蜜柑 2019-01-24 12:12:51 ID:d74edede6 |
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「ネェ、キミは不思議な空間に、行ってみたいと思わナイ?」
ある日の昼下がり、マホロアに奇妙なことを言われた。その声はいつものケラケラしてるクッキーみたいな声なんかじゃなくて、今は…なんだか、コーヒーみたいに苦い声だ。
「ヘイ、何だよ急に…でも、行けるなら行ってみたい、…なんてサ!」
冗談で済ませようとした結果。マホロアは
「ワカッタ!行きたいなら、ボクが送り出してあげルヨォ!!」
なんて言ってる。おい……マジで言ってるのかよ…!? 僕は急に焦り始めた。だってマホロアが、僕の周りにどんな本でも見たことがない、不思議な魔法陣を書いていたから。
「な、何なのサ!?僕は冗談で言っただけなのサ!」
どれだけ説明したって、無駄だった。マホロアはうんともすんとも言わずにただ、笑顔で…いや、恐ろしい笑顔で魔法陣をかきすすめていたからだ。
「きいてんのサ、マホロア!…あ…」
もうその魔法陣は、出来上がっていた。ものすごく大きくて、そして複雑な形の魔法陣が。
「サァ!準備は出来た!マルク、楽しんできてネェ!」
そう言うとマホロアは、呪文を唱え始めた。…辺りが白い雲みたいにふわふわしていて、聞こえていたマホロアの声も、すー…っと、遠くなっていった。僕、これからどうなるのかな…帰れなくなんのかなぁ…。
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きがつくと辺りは真っ白…かと思いきや、早急と同じ風景が広がっていた。草原が広がってて、そこにさっきマホロアが書いていた魔法陣があって。
「ヘイヘイ、なんだ!トリップなんてしてないじゃないか!あー良かった、マホロアに焦ってた自分がバカサ!」
ぼくはホッとして思わず口に出してしまった喜び。マホロアはやっぱり、虚言の魔術師だから、さっきのもでたらめだったんだ。…と思ったとき
「マルク、良かった、ここにいるってことは、トリップできたんだネェ!!」
スーパー笑顔でこっちに来るマホロ…いや、マホロアに似てる…誰?
「キミ、マホロアなのサ?」
「ボクはマホロアだヨォ!こっちの世界だと、色違いなんダァ!」
ケラケラ笑って怖いことを言うもんだ。…ど、どうやらここは本当に元いた世界とは、違う世界らしい、と確信した。
「…で、マホロア。なんで僕をトリップさせたのサ!本当に焦ったのサ!」
「ゴメンゴメン、試したかったんだ、アノ魔術。でもひとつ、謝んなきゃいけないコトがあってネェ…」
「?」
「モウ、帰れなイヨ、マルク」
「え、う、嘘だ…じゃあボクは、どうやってここで生きていくのサ…!?」
段々キレてきた。勝手にトリップされられるし、帰れない、なんて勝手なこと言われて。
「大丈夫ダヨォ、だってこの世界には、キミの友達だったヒトがタクサンいるんだからネェ。」
__そういってマホロアは、消えた。__
[解説]
マホロアがマルクにトリップさせたのは、死後の世界です。マホロアが何故いたのかと言うと、あれは実を言うと死後世界のマホロアも魔術でマルクに幻覚を見せてるだけです。マルクは死んでしまったので、もう帰れない、そして死んでしまった友達もいる。という訳です
「っ、はっ…!…えいっ…!」
訓練場で、僕は弓の訓練をしていた。もっと、この風神弓を使いこなせるようにならないと、暗夜を倒すことができない…。そんなことを、毎日毎日考えながら、この訓練をしている。
リョウマ兄さんにもよく誉められるようになってきたけど、まだまだだ。兄さん、姉さんを越える勢いでやらなきゃ…。
「タクミ様ー!」
声をかけてきたのは、臣下のヒナタ。そういえば最近、よく声を掛けにくるようになったなぁ。で、水を持ってきてくれる。流石だ。
「あ、ヒナタ。いつも助かるよ」
「はいっ、…あの、タクミ様」
「何、ヒナタ」
「ぁ…ここでは言いにくいんで、ちょっと茂みのほうで…」
「?」
涼しい風の、木の茂みで。僕はこんなことを言われた。
「…好きです」
「うん、、僕もヒナタのこと好きだけど?」
どそっちの意味じゃない、という顔をされた。うゎ…ま、まさかのまさか…!?!
「恋愛的な意味で、タクミ様が好きなんですってば!」
少し大きめの声だったので、慌ててヒナタの口を抑えた。
「え…え…っと…」
僕の頭は混乱で埋め尽くされていた。
オリ棒 2人設定
[アーザ]♂ 17
無口な少年。(?)この町では事件が多いため、普段は学校を休む許可を取って、見回りをしている。成績優秀、そして優しい。
[テラ]♀ 13
少しおとなしめの女の子。なのに成績が少しだけ悪い。不登校気味で、いつもは森をふらついていて、よくアーザに声をかけられることがある。人見知り。
俺は、森を歩き回っていた。
「平和だな…ではなさそうだな」
テラ…。テラは、よく森をふらついていて、俺がよく注意して見守っている女だ。俺はテラを姫様抱きをし、俺の家に連れていった。
「ん…あ、アーザさん…!;」
「お前、今日はどうして倒れていた」
「えっと…えと…また歩き回ってて…そしたら、後ろからなんか…変な人に首を閉められて…」
「…そいつは、チトという男だ。そいつに会いたくなかったら、森をふらつくのは、一切禁止だ」
これくらい言わないとテラはやめない。というかいくら言ってもやめないんだがな。
「へ…?チ、チト…って、私のお兄さん…ですけ、ど…?」
おい、嘘だろ…指名手配の男の妹を、俺は看病してやってんのか?
「わかった、お前の兄…情報感謝する」
(あきた。またいつか書く)((
「あ、あの…私の兄を、捕まえたり…しますか?」
不安そうに、こちらを見ている。
「さあ、どうだろうな。ま、場合によれば捕まえたりするが」
テラは、少し怖がっている。実の兄を捕まえられるなんて…。そりゃ、嫌に決まってるだろうな。その気持ち、俺にも…わかる。
((書き直し。黒歴史すぎる
涼しいな。
森を見回りしていた俺は、ついこんな言葉を吐き出した。緑が豊かで、空気も美味しくて…人が優しい、とは言えない。
今所在している町、「シアン」では事件が多すぎる。殺人、強盗、事故、万引き。数えきれないほどの多さに、初見俺は目まいがしそうだった。
俺はここに住んでいる訳でも、親戚がいる訳でもない。
本当は、都会町の「ラデイス」というところに住んでいる。だが、今回少年警備として派遣されている、という訳だ。
自分で言うのも何だが、俺は成績が良い。少年警備隊としても優秀な結果を残してきた。
そして今回の任務は、此処「シアン」の警備を務めることだったのだ。
今日で三日目。一週間の警備を任された俺は、もうこの時点でへとへとのへとへとである。
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