真夜中のピエロ24707 2019-02-17 22:02:04 |
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あ、如月くん。いい場所見つけてくれてありがとう。じゃあ食べよっか。
(小さく胸の前で手を振り近づいて。相手の隣に座りお弁当の包みを広げ蓋を開けると、色鮮やかなバランスのいいおかずとご飯が入っていて)
あかりちゃんのお弁当、美味しそー。
(自分も二段になっている弁当を広げるも、ごま塩ご飯におかずは肉炒めと玉子焼きのみで。相手の弁当を見ては目を輝かせ、感嘆の声を)
そうかな…一応自分で作ったんだけど。もし良かったらどれか食べてみる?
(母親が仕事をしているためお弁当は毎日自分で作っておりはにかみながらも褒められたことに対して嬉しそうにし。お弁当を相手に差し出しながら問いかけてみて)
え!あかりちゃん、すごっ!
(自分で作ったと言う相手に、目を丸くして驚き、更に目は輝き。「食べていいの? …オススメは?」終始ニコニコしたまま相手に尋ね)
オススメは…唐揚げかな。はい、どうぞ。
(暫しおかずを眺めながら思案し、料理の中でも得意な唐揚げを指差しにこっと微笑みながら相手が取りやすいようにお弁当を差し出し)
──あーん、してくれる?
(美味しそうな唐揚げに、そのまま箸を伸ばして貰おうとしたが、思い付き、屈託のない笑顔で上記を述べてから口を開き)
えっ──も、もうやだなあ…っ。変な冗談やめてよ…こんな所誰かに見られたら勘違いされちゃうかもしれないよ…!
(相手の言葉に一瞬動きを止め、冗談を言っているのかと思い笑いながら軽く言葉を返し。辺りを見回しながら小声で続け)
俺は、勘違いされてもいいよ。
(口を閉じると穏やかに微笑んで。「──冗談じゃなかったんだけど。…いただきます。」残念そうな表情見せて唐揚げを1つ箸で取り、パクッと食べて。「ん!うまい!」と破顔し)
…ごめん。私こういう事あんまり馴れてなくて…。
(相手の残念そうな表情と言葉に眉を下げ申し訳なさそうに呟き。おいしいと絶賛してくれた事に表情は綻び「本当?よかった…!」と笑顔を向けながらお弁当を食べ進め)
──慣れてないから、いいんじゃん?
(申し訳なさそうにする相手に、優しく笑みを溢せば、数回相手の頭を撫でて。「あかりちゃんは、料理も上手いし優しいし気が利くし可愛いし…。欠点が無いなぁ。」と呟いて。自分も弁当を食べ進めていき)
いや、私にだって欠点くらいあるよ。それにそもそも可愛くなんてないから。
(相手の言葉に食べる箸を止め首を振り否定をし。「それに気が利くってよく言われるけどマネージャーだからそうなっちゃうだけだからね?」と苦笑い混じりに答え)
ううん。──こう言うのは申し訳ないけど、マネージャーでも気が利かない人、いるよ。
(謙遜する相手に、自分も食べる手を止め、しっかりと見詰めて。「─あかりちゃんが、自分で思う欠点て、なに?」尋ねてからまた弁当を食べ進め)
え?そうなの?私が見てる限りそんな風には見えなかったんだけど…。
(部活の事を思い出しながら他のマネージャーのことを考えて顎に手をやり首傾げ。「私の欠点…異性と接する事が上手くできないことかな…」と苦笑い混じりに答え食べ終わったお弁当箱を片付け)
──それは、どういう異性と? 部員とかとは普通に話してるじゃん?
(自分も食べ終えて弁当を片付けながら、微笑んで首を傾げて)
部員は普通に話せるんだけど…その、気になってる人とかだとぎこちなくなっちゃうっていうか…。緊張しちゃうんだよね。
(指を触ったりしながらどこか落ち着かないといった様子で相手に視線を向けて)
───俺は? 普通に話せる?
(相手の言葉を聞くと右手を伸ばし、指を弄っている相手の手を優しく握り。真っ直ぐな視線を向けて)
──!如月くんは…普通に話せる…よ?でもこういうのは慣れないからどうしたらいいのか分からないけど…。
(不意に手を握られびくっと肩を揺らすも、こちらも視線を合わせて相手の問いかけに答えて)
──普通に話せるんだ。
(スッと手を離して目を伏せ。「…あかりちゃんがぎこちなくなっちゃうのは、和泉先輩?」と睫毛が影を落としつつも視線を相手へ向けて)
え?──あ…えっと…。和泉くんは──。
(“和泉”という言葉に何故かドキッと心臓が高鳴るのを不思議に思いながらも言葉を続けようとした所でチャイムが鳴り。タイミングがいいのか悪いのか話を変えるきっかけになり「そろそろ教室戻らないとだね」と鞄を手に持ち立ち上がり)
──あかりちゃん…!
(しどろもどろになる相手に、もう答えを言っているようなものだと感じつつも、相手への恋心を抑えることが出来ず、立ち上がってその手首を掴んで引き止め)
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