉にくすっと小さく笑えば倉庫の扉を開けて)
(/いえいえとんでもないです!こちらこそよろしくお願い致します!)
あかりちゃんのおかげ。
(調子がいいと言われれば満足げにしつつも相手のサポートのおかげだと真に思っており。扉を開けてもらってボールのカゴを倉庫の中に置き。「じゃあ、今日も愛のこもったアイシング。お願いします。」右肩を擦りながら軽口を叩いて)
私はマネージャーとしてやるべき事をやってるだけだよ。
(“自分のおかげ”と言われるとくすぐったい気持ちになりながらも首を振りマネージャーの責務だと述べ。相変わらずの相手の態度にふふっと笑みを浮かべながら「了解。ま、愛はこもってないけどね?」とこちらも冗談を口にすると倉庫を後にしアイシングをするべく部室に向かい)
はは。愛こもってないの? 残念。
(冗談で返してきた相手に笑いを溢すも、次いで子犬のような表情をしてみせて残念と。部室に入ると二人きりになり、自分は適当に椅子に座って。「あかりちゃん、そろそろ俺とデートしてしてくれてもいいんじゃない?」アイシングの準備をしている相手を目で追いつつさらっと言ってのけ)
ふふ、残念でした。
(子犬のような表情に戸惑うことなくにこっと笑ってその場をやり過ごし。アイシングの準備を整え相手の傍に立つと右肩にアイシングをしながら「デートかあ…私としてもつまらないかもだよ?」と考える素振りをし )よし、このまま10分くらい動かさないでね。
あれ。デート断る理由ってそれ? あかりちゃんと居るだけで楽しいから問題ないね。
(右肩に置かれたアイシングを片手で押さえつつ相手が巻いてくれるのを待って。「じゃ、いつにする?」巻き終えるとニコニコしながらデートの約束をこじつけてしまおうと)
いや、まだデートするって決めたわけじゃ…。
(こちらが返事をしないままにデートの約束をされてしまいそうになり慌てて片手で制し。「10分経ったからそろそろアイシング取るね」と早く話題を変えようとアイシングを取り)
(ダウンを終えて部室へ戻ると如月と相手が二人で居て。一瞬止まってから相手の近くへ歩み寄り。「…こいつに変なことされてないか?」“こいつ”とは如月のことを指しており、如月へ視線を向けつつ牽制)
え?変な事なんてされてないよ。アイシングしてただ話してただけだから。
(部室にダウンを終えた部員が入ってくる中、隣に歩み寄る人影に気づき視線を向けると、心配してくれているのか問いかけられ笑顔を向け)
そっか。 …明日、ちょっと買い物付き合ってくれないか?
(如月を一瞥してから相手の笑顔を見詰め。幼馴染みということもあり、母の日の贈り物を一緒に選んでもらおうかと深い意味も考えずに買い物に誘い)
買い物?別にいいけど…何買うの?あ、もしかして母の日のプレゼント?私も買わなきゃって思ってたんだよね!
(ふと買い物に誘われ首を傾げたものの、部室の壁にかけてあるカレンダーを見て思い出したように頷き一緒に買い物に行くことに決めて)
【如月 咲哉】
えー。和泉先輩ばっかりデートして、ズルいっすよー。俺も、まぜてください。
(取ってもらったアイシングから保冷剤を出したりして片付けつつ、二人の話を聞いていれば聞き捨てならない内容で話に割って入って)
【和泉 蒼司】
デートなんて一言も言ってないだろう。
(如月の言葉に溜め息洩らして呆れ。「…まぁ、俺は別に如月が来てもいいけど。…倉本は?」最終的な判断は相手に委ね)
えー!私が決めるの?そりゃあ2人よりは3人で行った方が楽しいとは思うけど。
(いつの間にか如月くんも間に入り何故か3人で行くという結果になり。「明日何時にどこで待ち合わせる?」と2人の顔を交互に見ながら尋ね)
明日は部活休みだから… 14時にショッピングモールの北口集合。どうだ?
(相手へ向けて思案しつつ答えて。如月には目もくれずに。しかし、ふと如月の方へ向き「お前は予定が合わなければ来なくていい。」と再度相手を牽制)
14時にショッピングモール北口ね、わかった。じゃあ私そろそろ帰るね?
(忘れないようにスマホのカレンダーに予定をメモしながら復唱し。窓の外を見れば薄らと日が暮れ始めており鞄を肩にかけて部室のドアを開け)
【和泉 蒼司】
あぁ。…気を付けて帰れよ。また明日。
(相手がもう帰るようで、自分はまだ帰る支度が済んでおらず、薄暗い帰路が心配ながらも見送り)
【如月 咲哉】
あかりちゃん、もう帰るの? 一緒に帰りたかったんだけどなー。 じゃあ、また明日ね。
(すでに部室から出ようとしている相手の姿に声を掛け。護衛がてら一緒に帰ろうと思っていたが叶わず)
ちょっと早く着きすぎちゃったかな。
(次の日、普段は女友達としか出かけることがないため私服を異性に見せる機会がなく、花柄のワンピースを着て上からカーディガンを羽織った服装で約束のショッピングモール北口で2人を待っていて)
【和泉 蒼司】
早いな。
(待ち合わせ場所に向かって歩いていると既に待っている相手の姿が見え、少し歩く速さを上げて近くまで行き。服装は白のTシャツに黒ジャケット、細身のジーンズ)
【如月 咲哉】
お待たせー。
(1分後位に現れ、にこやかに手を振って近付き。服装は白ベースの柄Tシャツにカーキのカーディガン、黒のスキニー)
みんな揃ったことだし行こっか。
(2人が到着すれば軽く手を振り、案内図の前に向かうと「まずどこ見に行く?」と2人の顔を交互に見つめ問いかけ)
そうだな…。倉本は、どこがいいと思う?
(自分も案内図に視線を向け、少し身を屈め。その体勢のまま、相手を覗き込むようにして尋ね)
うーん…とりあえず雑貨屋さん行ってみる?
(思いのほか距離が近くほんのりと頬を染め、それがバレないように視線を逸らし)──あ、如月くんはどう思う?
雑貨屋さん、いいと思うよ! つか、近すぎっすよー。
(相手と和泉の距離の近さに鬱々としながら見ていれば、相手に尋ねられて笑顔で返し。それから二人の間に割って入るようにして)
…じゃあ先ずは雑貨屋さんだね。えっと雑貨屋さんは…2階だね。エレベーター上がった所みたい。
(如月くんが間に入ってくれたおかげで少しだけホッとした表情を浮かべ、雑貨屋の位置を調べればエレベーターで2階に向かい)
【和泉 蒼司】
───。
(相手がホッとしたように見えて、怪訝そうに眉を潜めるも二人に先立ってエレベーターに乗り、雑貨屋へ向かって歩き)
【如月 咲哉】
(二人の後ろに続いてエレベーターに乗り、2階の雑貨屋へ。雑貨屋に着くとアクセサリーに目がいき、「あ。これ、あかりちゃんに似合いそー。」ネックレスを手に取り、宙にかざしては、ネックレス越しに相手を見て)
え、そうかな?でもこのネックレス可愛いかも!如月くんってこういうの選ぶの得意なの?
(店内はそこそこ賑わっており母の日のプレゼントでいい物はないかと辺りを見回していると、ネックレスをこちらに向ける如月くんに近付き。暫く思案したが確かに自分好みの物で手に取りまじまじと見つめ)
可愛いあかりちゃんに似合うかなー、って。
(ニコニコしながら歯の浮くような台詞を。「こういうのに得意とかあんのかな?あかりちゃんにだけ、かも。」ヘラリと笑ってみせ。「付けてみてあげようか?」ネックレスを手に、相手の首回りに手を回して付けようと)
またまた…如月くんってからかうの上手だよね。
(相変わらずの返答に惑わされながらも冷静に対応し。「えっ…大丈夫だよ、これくらい付けれるから…っ」とネックレスに触れようとしたが相手の手に触れてしまい思わず手を引っ込め)
結構本気で言ってるんだけど?
(またニコッと微笑んで。「…俺がしてあげたいの。」自分の手に触れたことで相手が反射的に手を引いてしまったのを見れば愛おしく、相手が嫌がれば止めようと思っていたが、そのまま手を回してネックレスを付けてあげて)
ありがとう…。どうかな、似合ってる?
(相手の笑顔に翻弄されてしまえば咄嗟に俯き。ネックレスが首にかかると顔を上げて鏡で確認し問いかければ、和泉くんにも見せようと近くまでいき「…ね、これどうかな。如月くんが私に似合うんじゃないかって付けてくれたんだけど…」と首傾げ)
如月が付けた…? ……ああ。似合うんじゃないか。
(ピクッと片眉吊り上げ、棒読みで感想述べつつ、許可も得ずに相手の首に手を回してネックレスを外し。「…母の日は、やっぱりカーネーションか?」本来の目的に戻り、カーネーションが描かれたメモ帳を手に取りつつ)
もう…ちゃんと見てくれた?気に入ったから買おうか悩んでるんだけどどう思う?
(いつの間にかネックレスを外され頬を膨らまして。値段も割と手が届く範囲のもので買おうか悩み始め。「一般的にはカーネーションだよね。そのメモ帳可愛いね。あ、これとかどう?」カーネーションがモチーフになっている化粧ポーチを手に取り問いかけ)
! …だめだ。 今度、俺が倉本に似合うものを買ってやる。
(如月が選んだネックレスを買うと言う相手に驚き、却下して。自分が別のものを買うと名乗り出て。「なるほど…。こういうのは、俺だけの買い物じゃ買わないな…。」相手が取った化粧ポーチに視線を向け、顎に手を置きつつ感心し)
でも誕生日が近いわけじゃないのに買ってもらうなんて悪いよ…。
(まさかの相手の言葉に不思議そうに首を傾げつつ、ただの幼馴染という立場でありながら買ってもらう訳にはいかないとやんわりと断りを入れ。「多分おばさん気に入ってくれると思うんだけどな。」と小さい時から知っている相手のお母さんの好みを思い出せば確信するように頷き)
……特別じゃない日に貰うプレゼントだから、特別になるんすよね、先輩。
(和泉の後ろから現れ、和泉が手に持っていたネックレスをスッと取りながら、ニコッと笑んで牽制し。「これは俺があかりちゃんにプレゼントします。」手に持っていたネックレスを顔の高さまで掲げて揺らし、笑顔でレジの方へ)
…待って如月くん!プレゼントってそんなの悪いよ…っ。
(レジへと向かう相手を止めようと慌てて後を追いかけ勢いのあまり相手の服をキュッと掴み。「如月くん…どうして?」と眉を下げながら問いかけ )
…そんな顔しないで。
(服の裾を掴まれて喜んだのも束の間、相手の眉を下げた表情に胸が締め付けられ。「これ、見付けたの俺が先だし?」普段通りの軽口を叩いて、相手に気遣わせないように。「…このまま和泉先輩に持ってかれんのは癪だし。」呟いてはレジにネックレスを出し、会計を)
ありがとう。今回は大人しくプレゼントされるね。
(会計が終わると今日の所は素直に甘えることにして。しかし何故そこまで和泉くんに対して敵対心を持っているのか疑問に思えば「如月くん、和泉くんと何かあるの?なんか競ってるっていうか…敵対心持ってる気がするんだけど。」と思ったことを聞いてみて)
【如月 咲哉】
んー……
(相手から尋ねられれば後ろ頭をクシャリと掻いて思案し。「…まぁ、和泉先輩にはバッティングもフィールディングも負けるけど、男として負けられないっつーか?」ニカッと笑って。「はい。プレゼント。」包装して貰ったネックレスを相手に差し出し、この話題は強制的に終わらせようと)
【和泉 蒼司】
……倉本が選んでくれたやつにするな。
(遅れてレジに現れては先程相手が選んでくれた化粧ポーチを見せて会計へ。「…俺の名前が出ていたようだが?」ラッピングを待つ間、二人の会話の内容までは聞き取れなかったが、自分の名前が聞こえた気がして、二人を交互に見てから尋ね)
如月くん
ありがとう。大切にするね!
(相手の返答に相槌をうちつつプレゼントを渡されると嬉しそうに微笑み。人からもらったプレゼントは基本的になんでも大切にするように心がけており、特に深い意味はないようで)
和泉くん
プレゼント決まってよかったね──あ、えっと…なんでもない!それよりさなんかお腹空いちゃった。どこかでお茶しない?
(タイミングよく相手が現れ何故か後ろめたい気持ちになり咄嗟にプレゼントを鞄にしまいこみ。先程のネックレスを買って貰ったことを知られてしまえばまた険悪なムードになるのではと察し、2人の間に入ると互いの腕に自身の腕を絡ませ無邪気に笑い)
【如月 咲哉】
お。 いいねー。美味しいもんでも食べよ。
(腕を絡められれば嬉しそうにしてお茶にも乗っかり。相手が咄嗟にネックレスをしまったのが見えれば相手の耳元に顔を寄せて「…二人だけの秘密が出来たね。」と和泉には聞こえないように囁き)
【和泉 蒼司】
っ、……何が食いたい?
(腕を絡められるのは予想外で急なスキンシップに少々戸惑い。それから相手にだけ視線を向けて尋ね)
如月くん
……っ。
(不意に耳元で囁かれると耳が熱くなるのを感じ「そ、そうだね…」と小さい声で呟き「如月くんは甘いもの好きだっけ?」と視線を向けながら言葉を続けて)
和泉くん
うーん、甘い系が食べたいなって思ってるんだよね。例えばパンケーキとか!
(相手が戸惑っているなど気付いておらず、投げかけられた質問に素直に食べたい物を告げて。「そういえば新しいパンケーキのお店がOPENしたって聞いた気がするんだけど…どこだったっけ…」と噂で聞いたお店を思い出そうと考え始めて)
【如月 咲哉】
俺、甘いものも食べるよー。そういえば、この前女子と話してるときにパンケーキ誘われたなー。確か… あっちの方って言ってた気が…。
(噂に聞いていたパンケーキ店のことを思い出しながら、腕を絡めたままその方向へと歩き出し)
【和泉 蒼司】
パンケーキか…。
(同じ方向へと歩き始めるが正直甘いものは得意ではなくて。しかし相手の食べたいものとなれば自分の好き嫌いなどは我慢して)
如月くん
え、そうなの?やっぱり女子の間で人気なんだね!雑誌とかテレビにも出てたみたい。あ!あそこじゃない?
(目的のお店が見えてくると指で指し示せば自然に腕を解き、ショーケースに飾られたサンプルのパンケーキを食い入るように見つめて)
和泉くん
…?ね、行こっ。
(幼馴染にも関わらず相手の好き嫌いを把握しておらず。なんとなく元気がない様子に首を傾げながらも半ば強引に腕を引っ張りながら店内に入り)
【如月 咲哉】
お。ここだね。 ──…3人で、お願いします。
(腕が解かれたことに寂しさを感じるも、ショーケースを食い入るように見る姿が微笑ましく。店員から人数を聞かれ笑顔で答えて)
【和泉 蒼司】
あぁ。
(行こうと言われれば簡単に返事を返し腕を引かれながら店内へと入り。店員に案内されるまま付いていき席に着くと自然と相手の隣に座り、正面に如月一人になり)
何食べようかなー。あ、このいちごのスフレパンケーキ美味しそう…これにしようかな。
(特に席の位置を気にすることなく運ばれてきたお冷をひと口飲み、メニュー表を手に取りいくつか食べたいパンケーキがあったのか暫く悩むと決めて。その後2人の顔を交互に見つめ「2人はどれにするか決めた?」と問いかけて)
【如月 咲哉】
あ、先輩ずるいっすよ。あかりちゃんの隣。
(自然と相手の隣に座る和泉にチクリと言いつつも二人の正面に一人で座り。「…こっちの方があかりちゃんの顔が良く見える。」テーブルに片肘付いて頬杖つきながらニコッと。「俺は… チョコソースにしよー。」メニュー見てから即決し)
【和泉 蒼司】
───。
(如月の対抗心に軽く溜め息ついてメニューを開き。「そうだな… …抹茶ソースにするか。」幾つかメニューに目を通してから決め、片手を上げて店員を呼び、3人分の注文を済ませ)
如月くん
や、ちょっ…そんなに見られたら恥ずかしいから…!あ、ほらパンケーキ来たし食べよ!
(片肘を付きこちらに視線を向ける相手と目が合えばぱっと視線を逸らし。タイミング良く注文した物が運ばれるとはい、とフォークとナイフを渡し)
和泉くん
んー、おいしい!幸せ…。そ、そういえば抹茶にしたんだね。…もしかして甘いもの苦手だった?
(手を合わせパンケーキを頬張り満面の笑みを浮かべ暫し自分の世界に入り。ふと我に返ると相手の手元をちらりと見つめ申し訳なさそうに尋ね)
【如月 咲哉】
……そうだね。食べよ。
(相手の恥ずかしがる様子に双眸細めて。フォークとナイフを受け取り、いただきます、と食べ始め。「ん!うまい!」口いっぱいに頬張って美味しそうに食べ)
【和泉 蒼司】
ああ、うん。甘いものはそんなに。
(一口食べたところで話し掛けられ、幼馴染みの相手に自分を取り繕う必要も無いため素直に答え。「一口食ってみて。倉本が食べられる味なら全部やるよ。」フォークに一口分をのせて相手の方へ差し出し)
如月くん
あはっ、如月くん口の横にクリーム付いてるよ?…ほら取れた。
(美味しそうに頬張る相手に視線を向ければ子供のようにクリーム付けており、紙ナプキンを1枚手に取りクリームを拭ってあげ)
和泉くん
やっぱそうだったんだ。…なんかごめんね無理矢理付き合わせちゃって。
(やはり予想は的中しており眉下げ謝り。こちらに向けられた抹茶ソースのパンケーキを口に運び咀嚼し「…ん、この抹茶ソース美味しい!本当に全部もらっていいの?」幼馴染という間柄、間接的な物は特に気にしておらず全部食べる気満々で)
【和泉 蒼司】
無理矢理じゃないから、謝らなくていい。
(謝られては相手の頭を片手でポンと1つ撫で。「あぁ。食べられるなら食べてくれ。」美味しいという言葉に安堵し、パンケーキの皿を相手の方へ少し寄せて)
【如月 咲哉】
ん? …ありがとー。和泉先輩いなかったらデートみたいなのになー。
(クリームを取ってもらえばヘラリと笑んで軽口を。「あ。先輩またずるいっすよ。俺もあかりちゃんにアーンしたいのに。」二人の様子を正面で見ては嫉妬して)
和泉くん
あーお腹いっぱい…。ご馳走様でした。もう暫く甘い物はいいかな。
(2皿をぺろりと食べ終え満足したようにお腹を摩り。「あ!写真撮っておけばよかった…」と今更ながら後悔をして)
如月くん
デートって…。如月くんてば何言ってるの…!
(相変わらずの相手の軽口に翻弄されながらもちらりともう1人の方を見つめ。少し火照った頬を冷まそうと「ちょっとお手洗いに行ってくるね」と席を立ち化粧室へと向かって)
【如月 咲哉】
いってらっしゃーい。
(ニコニコと笑顔で相手を見送って。「…和泉先輩って、あかりちゃんのこと好きなんすか?」残り僅かとなった自分のパンケーキを突っつきながら今日何度目かの牽制を入れて)
【和泉 蒼司】
っ…!
(出された水を飲んでいれば不意を突いて質問が飛んできて一瞬動揺し。「…お前に言うわけないだろ。…会計してくる。」レシートを手に立ち上がり)
【如月 咲哉】
そっすかー。 …あ。俺と先輩で割り勘で。
(和泉から回答を得られずに不満げにしていれば会計に向かおうとするので、慌てて財布を出し大体半分くらいの金額を相手に渡して、会計へ向かう和泉を見送り)
2人共お待たせ──って和泉くんは?
(なんとか頬の熱は冷め、軽く髪を手櫛で直し2人が待つ席に戻ると和泉くんの姿が見当たらず首を傾げて問いかけて。「そろそろお会計しないとだよね。えっと…私が食べたやつはこれくらいかな」鞄からお財布を取り出し中身を確認すると席を立ち)
あ。俺と先輩で支払ったから大丈夫。
(自分も立ち上がるが相手の言葉に片手を出して笑顔で制して。「……ねぇ、あかりちゃん。…今度、本当に二人で遊びに行こう?」二人で居るのをいいことに、ふざけるのは一旦止めて真剣な眼差しを相手へ向けて)
そうだったんだ、ありがとう。後で和泉くんにもお礼言わないと…。
(ここは素直に2人に奢られようとお財布を鞄に納め。ふと真剣な眼差しで誘われてしまえば、断るのが申し訳なく思い「…うん、いいよ。」とだけ答えると柔らかく微笑み)
【如月 咲哉】
……ありがとう。
(相手から断りづらいという雰囲気を僅かに感じつつも承諾してくれたことに優しい笑みを向けて)
【和泉 蒼司】
…行くか。
(会計を済ませて戻ってくると二人の雰囲気が良い感じに見えて次へと促すように言い。「倉本は、行きたいところはあるか?」店を出て歩きながら尋ね)
んー、私は特にないかな。和泉くん達は行きたい所ある?
(問いかけに暫く考えたものの、ここという場所は思い浮かばず先程は自身が行きたい場所に付き合ってくれたため2人にも行きたい場所はないのかと首傾げ)
【如月 咲哉】
あ。じゃあ、隣にあるバッティングセンター行きたーい。
(誰も行きたいところを言い出さないので、挙手してヘラリと笑みながら)
【和泉 蒼司】
まぁ、俺はいいけど。…倉本は?
(急な提案に右手の人差し指で頬を掻き。如月も自分も練習がてら行ってもいいだろうが、相手はどうなんだろうかと視線を向け)
バッティングセンターいいんじゃない?じゃあ行こうよ!
(如月くんの提案に乗ればショッピングモールを後にして隣にあるバッティングセンターへと向かい)
【如月 咲哉】
じゃあ、打ってきまーす。
(バッティングセンターに着けば先頭きってバッターボックスへ。ヘルメットを被ってバットを手に構えればそれなりに見えて。ピッチングマシンから出てくる球を次々に打っていき)
【和泉 蒼司】
…次、倉本もやるか?
(バッターボックスの後ろに立って如月のバッティングを見ていて。そして相手へ顔を向け、バッターボックスの方を指差しながら尋ね)
如月くん
わ、すごい!さすが如月くん。コントロールばっちりだね!
(真っ直ぐに飛んでいく力強いスイングに自然と拍手をしており。マネージャーとしていつもの癖でフォームをしっかりと見つめていて)
和泉くん
え、私にできるかな…。持ち方ってこれで合ってる?
(ふとこちらに向けられた視線に一瞬不安そうな表情を見せながらも、バットを手に取り見よう見まねで構えてみて)
【和泉 蒼司】
あぁ。──…短く持った方がいいかもな。ここと、ここ。
(相手の正面に回るとその構えを上から下まで見て。次いで、右手でバットを支えつつ、左手で相手の手を取って、持った方が良い位置まで移動させて)
【如月 咲哉】
ふぅ。 ──……あ。またイチャイチャしてる。
(全球を打ち終えてヘルメット外しつつバッターボックスから戻ってくると、和泉が相手の手を取って教えてる様子を見てボソリと)
和泉くん
あ、こうだったんだ…。よし、絶対打つぞーっ。えいっ…あれ?当たらない…!
(手の持ち方を修正され再びぎゅっとバットを握り直し、ピッチングマシンから出てきたボールをしっかり見つめてスイングするもうまく当たらず)
如月くん
…?如月くん今何か言った?
(何やら後ろのほうで呟かれた言葉が聞き取れず、くるっと後ろを振り向きながら問いかけ)
…あかりちゃんかわいいなー、って言っただけ。
(振り返る相手の可愛さに絆されてヘラリと笑んで。「ほら、次の球がくるよ。」ピッチングマシンの方を指差し。「…打つ瞬間までボールから目を離さないつもりで、よーく見てれば、きっと当たるよ。」ウインクかましてアドバイスを)
えー?すぐそうやってからかうんだから。──よし、次こそ…打つ瞬間までボールをよく見て振る…!
(相変わらずの返答に呆れ顔を浮かべてはくすっと笑い。相手のアドバイスに再び前を向き構えると、ピッチングマシンから投げられたボールをしっかりと見つめバットを振り「…あ!当たった…ねぇ、二人とも今の見ててくれた?!」と嬉しそうにぴょんぴょんと跳ねて)
【和泉 蒼司】
お。 …見てた。良かったな。
(相手のバッティングを見ていれば、ちゃんとバットにボールが当たり飛んでいき。小さく声を上げ、相手の喜ぶ様子を微笑ましく見詰め。優しく微笑んで)
【如月 咲哉】
おー! すごい!
(たった一言のアドバイスで当たった相手に大喜びして。キラキラした笑顔で一緒に喜んで)
あースッキリした…!バットに当たった時ってこんなに気持ちいいんだね!普段振ることないから楽しかったーっ。
(最後の1球を打ち終えバットとヘルメットを元の位置に戻し2人の元へ向かい。満足そうににこにことしながら打った感想を述べて「ね、次はどうする?」と続けて問いかけ)
【和泉 蒼司】
たまに、一緒に来るか?バッティングセンター。
(楽しそうな相手に愛しさが込み上げ、相手の頭に片手を置いてポンと撫でながら)
【如月 咲哉】
次はー……
(可愛らしい相手とはまだ離れがたく、次なる目的地を探そうと思案して。すると、入口から他校の高校生が数人入ってきて。その中の女子2人が“あれって如月くんじゃない?”と近付いてきて。傍に来て騒ぎ始めたため、「あー……、どこの高校?ちょっとあっちで話そっか。」と、相手に迷惑にならないよう、ヘラリと笑んで話しつつ女子を引き連れてその場から離れ)
いいの?また行きたい!如月くんも一緒に…ってあれ?如月くんは?
(頭に手を置かれ擽ったい気持ちになりながらも頷き、如月くんも誘ってまた行きたいと思えば後ろを振り向き話しかけたものの姿はなく相手を探して)
如月は、どっかの高校の女子たちとあっちに行ったぞ。──……何か飲むか?
(自分の立ち位置からは如月の様子が見えており、少し離れた所に行った如月を指差して。それから自販機の方へ指先を変えて、財布を出しながら尋ね)
そうなんだ。うちの学校でも人気だけど他校の女の子からも人気なんだね…。
(学校で大人気で特に女子からの熱い視線を思い浮かべればふふっと微笑み。「あ、じゃあ…ミルクティにしようかな。」と飲みたい物を指差し)
【和泉 蒼司】
了解。
(自販機の方へ歩いていき、相手のミルクティーと自分用の烏龍茶を買って。相手のそばに戻ると、ペットボトルのミルクティーを差し出して)
【如月 咲哉】
──…あ、いいなー。俺もー。
(話し終えて戻ってくると二人が飲み物を手にしていて、自分も自販機でスポーツドリンクを買い。「さっきの二人、先輩のことも知ってましたよ。それから、あの男子の中の一人はあかりちゃんのファンだって。」買ったドリンクの蓋を開けながら先程聞いた話を伝え、相手に好意を持つ男子が居ると分かれば目を細めてそちらを睨み付け)
和泉くん
ありがとう。…美味しい。
(飲み物を受け取りペットボトルの蓋を開けてミルクティをひと口飲み頬を緩ませて。「やっぱり和泉くんも人気者なんだね」とこちらを見ている他校の女の子達を見つめ)
如月くん
え、私のファン?ただのマネージャーだよ?ていうかあの制服どこかで見た事ある気が…。
(自分のファンだという事実を聞き驚いたように聞き返し。ふとこちらに視線を向ける男子生徒の制服を見て頭の中の記憶を辿れば「あ!思い出した。あの制服今度うちと試合する学校だよ!」と2人に伝え)
【和泉 蒼司】
キャプテンだから見たことあるってだけだろ。
(ペットボトルの蓋を開けて烏龍茶を飲み。「…次の対戦相手か…。」他校の集団へ視線を向けつつ相手のファンなどと聞けば静かに闘志を燃やして)
【如月 咲哉】
ただのマネージャーではない。
(相手の両肩を軽く掴んでは一つ頷き。「次の相手…。絶対勝つ。あかりちゃんは俺が…!」ぐっと拳を握り、闘志を剥き出しに)
和泉くん
そうなの…かな。でもうちの学校の女子達に人気あるじゃん。だから和泉くんは人気者なんだよ!
(ふむ、と顎に手を当てながら考えつつも肯定し。静かに闘志を燃やす相手に「試合絶対勝とうね!」とこちらも意気込み)
如月くん
え?如月くん…?
(突然両肩を持たれびっくりした表情を浮かべながらも同じく闘志を燃やす相手に「私がどうしたの?」と不思議に思い首を傾げ)
【和泉 蒼司】
人気…? 初耳だな。
(如月のように女子から騒がれたこともなく、怪訝な顔を見せ。「…あぁ。勝とう。」決意を込めた頷きを)
【如月 咲哉】
あかりちゃんは、渡さない…。
(相手の問い掛けを聞いていたのかいなかったのか、肩から手を離すと対戦校の方へ鋭い視線を。「…ごめん!トレーニングしてくる!…和泉先輩、あかりちゃんを頼みます!またねー。」次の試合のことを考えると居ても立ってもいられなくなり、両手を合わせてから風のように去っていき)
(/すみません!遅くなりました。)
和泉くん
隠れファンクラブとかできてたりしてね?
(怪訝な顔を浮かべる相手に小さく悪戯な笑みを見せれば「あ、うん!また学校でね!」と走り去っていく如月くん手を振り)えっと…このあとって…?
(/いえいえ、大丈夫ですよー。)
隠れファン…。
(怪訝な顔の皺を深くして首を捻り。「──…帰るか。」目的は果たせた為、少しだけ考えてから結論を出し。向こうにいた他校の集団から男子が1人、こちらに歩いてきたので、例のファンかと思えば相手の肩に手を回して出口へ向かって歩き始め)
(/ありがとうございます!)
──あ、うん…!今日楽しかったね。また3人で遊びたいな…。でもその前に試合頑張らないとだよね。
(肩に回された手に思わず胸を高鳴らせれば反応が少し遅れてしまいながらも今日の事を振り返れば自然と笑みが零れ、来週始まる試合に向けてのメニューを頭の中でイメージし始め)
…3人で、か。
(ボソリと呟き遠い目を。外に出れば既に日は暮れ始め、薄暗くなってきており。しばらく歩いてから自然と肩に回していた手を外して。「─……倉本は、如月のこと、どう思うんだ?」こんな機会でなければ聞けないだろうと、家までの道を歩きながら尋ね)
どう…って、如月くんはなんて言うか、見た目はあんな感じだけど誰よりも練習してて負けず嫌いで…だけどこの1年でピッチャーとしてすごく成長してきたと思うし尊敬してる。
(突然の問いかけに歩みを止め暫く考えてからゆっくりと言葉にし。しかし相手の質問の意図が理解出来ておらずあくまでもマネージャーとしての意見を述べて)
──… 選手としてじゃなくて、異性として。
(自分も足を止めて話を聞いていたが、自分の聞き方が悪く、意図した答えではなくて。尊敬してるなんて褒められているのも少し癪ではあって、後ろ頭を少し掻いてから聞き直し)
異性として…?そんなこと考えたことなかったからよく分からないよ。でもどうしてそんなこと聞くの?
(相手の思っていた質問の答えではなかったようで、再び聞き返された内容に戸惑ったものの素直に気持ちを伝えて)──逆にもし私が異性として意識してたら…どうしてた?
──…倉本が、あいつと仲良さそうにしてると、…苛つくから。
(自身の表情を見られないようにフワリと相手を自分の胸に抱いて。「……異性として意識してたら─。──…正直、分からない。…分からないけど、俺のことも意識させる。」体を離し、相手の顎を指先で掬って己の視線と強制的に絡ませて)
──…っ、和泉…くん…。
(ふと相手の胸に抱きしめられたかと思えば、いつの間にか視線を逸らさせないように顎に指先を置かれてしまい。瞳を左右に揺らしながらも、普段間近で見ることの無い相手の整った顔立ちに頬を染めじっと視線を絡ませていて)
悪い。──……行こう。
(絡み合った視線に気持ちが暴走しそうになるも理性で抑えて指先を離して解放し。自宅へ向かって歩き出そうと)
…うん。
(自宅に向かおうとする相手に静かに頷くことしかできずその背中を見つめ、ゆっくりと後を追うように歩みを進め。暫く歩くと自宅が見えてくれば「送ってくれてありがとう。ここで大丈夫だから…じゃあまた明日学校で」と相手に軽く手を振り門に手をかけて)
あぁ。…今日は付き合ってくれてありがとな。
(母へのプレゼントを掲げて見せてから自分も手を振って。相手が家へ入るのを見届けてから、すぐ近くの自宅へ。帰宅すると母へプレゼントを渡し、ジャージに着替えてランニングへ)
(/試合の日まで時間を進めても宜しいでしょうか…?)
…これでよし!今日の試合絶対勝ってね。
(試合当日の朝。前日の夜にほとんど寝ずに選手全員に必勝祈願のお守りを作り、その一つ一つに選手の名前が刺繍してありぎゅっとお守りを握りながら一足先に部室に入るとそれぞれのロッカーにお守りを入れていき)
(/とりあえず試合当日まで飛ばさせて頂きました!)
【和泉 蒼司】
──……気合い入ってるな。
(練習試合当日の朝、早めに部室に来たつもりだったが、すでにロッカーにお守りが入っており、それを見て口角を僅かに上げつつ呟き。アップの準備を始め)
【如月 咲哉】
おー! あかりちゃんからのお守り~♪
(ちらほら部員が部室に来始めた頃にやって来て、ロッカーを開け。お守りを見つけると大きく喜び、そのお守りに口付けを。周りの部員から、全員分あると突っ込まれても、「いや、俺のは特別。」と何故か上機嫌。鼻歌混じりにアップの支度を)
よし、お茶の準備はこれでよしっと…。そろそろみんな来る頃かな──…っ。
(部員たちが集合する時間まではもう少し時間があったため、飲み物やタオル等を準備していて。しかし前日の寝不足で少し体調が悪く立ちくらみがしていたが、徐々に部員たち集まってくれば何事もなかったように笑顔を向けていて)
あかりちゃん、おはよー。
(ユニフォームに着替え、お守りは尻ポケットに入れてベンチへ。グローブを脇に抱え、帽子を被り直してから相手に笑顔で挨拶を。「お守りありがとー。…今日は絶対抑えるから。」対戦相手の方を睨み付け闘志を隠さずに。「─……あかりちゃん、具合悪い?」相手の可愛らしいお顔を眺めようと視線を向ければ、何時もより顔色が優れず、相手の頬に片手で触れながら)
──あ、如月くんおはよう!…体調は──大丈夫だよ?うん、今日の試合応援してるから…!
(こちらの体調の変化に気付かれそうになり、試合前で心配をかけまいとつい言葉に詰まりそうになったもののにこっと笑顔を向けてその場を凌ぎ。「あ、ほらもうすぐ始まるよ!早く整列しないと」とグラウンドに視線を向けトン、と背中を押し)
──…倉本。 …無理するなよ。
(相手に近付こうとしたが如月に先を越され、遠巻きに二人の様子を見ていたが、如月が離れていくと相手の傍に寄り。部員全員分のお守りとなれば、かなりの時間が掛かっただろうと察し、声を掛け、相手の頭をポンと撫でてから、整列の為グランドの方へと駆けていき)
…ん、ありがとう。あの二人には隠し事はできない…か。
(毎日顔を合わせているせいか体調の変化に直ぐに気付いてくれる2人の背中をベンチから見つめ、整列し挨拶を交わす様子を見ながらぽつりと独り言を呟き)
【和泉 蒼司】
──……早く終わらせるぞ。
(挨拶が終わり、後攻の為、自分の守備位置であるショートへ向かう途中、先発である如月の所へ寄り、視線はベンチへ向けて上記を小声ながらも確かな口調で伝え。相手の体調のことも考えて出た言葉で)
【如月 咲哉】
? ──あぁ。…もちろんすよ。
(マウンドに着くと珍しく和泉が寄ってきて、すぐにその言葉の意味を察することは出来なかったが、視線がベンチへ向いているのに気付けば意図が分かり、ヘラリと笑って。対戦相手は格下という訳ではなかったが、色んな要素が加わり、いつもとは気迫が違い、次々とバッターを抑えていって)
…すごい。今日どうしたんだろう、なんかいつもより守備がしっかりしてる。それにもう9回であとアウト1人…。
(ベンチに座り応援をしつつ選手のデータや集計を取っていれば既に試合は終わりに近づいており。その後試合は終わり見事にチームは勝利し、皆が歓喜しているのを見つめながら次第に悪くなる体調に耐え笑顔で2人を出迎えて)──っ、2人ともお疲れ様…!
【如月 咲哉】
勝ったよー。
(終了の挨拶を終えてベンチへと戻ってくるなり、相手の所へ向かい。ヘラリと笑って御守りを掲げて。「俺もちゃんと抑えたし、和泉先輩もいいとこで打ってくれたし。…これであいつらも手を出せまい。」汗を拭きつつ)
【和泉 蒼司】
──…倉本も、お疲れ。
(自分もベンチへと戻り、相手に声を掛け。傍にあったジャグからお茶を出してゴクゴクと飲み)
2人ともお疲れ様!試合…勝ってくれてありがとう。如月くんあとでアイシング──っ…(無事に試合が終わり身の回りの片付けや他の部員たちにタオルを手渡していて。ふと背後から声がかかり振り向くと今日ダントツで活躍していた2人に笑顔を見せながらタオルを渡し、如月くんにアイシングしようと準備していた矢先視界がぼやけよろけてしまい)
っ! あかりちゃん……!
(声を掛けられ振り返るとよろめく相手が視界に入り、咄嗟に手が出て相手を支え。「……無理してたんだね。」相手を支えたままベンチへと誘い、座らせて)
如月…くん…ありがとう。体調崩すなんてマネージャー失格だね。
(相手に支えられながらベンチに座り苦笑いを浮かべ。「試合に勝ってもらいたかったから頑張りすぎちゃったみたい」と頬を掻きながら視線を落とし)
【如月 咲哉】
そんなことない。……気持ちは凄い嬉しい。けど、俺は勝つことより朱莉ちゃんの体の方が大事だよ。
(優しく微笑むと頭をポンと撫でて。自分たち二人の様子を見ていた他のマネージャーに声を掛け、アイシングを頼んで、一旦その場を離れて)
【和泉 蒼司】
倉本…。 ──…飲んでおけ。
(如月が去ってすぐ、相手の隣に座ると、お茶の入ったコップを手渡し。そこから動かずにいて)
如月くん
ありがとう。如月くんアイシングしてあげられなくてごめんね。
(相手の優しさに胸がきゅうっとなるのを感じながらも別のマネージャーにジェスチャーで詫びを入れ、相手がその場を離れると同時に溜息をつき)
和泉くん
──あ、うん…。和泉くんにも心配かけちゃってごめんね。あれだけ皆には体調管理に気をつけるように言ってたのに…情けないなあ…。
(入れ違いで相手が来ればお茶を受け取りひとくち飲み。相手に視線を向けながら苦笑いを浮かべ)
───次から、気を付けろよ。
(手を伸ばし、相手の頭をポンポンと。それから思わず相手の頬を指先で一撫でしてしまい。人前でそのような事をする和泉に、部員やマネージャーが目を見開いて驚いていて)
うん、ありがとう…。──ね、和泉くん…皆見てるよ…?
(相手の優しさに素直に頷いていれば、何やらどよめきが起きておりふと周りを見ると一斉にこちらに視線を注がれていて。軽く相手の肩を叩き小声で呟き)
【和泉 蒼司】
ん?──…あ。悪い。
(相手を見詰めていれば、指摘を受けて視線を周囲へ。注目されていることに気付き、バツが悪そうに片手を降ろし)
【如月 咲哉】
───。
(不機嫌そうに二人の様子を見ていると、アイシングをしてくれているマネージャーから、ちゃんとした姿勢を保つよう注意され、渋々二人から視線を外し)
和泉くんお茶…ありがとね。水分取ったらだいぶ楽になったよ。
(周囲の視線を感じれば自然と頬は赤く染っていき。それを隠すように、お茶を飲み干せば空のコップを軽く振りにこっと微笑み)
【和泉 蒼司】
あぁ……。──帰り、一緒に帰るぞ。
(心配な気持ちはまだ解消されず、上記のように話して。ベンチから立ち上がり、グランド整備へと駆けていき)
【如月 咲哉】
───あかりちゃん。…俺、今からダウンしてくるけど、帰り、一緒に帰ろうね。
(和泉が居なくなるのと入れ替わるように相手の傍に寄ると、上記のように話して頭をポンと。そして爽やかな笑顔でダウンへ)
あ、うん…!って2人から誘われちゃったけど3人で帰るってことでいいのかな…。
(時間差で2人から一緒に帰ることを誘われてしまい思わず返事をしてしまったものの、ふと考えればぽつりと呟き2人の背中を見つめていて)
───あかりちゃーん。帰ろー。
(ダウンを終え、諸々の片付けも終わらせ。和泉よりも早く帰り支度が終わり、マネージャー用の部室のドアをノックし、外から声を掛け)
はーいっ──…あれ、如月くんだけ?和泉くんと一緒じゃなかったの?
(帰る支度がちょうど終わり鞄を肩にかけた所で扉のノック音が聞こえ返事をしドアを開けて。そこにいたのは如月くんだけでもう1人の姿を探すように辺りを見回し)
───俺だけじゃ、不満?
(相手の言葉に一瞬キョトンとするも、辺りを見回して和泉を探す姿に、嫉妬や恋心から胸が締め付けられ。切な気に笑みながら首を傾げて)
あ、えと…そういう訳じゃないんだけど──。和泉くんにも一緒に帰る事誘われてたから…。
(切なそうな表情に慌てて手を振り否定をし、視線を逸らしながら呟き「…とりあえず行こっか。どこかで合流するかもしれないし。」と部室を出れば扉に鍵を閉め)
──ううん。ちょっとだけ、待とうか。
(相手の様子と言葉から、息を一つ付いて微笑み、部室の壁に凭れ掛かるようにして。「…今日の俺の活躍、凄かったでしょ。」ヘラッと笑って話題を変えて)
…うん!凄かった…私感動しちゃったもん。なんていうかいつもと違ったっていうか…和泉くん達も凄かったけど。
(同じく相手の隣に立ち壁に背中を預けながら先程の試合を振り返り、大きく頷きながらこちらもにっこりと笑顔を浮かべて)
───朱莉ちゃん。…どうしたら、俺だけを見てくれる?
(和泉の名前が相手の口から出れば、胸の痛みが再発し。相手の前に立ち、壁に手を置いて、所謂壁ドンの体勢に。相手の目を見詰めながら尋ね)
えっ──…!如月…くん…っ。
(ふと相手の手が伸びてきたかと思えば壁ドンされており驚きのあまり声を上げて。しかし問い掛けとともに見つめられてしまえば恥ずかしさからぱっと視線を逸らし)それは──。
──! 、……何してんだ?
(相手を迎えにマネージャー用の部室へ向かっていれば、如月に迫られている相手が視界に映り。駆け寄って如月を乱暴に引き離し。「……大丈夫か?」と、相手を匿うようにしつつ、覗き込んで尋ね)
──あ、うん…大丈夫…。
(如月くんの問いかけに答えられずにいれば、いつの間にか和泉くんの姿があり。匿うように声をかけてくれる相手に小さく頷きつつも、なんとも言えない気まずい雰囲気に耐えきれず肩にかけていた鞄の紐をぎゅっと握りしめ、2人と顔を合わせることなく「──ごめん、やっぱり今日1人で帰る…」と言葉を残してその場をあとにし)
【如月 咲哉】
───先輩、追い掛けてください。…倒れると悪いんで。
(深く溜め息をついてから、二人とは別の方向へ歩いていき)
【和泉 蒼司】
…言われなくても、そうする。 ────。
(まだ如月への苛つきは収まらず、珍しく表にそれを出して。その場を後にした相手を走って追い掛け、「……倉本!」と声を掛け)
──!和泉…くん…っ、どうしたの?私なら大丈夫だよ…!(背後から名前を呼ばれ歩くのを辞め後ろを振り向き何事もなかったように笑顔を浮かべ。しかし何処と無く元気がないようにも見えていて)
──方向は同じなんだから、一緒に帰ろう。
(相手が振り向いたときの笑顔が、作り物のようで、本音を晒してくれないことに胸が痛み。隣に並べば、詮索したい気持ちを抑え、黙ったまま歩き出し)
…うん、そうだよね。──あのさ…さっきの見てどう思った…?
(先を歩く彼の後ろ姿を追いかけるように歩みを進め、大きな背中に向かって問いかけてみて)
──さっきの?
(ピタッと歩みを止めると相手の方へ振り返り。少しずつ相手へ向かって歩み寄り、何処の家かは知らないが、傍にあったコンクリートの壁に相手を追い詰めてしまい。「……これのことか?」嫌だと思ったら相手が逃げられるように、ゆっくりと片手を壁につけていき、壁ドンの体勢を作ろうと)
──!だからって…再現しなくても…っ。
(ふと壁側に追い詰められてしまえば先程の壁ドンを再現されてしまい。しかし如月くんの時とは違い自分を気にかけてくれているのかさほど距離は近くはないものの、この体制はなかなか慣れるものではなく頬を染め視線をぱっと逸らし)
───倉本は? ──…如月にこうされて、どう思ったんだ?
(自分の感情を上手く表現するには時間が足りず、つい、質問で返してしまい。しかし、何よりも知りたかったことで。もう片方の手も壁につき、両腕で相手を閉じ込めてしまい)
それは──急だったからびっくりしたけど…如月くんの時と同じくらいドキドキしてる…よ。
(いつの間にか身動きが取れないように両腕で塞がれてしまい一瞬固まったものの、速まる胸の鼓動を手で抑えながらゆっくりと視線を合わせ)
───同じくらい、か。
(視線を絡ませてから両腕をスッと下ろし、顔を伏せて。「…俺は、…──俺は、さっきのを見て、…倉本に近付くな、って思った。……なんでだろうな。」やっと先程の相手の問い掛けに答えると、相手の頭を一撫でし、行こう、と歩き出そうと)
──それって……もしかして…私のこと──や、やっぱりなんでもない…!
(期待してしまうような相手の返答に思わずこちらから確認しそうになるものの、慌てて首を横に振り何事もなかったように相手の横に並び「早く帰ろ…!」とだけ伝え歩き始め)
───じゃあ、また明日。
(相手の言葉が耳に届いていたものの、返答することなく黙々と、しかし相手の速度も考え歩調を合わせて歩き。特に会話もなく、相手の家の前に着くと立ち止まり、相手が家に入るまで見届けようと留まり)
…うん、送ってくれてありがとう。また明日学校でね…!
(相手の反応がないまま家に着き、言ってはいけない言葉だったのかなと若干反省しながらも門に手をかけつつ相手の方に顔を向けお礼を述べると扉を開けて家の中に入り)
【和泉 蒼司】
────。
(相手の姿を見届けると、自宅へと向かい。すぐに着いては夕食と風呂を済ませ、明日の準備をして眠りにつき)
【如月 咲哉】
──あかりちゃん! おはよー。 具合、どう?
(翌朝、生徒玄関で相手の姿を見つけると駆け寄り、昨日のことを掻き消すかのように明るく爽やかな笑顔で朝の挨拶を。それから相手の顔を覗き込み)
(/翌朝まで勝手に進めてしまいました。申し訳ありません。)
…あ、如月くんおはよう。体調は大丈夫だよ。昨日は心配かけてごめんね。
(いつも通りの笑顔で接してくる相手に少しだけ戸惑いながらも、こちらも笑顔を向けたあと申し訳なさそうに眉を下げ)
(/いえ、進めてくださってありがとうございます!)
ううん。 …俺こそ、なんか、ごめん。
(昨日の自分の行いが思い出され、目を伏せて謝り。「あのさ! 今日の昼飯、一緒に食べない?屋上とかで。」切り換えて明るい調子で誘って)
え、一緒に?もちろん、今日は天気がいいから風が気持ちいかもしれないし。
(相手の誘いにきょとんとした顔を浮かべるも、すぐさま笑顔を向け嬉しそうに頷き)
ありがと。 じゃあ、また昼に屋上でー。
(快諾してくれたことが嬉しく、ニコリと笑んで。それから同級生に急かされて、ヒラヒラと手を振り、先にその場から離れて)
……。(それから何事もなく午前の授業を受け、昼休みのチャイムが鳴ると同時に鞄からお弁当箱とお茶の入った袋を取り出し約束していた屋上へと向かって)如月くんもう来てるかな…。
お。──あかりちゃーん!
(屋上の端の、少し段差がついていて座れる場所を見付けては其処でソワソワと相手を待っていたが、相手の姿が見えると笑顔で手を振って声を掛け)
あ、如月くん。いい場所見つけてくれてありがとう。じゃあ食べよっか。
(小さく胸の前で手を振り近づいて。相手の隣に座りお弁当の包みを広げ蓋を開けると、色鮮やかなバランスのいいおかずとご飯が入っていて)
あかりちゃんのお弁当、美味しそー。
(自分も二段になっている弁当を広げるも、ごま塩ご飯におかずは肉炒めと玉子焼きのみで。相手の弁当を見ては目を輝かせ、感嘆の声を)
そうかな…一応自分で作ったんだけど。もし良かったらどれか食べてみる?
(母親が仕事をしているためお弁当は毎日自分で作っておりはにかみながらも褒められたことに対して嬉しそうにし。お弁当を相手に差し出しながら問いかけてみて)
え!あかりちゃん、すごっ!
(自分で作ったと言う相手に、目を丸くして驚き、更に目は輝き。「食べていいの? …オススメは?」終始ニコニコしたまま相手に尋ね)
オススメは…唐揚げかな。はい、どうぞ。
(暫しおかずを眺めながら思案し、料理の中でも得意な唐揚げを指差しにこっと微笑みながら相手が取りやすいようにお弁当を差し出し)
──あーん、してくれる?
(美味しそうな唐揚げに、そのまま箸を伸ばして貰おうとしたが、思い付き、屈託のない笑顔で上記を述べてから口を開き)
えっ──も、もうやだなあ…っ。変な冗談やめてよ…こんな所誰かに見られたら勘違いされちゃうかもしれないよ…!
(相手の言葉に一瞬動きを止め、冗談を言っているのかと思い笑いながら軽く言葉を返し。辺りを見回しながら小声で続け)
俺は、勘違いされてもいいよ。
(口を閉じると穏やかに微笑んで。「──冗談じゃなかったんだけど。…いただきます。」残念そうな表情見せて唐揚げを1つ箸で取り、パクッと食べて。「ん!うまい!」と破顔し)
…ごめん。私こういう事あんまり馴れてなくて…。
(相手の残念そうな表情と言葉に眉を下げ申し訳なさそうに呟き。おいしいと絶賛してくれた事に表情は綻び「本当?よかった…!」と笑顔を向けながらお弁当を食べ進め)
──慣れてないから、いいんじゃん?
(申し訳なさそうにする相手に、優しく笑みを溢せば、数回相手の頭を撫でて。「あかりちゃんは、料理も上手いし優しいし気が利くし可愛いし…。欠点が無いなぁ。」と呟いて。自分も弁当を食べ進めていき)
いや、私にだって欠点くらいあるよ。それにそもそも可愛くなんてないから。
(相手の言葉に食べる箸を止め首を振り否定をし。「それに気が利くってよく言われるけどマネージャーだからそうなっちゃうだけだからね?」と苦笑い混じりに答え)
ううん。──こう言うのは申し訳ないけど、マネージャーでも気が利かない人、いるよ。
(謙遜する相手に、自分も食べる手を止め、しっかりと見詰めて。「─あかりちゃんが、自分で思う欠点て、なに?」尋ねてからまた弁当を食べ進め)
え?そうなの?私が見てる限りそんな風には見えなかったんだけど…。
(部活の事を思い出しながら他のマネージャーのことを考えて顎に手をやり首傾げ。「私の欠点…異性と接する事が上手くできないことかな…」と苦笑い混じりに答え食べ終わったお弁当箱を片付け)
──それは、どういう異性と? 部員とかとは普通に話してるじゃん?
(自分も食べ終えて弁当を片付けながら、微笑んで首を傾げて)
部員は普通に話せるんだけど…その、気になってる人とかだとぎこちなくなっちゃうっていうか…。緊張しちゃうんだよね。
(指を触ったりしながらどこか落ち着かないといった様子で相手に視線を向けて)
───俺は? 普通に話せる?
(相手の言葉を聞くと右手を伸ばし、指を弄っている相手の手を優しく握り。真っ直ぐな視線を向けて)
──!如月くんは…普通に話せる…よ?でもこういうのは慣れないからどうしたらいいのか分からないけど…。
(不意に手を握られびくっと肩を揺らすも、こちらも視線を合わせて相手の問いかけに答えて)
──普通に話せるんだ。
(スッと手を離して目を伏せ。「…あかりちゃんがぎこちなくなっちゃうのは、和泉先輩?」と睫毛が影を落としつつも視線を相手へ向けて)
え?──あ…えっと…。和泉くんは──。
(“和泉”という言葉に何故かドキッと心臓が高鳴るのを不思議に思いながらも言葉を続けようとした所でチャイムが鳴り。タイミングがいいのか悪いのか話を変えるきっかけになり「そろそろ教室戻らないとだね」と鞄を手に持ち立ち上がり)
──あかりちゃん…!
(しどろもどろになる相手に、もう答えを言っているようなものだと感じつつも、相手への恋心を抑えることが出来ず、立ち上がってその手首を掴んで引き止め)
如月くん──?どうしたの、授業遅れちゃうよ…。
(手首を掴まれたことに驚き後ろを振り向き不思議そうに首を傾げて。チャイムが鳴り終わったのを確認するとそっと相手の手を持ち静かに呟き)
──……、ごめん。唐揚げ、美味しかったよ。
(思わず告白してしまいそうになるも、振り向いた相手の表情から、自分の気持ちが通じていないことを悟り、手を離して、無理矢理笑顔を作り。「──俺はもうちょっとしたら行くから、先行ってて。」微笑んで、手を振って見送り)
ううん、ありがとう。また一緒にお弁当食べようね。じゃあ先に行ってるね!
(こちらもにこっと笑顔を向けて。始業のチャイムがなる前に教室に戻ろうとパタパタと靴音を鳴らしながらその場をあとにして)
──あ、倉本! …監督が呼んでたから、次の授業終わったら行ってみて。
(次の授業へ向かうため、廊下を歩き階段まで来れば、ちょうど良いタイミングで相手と出会い。用件を伝えると、相手が屋上から降りてきたことと手に持った弁当袋であろう鞄が気になり、「──誰かと一緒だったのか?」と)
(/何も言わずに遅くなってしまって、本当に申し訳ありません。もういらっしゃらないかもしれませんが、返させていただきます。)
そっか、ありがとう。──あ…えっと、如月くんと…お昼一緒に食べてたの。
(階段を降りたところで相手に呼び止められ用件を聞けば笑顔で頷き。その後問いかけられた内容に気まずそうに視線を逸らしながら答えつつ「じ、じゃあ教室戻らないといけないから…!」と足早にその場をあとにし)
(/おかえりなさい!再び主様に会えて安心いたしました!ご無理のないペースで大丈夫ですので、引き続きお話を紡げていけれたらなと思います!)
───……如月、と…。
(相手がその場を去ってしまってから小さく呟き、その場で考え込み。後から来た同級生に、どうした?、なんて声を掛けられては、「いや、何でもない。」と化学の授業のため理科室へ向かい)
(/温かいお言葉、ありがとうございます。こちらこそ、引き続き宜しくお願い致します!)
監督は職員室にいるかな…。でも話ってなんだろう。
(授業が終わりチャイムが鳴り終わったと同時に席を立ち、友達にどこに行くのか聞かれると「ちょっと職員室行ってくるね」と告げて教室を出ると職員室に向かい。職員室の前に着くとドアを軽くノックしドアを開けて監督の姿を見つければ軽くお辞儀をしながら近くに行き)──あの、お話って…?
────。
(監督は今日の部活の練習メニューを伝えたかっただけのようで。相手は恐らく職員室へ行っただろうと思えば、理科室から教室へは戻らず、職員室のそばの廊下で、壁に凭れつつ相手の姿を待ち)
──失礼しました。あれ、和泉くん。どうしたの?
(監督から練習メニューを一通り聞けばいつもと変わらないな、と内心では思いつつぺこりと頭を下げ職員室から出て。教室に戻ろうとした所で壁に凭れている相手を見て不思議そうに首傾げ)
──少し、話がしたいんだ。…帰り、待っててくれないか? 一緒に帰ろう。
(職員室から出てきた相手を見つけては、壁から離れて歩み寄り。低く落ち着いた声色で相手を誘い)
話?うん、わかった。じゃあ部活が終わったら部室の近くで待ってるね。
(相手の問いかけに首傾げながらも頷き。その後全ての授業が終わり、監督から言われていた練習メニューを部員達に伝えるとマネージャーの仕事をこなし。部活が終われば更衣室で着替えを済ませ鞄を持ち部室の近くで相手を待ち)
──悪い。待たせた。
(部活終わり、急いで帰り支度を済ませると野球バッグを肩に掛け、相手の元へ。「じゃあ、帰るか。」と、相手を誘うように歩き出し)
ううん、私も今来たところだから大丈夫。
(相手が来たことに気付けばゆるりと首を振りにこっと微笑み。歩き始めた相手の隣に並び「今日も暑かったねー…部活中の熱中症対策しておかないと。」と部活を振り返りながら視線を向けて)
そうだな。 ──倉本は、前科があるしな。
(熱中症対策に関して、視線を合わせて同意し、冗談か否か先日の相手の熱中症にかかった事を取り上げて。「───、倉本。 如月のこと、どう思ってるんだ?」暫し沈黙して歩いていたが、意を決したように立ち止まり、真っ直ぐな視線で見据えて)
前科って…もっと他にいい言葉なかったの?なんか悪いことしたみたいに聞こえるんだけど。
(苦笑い混じりにむすっと膨れた表情をしてみせじとーっと相手を見つめ。ふと問いかけられた内容にドキッと胸が高鳴れば「どうって…如月くんの事は大切な部員で、“友達”だと思ってる…かな。如月くんは私のことどう思ってるのか分からないけど」とゆっくりと言葉を紡ぎ)
───……俺のことは? …どう思ってるんだ?
(如月と親しげに見えたが、それは友達としてと言い切る相手に、己もただの幼馴染みとして、なのだろうか。如月の猛アタックも相手には伝わっていないとなると、己のほんの些細な好意など、ますます伝わっていないのではないか。そう思えば、つい、上記のように聞いてしまい)
和泉くんの事は──同じように大切な部員だけど…如月くんとは少し違うっていうか…っ。
(相手から投げかけられた質問にどう答えるべきかと悩みつつゆっくりと口を開くも、恥ずかしさが勝り視線を逸らしてしまい)
───どう、違うんだ?
(相手を困らせているのは百も承知だが、相手の気持ちを知りたいという思いが勝ち、相手に一歩近付いて見詰め)
──それ…は…、気になってる…って事…。
(次第に近くなる距離に緊張からか立ち止まり。投げかけられた質問に言葉に詰まりながらも答え)
──…如月は、倉本のことが、大好きだ。…見ていれば分かる。
(相手の言葉を聞いて向かい合うように立ち、上記を語り始め。「──……俺は、あいつに比べたら、…まだ、確信を持てない。……けど、倉本。──…俺も、気になってる。」スッと片手を伸ばし、触れてるのか分からない位の距離で相手の頬を撫で)
…!和泉…くん──。それって…両思いってこと…?
(相手の言葉にドキッと胸は高鳴り、優しく触れる頬にほんのりと頬を染めながら問いかけ)
───両、思い……。
(小さく低い声色で呟いては、己の中で反芻するように。それから更に一歩、相手に歩み寄っては包み込むように相手を己の腕の中に収め。「──倉本も、こうしたいと、思うか?」己の腕の中に緩く抱き締めたまま)
……!ちょっ…和泉く──。うん…思う…。だけどこういう事初めてだからどうしたらいいのか分からないよ…。
(ふわりと相手の腕の中に閉じ込められ咄嗟にビクッと身体を跳ねさせて。この場合自身はどうすればいいのかと戸惑いながらも手は下に降ろしたままで)
──抱き締められていればいい。
(緩く抱き締めているため、抜け出そうと思えば抜け出せる。しかし、そうしない相手に、受け入れてくれたと感じ、腕の力を強めて抱き締め)
……うん。で、でもちょっと恥ずかしい…かも。一応ここ外だし…
(素直に頷きながらも心臓の音は速くなるばかりで。しかし周りに人がいない事を確認しながら照れくさそうに呟き)
【如月 咲哉】
───! ……マジかぁ。
(居残り練習をした帰り道、和泉の忘れ物である携帯を届けようと家の方へ歩いていれば、目に飛び込んできたのは抱き合う男女で。お盛んですね、なんて内心で思っていたが、少し近付けば二人の顔が分かり、吃驚して思わず物陰に隠れ、溜め息混じりにポツリと吐き捨て。ここで立ち去るのも何だか癪で、和泉の携帯もあるし、と二人の方へ歩み寄り。「…和泉先輩。ここ、公道っすよ。」ヘラヘラと笑んでは声を掛け、和泉に携帯を押し付けて渡し。それから朱莉の方へ向き直り、「──また、明日ね。」とニカッと笑んで立ち去り)
【和泉 蒼司】
如月…! ───あぁ。ありがとう。
(恥ずかしがる相手を愛しく抱き締めていれば声を掛けられバッと勢いよく離れ、声の主が分かるとその名を呟き。驚きから動けずに居ると携帯を押し付けられ受け取って、訳が分からないながらも礼を述べ。如月の背中を見送って)
……如月くん──。恥ずかしい所見られちゃったね…?私達もそろそろ帰ろっか。
(和泉くんに抱き締められていた所を相手に見られてしまった事実になぜか罪悪感を抱いてしまえば、段々と小さくなっていく後ろ姿を見つめながら「如月くん…ごめんね」と相手には聞こえない声量で呟き)
──恥ずかしい、か。
(ポツリと呟き視線を伏せて。「あぁ。帰ろう。」歩き始めるが、一人でスタスタ行ってしまうわけではなく、相手が歩き出すのを待つようにゆったりと。「──倉本。 ……また、明日。」家の近くまで来ると、何かを言い掛けたが言葉を飲み、別れの挨拶をして)
…?あの、送ってくれてありがとう。和泉くん…明日から一緒に学校行かない?えっと、無理だったら断ってくれていいから!
(何かを言いたげな様子の相手に疑問に思いながらも敢えて何も追求はせず、話題を変えるように提案をしてみて。しかし言ったあとで恥ずかしくなれば誤魔化すように言葉を続けて)
え、───あぁ。一緒に、行こう。
(突然の提案に目を丸くするも、己にとって嫌な提案であるはずもなく、少し照れ臭いのか視線を逸らし、頬を指先で一つ掻いてから快諾し。それから手をヒラリと揺らして自宅へと入っていき)
(その日の夜はなかなか寝付けず若干寝不足気味で次の日の朝を迎え。いつもより少し早めに家を出て、身嗜みを整えつつ家の前で相手を待っていて)…自分から誘っといて緊張するなんて…。和泉くんまだかな…。
あ、おはよう…!私も今来た所だから大丈夫!じゃあ…行こっか?
(相手の声に顔を上げ緊張した面持ちで笑顔を浮かべ、学校の方向を指差し歩き出して)
──緊張してるのか?
(並んで歩き始めるも、相手の笑顔に少々違和感を覚え、頭をポンポンと撫でてから尋ね。学校が近付いてくると生徒達の数も多くなり、相手と一緒に歩いていることに周囲の視線を感じて)
だって今までとは違うから…。そういう和泉くんは緊張とかしてないの?
(頭を撫でられると不思議と緊張はほぐれ安心感に包まれながらいつもと変わらない相手をじぃっと見つめ。ふと、周りの視線に気付けば「な、なんかみんな見てる気がするんだけど…私達そういう風に見えるのかな。まだそういう関係になってないのに…」と俯きながら呟き)
緊張…、は、しないな。
(少し浮わついた感じはあるかもしれないが、緊張とは違う気がして、事も無げにさらっと言葉を返して。「まぁ、…見えるだろうな。 俺は構わないけど。」急に二人一緒に登校したことを客観的に考えれば、周囲の反応も致し方無いかという思考に至り。これで相手にちょっかいを出す男が減ればいいとすら思っていて。玄関で靴を履き替え、「じゃあ、俺は部室に寄っていくから。」とヒラリと手を振り、その場で別れ)
…そっか、私だけが緊張しちゃってるんだ。──あ、うん!じゃあまた部活の時に。
(初めて異性として意識しながら隣に並ぶ事にまだ胸の高鳴りは治まらず、胸に手を当てぽつりと呟き。周囲の視線が気になりながらも部室へ向かうと言う相手に頷きこちらも手を振り返して。その後教室に向かうと2人で登校していたという噂はあっという間に知れ渡っていて仲のいい友人から「ちょっと!和泉くんと登校してたって聞いたけど…もしかして付き合ってるの?!」と問われ返答に迷いながらも「や、まだそういうのじゃないから…!実際に付き合おうって言われた訳じゃないし…」と視線を逸らしながら答えて)
【和泉 蒼司】
───…如月。
(部室にて部活用の荷物を整理していれば、扉が開き、そちらへ視線を向け、誰か分かるとその名前をポツリと)
【如月 咲哉】
…先輩。聞きましたよ、あかりちゃんと一緒に登校したって。
(ヘラリと笑んでは歩み寄り。「──俺、それくらいじゃ諦めないっすよ。」不敵に笑んでは宣戦布告し、部室を後にして)
───あかりちゃーん!
(休み時間になると同級生であるのをいいことに相手のもとへ行き、明るく声を掛けて)
──あ、如月くん、どうしたの?
(廊下で友達と話していると相手に声をかけられ、何かあったのだろうかと思いながらそちらに振り向き首を傾げて)
ううん。 あかりちゃんが今日も可愛いから話し掛けた。
(ニヘラとだらしがないような笑顔を浮かべて見せて。「あかりちゃん、今度、一緒に花火見に行かない?」こなれたようにサラッと相手をデートに誘って、嫌味なくらい爽やかな笑顔を。近くにいた相手の友達は、如月の整った顔に見惚れていたようだが、相手がデートに誘われるとビックリした表情を)
もう、またそんなこと言って…え、花火?それって来週ある花火大会のこと?それだったら今友達と話してた所なんだけど。
(相変わらずの相手の対応に呆れながらも笑顔を浮かべて。ふとデートに誘われてしまえば脳裏に過ぎるのはもう1人の彼の顔で。付き合ってはいないものの2人で出かけていい物かと内心思いながらも、先程友達と話していた話題と照らし合わせれば「せっかくだし皆で行かない?」とひとつ提案をすればどうかな、と首を傾げ)
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