三丁目のミケネコ 2019-02-15 11:02:03 |
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~百合注意~
(乙女ゲーム異世界転生物)
☆ヒロイン(主人公)は、悪役令嬢を攻略をする☆
~第13話~
僕は、人間でない。
正確には、禁術によって人工的に作られた人間だ。
その禁術は、人間の体の一部を魔法で女性の体内に転移させて赤ちゃんを作る魔法だ。
移植した人間の能力を受け継ぐ事が出来た。
でも体に異常をきしたり代償を支払ったり寿命が短くなったり色々と問題があった。
何よりも人工的に子供を作る方法が神への冒涜とも言われていて外道とされて禁術とされていた。
僕の親は、優秀な子供がほしいって言う理由だけで禁忌をおかした。
僕の媒体となった人物は、過去に歴史最強と言われた賢者様だった。
僕は、そのおかけで3歳で初級魔法を使えて10歳で王国最強の魔術師になった。
王国最強の魔術師になった僕は、色んな貴族に目をつけられた。
ある金持ちの貴族が僕を手に入れたいって思い僕の親に大量のお金を渡して僕を引き取った。
僕の親は、禁忌をおかして産んだのに金をつまれたら直ぐに手放したのだ。
僕は、あっさりと親に売られた。
僕は、表向き貴族の息子として聖フォルテ学園に入学させられた。
ただ僕を買った貴族の家の名前を売りたいだけの道具でしかなかった。
僕は、周りの人間達に嫌気がさしてわざと憎まれる様な発言をした。
僕に勝てる人間は、いないと解っていたのも合ったからだ。
でも大きな理由は、それが僕をこんな目に合わせた奴等に対するせめて反抗だったからと思う。
学園に入ると僕よりも強い奴がいなくて落胆した。
そんな時に学園の先生に勝てるアランって言う戦士がいる噂を聞いた。
そいつを倒したら少しは、気晴らしになるかもって思い戦うのが楽しみだった。
でも模擬戦闘でアランがぼろ負けをしたって言う噂を聞いて
アランは、噂だけの弱い奴だと解り落胆した。
でもアランを倒した相手の事が気になった。
調べてみたら女でしかも軟弱だと思う貴族の令嬢だと解り
アランは、女に手加減したのか女に負けるほど弱かったのか解らなかったがアランに興味がなくなった。
その変わりアランを倒した令嬢の事が気になる様になった。
その令嬢を倒したら僕の気が張れるかもって思い楽しみで仕方がなかった。
その令嬢……いや、アンジュお姉様は、常識を外れている化物のような強さに思えた。
アンジュお姉様に勝てる生き物は、いないと思えて
最強の魔王ですらアンジュお姉様にかかれば赤子同然でないだろうかって思えた。
僕は、アンジュお姉様に負けて初めて恐怖の感情を理解した。
アンジュお姉様に恐怖して会うのも怖かった……
それからしばらくしてからアンジュお姉様にばったり出会った。
「お、おはようございます、アンジュお姉様」
僕は、ガチガチに震えて恐怖しながらアンジュお姉様に挨拶をした。
「おはようございます、イオン様。
それから怖い思いをさせてごめんなさいね。
でも解ってほしかったのです。
自分の力に使うには、責任がついてきます。
ただ力を使うだけでなくて他人を護る為に使ってほしかったです。
気づいていましたか?
この前に使った隕石魔法は、近くにいた無関係なアイリスちゃんを怪我をさせたり学園を壊滅させるはずだったのですよ。
イオン様にそんな事をしてほしくなったのです。
でも怖い思いをさせてごめんなさいね。
私には、弟がいなかったからイオン様が私の弟の様に思っているのですよ。
これからは、私がイオン様を悪い道を歩かない様に導いてあげます」
アンジュお姉様は、僕を抱き締めて優しく話かけてくれた。
アンジュお姉様の体の温もりがお母さんの様に感じて安心をして自然と涙が流れて泣いた。
僕は、アンジュお姉様の期待に答えれる様に頑張ろうと思った。
「あれ……ここってどこなのかな?
確か試練の泉に飛び込んで……
ってことは、これから試練があるって事だよね」
僕は、アンジュお姉様の後を追い掛けて
試練の泉に飛び込んだのを思い出した。
周りを見渡して状況を確認をして
僕は、外に出ているみたいで空が見えて闘技場の中にいるのに気がついた。
これから何かの試練があると思い周りを警戒して
いきなりアンジュお姉様が現れた。
「えっ、アンジュお姉様もこの闘技場に飛ばされたのですか?
アンジュお姉様が一緒ならば心強いです!」
僕は、アンジュお姉様が現れたのを見て安心をしてアンジュお姉様に近づいていった。
でもアンジュお姉様は、右手を僕の方に向けた。
『ダークショット……』
僕に向かって黒色の玉を放った。
「わっ!?
な、何をするんですか、アンジュお姉様!?」
僕は、慌てて黒色の玉を避けて
状況が理解できなくて呆然とアンジュお姉様を見つめた。
『ダークアロー……』
アンジュお姉様は、弓を構えるポーズをとり僕に向かって黒色の矢を放った。
僕は、慌てて魔法の光のシールドで防ごうとして
でも防ぎきれずに後ろに吹っ飛ばされた。
「うわーーー!?
くっ、戦わないとやられる!
アンジュお姉様に勝つために研究したあの呪文でないと無理だよ。
まだ完成していないけれども……
アイス……ウオーター……ロック……サンダー……ファイヤー……ウイング……
くっ……!?
シックスエレメントバスター!!」
僕は、魔法で自分の周りに氷と水と岩と雷と火と風を出して
その魔法を融合させて
虹色のビームをアンジュお姉様に向けて放ち
アンジュお姉様に当たると爆音が響き渡り闘技場全体に煙が立ち込めた。
「はーー、はーー……さすがのアンジュお姉様でも無傷ってわけないよね……」
煙で見えていないアンジュお姉様の方を見つめて
煙がはれると無傷のアンジュお姉様の姿が現れた。
「そんな!?
あれで無傷なの!?」
僕は、魔法がまったくきかなくて後ろに下がって体を振るわせた。
『ダークニードル……』
アンジュお姉様は、右手を僕の方に向けて呪文を唱えて
アンジュお姉様の右手から黒色の針が僕に向かって飛んできた。
「うわっ!?
や、やっぱりアンジュお姉様に勝てる訳ないよ!
僕は、このまま殺されるんだ!」
僕は、慌てて横に飛んで避けて尻餅を着いた。
「わんわん!」
少しだけ離れたところに子犬がいるのに気がついて
子犬が尻尾を振りながら僕の方に近づいてきた。
「なんでこんなところに子犬がいるんだ……?」
僕は、近づいてくる子犬を戸惑いながら見つめた。
『ダークウイング……』
アンジュお姉様は、子犬の方に右手を斬る様に振り下ろして
黒色の刃を子犬に向かって放った。
「危ない!?」
僕は、慌てて子犬を抱えて横に飛んで黒色の刃を避けた。
「こんな子犬を攻撃をするだなんて何をするんですか、アンジュお姉様!?」
僕は、アンジュお姉様を睨んで子犬を攻撃した事に対して怒った。
でもふとアンジュお姉様の言葉を思い出した。
『自分の力に使うには、責任がついてきます。
ただ力を使うだけでなくて他人を護る為に使ってほしかったです』
アンジュお姉様がそう優しく伝えてる姿を思い出した。
「そうだよ。
あんな事を言うアンジュお姉様が子犬を攻撃する訳ないよ!
あなたは、アンジュお姉様でない!
あんたは、誰だ!!」
僕は、アンジュお姉様に右手の人差し指を指して
アンジュお姉様が誰なのか質問をした。
『ダークボール……』
アンジュお姉様は、邪悪に微笑んで
両手を上にあげて黒色の玉を作ると黒色の玉が大きくなっていった。
「アンジュお姉様の偽者なんかに負ける訳にいなかいよ!
僕は、アンジュお姉様を侮辱する奴に負けられないよ!
マジックミラーシールド!!」
僕は、両手を前に向けて光の鏡を出した。
偽者のアンジュお姉様が黒色の玉が山ほど大きくなると僕の方に右手を向けて
山ほど大きな黒色の玉がそのまま僕の方に向かってきた。
「ぐああ……負けられるか!!
アンジュお姉様を侮辱する様な偽者に負けられるか!!
はーーー!!」
僕は、山ほど大きな黒色の玉の魔力を光の鏡の中に吸い込ませようとして
でも光の鏡が割れそうになって
魔力の上に生命力も合わせて光の鏡に注ぎ込んで
どうにか黒色の玉を鏡の中に吸い込ませて
そのまま魔力を反射させるように黒色のビームを偽者のアンジュお姉様に向かって放ち
偽者のアンジュお姉様が黒色のビームが当たると偽者のお姉様が消滅した。
「はーー、はーー……やったよ……少しは、アンジュお姉様の強さに近づけたのかな……?」
僕は、魔力と生命力をギリギリまで使いきったために地面に倒れて
子犬が護ってくれた感謝を込めて僕の顔を舐めてくれた。
僕は、子犬が顔を舐めてくれるのが気持ち良くて深々と眠りに落ちていき
闘技場が光で包まれて何処かに転送されるだと理解をした。
ーTo Be Continuedー
~百合注意~
(乙女ゲーム異世界転生物)
☆ヒロイン(主人公)は、悪役令嬢を攻略をする☆
~第14話~
僕は、王子と産まれて将来王様になるのが決まっていた。
僕を王子として扱うばかりでルイ・ローラン個人としては、見てくれなかった。
そんな周りの態度が嫌になり日々つまらなくなるばかりだった。
そんなある日、俺に婚約者ができた。
名前は、確か……アンジュ・メルシエって言う令嬢だった。
僕に一目惚れしたらしく婚約を提案してきた。
別にアンジュの事が好きって訳でなかった。
でも女避けにアンジュが使えるってだけの道具でしかなかった。
聖フォルテ学園に入学をしてしばらくしてからアンジュに呼び出された。
「私の道を進む為にルイ様との婚約を解除させてもらいます。
ルイ様は、本当の好きな人と幸せになってください」
アンジュは、髪をかきあげて妖艶に色っぽく微笑んで
自信満々に俺との婚約解除をお願いをしてきた。
自分の道を進む為にって何処の覇王だよ!
アンジュってこんな事を言う奴だったのか?
面白い、アンジュって面白すぎたろ!
こんな面白い奴を誰かに渡せるかよ!
「ぷっ、あははー、アンジュは、面白い事を言うね。
ますます興味が出てきたよ。
だから婚約は、解除をしないからね」
僕は、久しぶりに口元を押さえて思いっきり笑った。
「この話は、終わりだ。
僕は、今から生徒会室に向かうからまたね、アンジュ。
ちゅっ……」
僕は、少しだけアンジュをからかいたくなりアンジュのおでこにキスをした。
するとアンジュは、顔がトマトの様に真っ赤になり慌てていた。
へーーアンジュってこんな面白い顔をするんだな。
可愛面白くてますます興味が出てきたよ。
これから色々と楽しめそうだな。
それからアンジュを目に追う様になった。
アンジュは、虐めていたアイリスをかばうようになり
しかもアイリスを護る為にアランやイオンとも戦って簡単に勝つことができて
戦いの為に怖がったイオンを母親の様に優しく包み込んで慰めた。
アンジュは、変わった。
いや、変わりすぎだった。
僕は、そんなアンジュを見てアンジュが気になり
気がついたら気になるから愛しいに変わっていた。
俺は、改めてアンジュを誰にも渡さないって心に決めた。
「んっ……僕は、いったいどうしてこんなところにいるのでしょうか?
確かアンジュを追い掛けて試練の泉に飛び込んだはずだが……」
俺は、周りを見渡して状況を整理をした。
部屋は、学校の教室ほど大きくて
部屋の中央に剣が突き刺していた。
いきなり光が現れて光の中から天使の男性が現れた。
『人間よ。
どちらから殺してお前の愛をしめせ。』
天使は、両手を前に向けて手のひらが光輝いて
光が前で集まり2人のアンジュが現れた。
『えっ、ルイ様?
私は、どうしてこんなところにいるのですか?』
右のアンジュは、戸惑いながら周りを見渡していた。
『あーん、相変わらずルイ様は、凛々しくて格好いいですわ!』
左のアンジュは、体をくねくねさせて甘えた猫なで声を出した。
右のアンジュは、変わった後のアンジュで左のアンジュは、変わる前のアンジュだった。
『さあ、どちらかをその剣で殺せ。
でないと両方とも殺す』
天使の男性は、両腕を組んでプレッシャーをかける様に僕を睨んだ。
「殺せば良いんですよね?」
俺は、試練の内容を確認をするために質問をした。
『そうだ、殺せ、そうすればどちらかを助けてやろう』
天使の男性は、両腕を組んで僕を見下ろした。
「そうですか……それならば仕方がないですね。
はーーー!!」
僕は、誰かを殺さないと両方とも殺すって言葉を聞いてため息を吐いて
部屋の中央に刺さっている剣を掴み思いっきり斬った。
『な、なんだと!
お前は、何故こんな事をした!?』
天使の男性は、僕が自分の腹を剣で刺したのを見て驚きの声を出した。
「どちらかを殺せって言ったがどちらかのアンジュを殺せって言っていないよね……
それに例えどちらも偽者のアンジュだと解っていても愛する人と同じ姿の人を殺すことは、
できませんよ……
僕は、愛する人を護るって決めたのですからね……」
僕は、腹に刺さった剣の痛みを我慢して苦しそうに話した。
『人間よ。
お前をここで死なすのは、もったいない!』
天使の男性は、僕の体を触り
僕の体が光輝いて一瞬で傷が治った。
『お前みたいな人間もいるのだな……
名前は、何て言う?』
天使の男性は、僕の傷が治ったのを見て
立ち上がり僕を見下ろして優しく僕を見つめた。
「ルイ・ローランって言います」
僕は、天使の男性を見上げて名前を知らせた。
『ルイ・ローラン、その名前を覚えておこう』
天使の男性が空に飛び上がりゆっくりと光の中に消えていって
部屋も光輝いて何も見えなった。
ーTo Be Continuedー
~百合注意~
(乙女ゲーム異世界転生物)
☆ヒロイン(主人公)は、悪役令嬢を攻略をする☆
~第15話~
「あれ……私は、確か試練の泉に入ったはずだよね……
ここって何処なのかな……?」
私は、周りを見渡して今置かれている状況を確認をした。
部屋の中に2つの扉があって
扉には、中を覗き込める様な窓が着いていた。
「扉の中は、どうなっているのかな?」
右の扉の窓を覗き込むと現代の世界で前世の私が友達のまこちゃん達と楽しそうに学校に行ったりアニメショップに行ったりして遊んでいる姿が見えて
次に左の扉の窓を覗き込むとアンジュになった私がアイリスちゃん達と楽しく遊んでいる姿が見えた。
「この扉を使ったら前世の世界に戻れるって事なの?
サヨナラもできないで別れたまこちゃんとまた会えるの……?
まこちゃん……会いたいよ……」
私は、まこちゃんとまた会えると思って右の扉を開けようとした。
でも途中でベッドで寝ているアイリスちゃんの姿を思い出して
それから専属メイドのセラの姿が思い出して
次は、ルイ様の姿を思い出して
次は、アラン様の姿を思い出して
次は、イオン様の姿を思い出して
次々にこの世界で出会った人々を思い出した。
「そうだよね……
この世界で出会った大切な人達を残して帰れないよね……
それに私の命よりも大切なアイリスちゃんを助けるって決めていたものね……
ごめんね、まこちゃん……
本当にごめんね……
勝手にいなくなって……
私の友達になって色々と助けてくれたのにまこちゃんに恩返しもできなくて……
裏切ってごめんね……
生まれ変わってまたまこちゃんに出会えたらたくさん恩返しするから待っていてね……」
私は、扉の向こうのまこちゃんに私の声が聞こえないって解っていた。
でも私が勝手に死んだ事を涙を流してまこちゃんに何回も謝らずにいられなかった。
私は、涙が枯れるほど何10分も泣いた。
私は、アイリスちゃんを助けるぞって気持ちに切り替えて
自分の決意を表す様に自分の頬っぺたを両手で叩いて
自分がアンジュとして過ごしている世界の左の扉を開けると扉の中に入った。
扉の中は、空が見えて木が立ち並んでいて
花もいっぱいはえていて中央にの何もない宙から流れている滝の水と大きな泉があって
まるで神話に出てくる楽園の様だった。
私は、周りを見渡しているとルイ様とアラン様とイオン様が光の中から現れた。
「良かったです。
皆様も無事だったのですね……
試練は、どうでしたか?」
私は、ルイ様達が誰もかける事なく無事の姿を現したのを見て安心をした様に微笑んだ。
「ま、まあ、僕にかかれば楽勝でしたよ、アンジュお姉様」
イオン様は、両腕を頭で組んで何故か私から視線を反らして楽勝だったって事を知らせた。
その様子は、明らかに私を怖がっているみたいに思えた。
「おう、楽勝だったぜ。
そして俺は、もっと強くなったぜ。
帰ったら見ているよな!
アンジュに絶対勝つからな!」
アラン様は、清々しいほどに歯をニって見せて笑い右腕を曲げて
今回の試練で強くなった事を嬉しそうに伝えた。
「そうですね……
まあ、ノーコメントってだけ伝えておきます」
ルイ様は、右手の人差し指を立てて
そのまま自分の唇に指をつけて右目を瞑りウインクをして
ナイショのポーズをとって意味ありげに微笑んだ。
でもイオン様もルイ様もアラン様も悩みが失くなった様に晴れ晴れとしているように感じた。
『試練を良く乗り越えられました。
皆様だったら試練を乗り越えてくれるって思っていました。
最後の試練です。
この泉には、皆様が受けた試練で貯まった魔力が込められています。
でもこのままでは、天使の雫になりません。
1人の命……生命エネルギーで天使の雫は、完成します。
命を差し出して泉に飛び込んでください』
光が集まり女性の天使が現れて試練を乗り越えたのが嬉しそうに私達を見渡した。
そして両手を大きく広げて天使の雫の為に死ぬ事を提案をした。
「なっ!?
ふざけるな!!
天使の雫の為に俺達に**っていうのか!!
冗談を言うな!」
アラン様は、天使の女性の天使の雫の為に**発言を聞いて
怒った様に剣を天使の女性に向けて睨みつけた。
誰かの命でアイリスちゃんが助かるって言うんだよね。
私は、もともと乙女ゲームで殺される悪役令嬢だし
それに私の命で私のアイリスちゃんが助かるのならば喜んでこの命を使えるよ。
何よりも私のアイリスちゃんを助けたい気持ちは、誰にも負けない!
私は、泉に近づいて行った。
「アンジュお姉様、駄目です!」
イオン様が私が何をするか感じ取り私を呼び止めようとして
私は、イオン様の言葉を無視して泉の中に飛び込んだ。
「アンジュ!?」
アラン様が驚いて私の名前を呼んだ。
「アンジュ、何て事をしたんですか!?」
ルイ様は、私が泉に飛び込んだのを見て慌てて声を出して驚いた。
私は、泉の底に沈みながらルイ様達の私を呼ぶ声を聞こえてきて
アイリスちゃんが助かるのを願いながら気を失った。
ーTo Be Continuedー
~百合注意~
(乙女ゲーム異世界転生物)
☆ヒロイン(主人公)は、悪役令嬢を攻略をする☆
~第16話~
私は、体を揺するのに気がついてゆっくりと目を開けた。
『やっと起きました。
もうルージュたらこんなところでさぼっていたのですね。
他の大天使とこの後、会議するはずでしたよね
もう皆様が待っていますよ』
目の前にアイリスちゃんに良く似た光の輪と四枚羽が背中にはえた天使が立っていた。
アイリスちゃんに良く似た天使が私の名前を呼んで
腰に両手を当ててしかたがなさそうにため息を吐いた。
『あっ……ごめんなさい、エリザベス。
ここのお日様が気持ち良かったですからつい眠ってしまいました。
今から行きます』
ルージュ(わたし)は、花の咲く野原で寝ていて
エリザベスに起こされるとゆっくりと目を開けた。
そして両手を上に上げてあくびをした。
エリザベスの後を追い掛ける様に歩いた。
『ねえ、ルージュ、この戦い終わると思いますか?』
エリザベスは、後ろを歩くルージュ(わたし)に話し掛けた。
『どうでしょうね……
私は、終わらしたいと思っています。
敵を滅ぼすだけでなくて他の方法を模索したいと思っています。
敵も味方も皆が幸せになる方法があるはずです。
私は、そうだと信じています』
ルージュ(わたし)は、エリザベスを真剣な表情で見つめ
きっと皆が解り合える世界になると信じていた。
だからその思いをエリザベスに伝えた。
「うっ……ん……私は、いったいどうしたのでしょうか……?
確か泉に飛び込んで私の命を使ったはずですよね……
それに懐かしい夢を見ていたはずですが……
駄目です。
夢の内容を思い出せません」
私は、周りを見渡して状況を確認をした。
すると自分の部屋のベッドの上なのに気がついて
私のベッドの隣でイオン様が椅子に座ってベッドにもたれかかる様に眠っていた。
そして天使の雫を作る為に私の命を使った事を思い出して
死んだはずの自分が何故生きているのかって考え込んだ。
それから何か大事な夢を見ていた事を思い出して
夢の内容を思い出そうとしても頭の中に霧がかかっているみたいで思い出せなかった。
「んっ……アンジュお姉様……?
良かったです!
アンジュお姉様、気がついたのですね!
何処か体の体調は、悪くないですか?」
イオン様がゆっくりと目を開けて
私が起きたのに気がついて
体をベッドに乗り出して私の体調を心配した。
「目覚めたのか、アンジュ!
心配したぞ!」
アラン様とルイ様が私の部屋に入ってきて
ルイ様が右手を上げて挨拶をした。
「起きたのですね。
調子は、どうですか?」
ルイ様は、甘いスマイルを浮かべて
私の体調を質問をした。
「はい、大丈夫です。
それであれからどうなったのですか?
確か泉に生命力を注いだはずなのですが……」
私が生きてるって事は、天使の雫ができなかったかもって思い心配になり
天使の雫が手にいれる事ができたのか質問をした。
「その事ですが……
誰かを助けたいって思いの気持ち必要だったみたいです。
ですからちゃんと天使の雫ができましたよ
それからアンジュ?」
ルイ様は、私を安心させる様に優しく微笑んで
私の顔を覗き込んでキスをするほど私の顔に自分の顔を近づけてきた。
私は、ルイ様にキスをされると思い目を瞑り身構えた。
ルイ様は、いきなり私のおでこにでこぴんをした。
「痛!?
え、えっ?
いったいどうしてですか……?」
私は、ルイ様にでこぴんをされて
何故ルイ様にでこぴんをされたか解らずに戸惑ってきょとんとした。
「僕達は、怒っているのですよ。
何故あんな自分の命を捨てる様な事をしたのですか?
僕達は、アンジュの力になりたいから手伝ったのですよ。
アンジュを傷つける為に手伝ったわけでありません。
もっと自分を大切にしてください。
今度同じ事をしたら許しませんよ」
ルイ様は、私の頬っぺたを触り真剣な表情で私を見つめて
私が自分を粗末にするのが許さないって叱りつけた。
「えっ、えっと……あの……」
私は、ルイ様の態度に戸惑いながらルイ様を見つめた。
「アンジュ、返事は、どうしたのですか?」
ルイ様は、私の頬っぺたを引っ張り
怒った様にニコニコ笑顔でどす黒オーラを纏っていた。
「ひっ!?
はい、解りました!!」
私は、ルイ様の迫力が怖くて思わず立ち上がり大きく返事をした。
「はい、よろしいです。
それでアンジュ、これが天使の雫ですよ」
ルイ様は、私が返事をしたのを見て満足そうに頷いた。
ポケットから天使の雫の入った小瓶を取り出して私に見せてくれた。
「ありがとうございます、ルイ様」
ルイ様から天使の雫の入った小瓶を受け取るとアイリスちゃんの寝ている部屋に向かった。
「アンジュ様、気がつかれたのですね。
良かったです……」
セラがアイリスちゃんの近くに座り看病していた。
セラは、私が部屋に入ってきたのを見て
私が気がついたのが解り安心をした様に微笑んだ。
「心配をかけてすいませんでした。
それから迷惑をかけましたね、セラ。
今までアイリスちゃんを護ってくれてありがとうございました」
私は、セラに近づいて
セラにアイリスちゃんの看病のお礼を伝えた。
「私にそんな言葉をかけてくれるだなんて勿体無過ぎます……」
セラは、私のお礼の言葉を聞いて涙を流して感動していた。
「では、早速アイリスちゃんにこの天使の雫を飲ませないと!
ってどうやって飲ませれば良いのかな?
そう言えば乙女ゲームで攻略キャラクターが口移しで飲ませていたよね……
……うん、緊急事態だから仕方がないよね。
ごめんなさい、アイリスちゃん……」
私は、乙女ゲームのシチュエーションを思い出した。
アイリスちゃんとキスをする言い訳をして
でもアイリスちゃんとキスができるって考えるとだらしないほどニヤニヤとにやけた。
ふと、アイリスちゃんの寝顔を見て自分の邪な考えが恥ずかしくなった。
「アイリスちゃんがこんな事になっているに私は、何を考えていたんでしょうか……
ごめんなさい、アイリスちゃん。
私もファーストキスだから許してくださいね」
私は、天使の雫を口にいれるとそのままアイリスちゃんとキスをして
口移しでアイリスちゃんに天使の雫を飲ませた。
するとアイリスちゃんの体が光輝いて天使の輪と羽が出てきた。
アイリスちゃんは、ゆっくりと目を開けた。
「う……ん……私は、いったいどうしていたのでしょうか……?
えっ!?
私に羽と天使の輪がついています!?
どうしてですか!?」
アイリスちゃんは、周りを見渡して状況を確認をしようとした。
ふと、窓ガラスに自分の姿をみて
自分が天使の様になっているのに気がついて大声を出して驚いた。
「落ち着いてください、アイリスちゃん。
ただ自分の隠された力が目覚めただけです。
アイリスちゃんは、この力を使える様にならないといけませんよ。
アイリスちゃんは、私の隣に並びたいのでしたら強くならないといけませんからね」
私は、優しくアイリスちゃんに話し掛けた。
そしてアイリスちゃんに自分の力を扱える様になる事をお願いをした。
私は、いつもアイリスちゃんを護ってあげる事が出来るか解らなかった。
それにまた今回みたいな事が起きないって言いきれない
それに私が魔王に目覚めたらアイリスちゃんを危険に合わせる事になると思い
アイリスちゃんに強くなってほしいと思った。
私は、真剣な表情でアイリスちゃんを見つめた。
「この力を使かえる様に……
解りました。
アンジュ様の隣にいられる様にこの力を使える様に頑張ります。
ですからこれからもアンジュ様の側にいさせてください」
アイリスちゃんは、私の両手を握り締めて私の顔に間近に近づけた。
そして頑張るから私の側にいさせてほしい事をお願いをした。
「はい、構いませんよ。
私の側にずっといてください」
私は、アイリスちゃんの両手を握り返して側にいてほしい事をお願いをした。
私とアイリスちゃんは、互いを見つめ合い恥ずかしそうに照れ笑いを浮かべて
私は、改めてアイリスちゃんの側にいれて幸せだなって思った。
ーTo Be Continuedー
~百合注意~
(乙女ゲーム異世界転生物)
☆ヒロイン(主人公)は、悪役令嬢を攻略をする☆
~第17話~
アイリスちゃんが目覚めて
アイリスちゃんの天使の力を制御事ができる様になるのを約束をしてから1日が立った。
そして次の日の朝になった。
朝早くいきなりドアを大きな音を叩く音で目が覚めた。
「アラン様、朝早くからいったいなんなのですか?」
私は、学校の制服に着替えてドアを開けると目の前にアラン様が立っていた。
迷惑そうにアラン様を見つめて
朝早くからどんな用事なのか質問をした。
「帰ってから模擬戦闘をやるって言っていただろう!
今から早速やろうぜ!」
アラン様は、右手の人差し指を私に指して
模擬戦闘をやる事を宣言した。
最初は、なんのことか解らなかった。
でも直ぐにアラン様に馬鹿力って言われて怒ってアランをぼろ雑巾みたいにするために模擬戦闘をすると言った事を思い出した。
まさか、あの時の事を本気にしていただなんて……
さすがに断れないよね……
私は、模擬戦闘の約束を断れないと思い深々とため息を吐いた。
「解りました。
模擬戦闘をやりましょう……」
私は、模擬戦闘をやる約束をして
私とアラン様の2人で戦闘訓練所に向かった。
「こんばんわ、アンジュ様、アラン様。
探しましたよ、アンジュ様。
こんなところにいたのですね。
今から何をするところなのですか?」
戦闘訓練所に着くとアイリスちゃんも戦闘訓練所に現れて
アイリスちゃんの天使の輪と羽は、直せたみたいでなかった。
そして私に何をするつもりなのか質問をした。
「ごきげんよう、アイリスちゃん。
実は、アラン様と戦闘訓練をする事になりました。
ですからその為に戦闘訓練所に来ました」
私はアイリスちゃんに朝から会えたのが嬉しくてニッコリ笑い挨拶をした。
そして今からアラン様と戦闘訓練をする事を伝えた。
「えっ!?
今からアンジュ様とアラン様が戦闘訓練をするのですか!?
アンジュ様の戦っている凛々しい姿が見れるのですね……」
アイリスちゃんは、私の戦っている姿を見れると思い
両手を握り締めて恋する乙女の様にうっとりとした。
「今度学園で開催される武術大会の前哨戦(ぜんしょうせん)だ。
だからって言って戦いに手を抜くなよ!」
アラン様は、剣を私の方に向けて
武術大会の前の準備の戦いだが手を抜かない事を命令をした。
そう言えばもう武術大会のイベントの時期なんだね。
確か2人でグループをデュエットを組んでデュエット同士で戦うイベントだったよね。
確かヒロインのアイリスちゃんと攻略キャラクターがデュエットを組んで戦ったんだよね。
この選んだキャラクターによりそのキャラクターのルートに入るんだよね。
ついでに私は、全キャラクターのルートをプレイしているんだよね。
どれも感動したんだよね……
ついでに悪役令嬢のアンジュは、決勝戦でアイリスちゃんと当たっていた。
アンジュは、汚い手を使ったんだよね。
でも最後は、アイリスちゃんが勝っていたよね
そう言えばアイリスちゃんは、誰とデュエットを組むのかな?
誰と組んでもアイリスちゃんが怪我をしないようにわざと負けるつもりなんだけれどね。
それにしてもアイリスちゃんと組む奴が羨ましいよ!
「ぼーとしてどうしたんだ?
早く剣を構えろよ」
アラン様が私が考え込んでいるのをみて
早く戦いたかったみたいで剣を構えるのを命令をした。
「あっ、すいません……
ダーク強化魔法レベルMAX……
待たせてすいません。
戦いの準備ができました。
いつでも大丈夫ですよ」
私は、アラン様の言葉で正気を取り戻した
そして今使える最強の強化魔法を使って肉体を強化した。
そして私は、剣を構えた。
「行くぞ!
やーーー!!」
アラン様は、剣を構えて私に斬りかかってきた。
私も剣を構えてアラン様に向かって行った。
私の剣とアラン様の剣が触ったって思うとアラン様が後ろに吹っ飛ばされて
壁に叩きつけられて壁が崩れた。
「まだだ!」
アラン様は、直ぐに瓦礫から出てくると直ぐに私に斬りかかってきた。
私とアラン様の剣が触れたと思うとアラン様が後ろに吹っ飛ばされて
壁に叩きつけられて壁がまた崩れた。
「まだまだだ!」
アラン様は、また直ぐに瓦礫から出てくると直ぐに私に斬りかかってきた。
私とアラン様の剣が触れたと思うとアラン様が後ろに吹っ飛ばされて
壁に叩きつけられて壁がまた崩れた。
「いたたた、さすがに強いな、アンジュ。
でも今までの俺と思うなよ!
はーーー!!
ドラゴンフレアスラッシュ!!」
アラン様は、血だらけになりながら瓦礫から出てきて
剣を私の方に向けて今までの自分でない事を宣言した。
そして剣を構えて体に魔力を込めると体が光輝いて
技名を叫びながら剣を振り下ろした。
すると剣が輝いたと思うと直ぐに光がおさまり
剣から技が何も出なかった。
「はー……はー……
やっぱり駄目だったか……
試練の時は、技が出せたのだがな
まだまだ修行不足って奴かよ……」
アラン様は、技が出なかったのをみて
力付けた様に後ろに倒れ込んだ。
「アラン様は、凄く強くなりましたね。
立てますか?」
私は、瓦礫に埋もれても直ぐに向かって来たのを見て
前は、直ぐに向かってこなかったのを思い出して
アラン様は、強くなったと思った。
それからアラン様の方に右手を向けて立ち上がるのを手伝おうと思った。
「はーー……はー……すまねえ、助かるよ、アンジュ……
ん……なんの感触だ?」
アラン様は、私の方に手を伸ばして立ち上がろうとして
でもアラン様は、余所見をしていた為に私の胸に当たり
当たった感触を確かめる為に私の胸を揉んだ。
「き、きゃーーー!!」
私は、アラン様に胸を揉まれると悲鳴を出して
アラン様のお腹を叩いて
そのままアラン様が後ろに吹っ飛び
戦闘訓練所の天井にぶつかりそのまま瓦礫に埋もれた。
アイリスちゃんがアラン様が私の胸を揉んだのを見て
アイリスちゃんの体が光輝いて天使の輪と羽がはえた。
「アンジュ様、待っていてください。
今、アラン様を消し去りますからね」
アイリスちゃんは、光の槍を出して
顔がニコニコ笑顔だったけれども明らかに怒りのオーラを出した。
「ま、待ってください、アイリスちゃん。
落ち着いてください」
私は、このままだったら本当にアイリスちゃんがアラン様を殺すかもって思い
優しく話し掛けて落ち着かせようとした。
「なんでアンジュ様は、止めるのですか?
まさか、アンジュ様は、アラン様の事が好きなのですか?」
アイリスちゃんは、私がアラン様の事が好きなのかもって考えると天使の輪と羽が黒くなり始めた。
わ、わ!?
ア、アイリスちゃんが堕天使に堕天してしまうよ!
どうにか止めないと!!
私は、アイリスちゃんが堕天使になりかけているのを見て
慌ててアイリスちゃんを落ち着かせる様に優しくアイリスちゃんを抱き締めた。
「わ、わ!?
ア、アンジュ様!?」
アイリスちゃんは、私にいきなり抱き締められて顔を真っ赤にして慌てて
そして天使の輪と羽が消えた。
「落ち着いてください、アイリスちゃん。
私は、アラン様よりもアイリスちゃんの方が大切だと思っていますよ。
だから安心をしてください」
私は、アイリスちゃんを落ち着かせる様にアイリスちゃんを抱き締めながら背中を撫でて
アイリスちゃんの方が大切な事を伝えた。
「……それならば私のお願い事を聞いてくれたら許します」
アイリスちゃんは、私の体に顔を埋めて
アイリスちゃんのお願い事を聞いたら許す事を伝えた。
「お願い事ですか?
アイリスちゃんの機嫌が直るのならば構いませんよ。
アイリスちゃんの願い事を聞いてあげます。
願い事は、どんなことですか?」
私は、いきなり願い事を聞いてほしいって言葉を聞いてきょとんと首を傾げた。
でも私が願い事を聞くだけでアイリスちゃんの機嫌が直るのならば安いものだと思った。
「その……私とアンジュ様の実力が開いてあるのは、解ります。
でもアンジュ様の力になりたいのです。
ですからお願いします。
今度の学園で開催される武術大会のデュエットの相手になってください!」
アイリスちゃんは、私から離れて真剣な表情で私を見つめた。
そして右手を私の方に向けて頭を深々と下げて
アイリスちゃんと一緒に武術大会に出てほしい事をお願いをした。
わ、私?
もしかして攻略キャラクターと上手く行っていないのかな?
だから友情エンドの隠しイベントで私と組む事になったのかな?
でもアイリスちゃんと一緒にいられるのならば喜ばしい事だよ!
「良いですよ。
アイリスちゃんとデュエットを組んであげます。
私もアイリスちゃんと組みたいって思っていたのですよ。
ですからこれからよろしくお願いしますね、アイリスちゃん」
私は、アイリスちゃんの差し出した右手を握り締めてニッコリと笑い
一緒に武術大会に出る事を了承した。
そして武術大会の事をお願いをした。
でもこの時の私達は、この武術大会でまさかあんな事になるだなんて思ってもなかったです。
ーTo Be Continuedー
~百合注意~
(乙女ゲーム異世界転生物)
☆ヒロイン(主人公)は、悪役令嬢を攻略をする☆
(注意事項:19話と同じ時間軸です。2つの小説が1つの話になりますので2つとも読んでくださいね。)
~第18話~
俺は、いずれアンジュに殺されるって理解している。
だから殺される前にせめて愚かな人間どもに少しでも絶望させようと思い
戦闘訓練所に魔族攻め込められる様に転移の門を設置した。
俺は、満足して気持ちを落ち着かせる様に図書館に読書に向かった。
「ごきげんよう、ロベルト様。
ロベルト様も読書ですか?」
俺の後ろから誰かに話し掛けられて
振り向くとアンジュが立っていた。
「ア、アンジュ……俺を殺すつもり……いや、何でもない。
読書だ。
せめてこの本を読み終わるまで待ってくれ……」
な、何故、アンジュがこんなところにいるんだ!?
まさか俺の計画をアンジュの策略で操られていたって言うのか!?
俺は、このままアンジュに殺されるのか聞こうとして
でもアンジュの冷徹な笑みを見て聞いた瞬間殺されるって理解した。
俺は、せめて最後にこの小説を読んでから殺してくれってお願いをした。
「すいません、邪魔をしたみたいですね。
後日、また改めて話をさせてもらいますね」
アンジュは、薄く微笑み
どす黒いオーラを纏っていた。
俺は、アンジュの魔王の笑みを見るだけで体がガタガタと震えた。
アンジュは、小説を読み終わるまで殺すのを待ってやるって意味を込めて後日、また改めて話をさせてもらいますって言ったのだと理解した。
アンジュは、俺を虫けらを見るような眼差しで見つめそのまま去っていった
まさか俺の最後に読む小説が大罪人だとは、運命を感じた。
大罪人の小説のストーリーは、世界を憎んで悪行を働くストーリーだ。
まるで俺の人生を描いている様だった。
最後の読書を楽しもうと思い日当たりの良い席に座って小説を読み始めた。
アンジュがロベルトと話をしてから2時間後戦闘訓練所から転移してくる者がいた。
「上手く潜り込めたみたいだな。
ロベルトが上手くやったか」
魔族達が隠蔽魔法を自分にかけて転移門からぞろぞろと転移してきた。
「ダークサンダーー!!」
いきなり上空から黒色の雷が落ちてくると魔族達に当たり消滅した。
「いったいなにごとだ!
俺達の姿は、隠蔽魔法で見えないはずでないのかよ!」
「おい、あそこを見ろ!
誰かいるぞ!」
魔族達は、仲間が黒色の雷に当たって消滅をしたのを見て慌てて周りを見渡して
仲間の魔族が指を指した方を見るとこの前に襲撃を邪魔をした令嬢が立っていた。
「やっぱりここは、魔法の練習をするのに適していますね」
令嬢は、俺達の方に右手を向けて話した。
「何!?
俺達との戦いが魔法の練習だと!?
ふざけるな!!」
魔族の1人が令嬢に襲いかかった。
「小ブラックホール……」
令嬢は、魔法を唱えると小さな黒色の玉を出して俺達向かって放った。
「そんな小さな玉がなんだ!
叩き割ってやるぜ!
ぐわーー!?
吸い込まれる!!」
令嬢に襲いかかった魔族が令嬢の出した黒色の玉を叩き割ろうとして斬ろうとして
でも魔族が黒色の玉に近づいただけで玉に吸い込まれて
黒色の玉が威力が収まる事なく魔族達の方に向かっていった。
「くっ、あれは、ヤバイぞ!
魔法で打ち消すぞ!
ファイヤーアロー!!」
「アイスニードル!!」
「ロックハンマー!!」
「サンダーボルト!!」
魔族達は、魔法で炎の矢と氷の針と岩のハンマーと雷を出して黒色の玉に向かって放った。
でも全ての魔法が黒色の玉に吸い込まれた。
「くっ!?
撤退だ!!
あの黒色の玉に吸い込まれたら全滅だ!!」
魔族達は、慌てて転移門を使ってアジトに戻った。
「転移門は、どうだ?」
アジトに戻ると転移門が無事なのか質問をした。
「駄目だ。
あの黒色の玉に転移門が吸い込まれたみたいだ」
魔族は、転移門を出そうとした。
でも何も起こらないのを見て
首を横に振り転移門が壊れた事を知らせた。
「くそ!!
あの女は、何者なんだよ!!」
自分達の襲撃がまた失敗に終わったのを見て悔しそうに自分の両手を握り締めた。
「まだだ、まだ機会があるはずだ!」
魔族達は、次の襲撃の機会を考えた。
こうして襲撃は、誰にも解らないうちに失敗した。
ーTo Be Continuedー
~百合注意~
(乙女ゲーム異世界転生物)
☆ヒロイン(主人公)は、悪役令嬢を攻略をする☆
(注意事項:18話と同じ時間軸です)
~第19話~
アイリスちゃんと武術大会に出れる様になったのは、嬉しい事です。
でもそんな私に悩みがあります。
それは、娯楽が少ないって事です!
だってこの世界には、アニメも漫画もゲームも同人誌もないんですよ!
腐女子の私としては、苦痛でしかないんですよ!
唯一の救いと言えばこの世界にも小説があるって事です。
って事で私のうっぷんをはらす為に今日は、図書館に来ています。
「でもこの世界にも同性同士の恋愛小説が合って良かったです。
さてと今日は、どれを読もうかな?」
私は、図書館に置かれている小説を1つずつ確認をしてどの小説を読もうかな確認をして
ふとロベルト様に気がついてロベルト様に近づいた。
「ごきげんよう、ロベルト様。
ロベルト様も読書ですか?」
私は、ロベルト様に近づいて話し掛けて
ロベルト様も読書なのか質問をした。
「ア、アンジュ……俺を殺すつもり……いや、何でもない。
読書だ。
せめてこの本を読み終わるまで待ってくれ……」
ロベルト様は、私の姿を見て冷や汗をだらだらだして顔が真っ青になっていた。
うーん、初めて会った時に馴れ馴れしくしすぎて警戒されているのかな?
私は、ロベルト様と仲良くなりたいのに……
「すいません、邪魔をしたみたいですね。
後日、また改めて話をさせてもらいますね」
私は、これ以上ロベルト様と話したらロベルト様の迷惑になると思い軽くお辞儀をして
薄く微笑んで可愛らしい蝶々などを見る様な愛しそうに見つめてロベルト様と別れた。
私は、どんな小説を読もうか選んでいて
ふと気になる小説を見つけて
小説を手に取ろうとした。
でも1つの小説に2人の手を取ろうとしていた。
「あっ……」
私は、手を引っ込みて手の差し出した人物を見つめた。
すると黒髪のショートヘアーの女の子が立っていた。
「えっ……?
ご、ごめんなさい、アンジュ様……」
黒髪のショートヘアーの女の子が頭を深々と下げて謝った。
「い、いえ、私の方こそごめんなさい……」
私は、深々と頭を下げて謝った。
ふと、黒髪のショートヘアーの顔を見てある事を思い出した。
え、えっと、マリー・フランソワって言う令嬢だったよね。
確か魔力は、平均よりも下だった。
それは、魔力が封印されているからなんだよね
実は……出生に秘密があるんだよね。
ある種族と人間とハーフだったりするんだよね。
でも私のせいで悲しい最後を迎える事になるんだよね。
あんな事を起きない為に私の魔王復活の破滅フラグ折らないといけないんだよね。
そしてある事件をきっかけでアイリスちゃんとマリー様が親友になるんだよね。
そのシチュエーションが凄く萌えるんだよね!
「こちらの小説は、先にマリー様が読んでください。
そのかわり読んだ感想を私に聞かせてくださいませんか?」
私は、マリー様に読もうとした小説を渡して
先に読むかわりに感想を聞かせてほしい事をお願いをした。
「あ、ありがとうございます、アンジュ様。
読んだら小説の感想を知らせますね。
やっぱりアンジュ様は、噂通り素敵な方です……」
マリー様は、私から小説を受け取り
ほんのり顔を赤らめて恋する乙女の様に私を見つめた。
私の噂か……悪役令嬢の私の噂は、良くない噂だよね……
「私の噂ってどんな噂なのですか?」
私は、あんまり良い噂でないと思った。
でもどんな噂か解れば破滅フラグを回避できるかもって思いどんな噂なのか質問をした。
「アイリスさん……お姫様を護る綺麗で気高く凛々しい黒騎士様。
それがアンジュ様の噂です。
私は、アンジュ様と同じ黒髪なのに私と違いすぎて情けないです……」
マリー様は、私と能力が違いすぎて情けなくなり俯いていた。
いやーーアイリスお姫様を護る騎士だて!
私とアイリスちゃんは、カップルみたいだよねーー
でも綺麗で気高く凛々しい黒騎士様……?
それって私でなくない?
どっちかと言うと好き勝手する破壊神って感じでないのかな?
私は、自分が今までした事を考えて明らかに自分でないように思えた。
「マリー様には、マリー様の良さがあるはずです。
人それぞれですもの。
だから人と比べて卑屈になる必要がありません」
マリー様が本当は、凄い力を持っているのを知っていた。
だから優しく話し掛けてマリー様が落ち込む事がない事を知らせた。
「アンジュ様……
ありがとうございます。
アンジュ様は、やっぱり凄い方ですね……」
マリー様は、私に慰められるとほんのり顔を赤らめて尊敬な眼差しで私を見つめた。
「ねえ、マリー様、私と友達になってくれませんか?
本を読む友達が周りにいません。
マリー様と本が好きな者同士ですもの。
きっと話が盛り上がると思います。
ですからもう一度お願いします。
私と友達になってもらえませんか?」
私は、マリー様が読書が好きなのを知っていた。
だから同じ本を好きな者同士マリー様を逃がしたくなくて
マリー様の両手を握り締めてニッコリと笑った。
そして私と友達になってほしい事をお願いをした。
「えっ……?
そ、その……私で宜しかったらアンジュ様の友達にさせてもらえましたのでしたら嬉しいです……
ですからこれからよろしくお願いします、アンジュ様」
マリー様は、恥ずかしそうに顔を赤らめて照れ笑いを浮かべた。
私と友達になってくれるのをお願いをした。
わーー、マリー様の笑顔って可愛らしいーー!
まるでどこかのお姫様みたいだよ!
私は、マリー様の照れ笑いの笑顔が可愛らしくてうっとりと見つめた。
「ありがとうございます、マリー様。
こちらこそよろしくお願いしますね」
私は、マリー様の笑顔につられる様にニッコリと笑った。
そしてこれから仲良くするのをお願いをした。
私は、マリー様と別れて戦闘訓練所に向かった。
戦闘訓練所にきた理由は、武術大会で使う魔法の練習のためだ。
「うーん、何処かに魔法の的になるところは、ないかな?
あそこは、ちょうど良いかも!!」
私は、戦闘訓練所の中で魔法の的がないのかって思い
戦闘訓練所を見渡した。
すると魔方陣の模様が壁に張られているところを見つけた。
この魔方陣だったら魔法の的にちょうど良いと思った。
「ダークサンダーー!!」
私は、右手を魔方陣の方に向けて
最初の魔法の試し打ちの為に魔方陣の近くに黒色の雷を放った。
「魔法の練習をするのに適していますね」
私は、魔法の試し打ちが上手く行ったのを見て
ここならば魔法の練習に適しているって思い
ある魔法を試してみようと思った。
「小ブラックホール……」
私は、普通のブラックホールならば威力が強すぎて使えないと思った。
だから威力をおさえる魔法を使おうと思った。
右手を魔方陣の方に向けて
威力をおさえた小ブラックホールを放った。
何でも吸い込む黒色の玉は、魔方陣の方に飛んで行った。
魔方陣に向かうまでに黒色の玉にいきなり炎の矢と氷の針と岩のハンマーと雷が現れると全て吸い込まれた。
小ブラックホールは、魔方陣に当たると壁と一緒に描かれている魔方陣消滅すると壁に大きな穴が空いて消滅をした。
「うーーん、この魔法は、威力がありすぎて使えないよね。
今回の武術大会では、封印かな……
そう言えば武術大会の前に魔族達の襲撃イベントが合ったよね。
魔族達から病み上がりのアイリスちゃんを護る為に頑張らないとね!」
私は、魔族達の襲撃イベントを思い出して
両手を握り締めてアイリスちゃんを護る決心をした。
すると私からどす黒いオーラを出て
学園の動物達や育てられている魔物が私のどす黒いオーラの波動を感じて泡を吹いて気絶した。
この出来事が魔王の復活の前触れって言われて恐れられる事になる。
ーTo Be Continuedー
~百合注意~
(乙女ゲーム異世界転生物)
☆ヒロイン(主人公)は、悪役令嬢を攻略をする☆
~第20話~
結局魔族の襲撃ないまま武術大会の前日になった。
そう言えば入学してから1ヶ月後の魔族の襲撃もなかったし
武術大会の前の魔族の襲撃もないみたいだし
このまま魔王覚醒イベントもなくて平凡な学園生活が送れるかもしれないよね!
でも何が起こるか解らないから油断は、駄目だよね。
私は、このまま破滅フラグが起きないかもって思い安心をしてニコニコ笑顔になった。
でも油断は、駄目だと思い気合いを入れる様に頬っぺたを1回叩いた。
「そう言えばイオン様とアラン様は、一緒のデュエットを組まれるのですよね」
武術大会の前日に大会の訓練の為にアラン様とイオン様とルイ様とアイリスちゃんと私の五人で戦闘訓練所に集まった。
私は、アラン様とイオン様の2人でコンビネーションの練習をしているのを見て
イオン様とアラン様がデュエットを組むのだと理解した。
だから確認の為にイオン様とアラン様がデュエットを組むのか質問をした。
「ああ、イオンは、子供ながら根性も合って意外と気に入っているんだよな!」
アラン様は、イオン様の背中をばしびしと叩いてすかすがしいほどの笑顔を浮かべた。
そしてイオン様を気に入っている事を知らせた。
「まあ、アンジュお姉様やアイリスお姉様の力までいかないけれども弾除けぐらいには、なるとおもいますからね」
イオン様は、アラン様に誉められると恥ずかしそうにほんのり顔を赤らめていた。
私は、アラン様とイオン様の2人のやり取りを見てこのカップリングもありかもって思って
イオン様がみたいな子供が受けも良いよね。
でもイオン様の毒舌でアラン様を攻めるのも良いよね。
むしろリバースするのも良いかも!
私は、アラン様とイオン様のやり取りを息を荒くさせて見つめた。
腐女子の私にとってアラン様とイオン様のやり取りは、ご飯が三杯行けるほど美味しかった。
「どうかしましたか、アンジュ?
どうせ下らない事を考えているのですよね」
ルイ様は、私の考えを理解している様にため息を吐いて
私が下らない事を考えている事を指摘をした。
「えっ……そ、そんな事は、ありませんよ?」
私は、ルイ様に自分の邪な考えを指摘をされて
自分の頬っぺたを触りルイ様から視線を反らした。
自分の考えた事を誤魔化そうとした。
「はーー……まあ、アンジュのおかしい行動は、これで始まったばかりでありませんからね……
でもおかしな事をするのもほどほどにするのですよ」
ルイ様は、私の行動を見て仕方がなさそうに深々とため息を吐いた。
「そう言えばルイ様は、武術大会に参加されないのですか?」
私は、ルイ様が武術大会に向けて訓練をしていないのを思い出して
だからルイ様が武術大会に参加しないのか質問をした。
「そうですね……
アンジュと一緒ならば武術大会に参加しても良いと思うのですが……
実際のところは、王子の僕が武術大会などの危ない事の参加を認められなかったのですよね。
だから今回は、観客席でアンジュ達の活躍を見学させてもらいますね」
ルイ様は、困った様に苦笑いを浮かべて
観客席でアンジュ達の戦いを見学する事を知らせた。
「ごきげんよう、アンジュ様。
こんなところでどうされたのですか?」
声がした方を向いたらマリー様が立っていた。
マリー様は、不思議そうに首を傾げてどうしてこんなところにいるのか質問をした。
「ごきげんよう、マリー様。
武術大会の準備の為に戦闘訓練をしていたところです」
私は、マリー様に出会えたのが嬉しくてニコニコ笑顔になったて
武術大会の準備の為に戦闘訓練所で戦闘訓練をしている事を知らせた。
「あ、あの……アンジュ様、こちらの方は、誰なのでしょうか……?」
アイリスちゃんは、マリー様と仲良くしているのを見て
私とマリー様が仲良くしているが気になり戸惑いマリー様の事を質問をした。
「こちらの方は、マリー・フランソワ様です。
図書館で知り合って友達になりました。
アイリスちゃんでしたらマリー様と仲良くなれるはずです。
マリー様、こちらがアイリスちゃん、光の魔法を得意とする大切な友達です」
私は、アイリスちゃんにマリー様の事を紹介して
それからマリー様にアイリスちゃんの事を紹介をした。
「そうだったのですね。
アンジュ様の友達ならば私の友達でもあります。
これからよろしくお願いします、マリー様」
アイリスちゃんは、ニッコリと笑い
マリー様に向かって右手を差し出した。
「アイリスさんにそう言ってもらえるだなんて感激です。
こちらこそよろしくお願いしますね、アイリスさん」
マリー様に照れ笑いを浮かべて
アイリスさんの差し出した右手を握り締めて握手をした。
「でもマリー様には、負けませんからね。
アンジュ様は、渡しませんよ」
アイリスちゃんは、ニコニコ笑顔を浮かべて
マリー様と握り締めている手の力を込めた。
「その……私もアイリスさんに負けません……
アンジュ様を渡すつもりはありませんからね」
マリー様は、恥ずかしそうに照れ笑いを浮かべて
アイリスちゃんと握り締めている手の力を込めた。
マリー様とアイリスちゃんは、見つめ合い互いに火花を散らしていた。
私は、マリー様とアイリスちゃんが仲良くしているのを見て女の子同士の百合は、良いよねって思い
ニコニコ笑顔でマリー様とアイリスちゃんを見つめた。
人知れず私をめぐるマリー様とアイリスちゃんの戦いが始まったとは、気がついていなかった。
この後、私達のせいでマリー様に危険な目に合わせる事になるとは、思ってもいなかった。
ーTo Be Continuedー
~百合注意~
(乙女ゲーム異世界転生物)
☆ヒロイン(主人公)は、悪役令嬢を攻略をする☆
~第21話~
結局魔族達の襲撃がなくて無事に武術大会当日を迎える事ができた。
私が悪役令嬢のアンジュに転生した為により物語が大分と変わって来ているのかもしれない。
そうなると私の乙女ゲームの知識が役だたなくなるかもしれない。
良い方に変わってくれれば良いのだけれども前の様にアイリスちゃんが天使の力に目覚めて意識不明になる事態もあるのだ。
私は、破滅フラグを阻止と大切な人達の幸せを護る為にもっと頑張らないといけないと改めて決意をした。
「武術大会なんて初めてだから胸がドキドキしています。
アンジュ様の足を引っ張らなければ良いのですけれども……
アンジュ様の迷惑にならないか心配です……」
私とアイリスちゃんは、控え室で緊張した様にぎこちなく微笑んでみせた。
「そんな事を気にする必要がありませんよ。
いつも通りに戦ったらアイリスちゃんに勝てる人がいないはずですからね。
それに私も一緒だからもっと気楽で行って良いのですよ」
私は、ガチガチに緊張をしていたアイリスちゃんを見て
初々しくて可愛らしいなって思い顔が少しだけにやけてしまった。
「その……アンジュ様が抱き締めてくれたら緊張が落ち着くと思います……
その……駄目でしょうか……?」
アイリスちゃんは、おろおろとして目をうるわせて控え目に私を見つめて
私が抱き締めたら落ち着くから抱き締めてほしい事をお願いをした。
うぅ……!?
アイリスちゃんたら何て可愛らしさなの!?
可愛らしさの破壊力が原子力爆弾級だよ!!
私は、アイリスちゃんが可愛らしすぎて一瞬アイリスちゃんを襲いたくなり
でもどうにか理性で心を落ち着かせた。
「そんな事でアイリスちゃんの緊張が和らぐのでしたら構いませんよ」
私は、アイリスちゃんを優しく抱き締めた。
うぅ……!?
アイリスちゃんの体から良い匂いがするよ!!
それに、アイリスの体が暖かくて仔犬を抱き締めているみたいで気持ちが良いよ!
私は、興奮をした様に変質者の様に軽く息を荒くした。
「アンジュ様の温もりって落ち着きます。
それにアンジュ様の匂いも落ち着きます……」
アイリスちゃんは、目を瞑り私を抱き締め返して幸せそうに微笑んだ。
「ありがとうございます、アイリスちゃん。
アイリスちゃんも暖かくて気持ちが良いですよ……」
アイリスちゃんに体を誉められるとどう答えた良いのか解らず照れ笑いを浮かべて
私もアイリスちゃんを感じる様に目を瞑り抱き締め返して
「ありがとうございます、アンジュ様。
もう大丈夫です」
私とアイリスちゃんがしばらく抱き締め合い
アイリスちゃんは、私から離れて恥ずかしそうに照れ笑いを浮かべた。
「それならば良かったです。
こんな事で宜しかったらいつでもしてあげます」
私は、ニッコリと笑い
アイリスちゃんを抱き締めるのは、いつでもしてあげるのを約束をした。
ドアを叩く音が聞こえてきた。
「ごきげんよう、アンジュ様、アイリスさん。
その……応援にきました。
どうでしょうか?」
マリー様が入って来ると私達の武術大会への調子を質問をした。
「そうですね……
少しだけ緊張をしていますが……
でも問題がありませんよ」
私は、マリー様が入って来たのを見て嬉しそうにニッコリと笑った。
そして緊張をしているが大丈夫な事を知らせた。
「さすがは、アンジュ様です。
こんな武術大会でも堂々とされて憧れます」
マリー様は、目をキラキラと輝かして尊敬の眼差しで見つめて
武術大会でも堂々としている私が凄い事を伝えた。
「はい、アンジュ様は、凄い方です!
私は、そんなアンジュ様とデュエットが組めて幸せです!」
アイリスちゃんは、マリー様の言葉に賛同する様にパーと明るい笑顔を浮かべて
私とデュエットが組めた感動を表した。
またドアを叩く音が聞こえてきて
「やあ、アイリスさん、アンジュ、どうですか?
緊張をしていますか?」
ルイ様とアラン様とイオン様が部屋に入ってきた。
ルイ様が私達の体調を質問をした。
「大丈夫です。
緊張をしていません。
それにアイリスちゃんと一緒ですからね」
私は、アイリスちゃんの手を握り締めて
アイリスちゃんと一緒だから緊張をしていない事を知らせた。
「ア、アンジュ様……」
アイリスちゃんは、私に手を握り締められるとほんのり顔を赤らめて少しだけ嬉しそうに微笑んだ。
「さすがは、アンジュお姉様です!
アンジュお姉様にとって武術大会なんかお遊びみたいなものですよね!」
イオン様は、目をキラキラと輝かして尊敬な眼差しで見つめた。
「それでこそ俺のライバルだな!
俺達と決勝で当たるまで負けるなよ!」
アラン様は、私達の方に右手の人差し指を向けて
アラン様達と戦うまで負けない事を命令をした。
「そうですね……
約束は、できません。
でもできるだけ頑張ってみようと思います」
私は、少しだけ考え込んで
できるだけ頑張ってみる事を伝えた。
ドアを叩く音が聞こえてくると武術大会の役員の女性の生徒が入ってきた。
「アンジュ様、アイリスさん、戦う番になりました。
ついてきてください」
大会の役員の女性は、軽くお辞儀をしてついてきてほしい事をお願いをした。
「はい、解りました」
私とアイリスちゃんは、武術大会の闘技場の対戦相手の前に立った。
対戦相手は、杖を持った魔法使いの女性が2人だった。
「それでは、初めてください!」
審判の女性が手を前に下ろして戦闘の開始を合図した。
「速攻で終わらせるよ!
ファイヤーボール!
アイスショット!」
「ロックハンマー!
サンダーボルト!」
右の魔法使いは、両手を前に出して右手から炎のボールを左手から無数の氷の弾丸を私達向かって放ち
左の魔法使いは、両手を前に出して右手から岩のハンマーを左手から雷の弾を私達向かって放った。
「ダークウオール!」
私達に魔法が当たる前に黒色壁を作って
黒色の壁に魔法が当たると爆発の音が鳴り響き爆煙が上がり周りが見えなくなった。
「あははーー死んだかな?」
右の魔法使いが楽しそうに笑っていた。
「ホーリーレイン!」
魔法使い達が放った魔法を私の魔法で出した壁で全て防いた。
そして煙が晴れる前にアイリスちゃんは、無数の光のレーザーを空から降らして
魔法使いの女性の2人に攻撃をした。
「きゃーーー!?」
「いやーーー!?」
魔法使いの女性の2人は、アイリスちゃんの魔法が当たり悲鳴を出して後ろに吹っ飛び気絶をした。
「そこまで!
勝者、アイリス、アンジュぺあーー!」
女性の審判は、私達の方に右手を向けて
私達の勝者宣言をした。
「やりました、アンジュ様、私達が勝ちましたよ!」
私達は、控え室に戻るとアイリスちゃんは、私の両手を握り締めてニッコリと笑い
武術大会の1回戦を勝った興奮の喜びを伝えた。
「そうですね。
でもアイリスちゃんの攻撃魔法が強力だったから勝てた様なものです。
ですからアイリスちゃんの実力のおかげですよ」
アイリスちゃんに実力があったから勝てた事を伝えた。
「アンジュ様が攻撃を防いでくれたおかげです。
ありがとうございます、アンジュ様。
でもその……アンジュ様だったら私よりも強い魔法が使えますから護りを交代した方が良かったって思いますが……」
アイリスちゃんは、私の攻撃魔法が強力だったから私が攻撃魔法を使った方が良いことを提案をした。
「そうですね……
確かに私の魔法の方が強いです。
でも私の魔法が強すぎますから相手を殺してしまいますからね……
アイリスちゃん、頼りっきりで、ごめんなさいね」
私は、弱い魔法を試そうとした。
でも1番弱い魔法で一瞬で大岩を一瞬で木っ端微塵になるを見て
これは、人に向けて駄目な魔法だと理解した。
だからアイリスちゃん頼みにする事にした。
「い、いえ、アンジュ様の頼みでしたら喜んで手伝います!」
アイリスちゃんは、私が迷惑をかけている発言を聞いて慌てて両手を振り
私にだったら迷惑をかけられても構わない事を伝えた。
「ありがとうございます、アイリスちゃん」
私は、ニッコリと笑いアイリスちゃんに感謝の言葉を伝えた。
この後に乙女ゲームの悪役令嬢のアンジュがどれだけ酷い事をしていたのか改めて理解する出来事を思い出す事になるって思わなかった。
ーTo Be Continuedー
~百合注意~
(乙女ゲーム異世界転生物)
☆ヒロイン(主人公)は、悪役令嬢を攻略をする☆
~第22話~
僕は、天使の祠の試練で強くなったと思った。
でも試練後にアンジュお姉様から試練前よりもっと強くなっているのを感じた。
そして闇と光の両方の魔力を感じるとても不思議な感じがした。
僕が強くなるとアンジュお姉様も強くなる。
アンジュお姉様は、ますます手の届かない存在になる様に思えた。
そしてアイリスお姉様は、天使の滴を飲んで気がついてからは、莫大な魔力を感じた。
それは、天使と同じ魔力を感じる様に思えた。
武術大会でアンジュお姉様とアイリスお姉様がデュエットを組んで戦う姿は、綺麗で
アンジュお姉様の防御魔法は、何物も弾く強固を感じて
アイリスお姉様の攻撃魔法は、的確で破壊力があり僕の攻撃魔法を凌駕するかと思いました。
本当は、アンジュお姉様と一緒に武術大会を出たかった。
でも僕の実力では、アンジュお姉様の足を引っ張るのが理解していた。
だから武術大会は、アランと一緒に出る事にした。
アランは、普段から強くなろうと努力をするのを知っていた。
それは、アンジュお姉様の強さに近づこうとするアランに共感が持てたからだ。
僕は、この武術大会でどれだけアンジュお姉様の強さに近づけたか確かめたかった。
武術大会の当日は、控え室で大会の順番待ちをしているとアンジュお姉様とアイリスお姉様が控え室に入ってきた。
「失礼します、イオン様、アラン様。
緊張されていませんか?」
アンジュお姉様は、僕逹が緊張をしているのか質問をした。
「アンジュお姉様、アイリスお姉様、来てくれたのですね!
ありがとうございます!
緊張は、していません。
アンジュお姉様と戦うまで負けるつもりは、ありませんこらね!
ですから僕達と戦う時は、遠慮しないでくださいね」
僕は、アンジュお姉様が控え室に来てくれたのが嬉しくてパーと明るい笑顔を浮かべた。
そしてアンジュお姉様の方に右手の人差し指を指して僕に遠慮しないで戦う事をお願いをした。
「解りました。
イオン様と戦う事になりましたら遠慮は、しません。
ですから勝ち進んでくださいね」
アンジュお姉様は、優しく微笑んで
僕と戦う時に遠慮をしない事を約束をしてくれた。
そして僕に勝ち進む事をお願いをしてくれた。
「イオン君、アラン君、戦う順番です。
用意してください」
武術大会の役員の男性が入ってくると準備をするのをお願いをした。
「はい、解りました」
僕は、返事をして杖を持って立ち上がった。
「おう、解ったぜ!」
アランも返事をすると剣を持って立ち上がった。
「アラン様、イオン様、頑張ってくださいね」
アイリスお姉様は、控え室を出て行こうとする僕達に応援の言葉を伝えた。
「ありがとうございます、アイリスお姉様」
僕は、アイリスお姉様に応援に感謝の気持ちを伝えると武術大会の闘技場に向かった。
闘技場に着くと体の大きな男性2人の前に立ち
2人とも杖を持っていて魔法使いだと解る。
「試合、開始!」
女性の審判は、右手を振り下ろして試合開始の合図をした。
「アラン、この前の奴をやるよ!」
僕は、練習で成功をした事がない技をする事を提案をした。
「へーー、1回も成功してた事がないのによ。
大会でやろうだなんてイオンも面白い事を言うな!
良いぜ。
やろうぜ!」
アランは、剣を構えて技を使うのが楽しみでニッて笑った。
「決まりだね!
アイス……フォイヤー……ロック……ウオーター……サンダー……
くっ……行くよ、アラン!」
僕は、体の周りに水と炎と岩と水と雷の魔法を出して
合体技を出す事を提案をした。
「ああ、来い、イオン!」
アランは、私から距離を取り高々と飛んだ。
「はーーー!!」
僕は、五個の魔法を合体させて虹色に輝く魔力の塊をアランに向かって放った。
「させるかよ!
サンダーアロー!」
右の男性の魔法使いは、魔法で雷の弓を作り雷の矢をアランに向かって放った。
「トルネードカッター!!」
左の男性の魔法使いは、両手をアランの方に向けて
風の渦をアランに向けて放った。
「アルティメットスラッシュ!!」
アランは、僕の放った虹色の魔力の弾を剣で受け止めて
そして魔力を剣のエネルギーに変換すると剣が虹色に光輝いて
アランの魔力も込めて剣を振り下ろして
魔法使い達に斬りかかり
魔法使いの放った魔法を虹色に輝いた剣に当たると魔法が吹っ飛び
魔法使い達の近づいて剣を振り下ろして
剣から虹色の爆発が起こり魔法使い達が爆発に包み込んだ。
「ぎゃーー!?」
「ぐあーー!?」
魔法使い達は、爆発に吹っ飛ばされて気を失った。
「そこまで!
勝者、アラン、イオン、ペアー!」
審判の女性は、僕達の方に右手を向けて
僕達の勝者宣言をした。
「よっしゃー!!
やったな、イオン!」
アランは、右手を僕の方に向けて僕の右手を叩こうとした。
「まあ、ぼちぼちかな?」
僕は、恥ずかしそうに顔を赤らめて
アランが叩こうとした右手を自分からもアランの右手を叩いた。
僕達は、闘技場を出ると街に出掛けた。
「お待たせ、シロ!」
僕達は、闘技場に出ると白色の仔犬が走ってきて
僕は、仔犬を受け止めシロに顔を舐められて気持ち良さそうに微笑んだ。
「それにしてもその仔犬は、何者なんだろうな。
天使の祠の試練で助けた仔犬だろ。
普通の仔犬って訳でなさそうだけれどもよ」
アランは、興味深くシロを覗き込んだ。
「さあ、それは、解らないよ。
まあ、可愛らしいから良いと思うよ。
あっ、待てよ、シロ!」
僕は、シロとじゃれあい幸せそうに微笑んで
シロがどんなものでも構わないって思った。
いきなりシロが走り出したのをみて
慌ててシロを追い掛けた。
「まったくシロもイオンも子供だな」
アランは、苦笑いを浮かべて僕シロを追い掛けた。
「シロ、捕まえたよ。
もう逃がさないからね」
僕は、街の裏通りでシロを捕まえるとニコニコ笑顔で見つめた。
いきなり立て掛けている丸太が僕達の方に倒れてきた。
「危ない!」
アランは、僕とシロを突き飛ばして
アランは、大量の丸太の下敷きになった。
「いったい何がおきたんだ……?
ア、アラン!?
待って、今助けるからね!」
僕は、アランが丸太の下敷きになったのを見て慌ててアランに近づいて魔法でアランを助けようとした。
「あわーー!?
な、なんだ……?
体が痺れて動かない……」
空から突然弾が数個降ってくると弾から煙が出てきて
煙を吸うと体が痺れて動かなくなった。
「お前達は、な、なんなんだよ!?」
突然物陰から数人の男性が出てきた。
「悪く思うなよ。
これも仕事なんでな」
僕とアランは、数人の男性に棒でタコ殴りにさせれた。
「骨を折ったらさすがに武術大会どころでないよな」
ハゲた男性は、アランの右腕を骨を折った。
「ぐあーー!?」
アランは、骨を折られて悲鳴をあげた。
「安心しろ。
お前の骨も折ってやるからな」
ハゲの男性は、僕の左腕を持つとそのまま骨を折った。
「うぎゃーーー!?」
僕は、左腕の骨を折られると悲鳴を出した。
「じゃあな。
まあまあ、楽しめたぜ」
男性達は、右手を振りながら去っていき
僕は、気を失った。
「んっ……僕は……?
痛っ!?」
僕は、ゆっくりと目を開けると状況確認をしようと回りを見渡した。
清潔な白いの布団とベッドの上に寝ていて
横に心配そうに僕を見つめているアンジュお姉様が椅子に座っていた。
「イオン様、気がついたのですね。
良かったです……」
アンジュお姉様は、僕が気がついたのを見て安心した様に微笑んでいた。
「アンジュお姉様……
はっ、アランは、無事なのですか!?」
僕は、アンジュお姉様が側にいるのに気がついて安心した様に微笑んだ。
僕を丸太から助けてくれたアランの事が心配になり
アランの無事を質問をした。
「アラン様の命の危険は、ありません。
でもアラン様の意識は、まだ気づいていません……」
アンジュお姉様は、隣のベッドで寝ているアランの方を向いて
気がついていない事を知らせてくれた。
「やあーー、大変だったみたいだな。
いやーー次の対戦相手は、俺達だったから戦えなくて残念だったよ」
長髪の男性と坊主の男性が病室に入ってきて
長髪の男性は、嫌らしく微笑んでいた。
「まさか、お前の仕業か!?
この卑怯者!!」
僕とアランを襲わせたのがこの男性達の仕業だと理解して
部屋に入ってきた男性達を睨んだ。
「はーー?
何言い掛かりをつけているんだよ。
襲われたからって俺達のせいにするなよなーー」
坊主の男性は、ニヤニヤしながら僕を見つめた。
「本当だよなぁーー
不幸な事故だったと諦めろよなーー」
長髪の男性もニヤニヤしながら僕を見つめた。
「……出て行ってもらえませんか?」
アンジュお姉様は、静かな声で出ていく事を男性達にお願いをした。
「はーー?
何でだよ。
俺達は、イオンの見舞いにきただけだぞ」
男性達は、嫌らしくニヤニヤと笑っていた。
突然アンジュお姉様の周りに風が吹き荒れて
男性達の方を睨むと黒色の風が男性の方に向かって行き
男性達は、尻餅を着く様に倒れた。
そして廊下の窓ガラスが割れた。
「2度目は、ありませんよ。
出て行ってもらえませんか?」
アンジュお姉様がどす黒いオーラを出してニッコリと笑った。
アンジュお姉様がこんなに怒ったの見たのは、初めてだった。
「ひっ、ひーー!?
殺されるーー!?」
男性達は、僕から逃げる様に慌てて病室から出て行った。
「すいません、アンジュお姉様……
せっかくアンジュお姉様に僕が強くなったのを見せたかったのに残念です……」
僕は、困った様に苦笑いを浮かべて
アンジュお姉様と戦えなかった事を謝った。
「辛かったら泣いても良いのですよ。
イオン様は、子供ですから我慢する必要がありませんよ」
アンジュお姉様は、僕を優しく抱き締めて背中を撫でてくれて
僕に無理をする必要がない事を知らせた。
「別に無理なんか……
うぅ……アンジュお姉様、悔しいです!
私は、アンジュお姉様と戦いたかったです!」
僕は、アンジュお姉様に背中を撫でられると安心をして
アンジュお姉様を抱き締め返して涙を流してわんわんと泣いた。
「よしよし、辛かったですね。
イオン様は、私の自慢な弟ですよ」
アンジュお姉様は、僕の背中を撫でて優しく抱き締めくれた。
僕は、アンジュお姉様の温もりがお母さんに包まれている様に安心をして
気がついたら眠ってしまっていた。
ーTo Be Continuedー
~百合注意~
(乙女ゲーム異世界転生物)
☆ヒロイン(主人公)は、悪役令嬢を攻略をする☆
~第23話~
私とアイリスちゃんの1回戦の試合が終わりイオン様とアラン様の1回戦の試合が終わった。
イオン様達の試合は、圧勝でイオン様達が凄く強くなったのが理解した。
いずれ私の破滅フラグに関わる事になると思うと少しだけ恐ろしくなった。
私とアイリスちゃんは、試合の疲れをとる為に街に出掛けた。
「あれ、シロ様では、ないですか?
ご主人様は、どうされましたか?」
いきなり仔犬のシロが私達の前に現れたのを見てきょとんと首を傾げた。
シロは、一所懸命に吠えていた。
「アンジュ様、もしかしたらイオン様達に何か合ったのでは、ないでしょうか?」
アイリスちゃんは、ふとイオン様達に何か合ったのでは、ないかと思い
イオン様達の危険を知らせた。
「そんな!?
シロ様、イオン様達のところに案内してください!」
私は、シロ様にイオン様達のところに案内をするのをお願いをした。
するとシロ様が吠えると私達をイオン様達のところを案内する様に走り初めて
私達は、シロ様の後を追い掛ける様に走った。
しばらく走るとイオン様達が倒れているのに気がついた。
「イオン様、アラン様、大丈夫ですか!?
こんなの酷いです……
アイリスちゃん、回復魔法をお願いします!」
私は、イオン様達の近くに近寄り
イオン様とアラン様の怪我を見て絶望をした。
そしてアイリスちゃんに治療魔法をお願いをした。
「は、はい、解りました!
ヒール!ヒール!」
アイリスちゃんは、アラン様とイオン様に近寄り回復魔法をかけて治療をしようとした。
「はーー……はー……これで命の危険は、ないと思います。
でも絶対安静なのは、変えられません……」
アイリスちゃんは、魔力を使いきった様に座り込んだ。
そして命に危険がないほど回復魔法で治療をできた事を知らせた。
「ありがとうございます、アイリスちゃん。
今日は、魔力を使いすぎで疲れたでしょう。
明日の試合もありますから戻って休んでいてください」
私は、頭を下げて治療をしと事の感謝の言葉を伝えて
試合と治療に魔力を使わせたアイリスちゃんに迷惑をかけらないと思い
寮で休む事をお願いをした。
「いえ、私も!
……すいません、寮で休ませてもらいます。
何かありましたら知らせてください」
アイリスちゃんは、自分もアラン様達の看病をするって言おうとした。
でも私の今日は、休みなさいって言おうとしている眼差しを見て
魔力を使いきった今の自分は、私の邪魔にしかならないって理解したみたいで辛そうに俯いて
すぐに顔を上げて真剣な表情で私を見つめて
何か合ったらアイリスちゃんを呼んでほしい事をお願いをした。
「ありがとうございます、アイリスちゃん。
その時は、よろしくお願いしますね、アイリスちゃん」
私は、アイリスちゃんを安心させる様にニッコリと笑った。
そして何か合ったらアイリスちゃんに知らせる事を約束をした。
私は、強化魔法を使いアラン様とイオン様を病院に運び
アラン様とイオン様が寝ているベッドの真ん中の椅子に座りイオン様達の看病をした。
「んっ……僕は……?
痛っ!?」
イオン様は、ゆっくりと目を開けて状況を確認をしようと周りを見渡した。
「イオン様、気がついたのですね。
良かったです……」
私は、、イオン様が気がついたのを見て安心をした様に微笑んだ。
「アンジュお姉様……
はっ、アランは、無事なのですか!?」
イオン様は、私が近くにいるのに気がついた安心をした様に微笑んだ。
直ぐにアラン様の心配をした。
「アラン様の命の危険は、ありません。
でもアラン様の意識は、まだ気づいていません……」
私は、隣のベッドで寝ているアラン様の方を向いて
気がついていない事を知らせてくれた。
「やあーー、大変だったみたいだな。
いやーー次の対戦相手は、俺達だったから戦えなくて残念だったよ」
長髪の男性と坊主の男性が病室に入ってきて
長髪の男性は、嫌らしく微笑んでいた。
「まさか、お前の仕業か!?
この卑怯者!!」
イオン様は、病室に入ってきた男性達が仲間に襲わせたのだと理解した。
そして部屋に入ってきた男性達を睨んだ。
「はーー?
何言い掛かりをつけているんだよ。
襲われたからって俺達のせいにするなよなーー」
坊主の男性は、ニヤニヤしながらイオン様を見つめた。
「本当だよなぁーー
不幸な事故だったと諦めろよなーー」
長髪の男性もニヤニヤしながらイオン様を見つめた。
「……出て行ってもらえませんか?」
私は、静かな声で出ていく事を男性達にお願いをした。
「はーー?
何でだよ。
俺達は、イオンの見舞いにきただけだぞ」
男性達は、嫌らしくニヤニヤと笑っていた。
私は、男性達の態度を見て心の底から何かが目覚める気がした。
『こんな愚かな人間なんか殺してしまえよ……』
心の底の闇の何かが私に話し掛けてきた。
そうだよね……こんな人間なんか殺しても良いよね……
私は、心の底の闇の声に答える様に心の中で呟いた。
『そうだ、こんな人間なんか殺してしまえ……』
もう一度心の底の闇の声に従う様に私の周りに風が吹き荒れて
男性達の方を睨むと黒色の風の刃が男性の方に向かって行った。
でも頭の中で私が人を殺して悲しそうにしているアイリスちゃんの顔が思い浮かんできて私は、正気を取り戻した。
駄目!!
止まって!?
私は、慌てて男性達に当たらない様に狙いを反らした。
男性達には、当たらなかったけれども変わりに廊下の窓ガラスに当たり窓ガラスは、砕け散った。
男性達に黒色の風の刃に当たらなかった。
でも黒色の風の突風にあおられて尻餅をついた。
「2度目は、ありませんよ。
出て行ってもらえませんか?」
私は、どす黒いオーラを出してニッコリと笑った。
私は、どうにか平常心でいようと努力をした。
「ひっ、ひーー!?
殺されるーー!?」
男性達は、私から逃げる様に慌てて病室から出て行った。
「すいません、アンジュお姉様……
せっかくアンジュお姉様に僕が強くなったのを見せたかったのに残念です……」
イオン様は、困った様に苦笑いを浮かべて
私と戦えなかった事を謝った。
「辛かったら泣いても良いのですよ。
イオン様は、子供ですから我慢する必要がありませんよ」
私は、イオン様を優しく抱き締めて背中を撫でて
イオン様に無理をする必要がない事を知らせた。
「別に無理なんか……
うぅ……アンジュお姉様、悔しいです!
僕は、アンジュお姉様と戦いたかったです!」
イオン様は、私に背中を撫でられると安心をして
私を抱き締め返して涙を流してわんわんと泣いた。
「よしよし、辛かったですね。
イオン様は、私の自慢な弟ですよ」
私は、イオン様の背中を撫でて優しく抱き締めて背中を撫でた。
イオン様は、しばらくすると安心した様に眠った。
私は、イオン様をベッドに寝かせてベッドの横の椅子に座った。
危なかった……
私は、もう少しで人を殺すところだったよ……
あの心の底から響いてくる闇の声は、なんなの……?
自分が自分でなくなる様だったよ……
もしかして私の意思の関係無しに魔王として復活するって言うの?
私が怖いよ……
大切なアイリスちゃんを傷つけたくないよ……
イオン様やアラン様やセラやルイ様やマリー様のいるこの世界を破壊したくないよ……
私が魔王として復活するかもって考えると怖くて自分の体を抱き締めて震えた。
この後は、無事に武術大会で勝ち進んでいき
決勝戦でアラン様達を襲った相手と戦う事になった。
「アンジュ、アイリスさん、調子は、どうですか?」
ルイ様が決勝戦で戦う前に控え室にきてくれた。
そして私達の体調を心配をしてくれた。
「はい、体調は、万全です。
アイリスちゃんは、どうですか?」
私は、アイリスちゃんの方を向いてニッコリと笑い次にアイリスちゃんの体調が質問をした。
「はい、私も体調は、大丈夫です。
いつでも戦えます」
アイリスちゃんは、私の方を向いてニッコリと笑い返してくれた。
「そう言えばマリー様は、どうしたのでしょうか?
いつもならば控え室に応援にきてくれるはずなのですが……」
私は、いつもならば応援に来てくれるマリー様がきていないから何か合ったのでは、ないかと心配をした。
それから何か見落としていないのかって思い不安になった。
突然、控え室のドアを叩く音が聞こえてきて
控え室にイオン様達を襲った2人の男性が入ってきた。
「やあ、アンジュ、何かお困りみたいだけれども何か合ったのか?」
長髪の男性は、嫌らしくニヤニヤと笑っていた。
私は、直ぐにこの男性達にマリー様が拐われたって理解するとまた黒い感情に飲み込まれようとした。
でもいきなりアイリスちゃんが私の右手を握り締めて
アイリスちゃんの温もりを感じて正気を取り戻した。
アイリスちゃんは、私を安心させる様にニッコリと笑った。
私もアイリスちゃんの気持ち汲み取る様に小さく頷いた。
「……それで何が望みなのですか?」
私は、長髪の男性を睨む様に見つめた。
「そんなの解っているだろ。
言っておくが棄権なんて駄目だぞ。
この前の恨みもはらしたいからな。
俺達を楽しませろよな」
長髪の男性は、嫌らしく微笑んだ。
男性達は、右手を振りながら去って行った。
これは、私……乙女ゲームの悪役令嬢、アンジュが武術大会でアイリスちゃん達にした事だ。
アンジュが命令をしてアラン様達を闇討ちの襲撃をさせたり
アイリスちゃん達と戦う決勝戦でマリー様を人質にして勝とうしたり
そんな卑怯な事を私がしていたんだ
私が記憶を取り戻していなかったら私がしていた考えると自分が怖くなった。
私は、自分の罪の大きさが耐えられなくて俯いた。
直ぐに今は、マリー様を助けないとって思った。
「ルイ、大切な話があります」
私は、ルイ様にある事を話してあるお願い事をした。
これで上手く行きます様にって神様に祈らずにいられなかった
ーTo Be Continuedー
~百合注意~
(乙女ゲーム異世界転生物)
☆ヒロイン(主人公)は、悪役令嬢を攻略をする☆
~第24話~
私は、ルイ様にあるお願いをした。
「仕方がありませんね。
良いですよ。
アンジュのお願い事を特別に聞いてあげます」
ルイ様は、仕方がなさそうにため息を吐いて
ルイ様は、私のお願いを叶える為に控え室を出て行った。
「……アイリスちゃんは、何も聞かないのですね」
私は、アイリスちゃんがルイ様のお願い事を何も質問をしないで聞いていたのをみて
アイリスちゃんが何を考えているのか解らずに不安そうに私の事をどう思っているか質問をした。
「そうですね……
気にならないって言った嘘になります。
でも私は、アンジュ様を全てを信じています。
ですからアンジュ様が言いたくなったら教えてください。
私は、いつまでもアンジュ様をお待ちしています」
アイリスちゃんは、私の両手を握り締めてニッコリと笑い
私の全てを信じている事を知らせてくれた。
「ありがとうございます、アイリスちゃん」
私は、アイリスちゃんの気持ちが嬉しかった。
だからアイリスちゃんの両手を握り返してニッコリと笑い返した。
そして改めてアイリスちゃんが好きだと再確認をした。
控え室のドアを叩く音が聞こえてくるとイオン様が入ってきた。
「アンジュお姉様、アイリスお姉様、次の決勝戦の相手が僕達を襲撃をした男性達ですが大丈夫ですか?」
イオン様は、私達の決勝戦の相手が卑怯だったから心配だったみたいで病院から抜けてきた。
「イオン様!?
病院を抜けて来たのですか!?
なんてむちゃをするのですか!?」
私は、ふらふらしながら控え室に入ってきたイオン様にビックリをして
むちゃをしない事をお願いをした。
「ご、ごめんなさい、アンジュお姉様……
でも胸騒ぎがして病院でじっとしていられませんでした……」
イオン様は、私に怒られてしゅんと落ち込んで謝り
私達が不安で病院でじっとしていられなかった事を伝えた。
「仕方がありませんね。
ありがとうございます、イオン様。
でも無理をしたら駄目ですよ。
イオン様は、私の大切な弟なんですからね」
私は、仕方がなさそうに苦笑いを浮かべて
イオン様を優しく抱き締めた。
「ア、アンジュお姉様、恥ずかしいです……」
イオン様は、私に抱き締められて恥ずかしそうに顔を赤らめた。
「むちゃをしたイオン様が悪いです。
ですから諦めてください。
イオン様は、大人しく病院に戻ってくれますよね」
私は、イオン様を抱き締めて
イオン様を大人しく病院に戻るのをお願いをした。
「わ、解りました、病院に大人しく戻ります。
アンジュお姉様、アイリスお姉様、無理は、しないでくださいね」
イオン様は、私から逃げる様に離れて
私達に無理をしない事をお願いをした。
「解りました。
無理は、しません。
ですから安心してください、イオン様」
私は、優しく微笑んで無理をしない事を約束をした。
イオン様は、私の無理をしないって言葉を聞いて安心をした様に微笑んで控え室を出て行った。
「アンジュ様ってイオン様の事を大切に思っているのですね」
アイリスちゃんは、嫉妬オーラ全快のオーラを纏いニコニコ笑顔で私を見つめた。
「はい、イオン様は、私の大切な弟ですから大切に思うのが当然です。
でもアイリスちゃんの事も大切に思っています」
私は、アイリスちゃんが嫉妬をしたのを見て
今だったらアイリスちゃんに抱き着けらると邪な考えをして
どさくさに紛れてアイリスちゃんに抱き着いた。
「ア、アンジュ様、ありがとうございます……」
アイリスちゃんは、恥ずかしそうにほんのり顔を赤らめて私を抱き締め返した。
「アイリスさん、アンジュ様、決勝戦の出番です。
準備をしてください」
私とアイリスちゃんが抱き締め合っていると控え室のドアを叩いて大会の役員の女性が入ってきた。
「はい、解りました。
行きますよ、アイリスちゃん」
私は、役員の女性に返事をして
アイリスちゃんに闘技場に向かう事を提案をした。
「はい、解りました、アンジュ様は、私が護ります!」
アイリスちゃんは、真剣な表情で私を見つめて私を護る事を約束をした。
私とアイリスちゃんは、闘技場に向かった。
「決勝戦、開始!」
女性の審判は、右手を振り下ろして試合開始の合図を出した。
「へへへ、良く逃げずに来たな。
俺達を楽しませろよ!」
長髪の男性に嫌らしく微笑んだ。
「まず小手調べだ!
アイスニードル!
ファイヤーボール!
ウイングトルネード!」
坊主の男性は、両手を前に出して
始めに氷の針を飛ばして
次は、炎の玉を飛ばして
最後に風の竜巻を放った。
「ダークウオール!!」
私は、私とアイリスちゃんの周りに闇の壁を出して魔法を全て防いだ。
「なかなかやるな!
どんどん行くぞ!
サンダーアロー!!
ロックハンマー!」
長髪の男性は、両手を前に出して雷の矢を放って
次は、岩のハンマーを放った。
「ウオーターアロー!
ブリザード!!」
坊主の男性は、両手を前に出して水の矢を放ち
次に氷と水の吹雪を放った。
「きゃははーー、これで最後だ!」
「「ファイヤートルネード」」
長髪の男性は、炎魔法を出して
坊主の男性は、風魔法を出して
2つの魔法を合体させて炎の風の渦を私達に向かって放った。
「ダ、ダークウオール!!」
私は、私とアイリスちゃんの周りに闇の壁を作り全ての魔法を防いだ。
「へーー、なかなかやるな。
でも無防備の奴をサンドバッグの方も好きなんだよな。
解るよな?」
長髪の男性は、氷の剣を出して嫌らしくニヤニヤと笑った。
遠回しに無抵抗で殴られる事を命令をされたって解ると悔しそう男性達を睨んだ。
坊主の男性も岩の棒を作った。
坊主の男性は、アイリスちゃんに棒を振り下ろした。
私は、慌ててアイリスちゃんを庇う様に覆い被さった。
「アンジュ様!?」
私がアイリスちゃんを庇うのを見て慌てて驚きの声を出して驚いた。
坊主の男性と長髪の男性は、アイリスちゃんを庇った私を何回も殴った。
「私は、大丈夫ですから退いて下さい!」
アイリスちゃんは、アイリスちゃんを私が庇って殴られてたのを見て
アイリスちゃんから離れるのをお願いをした。
私は、10分以上アイリスちゃんを庇い長髪の男性達に殴られた。
「もう飽きた。
そろそろ終わらせてやるよ。
この魔法玉の中に炎の最上級魔法のフレアバーストが封印されているんだよ。
結界で観客席まで魔法の威力が届かないから安心をしてアンジュ達だけ地獄へ落ちろよ」
長髪の男性は、魔法玉を私達の方に投げて
魔法玉の封印が解けてフレアバーストの魔法が放たれて
爆炎が闘技場全体に広がって
私達を爆炎の炎が包み込んだ。
ーTo Be Continuedー
コロナが流行っていますから心配です。
無事ならば安心をできます。
返事をさいそくをしている訳でありませんから気にしないで下さいね。
体には、気をつけて下さいね。
~百合注意~
(乙女ゲーム異世界転生物)
☆ヒロイン(主人公)は、悪役令嬢を攻略をする☆
~第25話~
アンジュは、僕にお願い事をしてきた。
「ルイ様、お願いがあります。
マリー様を助けに行ってもらえませんか?
マリー様は、学校の図書館の1階の1番奥の本棚に『願いの青い鳥』があります。
その本を抜くと本棚の奥に赤色のボタンがあります。
そのボタンを押すと地下室に行く為の階段が現れます。
階段を降りると地下室に出ます。
そこの地下室にマリー様が囚われているはずです」
アンジュは、凄く具体的にマリーさんが囚われている場所を知らせて
マリーさんを助けるのをお願いをしてきた。
「マリー様の事は、必ず助けします。
ですから安心をしてください。
でもアンジュは、どうしてそんなに具体的にマリーさんが囚われている事が解ったのですか?」
僕は、何故マリーさんの囚われている場所が解るのか不思議に思い
何故マリーさんの囚われている場所が解ったのか質問をした。
「それは……私が全て悪いのです……
私の招いた事なのです……」
アンジュは、辛そうに俯いて
自分が全て悪い事を知らせた。
「アンジュ、それは、どう言う事なのですか?」
僕は、アンジュの言っている意味が解らなくてきょとんと首を傾げて
どう言う意味なのか質問をした。
「それは……ごめんなさい……本当にごめんなさい……」
アンジュは、涙を流して俯いて何回も謝った。
僕は、何をやっているんだ……
アンジュを護るって決めたのにアンジュを悲しませて……
僕は、アンジュの婚約者なのですから悲しませるのが僕のやることでないはずです。
ですからしっかりしないとアンジュを護らないといけませんね!
「仕方がありませんね。
良いですよ。
アンジュのお願い事を特別に聞いてあげます」
僕は、仕方がなさそうにため息を吐いて
僕は、アンジュの為に何も聞かないでおこうと思った。
そしてマリーさんを助ける事を改めて決心をした。
僕は、右手を振って控え室に出て行った。
僕は、アンジュから教えてもらった学校の図書館に向かって
問題の本棚の前に来た。
「えっと……『願いの青い鳥』の本は、合った。
この本の奥に……
赤色のボタンって……
これですね……
えい……」
僕は、アンジュから教えてもらった『願いの青い鳥』の本を取ると本の奥に合った赤色のボタンを押した。
すると本棚が動いて地下室に降りる為の階段が現れた。
「アンジュの言った通りに地下室に行く為の階段が出てきましたね。
この階段の下にマリーさんが捕まっている部屋があるわけですね……
こんな事まで解るだなんてまったくアンジュには、驚かされてばかりですね……」
僕は、何故こんな情報まで知っていたのか不思議に思った。
でもそこがアンジュらしく思い苦笑いを浮かべた。
僕は、周りを警戒をしながら階段を降りて行った。
「貴様、何者だ!
ってボンボンの王子様では、ないかよ。
こんなところでどうしたんだ?
帰ってママの◯でも飲んでろよ」
地下室に降りると数人の男性がが居て
部屋の奥に鎖に繋がれたマリーさんがいた。
1人の男性が僕に気がついて驚きの声を出して
でも僕が1人だけなのに気がついてナイフをちらつかせてニヤニヤと笑った。
「マリーさんを返してもらえませんか?」
僕は、できるだけ丁寧な声を出して
マリーさんを返してほしい事をお願いをした。
「はーーー?
返す訳ないだろ。
あの生意気な女達を痛め付けるまではな。
武術大会でさぞかし良い声で泣いてくれるんだろうな」
男性達は、嫌らしくニヤニヤと笑い
アンジュ達の傷付いた姿を考えて興奮している様だった。
「出なさい、ブラッド・グラットン(血の大食い)」
僕は、アンジュ達に危害を加えるつもりだと理解するとブチってきれる音が聞こえてきて怒りを押さえられなかった。
僕は、ナイフで自分の手を斬り血を流して
血の中に封印されている刀に呼び掛けると血が赤色の刀に変わった。
「はーー?
俺達と戦うつもりなのか?
後悔するなよ!」
男性は、剣を構えると僕に襲いかかってきた。僕の刀と男性の剣が当たると刀が剣を一瞬で食べた。
「な、な、なんなのだよ、その刀は!?」
男性は、一瞬で自分の持っていた剣が消えたの見て
慌てて僕の刀を指した。
「僕は、謝りませんよ。
命よりも大切な人を護る為ならば鬼でも悪魔でもなります」
僕は、赤色の刀を手にもって男性達に近づいた。
「相手は、一人だ!
構わない、やってしまえ!」
男性達は、僕に襲い掛かってきた。
男性達の体に僕の赤色の刀が触れるだけで刀に男性達が食われて行った。
「ひ、ひーー!?
助けてください!?」
残った1人の男性は、腰に地面を着けて怖がった。
「駄目ですよ。
許しません」
僕は、ニコニコ笑顔で男性に近づいた。
「ひっ!?
そ、そんなーー!?
うわーー!?」
男性は、僕から逃げようとした。
僕は、逃げる男性の後ろから刀で斬り刀に男性を食わせた。
「アンジュは、今の僕を見たらどう思いますかな……?
きっと怖がるでしょうね……」
アンジュが僕の無惨に人を殺す自分を見て軽蔑するだろうと思い
僕は、困った様に苦笑いを浮かべた。
僕の持っているブラッド・グラットン(血の大食い)が触れた物は、全ての物を食べる刀だ。
もちろん代償もある刀を使っている時は、自分の血を吸われる。
昔は、この刀をあんまり使いたくなかった。
でもアンジュを護る為ならばこの力を使うって決心をした。
「マリーさん、大丈夫ですか?」
僕は、赤色の刀でマリーさんの繋いでいる鎖と手錠を食わせた。
僕は、マリーさんの体を揺った。
マリーさんに気をつかせる様とした。
「んっ……?
ルイ様……?
私は、いったい……?
確か……数人の男性に拉致されて……
ルイ様が助けてくれたのですか?」
マリーさんは、ゆっくりと目を開けると周りを見渡した。
僕に気がついてきょとんと首を傾げて僕が助けたのか質問をした。
「はい、もう大丈夫です。
ですから安心をしてください。
起きて直ぐで悪いのですが来てください。
アンジュ達がマリーさんに人質にとられていた為に戦えないんです」
僕は、マリーさんに今置かれている状況を説明して
僕と一緒に闘技場にきてほしい事をお願いをした。
「えっ!?
アンジュ様達がですか!?
解りました!
今すぐ闘技場に向かいます!」
僕とマリーさんと一緒に闘技場に向かった。
闘技場に着くと男性達は、魔法玉に封じ込まれたフレアバーストをアンジュ達に放つところだった。
「アンジュ様!
アイリスさん!
私は、無事です!
ですからアンジュ様、勝ってください!」
マリーさんは、闘技場の観客席の中央に近づいて
アンジュ達に声を出して応援をした。
ーTo Be Continuedー
~百合注意~
(乙女ゲーム異世界転生物)
☆ヒロイン(主人公)は、悪役令嬢を攻略をする☆
~第26話~
魔法玉のフレアバーストが私達を爆炎の炎が包みこんだ。
私は、身構え様に体を強ばらせた。
「えっ……?
私、生きています……
ア、アイリスちゃん……?」
私は、炎で焼かれる痛みを身構えて
でもいつまでも痛みを感じられなくてゆっくりと目を開けた。
私が天使の羽と光の輪がついた天使バージョンのアイリスちゃんに姫様抱っこをされていて
私達の周りに光のバリアが張っていてその中にいた。
「パーフェクトヒーリング。
アンジュ様、体の痛みは、大丈夫ですか?」
アイリスちゃんは、私に最上級の回復魔法を使い傷を治して
私を地面に下ろして立たせようとした。
「は、はい、大丈夫です……」
私は、アイリスちゃんに地面に下ろされて
地面に立つとアイリスちゃんがあまりにもハンサムの男らしく感じて恋する乙女の様にうっとりとアイリスちゃんを見つめた。
「はーー!?
その姿は、なんなのだよ!?
それにこっちには、あの女がいるんだぞ!
勝手な事をするなよ!」
長髪の男性は、アイリスちゃんに右手の人差し指を指して
天使の姿のアイリスちゃんを見て驚きの声を出した。
こっちには、人質がいる事を指摘をした。
「あの女って誰の事なのですか?」
アイリスちゃんは、怒りオーラを出してニコニコ笑顔で誰が人質なのか質問をした。
「誰って、もちろん!!」
坊主の男性は、人質の名前を言おうとした。
「アンジュ様、アイリスさん、私は、大丈夫です!
ですから勝ってください!!」
声をした方を振り向くとマリー様が立っていて
大声で私達を応援をした。
良かった……
マリー様が無事です……
ルイ様は、ちゃんとマリー様を助けてくれたのですね……
でも乙女ゲームと同じところにマリー様が監禁されていて良かったです……
私は、マリー様が無事なのに安心をして微笑んだ。
「えっと……ローさんとライトさんでしたね……
覚悟は、出来ていますよね?
アイリスちゃん!」
私は、対戦相手の名前を思い出して
私は、怒った様にどす黒いオーラを纏い
右手を上に上げてアイリスちゃんの方を向いた。
「はい、アンジュ様!
ホーリー……」
アイリスちゃんは、左手を上に上げて
上で私の右手を握り締めて
光魔法を使うと左手が神々しく金色に光輝いた。
「ダーク……」
私は、アイリスちゃんの左手を握り返して
闇魔法を使うとまがまがしく黒く光輝き始めた。
「「光と闇のコントラスト・シンフォニア!」」
私とアイリスちゃんは、一緒に握り締めている手を振り下ろした。
すると私とアイリスの手から黄金の光と黒色の光が交わる光がローさんのを方に飛んでいき
ローさん達に当たる前に地面に狙いを変えて
地面が爆風で吹き荒れて
魔法が当たった地面に底が見えない穴が空いていた。
「ひ、ひーー!?」
「殺される!?」
ローさんとライトさんは、涙目で怖がっていた。
「大丈夫ですよ。
次は、外しません。
一瞬で終わりますから安心をしてください」
私は、右手を上げるとアイリスちゃんが左手を上げて
上げた手を握り締めて光始めた。
「ま、待ってくれ!
いや、待ってください!
俺達は、何でもします!
だから命だけは、取らないでください!」
ローさんとライトさんは、涙目で土下座をして謝った。
「それならばマリー様に謝ってください。
もちろんアラン様やイオン様にも謝って下さいね。
もちろん断りませんよね?」
私は、アイリスちゃんと上に上げた手を握り締めたまま光を輝かせて
どす黒いオーラを出して謝る事を命令をした。
「はい、もちろんです、アンジュ様!
ですから命を取らないでください!」
ライトさんは、涙目で土下座をしたまま私達を見つめた。
「その言葉を信じます。
でも約束を破ったら解っていますよね?」
私は、どす黒いオーラを纏いニコニコ笑顔でライトさんを見つめた。
「はい、もちろんです!
俺達は、一生アンジュ様の犬になります!」
ローさんは、ガタガタと震えて涙目で私達を見つめた。
「……よろしいです。
今は、ローさん達の言葉を信じます」
私は、アイリスちゃんと繋いでいる手を離して
どす黒いオーラを纏いニコニコ笑顔でローさん達を見つめた。
「……勝者、アンジュ様、アイリスさん、ペアー!!」
審判の女性は、私達の方に右手を向けて私達の勝者発言をした。
「それでは、優勝景品の聖剣のホーリーソードです。
魔王を討伐にも使われたとも言われています。
これからも勉学と武術に励んでください」
1人の女の子が剣を持って現れた。
この女の子って名前は、メリー・クレマンって言う子だったよね。
確かこの学園で1番強い剣士で
剣帝に1番近い存在だと言われていたんだよね。
確か怪我の為に療養中だったはずたよね。
でも聖剣って魔王を倒す為の剣だよね。
それって魔王として復活する私を倒す為の剣だよね。
破滅フラグどころか自分の首を閉めていないのかな……?
「あ、ありがとうございます。
これからも勉強と武術に頑張らせてもらいます」
私は、メリーさんからホーリーソードを受け取り
自分の首を閉める事になるかもって思い冷や汗を出して
ひきつった笑顔でニッコリと笑った。
私は、武術大会に優勝できた事よりもアイリスちゃんを護るができて良かったって言う安堵の方が大きかった。
でも今回の武術大会の時に自分の心の底から響く闇の声に逆らえない自分がいた。
いつか闇の声に負けて人を傷付ける事になり
アイリスちゃんを傷付けるかもしれないって考えると自分が怖くなった。
私は、皆とどうかこの先も平和で楽しく過ごせます様にって願いを込めて祈らずにいられなかった……
ーTo Be Continuedー
~百合注意~
(乙女ゲーム異世界転生物)
☆ヒロイン(主人公)は、悪役令嬢を攻略をする☆
~第27話~
武術大会が無事に私達の優勝で終わった。
それから1ヶ月がたった。
イオン様の怪我も治ってアラン様も意識を取り戻して怪我も治った。
「イオン様、アラン様、怪我は、もう完治されましたか?」
昼休みに皆で食堂に集まって食事をした。
「おう、怪我は、完治しているぞ。
今からでもアンジュと戦えるぞ!」
アラン様は、二って笑い
今から戦えるほど完治している事を伝えた。
「はい、怪我は、完治しました。
武術大会の時は、ありがとうございました。
ライト達が僕達に謝罪に来てくれたのは、アンジュお姉様のおかげなのですよね」
イオン様は、軽く腕を曲げて怪我が完治した事を伝えた。
イオン様は、ライト達が謝罪に来た事の感謝の言葉を表した。
「いえ、本当は、イオン様達に危害が加える前に止めたかったのですが……
私の力がおよばなくてすいません……
でも聞きましたよ。
謝罪に着たライトさん達を魔法でぶっ飛ばしたらしいですよね。
本当にイオン様は、襲撃されたのを根に持ってられたのですね。
ライトさん達が全治1ヶ月の怪我らしいじゃないですか。
やり過ぎですよ……」
私は、ライトさんがイオン様達に謝罪に行ってイオン様に魔法で吹っ飛ばされたのを聞いていて
相変わらずイオン様は、襲撃に合ったのが根に持っていてそれが子供らしく思い苦笑いを浮かべた。
「確かにあの時は、凄かったよな。
俺が殴る前にイオンが魔法を放っていたからな。
まあ、そんなイオンも悪くないぞ。
俺もスカッとしたからな!」
アラン様は、満足そうに腕を組んで何回も頷いて
最後にイオン様の方に右手の親指を立てて
それをイオン様に見せて清々しいほどの二って笑顔を浮かべて
イオン様が吹っ飛ばしたのを誉めた。
「もうアラン様までそんな事を言いまして……」
私は、アラン様がイオン様を誉めたのを見て
アラン様もイオン様も血の気が多いと思い
仕方がなさそうにため息を吐いた。
「……アンジュお姉様、僕達は、自分が襲われたからライト達にこんなに怒っているわけでありませんよ。
確かに襲撃をされたのは、腹が立ちましたし。
アンジュお姉様と戦えなかったのが悲しかったです。
でも何よりも無抵抗なアンジュお姉様を傷つけられたのが許せなかったのです。
それから僕は、アンジュお姉様にも怒っているのですよ!
アンジュお姉様の優しさ知っていますし
そんなアンジュお姉様の事を皆が大好きです。
でももっと自分の事を大切にしてください!
アイリスお姉様を庇う気持ちは、解ります。
でもそれでアンジュお姉様が何か合ったら僕は、本当に悲しくて気がどうにかなりそうです。
ですからお願いします。
もっと自分を大切にしてください……」
イオン様は、私が本当に心配だったみたいで涙を流してわんわんと泣いた。
「ごめんなさい、イオン様……
心配かけるだなんて私は、悪いお姉さんですね……
もう無理は、しませんから泣き止んでください……」
私は、泣き出したイオン様を慰める様に優しくイオン様を抱き締めて
無理をしないから泣き止んでほしい事をお願いをした。
「うん、これは、アンジュが悪いな。
ここまで馬鹿だと思わなかったぞ」
アラン様は、二って笑い
私の事を馬鹿だと例えた。
ば、馬鹿!?
アラン様に言われるだなんて私は、終わりかも!?
「そうですね。
アンジュ様がここまで考え無しって思いませんでした」
マリー様は、深くため息を吐いて
私の事を馬鹿だと遠回しに伝えた。
マ、マリー様まで私の事を馬鹿みたいに言うの!?
「アンジュ様、私も怒っているのですよ!
私が倒れた時も命を投げ出す様な事をしたらしいですね!
この前の武術大会も私を護って危ない目に会いましたよね!
もう少しで死ぬところだったのですよ!」
アイリスちゃんは、腰に両手を当てて
私が無理をした事を怒った。
「ご、ごめんなさい、アイリスちゃん……」
私は、アイリスちゃんに怒られるとしゅんと落ち込んでアイリスちゃんに謝った。
「それにアンジュ様は、誰にでないようにも優しすぎます!
私がどれだけ嫉妬していると思うのですか?
聞いていますか、アンジュ様?」
アイリスちゃんは、私に詰め寄り
誰にも優しい事でいつも私に嫉妬している事を怒ってみせた。
「ご、ごめんなさい、アイリスちゃん……」
私は、アイリスちゃんの怒った態度を見て
怒ったアイリスちゃんがあまりにも迫力があり
素直に謝ってしまった。
「いえ、許しません!
罰として私にキスをしてください!」
アイリスちゃんは、怒った様に詰め寄り
ほんのり顔を赤らめて嫉妬した罰に私にキスをしなさいって命令をした。
「わ、解りました……」
私は、アイリスちゃんの怒った迫力に負けてアイリスちゃんのおでこにキスをした。
「……アンジュ様、唇にキスをしてくれないのですか?」
アイリスちゃんは、私がしたおでこのキスに不満そうにして
発情した様に顔を赤らめて
目をうるわせて上目遣いで私を見つめて
自分の唇を右手の人差し指で触り
私に唇のキスをお願いをしてきた。
はう!?
アイリスちゃんたら何て色気なの!?
私の理性がもたないかも!?
私は、あまりにもアイリスちゃんの仕草が可愛らしすぎて鼻血をボタボタとたらした。
「あーー……アイリスさん、一応、アンジュは、僕の婚約者ですよ。
婚約者の前でそう言う事は、やめてもらいませんか?」
ルイ様は、気まずさそうに自分の頬っぺたを触り
婚約者の前で誘惑をするのをやめてほしい事をお願いをした。
「はっ!?
あ、あの……す、すいません、アンジュ様。
今のは、忘れてください……」
アイリスちゃんは、ルイ様の言葉で正気を取り戻して
恥ずかしそうに顔を赤らめて俯いて
今の言動を忘れてほしい事をお願いをした。
「い、いえ……その……私の方こそごめんなさい……」
私は、アイリスちゃんの恥ずかしがったのを見て
自分も恥ずかしくなり顔を赤らめて俯いた。
私とアイリスちゃんは、互いに付き合い始めた恋人同士みたいな雰囲気が流れた。
「ごほん……アンジュ、皆に心配をさせて迷惑をかけたのは、変わりませんよね。
アンジュがこのままって訳にいかないのが解っていますよね?」
ルイ様は、1回咳をしてどす黒いオーラを纏いニコニコ笑顔になり
このまま何もないしないで私が許されるって思っていない事を質問をした。
私は、ルイ様のニコニコ笑顔が怖くて冷や汗を出した。
ルイ様の問いが怖くて無言で何回も頷く事しかできなかった。
「学校が明日から夏休みに入りましたよね。
アンジュが僕達に個人で1人1人に1日付き合うって事をしてもらわないと行けませんよね。
もちろんアンジュに拒否権は、ありませんからね」
ルイ様は、ニコニコ笑顔で私に拒否権がない事を念を押した。
「は、はい、解りました!」
私は、ルイ様のニコニコ笑顔が怖くて直立に立って敬礼をして
解りましたって了承をした。
こうしてルイ様とアラン様とイオン様とマリー様とアイリスちゃんとセラの6人と1日デートをする事になった。
私とアイリスちゃん達と一緒の長い夏休みが始まった。
ーTo Be Continuedー
~百合注意~
(乙女ゲーム異世界転生物)
☆ヒロイン(主人公)は、悪役令嬢を攻略をする☆
~第28話~
学校が夏休みに入りアイリスちゃん達に迷惑をかけた罪償いの為にアイリスちゃん達と1日付き合う事になった。
アイリスちゃん達とデートの様な事だと思う。
で今日は、アラン様と付き合う事になった。
学園の門で待ち合わせして
相手を待たせたら悪いと思い少しだけ早めに待ち合わせ場所についた。
アラン様を持っているとアラン様が待ち合わせ時間よりも前に来た。
「おう、アンジュ、待たせたな」
アラン様は、私が先に待っていたのを見て
二って笑い右手を振りながら私に近寄ってきた。
「いえ、私も今来たところですから気にしないでください。
それで今日は、何をするのですか?」
私は、軽く首を横に振り待っていない事を伝えた。
アラン様の事だから戦闘訓練関係だと思い
一応何をするつもりなのか質問をした。
「実は、アンジュに付き合ってほしい場所があるんだよ。
少しだけ遠出になるが構わないよな?」
アラン様は、何故か恥ずかしそうに顔を赤らめて頬っぺたを触り
ある場所に付き合ってほしい事をお願いをした。
「大丈夫ですよ。
今日は、アラン様に付き合う約束ですからね。
ですから何処にでも付き合いますよ」
私は、アラン様らしくない態度を見て不思議そうにキョトンと首を傾げて
アラン様に付き合う事を約束をした。
「本当か!?
よし行こうぜ、アンジュ!」
アラン様は、私の言葉を聞いて嬉しそうに二って笑い
アラン様は、さっさと歩き始めた。
私は、アラン様の後を追い掛ける様に歩いて
2時間くらい歩くと小さな村が見えてきた。
村は、賑わっていて村の人々から笑顔が見れた。
私は、小さな村だけれども良い村って感じで私は、好きな村だと思った。
「この村が俺の育った村なんだよ。
どうだ?
良い村だろう?」
アラン様は、自分の村を自慢する様にニコニコ笑顔で私を見つめた。
「確かに良い村ですね。
こんな村は、大好きですよ……」
私は、村を見渡して歩いた。
本当に良い村だと思った。
「だろう!
本当に良い村なんだよ!」
アラン様は、私の良い村って認めたのを見て
ニコニコ笑顔で良い村って事を念を押す様に話した。
「アンジュ、長いこと歩いたから疲れたろう。
1度、俺の家で休んで行こうぜ」
アラン様は、ほんのり顔を赤らめて
アラン様の家に行く事を提案をした。
「そうですね……
アラン様の言葉に甘えてアラン様の家にお邪魔します」
私は、少しだけ考え込んでアラン様の家にお邪魔する事を伝えた。
私とアラン様は、アラン様の家に向かい
アラン様の家の中に入った。
「ただいま、おふくろ!」
家の中に入るとリビングに連れてこられるとアラン様は、自分のお母さんに挨拶をした。
「あ、あの……お邪魔します」
私は、緊張して控え目にアラン様のお母さんに挨拶をした。
「あら、お帰り、アラン。
まあまあまあ、アランの恋人さん!?
修行しか興味がなかったアランが女の子を連れて来るだなんてね……」
アラン様のお母さんは、私に気がついて
私の事を恋人と勘違いをして
ハンカチで涙を拭いて嬉し泣きをした。
「な、何を言っているんだ、おふくろ!?
アンジュは、恋人でないぞ!?
アンジュは、俺のライバルだ!?」
アラン様は、私の事を恋人呼びをされると慌てて顔を真っ赤にして
私は、アラン様のライバルな事を伝えた。
「あら、まあまあ、そうだったのね。
でもアランがそこまで言うだなんてアンジュさんの事を大切に思っているのね。
アンジュさん、アランの事をお願いね。
まあ、アランは、馬鹿よ。
でもね、私にとって大切な息子なのよ。
悪い子ではないから買い頃よ」
アラン様のお母さんは、私の両手を握り締めてニッコリ笑い
アラン様を貰ってほしい事をお願いをした。
「え、えっと……あの……」
私は、アラン様のお母さんの強引の態度を見て
戸惑い困った様に苦笑いを浮かべた。
「だーー!?
おふくろ、いい加減にしろ!?
恥ずかしいだろ!?」
アラン様は、恥ずかしそうに顔を赤らめて
慌てて私からアラン様のお母さんを離した。
「うふふ、ごめんなさいね、アンジュさん」
アラン様のお母さんは、口元を押さえてクスクスって笑い謝った。
「い、いえ、気にしないでください……」
私は、困った様に苦笑いを浮かべた。
しばらくアラン様の家に休むと体力が回復したから家を出ることにした。
「そろそろ帰るよ。
あいつのところに寄って行くつもりだ」
アラン様は、真剣な表情でアラン様のお母さんを見つめて
覚悟を決めた様にアラン様のお母さんを見つめた。
「そうなのね……
ついにあの子のところに行くのね……
アランが決めたのならば私は、何も言わないわ。
頑張りなさいよ、アラン」
アラン様のお母さんを優しくアラン様を見つめた。
「おう、解っているよ、おふくろ!」
アラン様は、二って笑い
自分の決意を表す様にアラン様のお母さんを見つめた。
「お邪魔した、アラン様のお母様。
また寄らさせてもらいますね」
私は、アラン様のお母さんに帰りの挨拶をした。
「ええ、またいらっしゃい、アンジュさん。
ついでにアランをいつでも貰ってくれても良いのよ」
アラン様のお母さんは、楽しそうにニコニコ笑顔で伝えた。
「だーー!?
もうおふくろ、それは、良いから!?
さっさと行くぞ、アンジュ!」
アラン様は、私の右手を握り締めて歩き始めた。
しばらく森の中を歩くと棒で十字架を立ててお墓が見えてきた。
お墓の石碑にエリーって書いていた。
「よう、エリー、久しぶりだな。
お墓参りにこれなくてごめんな。
やっとお墓参りにこれる覚悟ができたんだよ。
今日は、エリーに紹介したい奴がいるんだ。
こいつが俺のライバル……いや違うな俺の大切な友達のアンジュだ。
で、俺の越えるべき相手かな。
いつかエリーに紹介したいって思っていたんだ。
俺は、もう大丈夫だから安心をして天国から見ていてくれよな」
アラン様は、私の肩を右手で触り二って笑い
天国のエリーさんに自分は大丈夫な事を知らせた。
『アンジュさん、アランをお願いね』
空から光羽が1枚落ちてくるとお墓に当たり
光輝く小さな女の子が現れてニッコリ笑い
私にアラン様の事をお願いをすると消えた。
「はーー……まったくエリーは、おせっかいなんだけらな……
今日は、付き合ってくれてありがとうな、アンジュ。
エリーは、俺の幼馴染みで俺が殺した様な事だったんだよ。
でもアンジュのおかげで乗り越えることができたんだよ。
ありがとうな、アンジュ。
それでな、その……これからもアンジュの側にいさせてくれないか?
アンジュが側にいてくれたら俺は、強くなれる気がするんだよ……」
アラン様は、恥ずかしそうに顔を赤らめて自分の頬っぺたを触り
この先も私の側にいさせてほしい事をお願いをした。
ふと、アラン様ルートでアイリスちゃんに告白をするシチュエーションに似ているのを思い出した。
何故悪役令嬢の私にこんな話をしたのか疑問に思った。
でもすぐに恋愛としてでなくて強くなる為のライバルとして側にほしいのだと理解した。
「良いですよ。
アラン様が強くなるのに必要ならばアラン様の側にいてあげます。
だってアラン様にとって私は、ライバルなんですよね。
でしたら側にいてあげます」
私は、ニッコリ笑い
アラン様が強くなる為の手助けをする事を約束をした。
「えっ……?
ありがとうな、アンジュ!」
アラン様は、一瞬キョトンとして
すぐに二って笑い私に強くなるのに手助けをしてくれる感謝を伝えた。
それから私とアラン様は、学園に戻った。
今日は、アラン様の意外な事が知れて充実した1日になった。
アラン様は、魅力的でアイリスちゃんをめぐる強力なライバルになると思うと複雑な感情だったりした。
~アラン視点~
アンジュの事を好きだと理解してアンジュに自分の気持ちを伝えようと思った。
俺は、告白の決意をする為にアンジュを自分の村に招待をした。
おふくろの奴がアンジュの事でからかい始めたのは、さすがに焦った。
いざ、アンジュに告白をしようと思ったら怖くなった。
アンジュの事を好きな奴がたくさんいたからだ。
それに剣の修行ばかりしていた俺は、どの様に伝えたら良いのか解らなかった。
結局、素直に好きだと伝えられなかった。
俺がここまで臆病になるだなんて思わなかった。
でもいつかアンジュに告白をするって改めて決意をした。
ーTo Be Continuedー
~百合注意~
(乙女ゲーム異世界転生物)
☆ヒロイン(主人公)は、悪役令嬢を攻略をする☆
~第29話~
アラン様と1日付き合って意外な事も知る事ができて充実した1日だったと思う。
それで今日は、イオン様に1日付き合う事になっていた。
私は、イオン様と待ち合わせ場所に少しだけ早く着いて
でもイオン様が先に待ち合わせ場所にいた。
「ご、ごめんなさい、イオン様、待たせてしまいました」
私は、慌ててイオン様に近づいた。
待たせた事を謝った。
「いえ、アンジュお姉様を待たせる訳にいきません。
僕が早く来ただけです。
ですからアンジュお姉様は、気にしないでくださいね」
イオン様は、ニッコリ笑い
私を待たせたくないだけだから気にしないでほしい事をお願いをした。
うぅ……イオン様は、なんて可愛らしくて良い子なんだよ!
「ありがとうございます、イオン様」
私は、イオン様が健気て可愛らしく思い
イオン様を優しく抱き締めた。
「い、いえ、どういたしましてです、アンジュお姉様……」
イオン様は、私に抱き締められて顔を真っ赤にして照れて
控え目に私を抱き締め返した。
「それで今日は、何処に行くつもりなのですか?」
私とイオン様は、しばらく抱き締め合うとどちらともなく離れて
イオン様とこれから行くところを質問をした。
「産みの親に会いに行こうと思います。
僕を捨てた親に会いに行くのに怖いですが……
アンジュお姉様が一緒ならば会いに行く勇気が出れます……
その……アンジュお姉様、一緒に産みの親に会いに行ってもらえませんか……?」
イオン様は、産みの親に会いに行くのが怖いみたいで自分の両手を恐々と握り締めて
私に産みの親に会いに行くのをお願いをした。
「私が一緒に行くことでイオン様が勇気が出れるのでしたら一緒に行かせてもらいますね」
私は、優しく微笑んで
私が一緒に行くことで勇気が出るのならばって思い一緒に行く事を賛同した。
「ありがとうございます、アンジュお姉様」
イオン様が私が行くのを了承してくれるのが安心をして嬉しそうにニッコリと笑った。
「それから産みの親に会う前に伝えておきたい事があります。
僕の出産の秘密です……
僕は、普通の人間でありません。
歴史の最強と言われた賢者の細胞を禁術を使い僕の母親の体内に移植して
移植した細胞で赤ちゃんをつまり僕を作ったのです。
ただ優秀な赤ちゃんがほしいってだけで作られました。
だから僕は、人間でありません。
でもあとで産みの親に売られるのですけれどね。
僕って何の為に産まれたのでしょうね……」
イオン様は、ゆっくりと自分の過去を話すと泣きそうな表情で苦笑いを浮かべた。
私は、イオン様にかける言葉が見つからなくて優しくイオン様を抱き締めた。
「ありがとうございます、アンジュお姉様……
アンジュお姉様にこうされているとお母さんに抱き締められているみたいで落ち着きます……」
イオン様は、私に抱き締められて幸せそうに微笑んだ。
私には、乙女ゲームをプレーした知識があった。
イオン様は、産みの親に売られたって思っているみたいだけれども乙女ゲームの知識で本当は、違う事を知っていた。
今回の事でイオン様の苦しみがなくなれば良いって考えも合った。
私は、イオン様に連れられてある村に向かった。
村は、寂れていて人があんまりいないみたいだった。
村をしばらく歩くと古い家の前に着いた。
イオン様は、ドアを叩くと家の中から二十代くらいの女性が出てきた。
「こんばんわ……その……まだお母さんって呼んでも良いのかな?」
イオン様は、緊張した様にガチガチになりながら挨拶をした。
「イ、イオン……
イオンが呼びたい様に呼べば良いわ。
取り合えず家の中に入ってからゆっくりと話をしましょう。
あなたも一緒に入ってくれない?」
イオン様のお母さんは、イオン様を見て明らかに戸惑った表情を浮かべた。
私とイオン様は、イオン様のお母さんに連れられてリビングに来た。
「イオン、戻ってきたのか?
ここは、お前が来る場所でないぞ」
イオン様のお父さんは、リビングに入って来たイオン様を見て
冷たくここにイオン様の場所がないことを伝えた。
「うん……解っているよ、僕の話が終わったら出て行くよ。
僕を産んでくれてありがとう。
お母さん達が産んでくれたからアンジュお姉様とも出会える事ができたの。
その感謝の気持ちだけは、伝えたかったんだよ。
それならば僕は、帰ります。
もう来ませんから安心をして良いよ……」
イオン様は、つらそうに微笑んでリビングを出て行こうとした。
「待ってください、イオン様。
私もイオン様の両親に話があります」
私は、イオン様の右手を握り締めて出て行くのを止めて
イオン様の両親を真剣な表情で見つめた。
「俺達に話か?
どうせ酷い親だと言うのだろう」
イオン様のお父さんは、私を悲しそうに見つめた。
「いえ、違います。
イオン様は、私の弟みたいな者です。
ですからどうしてもイオン様とイオン様の両親が悲しい思いをするのは、見ていられません」
私は、真剣な表情でイオン様の両親を見つめた。
今から伝える事は、本当はアイリスちゃんが気づいてイオン様の両親に説得する出来事だ。
でもアイリスちゃんのイベントを待っていたら手遅れになると思い私が伝える事にした。
「イオン様を貴族に預けたのは、イオン様を護る為でありませんか?
イオン様は、禁術で産まれた存在です。
もしもイオン様が禁術で産まれた存在とばれたら国や魔法業界に監禁されて実験のモルモットにされるのでないですか?
それを回避するには、貴族の息子になる事です。
貴族の息子にならば貴族の後ろ楯ができます。
そうなると実験のモルモットになる確率が減ると思います。
違いますか?」
私は、乙女ゲームの知識を思い出して
自分の考えをイオン様のお父さんに伝えた。
「えっ!?
お父さん、それは、本当なのですか!?」
イオン様は、私の指摘を聞いて慌てて顔をあげて
自分のお父さんを見つめて
私の言った事が本当なのか質問をした。
「……そんな事は、どうでも良い。
イオンを預けたのは、事実だ。
それに魔術研究者の俺達と一緒にいたらお前は、不幸になる。
もう俺達のところに来るな」
イオン様のお父さんは、立ち上がって
後ろを向いたままイオン様が不幸になるから来るなって伝えるとそのままリビングを出ていった。
イオン様のお父さんの背中が泣いている様に思えた。
「うぅ……僕は、ずっと親に護られていたのですね……
そうとは、知らないで僕は、逆恨みをして……
ごめんなさい、お父さん……
ごめんなさい、お母さん……」
イオン様は、地面に両手を置いて涙を流して泣いた。
私は、イオン様の悲しみが和らいだらって思い
イオン様を優しく抱き締めて背中を擦った。
「アンジュさんだったわよね。
これからも私の大切な息子をお願いね。
私達は、イオンの側にいられないから……
私達が優秀な子供がほしいって言う身勝手で産んだ私達が悪いのだから……
私達は、イオンに恨まれて仕方がないもの……
でもイオン、私達は、何処にいてもあなたの事を愛してるわ……」
イオン様のお母さんも立ち上がり後ろを向くと少しだけ涙を流して
イオン様にイオン様のお父さんとお母さんが愛してる事を伝えるとリビングを出ていった。
私は、イオン様が泣き止むのを待って2人で家を出ていった。
「アンジュお姉様、今日は、僕に付き合ってくれてありがとうございました。
アンジュお姉様がいなかったら親の本当の考えを理解できないで恨んでいるだけだったと思います。
アンジュお姉様は、僕に色んな事をしてくれます。
アンジュお姉様にどのように恩返しをしたら良いのか解りません……」
イオン様は、私に感謝をする様に真剣な表情で私を見つめた。
「そんなの気にする必要がありませんよ。
弟に何かしようと思うのは、姉としての当たり前の事ですからね」
私は、優しくイオン様を見つめて
弟のイオン様に何かするのは、当たり前だと知らせた。
「ありがとうございます。
僕は、アンジュお姉様の事が好きです」
イオン様は、恥ずかしそうに顔を赤らめて
私に好きだと告白をした。
「ありがとうございます、イオン様。
私もイオン様の事が好きですよ」
私は、イオン様が姉として好きだと言ったのだと思い
イオン様の好意が嬉しくてニッコリと笑った。
するとイオン様は、困った様に苦笑いを浮かべた。
イオン様の苦笑いの理由が解らなかった。
でもイオン様の苦しみがとれて良かったと思った。
~イオンの視点~
僕は、産みの親の事でトラウマが合った。
でもアンジュお姉様と出会ってこのままで良くないと思い産みの親に会いに行く事にした。
でも1人で会いに行くのが怖くてアンジュお姉様も一緒に行くのをお願いをした。
アンジュお姉様と一緒に産みの親に会いに行くと親の本心を聞けて
自分が愛されているって解り泣いてしまった。
私は、アンジュお姉様に感謝するとともにアンジュお姉様の事を1人の女性として好きだと気がついた。
だから勇気を振り絞ってアンジュお姉様に告白をした。
でもアンジュお姉様は、僕の事を子供としか見ていなくて軽く流された。
僕は、早く大きくなりたいって思った。
大きくなって僕を1人の男性と見られたいって思った。
こんなにも子供の自分が嫌だと思ったのは、初めてだと思った……
僕は、アンジュお姉様に男と見られないのが辛くなり俯いた。
ーTo Be Continuedー
~百合注意~
(乙女ゲーム異世界転生物)
☆ヒロイン(主人公)は、悪役令嬢を攻略をする☆
~第30話~
イオン様と一緒にイオン様の産みの親に会いに行って
イオン様がイオン様の両親の本心を聞いて心残りが消えたと思う。
私は、イオン様の心を救えて良かったと思う。
そして今日は、ルイ様と1日付き合う事になった。
私は、学園の校門で少しだけ早くきてルイ様が来るのを待った。
しばらくするとルイ様が来た。
「おはようございます、アンジュ。
すいません、待たせたみたいですね」
ルイ様は、先に私が来ているのに気がついて少しだけ早歩きで私に近寄り
待たせた事を謝った。
「おはようございます、ルイ様。
いえ、私が早く来ただけですから気にしないで下さい」
私は、軽く首を横に振り
私が早く来たから気にしない事を伝えた。
「そうですか……そう言ってもらえるのならば助かります。
それでは、行きましょうか?
少しだけ遠出になると思いますから急ぎましょう」
私は、ルイ様の用意した馬車に乗りしばらく走ると大きな森が見えてきた。
森の前で馬車から降りると歩きで森の中に入って行った。
「ルイ様、ここの森って綺麗ですね。
それに空気も美味しいです……」
私は、ルイ様の後ろを歩き森の中を見渡した。
森の中は、所々輝いていて
空気も美味しく思えた。
「ここの森は、精霊の森って言われていて一般な人は、入れないところなんですよ。
今日は、僕が精霊と契約をする為に特別に入る事を許可されたのですよ。
アンジュには、僕が精霊と契約をするのに立ち合ってもらおうと思いましてね」
ルイ様は、私が感動した様に森の中を歩いている姿を見るのが楽しそうに愛おしそうに私を見つめた。
「そうだったのですね。
ありがとうございます、ルイ様!」
私は、ルイ様が精霊の森に連れて来てくれたのが嬉しくてニッコリと笑った。
「やっぱりアンジュは、そうやって笑っている方が可愛らしいですね」
ルイ様は、私の笑顔を見てほんのり顔を赤らめて
私の笑顔が可愛らしいって誉めた。
「ありがとうございます、ルイ様?」
私は、ルイ様が態度がまるで私が好きな様な態度に思えた。
ルイ様は、アイリスちゃんが好きなのにどうしてこんな態度をとるの不思議に思い
不思議そうに首を傾げて疑問計で感謝を伝えた。
しばらく歩くと大きな泉の前に着いた。
「アンジュ、僕が精霊と契約をするのを見ていてくださいね」
ルイ様は、私に精霊を契約をするのを見ていてほしい事をお願いをして
ルイが泉の中に入って行った。
「精霊よ!
僕の声に答えたまえ!
どうか僕の力を貸して下さい!」
ルイ様は、剣を泉の中に刺して両手を握り締めて祈った。
すると上位の炎の精霊のイフリートが現れた。
『人間よ。
何故力を望むのか?』
イフリートは、両腕を組んで
ルイ様が精霊の力を求める理由を質問をした。
「愛する人を護る為です!
無力の自分では、愛する者を護れません!
どうか力を貸して下さい!」
ルイ様は、自分の胸に右手を当てて
愛する者を護る為に力が必要だから力を貸してほしい事をお願いをした。
「では、人間に問おう。
その者が世界を滅ぼす存在になったらどうする?」
イフリートは、ルイ様を試す様にルイ様を見つめて
好きな者が世界を滅ぼす場合は、どうするのか質問をした。
「その場合は、愛する人を止める為に戦います。
愛する人は、世界を愛しています。
だから本当は、世界を滅ぼすのを望んでいません。
僕は、愛する人が好きな世界を護りたいです。
そして愛する人も取り戻します!」
ルイ様は、真剣な表情でイフリートを見つめて
愛する人も世界も助けるって決意を表した。
『うははー、強欲だな!
強欲だが悪くない。
良いだろう。
我は、お前に力を貸そう。
我の力が必要な時は、いつでも呼ぶがよい!』
イフリートは、ルイ様の答えを聞いて楽しそうに笑い
力を貸すのを約束をして
イフリートがルイ様の体に重なり溶け込む様に消えた。
ルイ様は、そこまでアイリスちゃんの事を愛しているんだね……
これは、アイリスちゃんをめぐる戦いの大きなライバルになりそうだよね。
でもルイ様には、負けないからね!
アイリスちゃんと恋人になるのは、私だよ!
私は、ルイ様の態度を見て
ルイ様のアイリスちゃんの好きな気持ちは、本物だと思った。
でもアイリスちゃんを好きな気持ちは、負けていないと思い
心の中でルイ様にアイリスちゃんの恋で負けない事を心に誓った。
「今日は、付き合ってくれてありがとうございます、アンジュ。
せっかくだからアンジュも精霊契約を試して見ては、どうですか?」
ルイ様は、優しく微笑んで
精霊契約に付き合ってくれた感謝を伝えた。
そして私に精霊契約を勧めてきた。
「そうですね……
精霊契約は、さすがにできないと思います……
でもせっかくだから試してみますね」
私に精霊の契約は、できないと思った。
でも駄目元で精霊契約を試してみようと思った。
私が泉に入っただけで色んな微精霊が集まってきて
泉が虹色に輝き初めて
微精霊が集まると6柱大精霊の闇の大精霊のダークと光の大精霊のホーリーと火の大精霊のフレアと風の大精霊のシルフと地の大精霊のノームと水の大精霊のウンディーネと精霊王のユグドラシルが現れた。
『我らは、あなた様が来るのを待っていました。』
精霊王のユグドラシルは、私を待っていた事を伝えた
「私を待っていたってどういう事ですか?」
私は、状況が理解できなくて
どうして私を待っていたのか質問をした。
『太古の昔にある者との約束だ。
理由は、言えぬ。
我らは、太古の約束であなた様と契約をして助けるぞ。
我らと精霊契約をしてくれ』
精霊王のユグドラシルは、私と契約をさせてほしい事をお願いをした。
「その……ありがとうございます。
私と精霊契約をして下さい」
私は、何故私と精霊契約をしたいのか理由が解らなかった。
でも精霊契約をしたら破滅フラグも折る事ができるかもって思い
精霊王のユグドラシル達に精霊契約をお願いをした。
『ありがとう、我々は、常にあなた様の側で護らせてもらう』
6柱大精霊の闇の大精霊のダークと光の大精霊のホーリーと火の大精霊のフレアと風の大精霊のシルフと地の大精霊のノームと水の大精霊のウンディーネと精霊王のユグドラシルが次々と私の体に重なり私の中に消えて行った。
「6柱の大精霊と精霊王と精霊契約をするだなんてさすがは、アンジュですね。
アンジュ、僕は、必ずあなたを護ってみせますからね」
ルイ様は、甘いスマイルを浮かべて優しく微笑んだ。
私を護る事を約束をした。
私を護るってアイリスちゃんを護るでなくて?
あっ、そうか、アイリスちゃんのいる世界を護る為に自分もついでに護るって事だよね。
さすがは、ルイ様は、一途だよね!
でもルイ様に負けるつもりは、ないからね!
「ありがとうございます、ルイ様。
頑張って下さいね」
私は、ルイ様の気持ちに感謝を伝えた。
アイリスちゃんを頑張って護る事を応援をした。
「……どうやら伝わっていなかったみたいですね。
まったくアンジュは、仕方がありませんね。
それでは、帰りましょう、アンジュ」
ルイ様は、私の態度を見て仕方がなそうに苦笑いを浮かべた。
私とルイ様は、学園の寮に戻った。
私にとってルイ様は、アイリスちゃんの強力な恋のライバルだと実感をした。
~ルイ視点~
僕の婚約者は、可愛らしい。
そして僕は、アンジュの事を愛している。
それなのにアンジュは、全然、僕の気持ちに気がついていない。
本当に仕方がない僕の婚約者だ。
武術大会でアンジュの強さを見て
今の僕では、アンジュの足手まといになると思った。
だから精霊契約をする事にした。
アンジュが一緒ならば精霊契約ができると思って
アンジュを精霊の森に一緒に行くのを誘って一緒に精霊の森に行った。
精霊契約をするとイフリートにアンジュが世界を滅ぼす存在になったらどうするかって質問をされた。
僕は、アンジュが自分で世界を壊して苦しむアンジュの姿を思い浮かんだ。
僕は、アンジュの本当の苦しみをなくす為とアンジュを本当の意味で護る為にアンジュと戦う事を即答した。
そしてアンジュにアンジュの事を護るって自分の気持ちを伝えた。
僕は、さすがに僕の気持ちに気づくと思った。
それでもアンジュには、通じなくて護るのを応援をされた。
まったくアンジュにどうしたら僕の気持ちが通じるのでしょうかね。
まったく僕の心をここまでかきみだされるのは、初めてだ。
僕は、改めてアンジュの事を愛しているって再確認をした。
ーTo Be Continuedー
~百合注意~
(乙女ゲーム異世界転生物)
☆ヒロイン(主人公)は、悪役令嬢を攻略をする☆
~第31話~
昨日は、ルイ様の決意を知って改めてアイリスちゃんの強力な恋のライバルになると思った。
で今日は、マリー様に付き合う事になった。
マリー様とは、読書仲間で楽しい1日になると思った。
私は、マリー様を待たせたくなかった。
だから待ち合わせ時間よりも早く待ち合わせ場所の学園の門の前に向かった。
でもマリー様が先に来ていた。
「ごめんなさい、待たせてしまいました」
私は、慌ててマリー様に近づいて
マリー様を待たせた事を謝った。
「い、いえ、その……謝らないで下さい。
早く来た私が悪いのですから……」
マリー様は、私に謝れると慌てて両手を振り
自分が早く来たのが悪い事を伝えた。
「ありがとうございます、マリー様は、優しいのですね」
私は、マリー様の気遣いが嬉しくてニッコリと笑い
マリー様の気持ちの感謝を伝えた。
「いえ、そんな事は、ありません……
その……今日は、私の家に来てもらえませんか?
私のお勧めの本を紹介したいですので……」
マリー様は、私に優しいって誉められると恥ずかしそうに顔を赤らめて俯いた。
そして優しくないって少しだけ小声で呟いた。
私にマリー様の家に来てほしい事をお願いをした。
「はい、良いですよ。
マリー様の家にお邪魔させてもらいますね」
私は、マリー様の家にお邪魔をするのが嬉しくてニッコリと笑った。
私は、マリー様に連れられてマリー様の家に向かった。
「ただいまもどりました、お母様」
マリー様の家のリビングに入るとマリー様がマリー様のお母様に挨拶をした。
「あら、お帰りなさい、マリー。
それでそちらの方は、誰なのかしら?」
マリー様のお母さんは、マリー様に挨拶をした。
それで私の事が誰なのか質問をした。
「初めてまして、マリー様のお母様。
私は、マリー様の友達のアンジュ・メルシエと申します。
マリー様と仲良くさせてもらっています。
よろしくお願いいたします、マリー様のお母様」
私は、優雅にスカートの両端を掴んで目を瞑り軽くお辞儀をして
自己紹介の挨拶をした。
「これは、丁寧にありがとうね、アンジュさん。
これからもマリーと仲良くしてあげてね」
マリー様のお母さんは、私にマリー様と仲良くするのをお願いをした。
「はい、もちろんマリー様と仲良くさせてもらいますね」
私は、ニッコリと笑い
仲良くさせてもらうのをお願いをした。
「アンジュ様、早く私の部屋に来てください!
たくさん本を読みましょうね!」
マリー様は、私と本を読むのが楽しみでニコニコ笑顔でマリー様の部屋に行くのを勧めた。
「はい、解りました。
マリー様の部屋で本をたくさん読みましょうね」
私は、マリー様の部屋でたくさん本を読むのを賛同した。
私とマリー様は、マリー様の部屋に着いた。
部屋の中で本棚に沢山の本が飾られていた。
「凄い本の量ですね。
マリー様は、本当に本が好きなのですね」
私は、部屋の中の本が多くて感心した様に部屋の本棚を見渡した。
「いえ、図書館から比べるとまだまだ少ない方だと思います……
アンジュ様、この本なんか面白いと思います。
隣国同士の王子様とお姫様の恋愛が切なくて良い話なのですよ」
マリー様は、机の上に置かれている本を手に取り私に渡した。
「面白そうな本ですね。
せっかくだから読ませてもらいますね」
私は、マリー様から本を受け取り
マリー様の本のストーリーの説明を聞いて面白そうだと思い
本を読んでみる事を知らせてから本を読み始めた。
マリー様は、私が本を読み始めたのを見てマリー様も本を読み始めた。
「はーー……面白かったです……
さすがは、マリー様が勧めた本ですね……
あれ?
こんなところにも本が置かれています。
どんな内容の本なのでしょうか……?」
私は、本を読み終わると本の内容が面白かったから満足そうに本を机の上に置いて
本の面白かった為に天井を見つめながら本の内容を思い出した。
ふと、ベッドの下に隠す様に本を置いてあるのに気がついて
本を取るとその本を読み始めた。
本の内容は、男同士の恋愛小説で男同士のエロい絡みも合って子供には、読ませられない内容だった。
腐女子の私にとってこの本でご飯が三盃は、行ける内容だった。
「ア、アンジュ様!?
その本を読んだのですか!?
うぅ……隠していましたのに……」
マリー様は、男同士の恋愛、しかもかなりエロい内容の本を読まれたのが恥ずかしくて顔を赤らめて俯いた。
「そんなに落ち込む必要は、ありません。
私は、こう言う本が別に嫌いでありませんよ」
私に自分が持っている男性同士の恋愛の本を読まれて
この本を持っている事が軽蔑されると思い
落ち込んだのを見て優しくこんな内容の本が嫌いでない事を知らせた。
「……アンジュ様は、こんな男同士のしかもかなりエロい内容の本を持っている私が気持ち悪くないのですか……?」
マリー様は、こんな本を持っているのが普通でないと思っていて
私に気持ちがれたと思い
不安そうに上目遣いで私を見つめて
こんな本を持っているのが気持ち悪くないのか質問をした。
「いいえ、気持ち悪くありません。
むしろ素敵な本でありませんか。
私は、こんな本が大好物です」
私は、軽く首を横に振り
この本を持っているのが気持ち悪くない事を知らせた。
そして息を荒くしてこんな本が大好きだと教えた。
「……本当に気持ち悪くないのですか?
良かったです。
アンジュ様に気持ち悪く思われなくて……」
マリー様は、私にこんな本を読んでいることが気持ちが悪く思われなくて安心をした様に微笑んだ。
「いえ、私は、むしろ大好物です。
イオン様とアラン様であるかもって考える場合もありますからね」
私は、マリー様の両手を握り締めて
興奮をした様に男同士の恋愛の妄想をしている事を告白をした。
「えっ!?
アンジュ様もそんな事を考えているのですか!?
アラン様とイオン様って絶対付き合っていますよね!!」
マリー様は、私が男同士の恋愛に興味があるが解り
興奮をした様に私の両手を握り返して
アラン様とイオン様が付き合っている事を賛同をした。
「やっぱりマリー様と話をするのは、楽しいです」
私は、マリー様が私と同じ腐女子仲間だと解ると嬉しそうにニコニコ笑顔になった。
「アンジュ様、この本は、読んだ事がありますか?」
マリー様は、ベッドの下に隠していた。
『お姉様と秘密の学園』って言う本を私に見せた。
確かストーリーは、女子校が舞台でその主人公の女の子が年上先輩と付き合って愛を育てるストーリーだよね。
「はい、知っています。
何回も読みました。
特に愛の誓いをするところが素敵なのですよね……」
私は、何回もこの本を読んでお気に入りの1冊だった。
だからこの本のストーリーを思い出してうっとりとした。
「その……アンジュ様、宜しかったら愛の誓いをしてみませんか?
アンジュ様とでしたら愛の誓いをしたら素敵だと思いますので……
その……駄目でしょうか?」
マリー様は、不安そうに私を見つめて
私と愛の誓いがしたいのをお願いをした。
「それは、良いですね!
是非やりましょう!」
私は、アニメとか漫画の真似事をするのが好きで中二病でも合った私には、魅力的だった。
だから愛の誓いをするのを即答をした。
私とマリー様は、自分のおでこをくっつけて目を瞑り両手を合わせて祈りのポーズをした。
「「もしも天が私達を引き裂く時が来ても心は、いつまでも一緒で愛し合う事を誓います!!」」
私とマリー様は、愛の誓いをすると私達は、ゆっくりと離れた。
ふと、このやり取りを昔やった事がある様な不思議な感じがしてゆっくりと目を開けた。
するとマリー様が涙を流して泣いていた。
「マ、マリー様、大丈夫ですか!?」
私は、慌ててマリー様に近づいてどうかしたのか質問をした。
「い、いえ、すいません……
安心をして、その……懐かしい感じもして……
す、すいません、アンジュ様……」
マリー様は、涙を流して両手で涙を拭こうした。
私は、ふと、前世の泣き虫のあの子の事を思い出して
その子にしていた様にマリー様を優しく抱き締めた。
「泣きたかったら無理をする必要は、ありませんよ。
私が泣き止むまで側にいてあげますからね」
私は、マリー様の背中を擦り
子供を慰める様に優しく話し掛けた。
「うぅ……アンジュ様、アンジュ様……」
マリー様は、私を抱き締め返して大声を出して涙を流してわんわんと泣いた。
しばらくするとマリー様が泣き止んで私を離した。
「すいません、見苦しいところをお見せしました……
私は、もう大丈夫ですから……」
マリー様は、泣いたのが恥ずかしかったみたいで恥ずかしそうに顔を赤らめて照れ笑いを浮かべた。
もう大丈夫な事を私に伝えた。
「それならば良かったです。
泣きたくなったらいつでも言って下さいね。
いつでも抱き締めてあげます」
私は、マリー様が泣き止んだのを見て安心をした様に微笑んで
マリー様が泣きたくなったらいつでも抱き締めてあげる事を約束をした。
「もうアンジュ様ったらからかわないで下さい」
マリー様は、私にまた泣いて良いって言われて泣き虫みたいに言われた気がして
だから恥ずかしそうに顔を赤らめて両腕を組んで横を向いた。
からかわないでほしい事をお願いをした。
「くすっ、ごめんなさい、マリー様」
私は、恥ずかしそうにしたマリー様が可愛らしく思い
少しだけ笑いマリー様に謝った。
私は、この後もマリー様の家で一緒に夜が遅くなるまで本を読んで自分の寮の部屋に戻った。
マリー様の家で本を読む感じが何故か懐かしい感じがした。
私は、マリー様と前よりも仲良くなれた気がして嬉しかった。
ーTo Be Continuedー
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