真夜中のピエロ24707 2019-02-17 22:02:04 |
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───両、思い……。
(小さく低い声色で呟いては、己の中で反芻するように。それから更に一歩、相手に歩み寄っては包み込むように相手を己の腕の中に収め。「──倉本も、こうしたいと、思うか?」己の腕の中に緩く抱き締めたまま)
……!ちょっ…和泉く──。うん…思う…。だけどこういう事初めてだからどうしたらいいのか分からないよ…。
(ふわりと相手の腕の中に閉じ込められ咄嗟にビクッと身体を跳ねさせて。この場合自身はどうすればいいのかと戸惑いながらも手は下に降ろしたままで)
──抱き締められていればいい。
(緩く抱き締めているため、抜け出そうと思えば抜け出せる。しかし、そうしない相手に、受け入れてくれたと感じ、腕の力を強めて抱き締め)
……うん。で、でもちょっと恥ずかしい…かも。一応ここ外だし…
(素直に頷きながらも心臓の音は速くなるばかりで。しかし周りに人がいない事を確認しながら照れくさそうに呟き)
【如月 咲哉】
───! ……マジかぁ。
(居残り練習をした帰り道、和泉の忘れ物である携帯を届けようと家の方へ歩いていれば、目に飛び込んできたのは抱き合う男女で。お盛んですね、なんて内心で思っていたが、少し近付けば二人の顔が分かり、吃驚して思わず物陰に隠れ、溜め息混じりにポツリと吐き捨て。ここで立ち去るのも何だか癪で、和泉の携帯もあるし、と二人の方へ歩み寄り。「…和泉先輩。ここ、公道っすよ。」ヘラヘラと笑んでは声を掛け、和泉に携帯を押し付けて渡し。それから朱莉の方へ向き直り、「──また、明日ね。」とニカッと笑んで立ち去り)
【和泉 蒼司】
如月…! ───あぁ。ありがとう。
(恥ずかしがる相手を愛しく抱き締めていれば声を掛けられバッと勢いよく離れ、声の主が分かるとその名を呟き。驚きから動けずに居ると携帯を押し付けられ受け取って、訳が分からないながらも礼を述べ。如月の背中を見送って)
……如月くん──。恥ずかしい所見られちゃったね…?私達もそろそろ帰ろっか。
(和泉くんに抱き締められていた所を相手に見られてしまった事実になぜか罪悪感を抱いてしまえば、段々と小さくなっていく後ろ姿を見つめながら「如月くん…ごめんね」と相手には聞こえない声量で呟き)
──恥ずかしい、か。
(ポツリと呟き視線を伏せて。「あぁ。帰ろう。」歩き始めるが、一人でスタスタ行ってしまうわけではなく、相手が歩き出すのを待つようにゆったりと。「──倉本。 ……また、明日。」家の近くまで来ると、何かを言い掛けたが言葉を飲み、別れの挨拶をして)
…?あの、送ってくれてありがとう。和泉くん…明日から一緒に学校行かない?えっと、無理だったら断ってくれていいから!
(何かを言いたげな様子の相手に疑問に思いながらも敢えて何も追求はせず、話題を変えるように提案をしてみて。しかし言ったあとで恥ずかしくなれば誤魔化すように言葉を続けて)
え、───あぁ。一緒に、行こう。
(突然の提案に目を丸くするも、己にとって嫌な提案であるはずもなく、少し照れ臭いのか視線を逸らし、頬を指先で一つ掻いてから快諾し。それから手をヒラリと揺らして自宅へと入っていき)
(その日の夜はなかなか寝付けず若干寝不足気味で次の日の朝を迎え。いつもより少し早めに家を出て、身嗜みを整えつつ家の前で相手を待っていて)…自分から誘っといて緊張するなんて…。和泉くんまだかな…。
あ、おはよう…!私も今来た所だから大丈夫!じゃあ…行こっか?
(相手の声に顔を上げ緊張した面持ちで笑顔を浮かべ、学校の方向を指差し歩き出して)
──緊張してるのか?
(並んで歩き始めるも、相手の笑顔に少々違和感を覚え、頭をポンポンと撫でてから尋ね。学校が近付いてくると生徒達の数も多くなり、相手と一緒に歩いていることに周囲の視線を感じて)
だって今までとは違うから…。そういう和泉くんは緊張とかしてないの?
(頭を撫でられると不思議と緊張はほぐれ安心感に包まれながらいつもと変わらない相手をじぃっと見つめ。ふと、周りの視線に気付けば「な、なんかみんな見てる気がするんだけど…私達そういう風に見えるのかな。まだそういう関係になってないのに…」と俯きながら呟き)
緊張…、は、しないな。
(少し浮わついた感じはあるかもしれないが、緊張とは違う気がして、事も無げにさらっと言葉を返して。「まぁ、…見えるだろうな。 俺は構わないけど。」急に二人一緒に登校したことを客観的に考えれば、周囲の反応も致し方無いかという思考に至り。これで相手にちょっかいを出す男が減ればいいとすら思っていて。玄関で靴を履き替え、「じゃあ、俺は部室に寄っていくから。」とヒラリと手を振り、その場で別れ)
…そっか、私だけが緊張しちゃってるんだ。──あ、うん!じゃあまた部活の時に。
(初めて異性として意識しながら隣に並ぶ事にまだ胸の高鳴りは治まらず、胸に手を当てぽつりと呟き。周囲の視線が気になりながらも部室へ向かうと言う相手に頷きこちらも手を振り返して。その後教室に向かうと2人で登校していたという噂はあっという間に知れ渡っていて仲のいい友人から「ちょっと!和泉くんと登校してたって聞いたけど…もしかして付き合ってるの?!」と問われ返答に迷いながらも「や、まだそういうのじゃないから…!実際に付き合おうって言われた訳じゃないし…」と視線を逸らしながら答えて)
【和泉 蒼司】
───…如月。
(部室にて部活用の荷物を整理していれば、扉が開き、そちらへ視線を向け、誰か分かるとその名前をポツリと)
【如月 咲哉】
…先輩。聞きましたよ、あかりちゃんと一緒に登校したって。
(ヘラリと笑んでは歩み寄り。「──俺、それくらいじゃ諦めないっすよ。」不敵に笑んでは宣戦布告し、部室を後にして)
───あかりちゃーん!
(休み時間になると同級生であるのをいいことに相手のもとへ行き、明るく声を掛けて)
──あ、如月くん、どうしたの?
(廊下で友達と話していると相手に声をかけられ、何かあったのだろうかと思いながらそちらに振り向き首を傾げて)
ううん。 あかりちゃんが今日も可愛いから話し掛けた。
(ニヘラとだらしがないような笑顔を浮かべて見せて。「あかりちゃん、今度、一緒に花火見に行かない?」こなれたようにサラッと相手をデートに誘って、嫌味なくらい爽やかな笑顔を。近くにいた相手の友達は、如月の整った顔に見惚れていたようだが、相手がデートに誘われるとビックリした表情を)
もう、またそんなこと言って…え、花火?それって来週ある花火大会のこと?それだったら今友達と話してた所なんだけど。
(相変わらずの相手の対応に呆れながらも笑顔を浮かべて。ふとデートに誘われてしまえば脳裏に過ぎるのはもう1人の彼の顔で。付き合ってはいないものの2人で出かけていい物かと内心思いながらも、先程友達と話していた話題と照らし合わせれば「せっかくだし皆で行かない?」とひとつ提案をすればどうかな、と首を傾げ)
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