通りすがりさん 2019-02-13 22:21:11 |
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直哉)うぅ~…寒ぃ…
(そう言いながら意外と近くにある自分の家に帰る。やはり我が家に帰るとほっとするな~と思いながら氷雨君に一応帰ったことを伝える。とりあえず絵文字を使えばいいと思ってる奴)
「今帰りました( ・∇・)」
(玄関の前へと立てば、自分で鍵を開ける前にその扉は開け放たれた。ある程度目の前にいる相手の予想はついていて呆れたように溜息を吐けばヘラヘラとした「なにその溜息、酷いなァ」なんて声が聞こえた。目の前には矢張り自分の姉である西園寺 時雨が居て、彼女を押し退けて家の中へと足を踏み入れれば彼女は自分の後ろに付いてくる。リビングへと入れば彼女は告げ。)
「なんか機嫌いいね」
「…は、はぁ?何処見たらそう思うんだよ」
(彼女は勘が鋭いのがいちいちムカつくのだ。勘の良さでは彼女に勝ったことはない。イラっとしながらソファーへと腰掛ければ、ピロンッとスマホが鳴り。誰からかと思えば先程の上司で、「早速かよ」なんて悪態をついて。)
『…そうですか。自分も今帰りましたけど。』
(我ながら素っ気ない返し方だと思っていれば、後ろからスマホを姉貴が覗き込んでいて。思わず「うわぁッ!」と声を上げれば姉貴は不服そうに両耳を抑えて「氷雨うるさ…」と告げて。)
直哉)相変わらず素っ気ないなぁ~
(そう言いながらも別に嫌って訳でもなく返事が返ってきて少し嬉しそうしていた。「そっか!俺は今から風呂入って寝る!」と返事を返し一旦携帯を置いてお風呂場に向かう。こうやって話せる相手がいるって言うのはいいなぁと思いながら気分が良くて)
「誰それ」
「…会社の上司」
(姉貴の質問にそう答えれば、姉貴は何処か疑ったような顔でふーん、なんて言ってみせた。その態度に何かイラっとくるものがあったのか「何だよ」と言ってみれば、姉貴は平然と「別に」なんて答えて。ピクピクと眉を動かしながらも姉貴の持ってきた飲み物を受け取って飲み干せば、またピロンッとスマホが鳴り。)
『風呂の後酒飲まないでくださいよ。
明日二日酔いでこっちに仕事回ってきたら面倒なんで。』
(然りげ無く心配しているような、そんな文章を入れれば彼自身は無意識なのか気付いておらず。スマホを置いてポキポキと首を鳴らせば姉貴は告げる。)
「氷雨、先にお風呂入っといて。僕はちょーっとやることあるからね」
「…一々そういうの言わなくていいから…じゃ、お先に」
直哉)暖かかった~…もう寝れそう。
(数十分後そう言いながらラフな部屋着になるとソファーに腰掛ける。ふと携帯を見て返事があるのに気づくと早々と「心配ありがとう(´▽`)」と送って、それからはテレビを見たり音楽を聴いたりのんびりしていて)
(風呂へと入り、上がってくればソファーに座っている姉が此方を見るなり「氷雨さぁ、」なんて話し掛けてきた。不審そうに彼女のことを見れば彼女はいつも通りヘラヘラと笑っていて。その目に真剣さはなく、溜息を吐きながら彼女の方へと歩み寄っていく。彼女はソファーの端により、隣に座るように此方に促してきた為黙って彼女の横に腰掛ければ、彼女は静かに告げる。)
「…あのさー。
最近どう?」
「何だよ急に。…姉貴よりは上手くやってると思うけど」
(そりゃあ良かった、なんて笑った彼女は不意に近くのテーブルに目線を向ければそれを指差す。そこにあったのは先程置いておいたスマホで、首を傾げれば彼女は「返事来てたよ」と告げ。)
『…別に心配じゃないんで。僕の面倒ごとを回避する為です、』
(上記のように返信をすれば彼女がぴしゃりと言い放つ。)
「精々上手くやるんだよ」
「本当何だよ、辛気臭い。…アンタらしくもない」
直哉)そうかそうか?…。
(そう言いながらもはぁと少し溜息をつき返事を返す。返した後相変わらずテレビを見ていた。心配してるのは俺自身じゃなくて仕事か…と少しモヤっとしながらもそんな人なのかなと思っていて)
「氷雨君の面倒事が増えないように頑張るよ」
(姉貴との微妙な距離に耐えきれず、「僕もう寝るから」と告げれば姉貴はまたヘラヘラと笑って「お休み、」なんて告げて。首を傾げながらも上司とのやり取りは続けており、そろそろ眠くなってきたなと感じながら自室へと足を踏み入れれば息を吐き。)
『それはどうも有難うございます。
もう寝るのでまた明日。お休みなさい。』
(馬鹿丁寧な文章を最後に彼は眠りへと堕ちていく。今日は長い1日だったけれど、何気に楽しかったと感じている彼は正しいのか、否や。)
直哉)否定しないってことはほんと仕事しかないんだなぁ…氷雨君は…。
(そう言いながら短く「おやすみ」と返事を返す。また明日になったら話そうかな、でもなぁ…と思いながらテレビを消し自分もベットに潜る。)
(ゆっくりと眠りに堕ちる__。
夢の中では彼はいつも自由になれる。仕事から離れ、姉から離れ、上司からのプレッシャーなんて感じずに済む夢の中を彼は愛して居た。そんな夢の中で、いつもとは違う声が聞こえたような気がして。振り返れば其処に居たのは…連絡先を交換した上司の姿。目線は下がる、目は合わせられない。いつもとは違う、夢。)
「__ん…」
(眼が覚める。昨日と全く同じ時間、別に急かされるような時間ではないことを良いことに彼はホッと息を吐く。目線は高いから窓に。カーテンを開ければ微かに香る朝食の香り。作っているのは勿論姉である、彼女は意外にも手先が器用だ。身嗜みをあゆ程度整えてから洗面所へと向かえば、鏡に映った自分の姿を見て。)
直哉)……んんっ…
(ちゃんと早起きはするもののいつも寝起きは機嫌が悪い。イライラしながら昨日こまめに連絡入れていたはずの後輩さえも頭から消して携帯を触ることなく自分のご飯を作り始める。ご飯と言ってもご飯、味噌汁、卵焼きといったシンプルメニューでそれを平らげるともろもろの準備をしていつもより早めに家から出る。昨日していなかった仕事をこなすためだ)
「__あぁ。お早う、氷雨」
「…おはよ、姉さん」
(寝起きは少々素直になる彼、何の躊躇もなく礼の言葉を発すれば洗面所から彼女の方へと寄って行き。彼女は眠そうに欠伸をしながら此方にチラリと目線を向ける。その目線が何処か意味深で、首を傾げれば彼女にハハッと笑われる。何故彼女が笑ったのかは分からないでいると、美味しそうな朝食をトレイに乗せて渡され。)
「さ、運んで…食べよう」
(彼女の言葉に頷けば、頂きますという声と共に朝食を開始して。いつものように美味しいその料理を眺めながらあっという間にペロリと平らげれば、彼女は告げ。)
「今日は僕が片付けとくよ。会社行っておいで」
「…は、何で?やるって」
「良いから」
(不自然な程に行動を示す彼女を不審そうに眺めつつもその好意に甘えることにして会社へと向かう。密かにあの上司に会えることを楽しみにしているなんて、そんなことは思いたくないけれど。足早に会社への足取りを速め始めて。)
直哉)ちっ…。
(会社に一番乗りだと思っていたが同期のやつに先越されギラギラと睨みながら舌打ちする。同期は俺が朝に弱い事を知っているため苦笑いしながら距離を保つ。「あー…イライラする」そう言いながらも重なった書類をひとつずつ片付け始める。)
(会社への道のりは正直あまり好きではない、車通りも人通りも多ければ心地良いからは程遠い場所にあると僕は思う。そんなつまらないことを考えながらも歩みを進めれば会社へと辿り着き、自らが所属する場所へと移動して。挨拶をしながらいつも通りの愛想笑いを浮かべて上司に愛想を振り撒けば、目線の先には昨日連絡先を交換した上司が居り。見るからに機嫌の悪そうな相手に気にした素振りを見せる事無く言葉を紡ぎ。)
「お早うございます、」
(こう言うのは気にしたら負けだ、と言わんばかりに挨拶をすれば愛想笑いは消え去って無表情となっており。ただ、愛想笑いを消したお陰か肩の力は抜けた様子で。自分の本性を多少は理解している相手にならば愛想を振り撒かなくてもいい、と言う勝手な判断をすれば自らのデスクへとついて。自分から話し掛けるのは癪に触るのか、『あまり苛々していると不健康に見えますよ、』なんてメッセージを送ってやり。)
直哉)…おはよう、ございます……。
(後輩やその他の人にも特別笑って見せたりもなく周りと同じ対応で挨拶してカタカタとパソコンを打つ。途中でバイブにしていた携帯が振動し咄嗟に仕事中だが見てみる。別に誰に文句言われる訳でもないため気にもしてない。後輩のメッセージを見るとハッとなりペちペちと自分の頬を叩いて微笑みながら返信を返す)
「朝方いつもこうなんだ~。意識してなかったから助かったよ。」
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