真夜中のピエロ24707 2019-02-17 22:02:04 |
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ううん。──こう言うのは申し訳ないけど、マネージャーでも気が利かない人、いるよ。
(謙遜する相手に、自分も食べる手を止め、しっかりと見詰めて。「─あかりちゃんが、自分で思う欠点て、なに?」尋ねてからまた弁当を食べ進め)
え?そうなの?私が見てる限りそんな風には見えなかったんだけど…。
(部活の事を思い出しながら他のマネージャーのことを考えて顎に手をやり首傾げ。「私の欠点…異性と接する事が上手くできないことかな…」と苦笑い混じりに答え食べ終わったお弁当箱を片付け)
──それは、どういう異性と? 部員とかとは普通に話してるじゃん?
(自分も食べ終えて弁当を片付けながら、微笑んで首を傾げて)
部員は普通に話せるんだけど…その、気になってる人とかだとぎこちなくなっちゃうっていうか…。緊張しちゃうんだよね。
(指を触ったりしながらどこか落ち着かないといった様子で相手に視線を向けて)
───俺は? 普通に話せる?
(相手の言葉を聞くと右手を伸ばし、指を弄っている相手の手を優しく握り。真っ直ぐな視線を向けて)
──!如月くんは…普通に話せる…よ?でもこういうのは慣れないからどうしたらいいのか分からないけど…。
(不意に手を握られびくっと肩を揺らすも、こちらも視線を合わせて相手の問いかけに答えて)
──普通に話せるんだ。
(スッと手を離して目を伏せ。「…あかりちゃんがぎこちなくなっちゃうのは、和泉先輩?」と睫毛が影を落としつつも視線を相手へ向けて)
え?──あ…えっと…。和泉くんは──。
(“和泉”という言葉に何故かドキッと心臓が高鳴るのを不思議に思いながらも言葉を続けようとした所でチャイムが鳴り。タイミングがいいのか悪いのか話を変えるきっかけになり「そろそろ教室戻らないとだね」と鞄を手に持ち立ち上がり)
──あかりちゃん…!
(しどろもどろになる相手に、もう答えを言っているようなものだと感じつつも、相手への恋心を抑えることが出来ず、立ち上がってその手首を掴んで引き止め)
如月くん──?どうしたの、授業遅れちゃうよ…。
(手首を掴まれたことに驚き後ろを振り向き不思議そうに首を傾げて。チャイムが鳴り終わったのを確認するとそっと相手の手を持ち静かに呟き)
──……、ごめん。唐揚げ、美味しかったよ。
(思わず告白してしまいそうになるも、振り向いた相手の表情から、自分の気持ちが通じていないことを悟り、手を離して、無理矢理笑顔を作り。「──俺はもうちょっとしたら行くから、先行ってて。」微笑んで、手を振って見送り)
ううん、ありがとう。また一緒にお弁当食べようね。じゃあ先に行ってるね!
(こちらもにこっと笑顔を向けて。始業のチャイムがなる前に教室に戻ろうとパタパタと靴音を鳴らしながらその場をあとにして)
──あ、倉本! …監督が呼んでたから、次の授業終わったら行ってみて。
(次の授業へ向かうため、廊下を歩き階段まで来れば、ちょうど良いタイミングで相手と出会い。用件を伝えると、相手が屋上から降りてきたことと手に持った弁当袋であろう鞄が気になり、「──誰かと一緒だったのか?」と)
(/何も言わずに遅くなってしまって、本当に申し訳ありません。もういらっしゃらないかもしれませんが、返させていただきます。)
そっか、ありがとう。──あ…えっと、如月くんと…お昼一緒に食べてたの。
(階段を降りたところで相手に呼び止められ用件を聞けば笑顔で頷き。その後問いかけられた内容に気まずそうに視線を逸らしながら答えつつ「じ、じゃあ教室戻らないといけないから…!」と足早にその場をあとにし)
(/おかえりなさい!再び主様に会えて安心いたしました!ご無理のないペースで大丈夫ですので、引き続きお話を紡げていけれたらなと思います!)
───……如月、と…。
(相手がその場を去ってしまってから小さく呟き、その場で考え込み。後から来た同級生に、どうした?、なんて声を掛けられては、「いや、何でもない。」と化学の授業のため理科室へ向かい)
(/温かいお言葉、ありがとうございます。こちらこそ、引き続き宜しくお願い致します!)
監督は職員室にいるかな…。でも話ってなんだろう。
(授業が終わりチャイムが鳴り終わったと同時に席を立ち、友達にどこに行くのか聞かれると「ちょっと職員室行ってくるね」と告げて教室を出ると職員室に向かい。職員室の前に着くとドアを軽くノックしドアを開けて監督の姿を見つければ軽くお辞儀をしながら近くに行き)──あの、お話って…?
────。
(監督は今日の部活の練習メニューを伝えたかっただけのようで。相手は恐らく職員室へ行っただろうと思えば、理科室から教室へは戻らず、職員室のそばの廊下で、壁に凭れつつ相手の姿を待ち)
──失礼しました。あれ、和泉くん。どうしたの?
(監督から練習メニューを一通り聞けばいつもと変わらないな、と内心では思いつつぺこりと頭を下げ職員室から出て。教室に戻ろうとした所で壁に凭れている相手を見て不思議そうに首傾げ)
──少し、話がしたいんだ。…帰り、待っててくれないか? 一緒に帰ろう。
(職員室から出てきた相手を見つけては、壁から離れて歩み寄り。低く落ち着いた声色で相手を誘い)
話?うん、わかった。じゃあ部活が終わったら部室の近くで待ってるね。
(相手の問いかけに首傾げながらも頷き。その後全ての授業が終わり、監督から言われていた練習メニューを部員達に伝えるとマネージャーの仕事をこなし。部活が終われば更衣室で着替えを済ませ鞄を持ち部室の近くで相手を待ち)
──悪い。待たせた。
(部活終わり、急いで帰り支度を済ませると野球バッグを肩に掛け、相手の元へ。「じゃあ、帰るか。」と、相手を誘うように歩き出し)
ううん、私も今来たところだから大丈夫。
(相手が来たことに気付けばゆるりと首を振りにこっと微笑み。歩き始めた相手の隣に並び「今日も暑かったねー…部活中の熱中症対策しておかないと。」と部活を振り返りながら視線を向けて)
そうだな。 ──倉本は、前科があるしな。
(熱中症対策に関して、視線を合わせて同意し、冗談か否か先日の相手の熱中症にかかった事を取り上げて。「───、倉本。 如月のこと、どう思ってるんだ?」暫し沈黙して歩いていたが、意を決したように立ち止まり、真っ直ぐな視線で見据えて)
前科って…もっと他にいい言葉なかったの?なんか悪いことしたみたいに聞こえるんだけど。
(苦笑い混じりにむすっと膨れた表情をしてみせじとーっと相手を見つめ。ふと問いかけられた内容にドキッと胸が高鳴れば「どうって…如月くんの事は大切な部員で、“友達”だと思ってる…かな。如月くんは私のことどう思ってるのか分からないけど」とゆっくりと言葉を紡ぎ)
───……俺のことは? …どう思ってるんだ?
(如月と親しげに見えたが、それは友達としてと言い切る相手に、己もただの幼馴染みとして、なのだろうか。如月の猛アタックも相手には伝わっていないとなると、己のほんの些細な好意など、ますます伝わっていないのではないか。そう思えば、つい、上記のように聞いてしまい)
和泉くんの事は──同じように大切な部員だけど…如月くんとは少し違うっていうか…っ。
(相手から投げかけられた質問にどう答えるべきかと悩みつつゆっくりと口を開くも、恥ずかしさが勝り視線を逸らしてしまい)
───どう、違うんだ?
(相手を困らせているのは百も承知だが、相手の気持ちを知りたいという思いが勝ち、相手に一歩近付いて見詰め)
──それ…は…、気になってる…って事…。
(次第に近くなる距離に緊張からか立ち止まり。投げかけられた質問に言葉に詰まりながらも答え)
──…如月は、倉本のことが、大好きだ。…見ていれば分かる。
(相手の言葉を聞いて向かい合うように立ち、上記を語り始め。「──……俺は、あいつに比べたら、…まだ、確信を持てない。……けど、倉本。──…俺も、気になってる。」スッと片手を伸ばし、触れてるのか分からない位の距離で相手の頬を撫で)
…!和泉…くん──。それって…両思いってこと…?
(相手の言葉にドキッと胸は高鳴り、優しく触れる頬にほんのりと頬を染めながら問いかけ)
───両、思い……。
(小さく低い声色で呟いては、己の中で反芻するように。それから更に一歩、相手に歩み寄っては包み込むように相手を己の腕の中に収め。「──倉本も、こうしたいと、思うか?」己の腕の中に緩く抱き締めたまま)
……!ちょっ…和泉く──。うん…思う…。だけどこういう事初めてだからどうしたらいいのか分からないよ…。
(ふわりと相手の腕の中に閉じ込められ咄嗟にビクッと身体を跳ねさせて。この場合自身はどうすればいいのかと戸惑いながらも手は下に降ろしたままで)
──抱き締められていればいい。
(緩く抱き締めているため、抜け出そうと思えば抜け出せる。しかし、そうしない相手に、受け入れてくれたと感じ、腕の力を強めて抱き締め)
……うん。で、でもちょっと恥ずかしい…かも。一応ここ外だし…
(素直に頷きながらも心臓の音は速くなるばかりで。しかし周りに人がいない事を確認しながら照れくさそうに呟き)
【如月 咲哉】
───! ……マジかぁ。
(居残り練習をした帰り道、和泉の忘れ物である携帯を届けようと家の方へ歩いていれば、目に飛び込んできたのは抱き合う男女で。お盛んですね、なんて内心で思っていたが、少し近付けば二人の顔が分かり、吃驚して思わず物陰に隠れ、溜め息混じりにポツリと吐き捨て。ここで立ち去るのも何だか癪で、和泉の携帯もあるし、と二人の方へ歩み寄り。「…和泉先輩。ここ、公道っすよ。」ヘラヘラと笑んでは声を掛け、和泉に携帯を押し付けて渡し。それから朱莉の方へ向き直り、「──また、明日ね。」とニカッと笑んで立ち去り)
【和泉 蒼司】
如月…! ───あぁ。ありがとう。
(恥ずかしがる相手を愛しく抱き締めていれば声を掛けられバッと勢いよく離れ、声の主が分かるとその名を呟き。驚きから動けずに居ると携帯を押し付けられ受け取って、訳が分からないながらも礼を述べ。如月の背中を見送って)
……如月くん──。恥ずかしい所見られちゃったね…?私達もそろそろ帰ろっか。
(和泉くんに抱き締められていた所を相手に見られてしまった事実になぜか罪悪感を抱いてしまえば、段々と小さくなっていく後ろ姿を見つめながら「如月くん…ごめんね」と相手には聞こえない声量で呟き)
──恥ずかしい、か。
(ポツリと呟き視線を伏せて。「あぁ。帰ろう。」歩き始めるが、一人でスタスタ行ってしまうわけではなく、相手が歩き出すのを待つようにゆったりと。「──倉本。 ……また、明日。」家の近くまで来ると、何かを言い掛けたが言葉を飲み、別れの挨拶をして)
…?あの、送ってくれてありがとう。和泉くん…明日から一緒に学校行かない?えっと、無理だったら断ってくれていいから!
(何かを言いたげな様子の相手に疑問に思いながらも敢えて何も追求はせず、話題を変えるように提案をしてみて。しかし言ったあとで恥ずかしくなれば誤魔化すように言葉を続けて)
え、───あぁ。一緒に、行こう。
(突然の提案に目を丸くするも、己にとって嫌な提案であるはずもなく、少し照れ臭いのか視線を逸らし、頬を指先で一つ掻いてから快諾し。それから手をヒラリと揺らして自宅へと入っていき)
(その日の夜はなかなか寝付けず若干寝不足気味で次の日の朝を迎え。いつもより少し早めに家を出て、身嗜みを整えつつ家の前で相手を待っていて)…自分から誘っといて緊張するなんて…。和泉くんまだかな…。
あ、おはよう…!私も今来た所だから大丈夫!じゃあ…行こっか?
(相手の声に顔を上げ緊張した面持ちで笑顔を浮かべ、学校の方向を指差し歩き出して)
──緊張してるのか?
(並んで歩き始めるも、相手の笑顔に少々違和感を覚え、頭をポンポンと撫でてから尋ね。学校が近付いてくると生徒達の数も多くなり、相手と一緒に歩いていることに周囲の視線を感じて)
だって今までとは違うから…。そういう和泉くんは緊張とかしてないの?
(頭を撫でられると不思議と緊張はほぐれ安心感に包まれながらいつもと変わらない相手をじぃっと見つめ。ふと、周りの視線に気付けば「な、なんかみんな見てる気がするんだけど…私達そういう風に見えるのかな。まだそういう関係になってないのに…」と俯きながら呟き)
緊張…、は、しないな。
(少し浮わついた感じはあるかもしれないが、緊張とは違う気がして、事も無げにさらっと言葉を返して。「まぁ、…見えるだろうな。 俺は構わないけど。」急に二人一緒に登校したことを客観的に考えれば、周囲の反応も致し方無いかという思考に至り。これで相手にちょっかいを出す男が減ればいいとすら思っていて。玄関で靴を履き替え、「じゃあ、俺は部室に寄っていくから。」とヒラリと手を振り、その場で別れ)
…そっか、私だけが緊張しちゃってるんだ。──あ、うん!じゃあまた部活の時に。
(初めて異性として意識しながら隣に並ぶ事にまだ胸の高鳴りは治まらず、胸に手を当てぽつりと呟き。周囲の視線が気になりながらも部室へ向かうと言う相手に頷きこちらも手を振り返して。その後教室に向かうと2人で登校していたという噂はあっという間に知れ渡っていて仲のいい友人から「ちょっと!和泉くんと登校してたって聞いたけど…もしかして付き合ってるの?!」と問われ返答に迷いながらも「や、まだそういうのじゃないから…!実際に付き合おうって言われた訳じゃないし…」と視線を逸らしながら答えて)
【和泉 蒼司】
───…如月。
(部室にて部活用の荷物を整理していれば、扉が開き、そちらへ視線を向け、誰か分かるとその名前をポツリと)
【如月 咲哉】
…先輩。聞きましたよ、あかりちゃんと一緒に登校したって。
(ヘラリと笑んでは歩み寄り。「──俺、それくらいじゃ諦めないっすよ。」不敵に笑んでは宣戦布告し、部室を後にして)
───あかりちゃーん!
(休み時間になると同級生であるのをいいことに相手のもとへ行き、明るく声を掛けて)
──あ、如月くん、どうしたの?
(廊下で友達と話していると相手に声をかけられ、何かあったのだろうかと思いながらそちらに振り向き首を傾げて)
ううん。 あかりちゃんが今日も可愛いから話し掛けた。
(ニヘラとだらしがないような笑顔を浮かべて見せて。「あかりちゃん、今度、一緒に花火見に行かない?」こなれたようにサラッと相手をデートに誘って、嫌味なくらい爽やかな笑顔を。近くにいた相手の友達は、如月の整った顔に見惚れていたようだが、相手がデートに誘われるとビックリした表情を)
もう、またそんなこと言って…え、花火?それって来週ある花火大会のこと?それだったら今友達と話してた所なんだけど。
(相変わらずの相手の対応に呆れながらも笑顔を浮かべて。ふとデートに誘われてしまえば脳裏に過ぎるのはもう1人の彼の顔で。付き合ってはいないものの2人で出かけていい物かと内心思いながらも、先程友達と話していた話題と照らし合わせれば「せっかくだし皆で行かない?」とひとつ提案をすればどうかな、と首を傾げ)
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