主 2019-02-16 10:29:28 |
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──あ、そう言えば毎日遅くまで勉強してました…。まあ、無理しない程度に頑張ります。
(不意に先生から投げかけられた言葉に驚いたように目を瞬かせ。その後少しだけ間を開けた後ゆっくりと口を開いて夜勉強していたことを話し。保健室のドアに手を伸ばしかけた時背後から肩を叩かれればビクッとしたものの、その直後に話しかけられた言葉にあからさまに嫌な顔をしながら「…え、そうなんですか。」とだけ述べれば先生を追い越しスタスタと足早に教室に向かっていき)
おい、あからさまな嫌な顔はやめろ。傷つくでしょ…まったく最近の高校生は…。
(肩をたたくと同時に相手のあからさまな嫌な顔、そして自分と一切並んで歩く気のない足早さに高感度ゼロだということを改めて実感し、溜息をついて自分も歩き出して。途中生徒たちとすれ違う度に『城木ちゃんまたねー!』や『城木先生お疲れ!今日も適当だったね!』)などと生徒たちから軽口を聞かれるたびに「おいこらこっちは先生だぞ!敬え!」とこちらも軽口で返しつつ歩き)
ごめんなさい。私ほんとに城木先生の事生理的に無理なのでこの先も態度は変わることはないと思いますので。
(先生の言葉に一度歩くのを止めくるりと後ろを振り向きぺこっと頭を下げながら上記を述べ、ニコッと愛想笑いをすればスっと真顔に戻し再び歩き出して。その後すれ違う生徒達に軽口を叩かれているのを聞きながら「そんなんだからいつまで経っても敬われないのよ」とぽつりと呟けば、傍にいた数学教師に「先生、さようなら」と普段見せる事の無い笑顔で挨拶をしていて)
おい待て待て待て榎本、態度違くない?違い過ぎない?そもそも女子から生理的に無理とか初めて言われたわ。
(前を歩く相手が突然こちらを振り返ったため一体どうしたのだろうと身構えるも飛んできた言葉は予想の斜め上すぎる言葉だ思わず顔を引き攣らせてしまい、よく年上相手にここまでハッキリ物事が言えるなと逆に感心してまい。その直後、他の先生と挨拶を交わす相手の態度の違い思わずツッコミを入れると、ますますここまで嫌われてる理由に疑問を感じて)
そうですか?気のせいだと思いますけど。私もその言葉初めて言いました。
(先生の問いかけにちらりと視線をやり淡々と返せばガラリと教室のドアを開けて中に入り。まだ教室には数名残っていたが特に何も話すわけでもなく視線だけを送り澄ました顔で素早く荷物を纏め。肩に鞄をかければ先生にぺこっと頭を下げ足早に教室を出ようとしたところで教室にいた女子生徒達から「あれー?クラス委員のくせに授業も出ないで今までサボってたんですかー?」と嫌味とも取れる言葉を投げかけられその場に立ち尽くしてしまい)
はいはい、そういうのいいから。榎本は別にサボっていたわけじゃない。サボったのかサボっていないかを判断するのはお前らじゃくて俺だ。何も知らないで適当なこと言ってるとお前の成績落とすぞー?
(自分は自分で書類を教卓から回収し、サッサと職員室に戻ろうしたところに聞こえてきた女子生徒達からの心ない言葉に小さくため息をついて足を止めると、その生徒達に視線をいつも通りの明るい声音で言ってはいるがどこか威圧感を感じさせる雰囲気を醸し出し、軽く注意すると今度は立ち尽くしている相手の頭を持っている書類でポンっと叩いて「ほら、さっさと帰れ。寄り道は駄目だぞ?」と笑顔で告げると背中を押して一緒に教室を出ていき)
あの、先生。なんで庇うような事したんですか。私、頼んでないんですけど…。
(女子生徒の言葉がちくりと胸に刺さり暫く何も喋れずにいれば不意に先生が威圧感を漂わせるような言葉を投げかけてくれているのを聞き、驚いたような表情で先生を見つめていて。それを聞いた女子生徒は「…な、何本気になってんの?じ、冗談に決まってんじゃーんっ!」と少し苦笑いを浮かべれば気まずそうにしながらも一緒にいた友達と何事もなかったかのように話をしだし。その後頭に軽い違和感を覚えればパッと視線を向けると笑顔でこちらに話しかける先生に背中を押されればただ促されるまま教室を出たあと、お礼を伝える前に上記を述べ先生の反応を待ち)
庇うもなにも別に本当のこと言っただけだろ?お前はサボるために保健室に行ったわけじゃないのは俺が分かってるからな。それに言っただろ?お前は俺の生徒だってな。それじゃ、気をつけて帰れよ。
(後ろから聞こえる取り繕いの言葉を無視して教室の扉を後ろ手に締めて。その直後相手の言葉に、この後に及んで一体何を言っているのだろうかと思い軽く笑うと上記の言葉を告げて、自分は職員室へと向かって歩き出し背中を向けたままヒラヒラっ手を振って)
……先生、ありがとうございました。
(先生が軽く笑ったのを見逃すわけがなく、それを不思議そうに思いながら自分の発した言葉はどこか変だったのかな。と疑問に感じていれば背中を向けてこちらに手を振りながら職員室に向かう先生に聞こえるか聞こえないかの声量でお礼を告げて。自分も下校するため靴箱に向かっていきながら「城木先生ってよくわかんない先生だな…。」とぽつりと呟いていて)
すぁぁ…寝みぃ…帰りたい…このままま帰って寝てぇ…。
(翌日、ダラダラと歩き大きく欠伸をしながら相変わらず出勤時間ギリギリに校門へと入ると、今日も授業をしなくてはしけないのかという面倒くささがドッと身体にのしかかりため息をついて。間違いなく朝のホームルームには遅れるだろうが別にそんなことは今更なためゆっくりと歩き出して)
………。
(今日は日直のため教室にて日誌を書いていて。段々とクラスメイトが集まり賑やかになっていく中ちらりと時計を見れば“また先生遅れてくるんだろうな“と心の中で思いながらも小さく溜め息をつきホームルームが始まるチャイムが鳴り響く中書いていた手を止めると静かに日誌を閉じ、先生が来るのを静かに待っていて)
ふぁぁ…ねっむ…はい…というわけでおはよう諸君。今日も一日頑張ってください…て、一時間目から国語じゃん…職員室で寝ようと思ったのに…
(いつも通りホームルーム開始の時間を過ぎてからダルそうに教室へと入ると適当に自分の話を切り上げてさっさと職員室に戻ろうと思ったのだが今日はこのままここで一時間目から国語なのでどうしようかと考えると、教卓の近くに置いてある椅子へと座り込みそのまま寝ようとして)
…先生、そのまま寝るつもりですか?それに…まさかとは思いますけどその流れで自習とか言わないですよね。
(また朝のホームルームに遅れて来た先生にため息しか出てこず、もうすぐ始業のチャイムが鳴りそうだというのに当たり前のように椅子に座り寝る体勢に入ったのを見兼ねればじとっと冷たい視線を向け、どことなく棘のある言い方で言葉を投げかければ日誌を取り出し何やら書き込み始めて)
……ん、おぉ榎本…まさかもなにも今日はこのまま自習でーす。ほい、お前らそういうことだからよろしくー…。あ、まぁ一応なにか分からないことがあったら聞きにこい…起きてたら対応してやるから…
(もうすぐ眠りにつくところでポツリと聞こえてきた冷たい声にゆっくり顔をあげて、声の主はもう考えるまでもないため相手に視線を向けるとさも当然かのように上記を述べて、再び眠りにつこうとしたところでふと昨日の一件を思い出し「あ、榎本…お前体調は大丈夫か?」と、昨日は結構キツそうにしていたため若干心配そうな表情を浮かべて言葉を投げかけて)
えっ?ちょっと先生…!毎回毎回自習ってふざけてるんですか?──ていうか自習にした時点で誰も勉強しないと思いますけど。
(当たり前のように発せられる先生の言葉に段々と怒りを覚え、先生から視線を逸らすことなく淡々と上記を述べれば自習と聞いて歓喜に溢れた声がいり混ざる教室にを見回しながら呆れたようにため息混じりに言葉を続け。その後もまだ言いたかったのだがどちらにせよ言ったところで授業が始まる訳でもなく時間の無駄だと思えば大人しく自習をしようと教科書を開いたところで先生からの問いかけに一瞬動きが止まり。「──はい、もう大丈夫です…」と自分を心配する表情と言葉にどう反応すればいいのか分からず思わず視線を逸らして)
…おう、そうか。なら良かったわ。さてお前ら今日も張り切って自習しとけよー。なんか困ったことあったら起こしてくれー。
(見た感じ昨日より顔色も良いし相手の言っていることは嘘ではないのだろうと判断して安心したように小さく息を吐き最後に全員にむかって適当な言葉を言い残すと自分は完全に寝る姿勢へと入って)
……あれ、ここってどうだったっけ。
(それから暫く順調よく自習していたものの、国語の中でも苦手な古文の問題に手が止まり教科書を見ても理解できず先生に聞きに行こうとしたが、クラス委員が先生に聞きに行っている所を見られれば再び冷やかされるのではと思い席を立つのを諦め1人悩みながら時折先生に視線を向けていて)
ふぁぁ…トイレ行くかぁ…。あいつらは…よしよし…ちゃんと自習してるな…って…榎本…?
(一瞬身体をブルっと震わせて大きく欠伸をしながら目を覚まして、生徒達をグルッと見回せば個人の差はあるものの一応自習はしているようで満足気に頷いて椅子から立ち上がるとふいに相手がどこか困っている様子に見えたため、試しに相手の席の前まで移動すると「どうした榎本、なんか分からないところでもあったかー?」と寝起きで眠そうな表情のままノートを覗き込むようにして話しかけて)
……えっ?
(教科書とずっと睨めっこ状態のまま時間だけが過ぎていけば小さくため息をついて。先生は起きる気配はなく周りに聞く勇気もない訳で。その後もひたすら悩み続けているといつの間に起きたのか先生が目の前に来ておりビクッと体を揺らし、問いかけられた言葉に聞こうか悩んだもののそっと指を差しながら「…ここがちょっとよく分からなくて」と小さな声で呟いて)
ん、おお…あー…そこなぁ。一見難しそうに見えるけどな…ちゃんと聞いとけよ?んーとな――…。
(相手の指さした箇所を見て、確か相手はこういう古文系が苦手でテストでは点数を落としていることは採点している自分も良く知っており、納得したかのように頷くと相手が指さした箇所の説明を相手のレベルに合わせてかなり分かりやすく解説をすると「……っと、こんなもんだ。お前は国語も良い点数をとれてるからな。古文も出来るようになればもっと良くなる」と、相手の肩をポンっと軽く叩いて応援して)
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