真夜中のピエロ24707 2019-02-17 22:02:04 |
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──あ、うん…!今日楽しかったね。また3人で遊びたいな…。でもその前に試合頑張らないとだよね。
(肩に回された手に思わず胸を高鳴らせれば反応が少し遅れてしまいながらも今日の事を振り返れば自然と笑みが零れ、来週始まる試合に向けてのメニューを頭の中でイメージし始め)
…3人で、か。
(ボソリと呟き遠い目を。外に出れば既に日は暮れ始め、薄暗くなってきており。しばらく歩いてから自然と肩に回していた手を外して。「─……倉本は、如月のこと、どう思うんだ?」こんな機会でなければ聞けないだろうと、家までの道を歩きながら尋ね)
どう…って、如月くんはなんて言うか、見た目はあんな感じだけど誰よりも練習してて負けず嫌いで…だけどこの1年でピッチャーとしてすごく成長してきたと思うし尊敬してる。
(突然の問いかけに歩みを止め暫く考えてからゆっくりと言葉にし。しかし相手の質問の意図が理解出来ておらずあくまでもマネージャーとしての意見を述べて)
──… 選手としてじゃなくて、異性として。
(自分も足を止めて話を聞いていたが、自分の聞き方が悪く、意図した答えではなくて。尊敬してるなんて褒められているのも少し癪ではあって、後ろ頭を少し掻いてから聞き直し)
異性として…?そんなこと考えたことなかったからよく分からないよ。でもどうしてそんなこと聞くの?
(相手の思っていた質問の答えではなかったようで、再び聞き返された内容に戸惑ったものの素直に気持ちを伝えて)──逆にもし私が異性として意識してたら…どうしてた?
──…倉本が、あいつと仲良さそうにしてると、…苛つくから。
(自身の表情を見られないようにフワリと相手を自分の胸に抱いて。「……異性として意識してたら─。──…正直、分からない。…分からないけど、俺のことも意識させる。」体を離し、相手の顎を指先で掬って己の視線と強制的に絡ませて)
──…っ、和泉…くん…。
(ふと相手の胸に抱きしめられたかと思えば、いつの間にか視線を逸らさせないように顎に指先を置かれてしまい。瞳を左右に揺らしながらも、普段間近で見ることの無い相手の整った顔立ちに頬を染めじっと視線を絡ませていて)
悪い。──……行こう。
(絡み合った視線に気持ちが暴走しそうになるも理性で抑えて指先を離して解放し。自宅へ向かって歩き出そうと)
…うん。
(自宅に向かおうとする相手に静かに頷くことしかできずその背中を見つめ、ゆっくりと後を追うように歩みを進め。暫く歩くと自宅が見えてくれば「送ってくれてありがとう。ここで大丈夫だから…じゃあまた明日学校で」と相手に軽く手を振り門に手をかけて)
あぁ。…今日は付き合ってくれてありがとな。
(母へのプレゼントを掲げて見せてから自分も手を振って。相手が家へ入るのを見届けてから、すぐ近くの自宅へ。帰宅すると母へプレゼントを渡し、ジャージに着替えてランニングへ)
(/試合の日まで時間を進めても宜しいでしょうか…?)
…これでよし!今日の試合絶対勝ってね。
(試合当日の朝。前日の夜にほとんど寝ずに選手全員に必勝祈願のお守りを作り、その一つ一つに選手の名前が刺繍してありぎゅっとお守りを握りながら一足先に部室に入るとそれぞれのロッカーにお守りを入れていき)
(/とりあえず試合当日まで飛ばさせて頂きました!)
【和泉 蒼司】
──……気合い入ってるな。
(練習試合当日の朝、早めに部室に来たつもりだったが、すでにロッカーにお守りが入っており、それを見て口角を僅かに上げつつ呟き。アップの準備を始め)
【如月 咲哉】
おー! あかりちゃんからのお守り~♪
(ちらほら部員が部室に来始めた頃にやって来て、ロッカーを開け。お守りを見つけると大きく喜び、そのお守りに口付けを。周りの部員から、全員分あると突っ込まれても、「いや、俺のは特別。」と何故か上機嫌。鼻歌混じりにアップの支度を)
よし、お茶の準備はこれでよしっと…。そろそろみんな来る頃かな──…っ。
(部員たちが集合する時間まではもう少し時間があったため、飲み物やタオル等を準備していて。しかし前日の寝不足で少し体調が悪く立ちくらみがしていたが、徐々に部員たち集まってくれば何事もなかったように笑顔を向けていて)
あかりちゃん、おはよー。
(ユニフォームに着替え、お守りは尻ポケットに入れてベンチへ。グローブを脇に抱え、帽子を被り直してから相手に笑顔で挨拶を。「お守りありがとー。…今日は絶対抑えるから。」対戦相手の方を睨み付け闘志を隠さずに。「─……あかりちゃん、具合悪い?」相手の可愛らしいお顔を眺めようと視線を向ければ、何時もより顔色が優れず、相手の頬に片手で触れながら)
──あ、如月くんおはよう!…体調は──大丈夫だよ?うん、今日の試合応援してるから…!
(こちらの体調の変化に気付かれそうになり、試合前で心配をかけまいとつい言葉に詰まりそうになったもののにこっと笑顔を向けてその場を凌ぎ。「あ、ほらもうすぐ始まるよ!早く整列しないと」とグラウンドに視線を向けトン、と背中を押し)
──…倉本。 …無理するなよ。
(相手に近付こうとしたが如月に先を越され、遠巻きに二人の様子を見ていたが、如月が離れていくと相手の傍に寄り。部員全員分のお守りとなれば、かなりの時間が掛かっただろうと察し、声を掛け、相手の頭をポンと撫でてから、整列の為グランドの方へと駆けていき)
…ん、ありがとう。あの二人には隠し事はできない…か。
(毎日顔を合わせているせいか体調の変化に直ぐに気付いてくれる2人の背中をベンチから見つめ、整列し挨拶を交わす様子を見ながらぽつりと独り言を呟き)
【和泉 蒼司】
──……早く終わらせるぞ。
(挨拶が終わり、後攻の為、自分の守備位置であるショートへ向かう途中、先発である如月の所へ寄り、視線はベンチへ向けて上記を小声ながらも確かな口調で伝え。相手の体調のことも考えて出た言葉で)
【如月 咲哉】
? ──あぁ。…もちろんすよ。
(マウンドに着くと珍しく和泉が寄ってきて、すぐにその言葉の意味を察することは出来なかったが、視線がベンチへ向いているのに気付けば意図が分かり、ヘラリと笑って。対戦相手は格下という訳ではなかったが、色んな要素が加わり、いつもとは気迫が違い、次々とバッターを抑えていって)
…すごい。今日どうしたんだろう、なんかいつもより守備がしっかりしてる。それにもう9回であとアウト1人…。
(ベンチに座り応援をしつつ選手のデータや集計を取っていれば既に試合は終わりに近づいており。その後試合は終わり見事にチームは勝利し、皆が歓喜しているのを見つめながら次第に悪くなる体調に耐え笑顔で2人を出迎えて)──っ、2人ともお疲れ様…!
【如月 咲哉】
勝ったよー。
(終了の挨拶を終えてベンチへと戻ってくるなり、相手の所へ向かい。ヘラリと笑って御守りを掲げて。「俺もちゃんと抑えたし、和泉先輩もいいとこで打ってくれたし。…これであいつらも手を出せまい。」汗を拭きつつ)
【和泉 蒼司】
──…倉本も、お疲れ。
(自分もベンチへと戻り、相手に声を掛け。傍にあったジャグからお茶を出してゴクゴクと飲み)
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