三丁目のミケネコさん 2019-01-22 00:38:52 ID:95c725899 |
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私ね、高校を卒業したら絶対に東京に行くの(田舎になんか生れなきゃ良かった。何度も自分の心の中で吐き出しては黒く塗りつぶしてきたその台詞を今日もまた口の中で噛み砕いた。嗚呼、なんて不味い言の葉なのだろう。耳をつんざく蝉の鳴き声に掻き消されそうなほど小さな声で伝えた自分勝手な私の進路希望は、果たして目の前の幼馴染にちゃんと届いたのだろうか。コンビニすらない小さな田舎町では浮いてしまう人工的に染め上げられたミルクーティー色の私の髪を唯一好きだと言ってくれた彼は、ゆっくりと私をその瞳の中に映して。)
、東京ってそんなにいいもんなのかよ?
(東京、とうきょう、トウキョウ。彼女の不自然に赤い唇から毎日のように吐き出される僕の天敵。コンクリートに囲まれたあの冷たい街にどんな魅力があるのだろうか、僕には全くわからない。あんな人混みばかりの街の中に埋もれてしまえば、きっと彼女はもう僕の大好きな彼女ではなくなってしまうことは容易に想像され。五月蠅いくらいに声を張り上げていた蝉たちの合唱が突然ピタリ、と止まればまるでこの世界に二人だけ取り残されたような静寂が僕たちを包む。笑ってしまいそうなほど情けない自分の問いかけは、果たして目の前の幼馴染にちゃんと届いたのだろうか。なあ、教えてくれよ、頼むから。)
(/最近久しぶりにときめく相手ができたのだが、久しく恋をしていないせいか、全くアプローチできないんだよなあ。しまった、私はもう随分と枯れきってしまっているようだ。)
(/好きになってもらうということがどれほど労力がいるものなのか久しぶりに痛感している…。小学生ぶりかもしれないなあ、ちゃんと恋をするのは。)
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