鯨木かさね 2018-12-31 13:01:56 |
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>鯨木さん
───…まあ、確かに恋愛とは無縁だろうね。というか想像したくないな。でも、あの男のパーソナルスペースに人かそうでないかなんて重要じゃないから、鯨木さんも危害さえ加えなければ受け入れて貰えると思いますよ。それに体も頭も鉄骨で人間かどうかわからないようなやつだしお似合いなんじゃないですか?
(人間とは認めたくない抹消したい人物の名前が上がり、彼の恋愛する姿を思い浮かべ愉快さと不快さが入り混じり微妙な表情を浮かべる。彼は短気ですぐ暴力を振るう傾向にあるが、それは彼自身と彼と親しくする者に危害を加えるものに対してであって、他は存外普通だ。平和島静雄が恋愛的意味は抜きにして彼女を迷いなく許容する様が容易に浮かんだが、それは平和島静雄という人間と人外の彼女の言葉を認めることになるため、素直にそうだとは言えずに人外同士の仲良しごっこだと痛烈な言葉で淡々と返した。言い過ぎとも失礼とも思わなかったが、子供っぽく勢いで言ってしまったこともあり一度気持ちをリセットするためにコップに入った水を一口飲む。そして次にテーブルに置かれたうさぎを模った林檎を見て、果たしてこの形にした意味はなんだろうと。「…鯨木さんって可愛いもの好きなの?」猫好きだし可愛いものが好きでもおかしくはないが今うさぎ型の林檎にする意味はあったのかとやや訝しげに見つつ、胴体部分にフォークを突き刺すと頭からかじって。続く質問には、やっぱりそう思うよなーと林檎を咀嚼しながら相手を見返し、飲み込んだところで笑みを浮かべ、「明確な意味は特に無いよ。重要なのは退屈かそうでないかで、貴方はどうなのか見させて貰っていただけです。まあ結果はそこそこってとこかな。」テーブルに肘をつきフォークを指でブラブラ揺らして弄びながら楽しげに述べれば、フォークを置いて徐ろに立ち上がると相手側に周って、座る相手の頬に手を伸ばすと無理やり此方を向かせ、「それより…今日したこと、世間一般では“デート”って言うんだけど、最後にのこのこ男の家に上がり込んできた鯨木さんはこの後何をされるかとか何も想像しなかったんですか?」約束の一日はまだ終わっていない。彼女の観察も。そこそこな評価を超える反応を期待するように笑みを深め、らしくない言動を取りダークブラウンの瞳をじっと見た。)
(可愛いものは好きだった。其れは幼い頃からずっと好きだと言える唯一のもので、可愛い服を着させてもらえない変わりに可愛い何かを愛でるだけが許されていたからだろう。この林檎を兎の形に切ったのだって普通の物よりも可愛い方が得があると感じるからで、相手がそれを齧るのを見て「…可愛いものは見るだけで心を癒すヒーリング効果が有ります。日々疲れきった心にゆとりを持たせる事も、私の場合日々を生きる糧に可愛いという要素が活動源の二の次を補っていると言えます。」前に雑誌で見た知識を交えて、席を立った相手を目で追った。伸びてきた手を避ける事はせずに掴まれた顎、強制的に相手の双方の目を見つめる体制のまま表情はやはりなんの色も移さない真顔だが、掴まれた手を払い除けもせずに淡々と口を開いた。「…男は皆狼。世間一般論で言うなら男は皆欲に忠実な生き物だと言えます。ですが、貴方の場合≪人間≫という1つの分類にしか興味は無いんのではないですか?」相手は自分がどう出るか、この後の行動を予想してその先にある何かに期待をしている。だが、自分は彼の期待をいい意味では裏切れない。説明書みたいに元々から用意された文字を繰り返し、繰り返し何の面白味のない其れが鯨木かさねという1つの存在に過ぎないというのに。向けられた視線に何時とも代わり映えのしない瞳を向けるが、近づけられた顔に沿うように此方も手を伸ばせば相手の黒髪をそっと撫でるように手を滑らせた。サラサラとした手触りに手入れの行き届いた髪はなかなかの触り心地で思わず両手を伸ばし包み込む様に撫でてしまっていた…。)
>鯨木さん
(可愛いものを堅く論ずるのは彼女らしい。要は好きだと一言で言ってしまえることなのだが、論理的言い回しは嫌いではなかった。しかし次の回答は真意こそついていたが予想通りで退屈だった。まあそもそも何か期待していた此方が軽忽だったかと少々つまらなそうに表情を落とし頬から手を離して離れようとするが、その前に細い腕が伸びてきて髪に触れられて。この行動はまるで予測していなく避ける隙を失い撫で受けしてしまえば不快さと怪訝が入り混じった顔で相手を見て。前に猫カフェで黒猫に似ていると言われたことまで思い出してしまえば、「……なにがしたいの?」と思ったまま質問を口にしていた。意図が読みきれずにいたが、それと共に沸々湧いてきたのは加虐心とつい先程引いた好奇心。このまま彼女のペースになるのは頂けなく、「ちょっと来てよ。」と髪を撫でる手を掴むと有無を言わさず無理やり手を引き大きなソファーのある部屋へ連れて行き、どんっとやや強めに華奢な体をソファーに仰向けになるように押すと彼女の頭の横に手をついて覆いかぶさって。「鯨木さん。さっき貴方は俺が人間にしか興味がないって言ったけど…──そのとおりだよ。俺は人間を愛しているし、貴方みたいな人間の皮を被った人外に吐き気すら覚える。けどね、人間を愛するのと同じぐらい、人外を踏みにじってめちゃくちゃにするのも大好きなんだ。」狂気じみた笑いを浮かべ爛々と目を輝かせ楽しげに言うも、少々オーバーすぎただろうか、と内心冷静さを保ちつつ、彼女の顔の横に置いていた手で片方の手首だけ押さえつけ首元に顔を寄せ「今日、鯨木さんの一日は俺のものでしたよね?」と抵抗は取引に反すると声をやや低くし示唆すれば口元に笑みを浮かべた。)
>折原臨也様
(彼の驚きと不快さが滲み出た表情を見たあと、次に感じたのは背中への衝撃と覆い被さる彼の瞳。爛々とした笑みを浮かべているのに、押さえ付けられた片手首に感じる圧迫感に狂気を感じるその行為にさへも自分の表情は揺るがなかった。彼は今回の取引を背後に抵抗する事は契約に反すると、その言葉を素直に飲み込み首元に顔を埋める彼の髪が時折こしょばゆい。抵抗すら事は許されない、この状況から逃げ出すことを否定され自分に残された選択は1つも無く。彼が飽きる迄耐え凌ぐ覚悟を決めた時、何時も何も言わない筈の罪歌が微かな声でこう言い放った、≪───貴方を愛して、愛してくれる人がいるなんて驚きね。貴方もその人を愛してあげないといけないんじゃない?≫そう告げるだけで後は何も言わなくなったが、彼は自分を愛しているのでは無く踏みにじってめちゃくちゃにしたいとそう告げたというのに。人を愛する事しか知らない罪歌に反論するのは意味が無いと判断して、罪歌の言う愛し方は人を斬ることのみだが今はその行為も抵抗に含まれてしまうと冷静に考えた。「…私を壊す。…以前園原杏里様に会った時私はこう言いました。私は悪人だと、出来るだけ人の手で苦しめられ陵辱され命乞いの通じぬまま嬲り殺されるのが見合う存在なんだと。」彼の目は見ていない、押し倒されたまま天井の壁をみてぽつりと漏らした。だが、今言ったその日がくるまで自分は今を楽しむしその日が来ないように出来るだけの最前は尽くすとも彼女に行ったのだが、それは喉の奥にしまい込み。反射的に赤く、紅く鈍い光を灯してしまった目を隠すようにゆっくり閉じて「私の過去の所行を事細かく全て世界に晒し上げれば、その大半は私を罪人だと、裁かれるべきだと断じることでしょう。ですが、その中の復讐者から殺されるよりも貴方その手で…殺されたい。でも、之だけは言わせてください、───楽しかった。」
最後の言葉は淡々とした口調とは違い、心の奥底から出てきた言葉。たった一言のそれに固く閉ざされた扉の向こうからやっと引っ張り出してきた特別感を自分でも感じた。らしくない、そう思いつつその言葉に合わせて掴まれていない方の空いた手で再び彼の後頭部を撫でるとそのまま抱きしめるように力を込めた。)
>鯨木さん
(この状況において次に続く行いを本気でするつもりなど更々ない。彼女が此方が本気でないのを察しているかは別として、裏で長く生きてきた彼女もこの後の行いを理解しているはずなのに、ゲームセンターでの行動や料理を指示したときと同じ表情で抵抗らしい抵抗はしない。仕事や取引となればここまで無になれるのか、人外とは言えどこか哀れむ表情で顔を上げかけたところで彼女が口を開く。自分の行いもそれに対する報いも全て悟った言葉。だからと言って彼女の犯してきた罪が帳消しになるわけではないが何故か紡がれる言葉が清く聞こえ、一瞬見えた気がした紅い瞳に惹きつけられたのもあったのか、いつの間にか彼女の発する声に引き込まれていた。気付けばすぐ近くに感じる体温と鼻腔を擽る髪の香り…、つい先程自ら迫ったときよりも鮮明にそれを感じた。数秒思考が停止して身動きが取れずにいたが、ゆっくりと頭が回り始めた途端、ふっと吹き出し始めは小さく段々声を大きくして笑いだし、ピタッと笑いを止めれば上半身を起こし彼女を見下ろして、「最高だよ。この状況になっても無反応か意味がないといなされるのは予想していたけど、殺されたい、に楽しかった、なんて。」恐らく最後の“楽しかった”は本気だった。それを理解しながら、一瞬彼女に引き込まれた自分を誤魔化すように技と貶す言い方をする。「でも、俺は俺に殺されても良いなんて言う奴は殺してやらない。殺されたくない死にたくないと思ってる奴を貶めて殺るほうが数倍楽しいからね。…あ、でも楽しかったのは俺もですよ。」へらりと調子の良い口ぶりで言えばヒョイッと相手の上から退いてソファーから少し離れて「楽しかったのなら、また会いません?次は鯨木さんの行きたいところで。」と自分でも思ってもみない取引抜きの誘いをする。楽しい…、彼女といるのは確かに退屈しない。それは“観察”という意味でだ。人外には興味がないはずなのに彼女から感じる気のせいともいえるほんの僅かな感情の動きが癖になっているようだった。)
>折原臨也様
(高らかに笑い声を響かせる相手は、ソファーから離れて行った。それに続いて此方も身を起こし座るだけの体勢になると、死にたい奴は殺さない。相手の言葉はまるで自分が死にたがりで、死ぬ事を望んでいる風に聞こえたがそれは違う。悪魔で選択肢が無かったから…壊されるならその後に殺されても仕方ないとそう思ったから、弁解しようと口を開くも直ぐに閉じた。これ以上、自分の心内を晒し続ける意味も無いのにやはり今の自分は冷静な判断が鈍っているみたいで、ふと油断すると余計な事まで口走ってしまいそうになる。乱れた服を素早く直して「…今回は仕事の内の一環ですが、今度また会うと仰るならそれはプライベートで貴方と会う…という事になりますね。…検討しておきます。」素直にはいとは言わず、濁した返答をすれば部屋の隅にある時計に目を向ける。約束の時間まであと少し余裕があるも、この後にも控えている仕事はきっと残り僅かになった今日以内に終わる気がしない、徹夜も免れない憂鬱な気分が滲み出てきてしまい僅かな溜息が漏れた。時間は有効に使うべきだ、前回の部屋に置いていた自身の鞄と荷物を纏め始めると近くにあった人形を再び持ち上げた。その時感じた違和感、些細なもので最初は気の所為かと思ったが何せこれを持っていたのは彼だ念には念を。爪先からわずかな刃を覗かせて人形のちょうど喉あたりを掻き切り中を除く、予想は的中黒く機械的な薄い板状のなにかが顔を見せた。盗聴器といったそこら類のものに違いない。彼の観察への執着心は末恐ろしい…、その人形とそれを掴み彼の元へ「…貴方のその好奇心には人間として高く評価するべき点です。さらに向上させるには時と場、節度と限度を守るとより良いものになると思います。」彼の目の前に機械を見せつけると、そのまま指を折りたたみ手の中へ包み込んだ。徐々に力を加えて機械から軋む悲鳴が聞こえると次には破壊音が聞こえ、其れは破片へと変貌したのだが。表情は変わらずだが少し怒りに似た何かを滲ませて変わり果てた姿になったモノを彼の手に、それも丁寧に握らせて。「…又、連絡します。」それだけ残して部屋を出た。)
>鯨木さん
(相手が去った部屋、しばらく閉じた扉を無表情で見て視線を無残な姿になった産物へと落とし。やはり相手は気付いた。あの人並み外れた洞察力で。今日一日彼女を観てきて時折感じた感情の動きが本当だったかは分からないが、確かにそれらは人間らしかった。それに魅せられたのも事実。しかし、どうだろう。ぬいぐるみを裂き盗聴器を壊す姿は異質…、人外そのものだった。これ以上彼女だけに関わる意味はないはずなのだが、楽しいと思う自分が居た。こちらの誘いに対する“検討する”はプライベートと踏まえれば彼女の中では上々なのではないか…。うっすら口元に笑みを浮かべると廃棄物と化した物を屑入れに投げ入れた。)
(/背後が失礼します。今回話にひと区切り付けさせていただきましたが、今後回していきたい展開などはありますか?べたなところですと、どちらかが負傷もしくは風邪を引いていて看病するなどありますが…/汗
他キャラも登場させたらバリエーションは増えそうですね…!あと今後はもう少し臨也くんを柔らかくして鯨木さんに歩み寄れたらなと考えています/笑)
(/背後の者です!!そうですね、ベタな展開でも臨也様とならベタ中のベタでも全然大丈夫です!(笑)そうですね?、怪我をするのも捨て難いですし、風邪で弱った臨也様を見てみたいという気持ちも捨てきれませんね…汗。
他キャラも加えれば話の展開も増やせそうですしね!では、ひとまず怪我をするというのを試したいのですが此方としては怪我をするでも怪我をした相手の看病でも全然構いません!!鯨木がなかなか怪我をするというイメージが湧きませんがどちらでも可能ですので、臨也様背後様のやりやすい方向でやらせて頂ければ…投げやりな質問ですいません。泣、)
>鯨木さん
(/再び背後から失礼します!確かに鯨木さんが誰かに負けるイメージはあまり浮かばないですね…!でも弱った姿も絶対に美人だと思います/笑
では今回は臨也くんが負傷する形で話を進めさせていただき、追々鯨木さんが風邪で弱る話をするというのはどうでしょう…。鯨木さんが弱っていてそれを愛でたいという此方の我儘ですので流して頂いても構いません!あとアニメでは臨也くんは鯨木さんに敬語を使っていたのですが、臨也くんらしさを出したいので敬語をなくしていきたいと思っているのですがよろしいでしょうか?既に敬語で話していないところはありますが/笑
最後に次のロルですが順番で行くと鯨木さん背後さまの番ですが、場面の切り替え的にこちらからのほうが良さそうでしたらそうさせて頂きます。長々とすみません/汗)
(/全てにおいて了解致しました!では、最初は臨也様が負傷する形でのちのち鯨木ちゃんが風邪にかかるという流れでいきましょう!!
我儘はどんどん言ってください!此方も似ていないなりにも一生懸命頑張らせて頂きますので!笑
私としても、臨也様と敬語を抜きで素の会話ができる日が来るのを願って…ではお手数おかけしますが臨也様背後様からのロル回しでいいでしょうか?よろしくお願いします。)
>鯨木さん
(鯨木かさねとデートまがいな行い、もとい観察をしてから数日たった頃、今の自分は危機的な状況に置かれていた。渋谷の路地裏、それこそ以前仔猫が捨てられていたような場所で立つことも動くことも出来ずに壁に背を預けてだらり腕を下げた状態で座っていた。脇腹からは夥しい血液が溢れるが腕は上がらずに止血することすら許されず、足も何とか足先を動かせる程度。咳き込むたびに体の節々が悲鳴を上げ口内には血液が溢れてそのたびに地面に吐き捨てるが途中からその気力もなってきて。通信手段のスマホも壊された。こうなったのも全て自分のまいた種。自業自得。いつか痛い目をみる覚悟はしていたがいざ死に際になってみると、死にたくないと思う自分がいて笑えてしまう。実際口元には笑みを浮かべていた為端から見ると異様かもしれない。ちなみに犯人たちは顔を隠していた為分からないが心当たりがありすぎるため特定は出来ていない。まあこのままでは誰に殺られたかも分らず一生を終えそうだが。自分が死んだとして悲しむ人間はいなさそう、むしろ喜ぶ人間のほうが多いのではないか。一瞬脳裏に岸谷新羅や妹たち…そしてなぜか鯨木かさねの顔が浮かび、思わず吹き出してしまい「はは、ないな。」と。拍子に口端から血がツーと伝うが拭うことはせず浅くなっていく呼吸を感じながら路地裏から見える澱んだ空を仰いで。)
(/こちらの我儘を聞いてくださりありがとうございます。此方ばかりでは申し訳ないので主様も遠慮せずにやりたいことをやりたいだけ盛り込んでくださいね。そして負傷ロル回させて頂きました。拾ってやるなり追い打ちかけてやるなり遊んでやってください/笑
ではでは今後も非似な臨也くんをよろしくおねがいします!こちら蹴って頂いて構いません。)
>折原臨也
(それは突然だった、罪歌の僅かなざわめきと鳴り止まないスマホの通知。非常事態だと一目瞭然のその状況、その中心となっているのが彼だということも何処でどういう状況かも全て罪歌の子達が伝達し、顔は分からないが犯人らしき人の影を追っているということも知った上彼がいる場所へと颯爽と歩みを進めた。薄暗い路地裏、何処か見覚えのあるその場所に迷いなく突き進めば力なく空を拝む彼の姿、口角を引き上げ笑う彼も顔は案の定青ざめている。「…無様とはこの事を言うのですね。今回の貴方のその状況を作り出したのは貴方自身の失態です、自分の蒔いた種にまんまと引っかかった…この前の私のアドバイスはお忘れになったのですか?」時と場合、節度と限度を守るようにと言った傍からこの有様だ。手を差し伸べるわけでもなく唯見下ろす体勢のまま口端から血を流す彼を見ることしかしなかった。見てわかる外傷と息遣いから察するに相手が危ない状態なのは分かっていたがそれでもなかなか手を貸さないのにも、痛い目を見て今後の行動を見返すいいチャンスにもなる。「今回ので身に染みたでしょう。」薄く目を開ける彼もそろそろ限界な筈。やっとしゃがみこみ顔を除くように血が付着し少し重くなった上着のちょうど脇のところに手を差し入れ、力を入れれば容易く彼の体を持ち上げることが出来る。まともに足を運べない彼をそのまま俵を担ぐ容量で左肩に乗せるようにかつぎ込み腰の位置に片腕を回して固定して、壁をける要領で建物の屋根へと飛び移った。「…少々、揺れます。傷に響くかもしれませんが我慢してください。」そう短く返して自分の持つ中で一番この場所に近い事務所へと向かっていった。)
>鯨木さん
……誰かと思えば───そんなこと貴方に言われなくても分かって、ますよ。でも俺は自分の行いを悔い改めることなんてない。こんな楽しいことやめられるはずがないし…、今更改心したところで…っ、何も変わらないでしょ。
(突如落ちて来た影に視線を空から下へ落とせば、つい先程脳裏を掠めた女の姿。トドメでも刺しに来たのかと思うがそれも違うらしく、言われたことに小さく嘲笑を浮かべまるで怪我を負ってもそれすら楽しむような物言いで、一切反省の素振りをみせずに息を時折切らしながらも今出せる余裕を見せてやる。しかしそんな余裕を見せられたのも束の間、すぐに視界が重たくなり、彼女は一体に何しに来たんだと思っていると突然の浮遊感に小さく目を見開き「…ッ、ちょ、…離せよ…!!」と思わず叫んで降りようとするが動いたせいで襲う痛みに表情を歪めて。人外に、女に運ばれるなんて屈辱以外のなにものでもないが、今の自分に抵抗は出来ないため相手が何を企んでいるかは分からないが今は身を委ねるしかなく体の力を抜いて。
連れられたのは相手の事務所だろうか、相手に担がれたまま冷や汗をうっすら額ににじませながら目をかろうじて開けば床を見つめたまま口を開いて「…早く降ろしてくれません?すごく不快だから。……それで、俺に何か聞きたいことでも、あるんですか?」この状況でもふてぶてしい態度をやめずに口角を薄っすら持ち上げて、此処に連れてきた目的を暗に問うも声色は随分と弱々しいものだった。)
>折原臨也様
「…そこは素直に助けてくれて有難う、と言えないのですか?…、怪我をしている貴方をあのまま放置していれば死ぬ可能性が高かったためここまで運びました。」担がれている彼は、皮肉めいた口調で自身の腕の中から出ようと無理に身体を捩らせる。身の安否よりもプライドが高い彼だからか相当な痛みがあるはずなのに尚も口角を上げ余裕を見せようとするその姿勢にはもはや執念や執着程の何かを感じた。相手を下ろすにも生憎この事務所にはベットもなく仕事に必要な物しか置いていない状況、仕方なくだが革製のソファーに寝かせる様にそっと下ろす。素直に身を沈める彼の頭に丁寧にクッションを敷いてやり、奥の方から救急箱を探し出し中を除くも有るのは絆創膏や消毒液と容易なものしかなく、今の彼にはこの程度では意味をなさない。どうしたものかと考え込むも、荒い息を繰り返す相手にはタイムリミットが近づいているのは確かに感じる。「…手当が出来る環境が整っていない此処では応急処置しか出来ません。ひとまずですがその出血を止める必要があります、服を脱いで貰えますか?」汚れや血を盛大に吸った服では衛生的にも傷にも悪い、その布を取り払った末消毒液と新品の無地のタオルでどうにか止血を試みようとソファーに近づいて。なかなか脱ごうとしない彼、そこでもプライドが邪魔をするならと赤黒く汚れたコートに手を掛け無理矢理にでも脱がそうと力を込めた。「…ほら、バンザイして下さい。」少し芽生えた悪戯心に抑揚の無い声色でわざとらしく上記を述べて。)
>鯨木さん
別に俺が死んで鯨木さんが困ることなんてないでしょ。というか…、実はまた澱切絡みだったりして…。あの時も中々痛かったなぁー
(自分に素直なんて無理なのではないか。いやむしろ自分はつねに自分のしたいように素直に生きている。礼を言わないのが自分にとっての素直だ。なんて屁理屈を内心思いながら口端を上げて彼女にとって自分は生きているほうが害なのではと。以前澱切陣内に…──裏で彼女が動いていたので彼女と言っても良いが…、刺されたのは記憶に新しい。今回もそうなんじゃないかと相手の表情を読むが無表情からは何も分らず、痛みに耐えながら大人しくソファーに身を預け、彼女が救急箱を探す様子を少々妙な気持ちになりながら薄目で見ていて。悔しいが今は彼女に頼るしか無い。彼女の言葉を聞きながら大人しく治療を受けようと私心に折り合いをつけるも、最後に出た要求にピクリと眉尻を上げ。あからさまに嫌そうな表情をするもコートに手掛けられ力が加われば堪らず唇を噛む。声を出すのは自尊心で抑え込むが引く様子のない無表情の彼女が笑っているように見え、「なんかさ、楽しんでない?………しないよ。替えは後で持ってこさせるからこれ使って。」ふっと笑い問うもそんな答えより、そろそろ意地を張るのも限界に近い、それでもバンザイだけ断固拒否したくコートのポケットからなんかナイフを取り出すとシャツは駄目になっていいから切って脱がせろと。)
>折原臨也様
今回の件に澱切社長は関わっておりません。今は別の案件で動いてらっしゃいますので、貴方に怪我を負わせた犯人は別の人物でしょう。…安心してください。
(以前彼を刺したのは澱切陣内なのは確かだ。それは澱切陣内であって自身の意思でもあるのだが、あの時あの状況では彼は目の上に出来たたんこぶ…つまり仕事に害を及ぼす邪魔な存在だと判断し、澱切という肩書きだけを持った人物に彼を襲わせた。彼は知っているはずだ澱切陣内はとっくに名前だけを残しこの世に存在しないことも、全てを知りすぎた彼だからこそ自分を刺したのではと警戒するのも仕方がないが。それは違うと、やんわりと首を横に振った。大人しくソファーに背を預けるのはかなりまいっているからなのか、抵抗する力も残っておらず神妙な顔でナイフを取り出せば、手に握らせて服を着って脱がせろとのことで。「…恥ずかしがっていて拉致が飽きませんね。貴方は怪我人です大人しく私の言うことを聞いてください。」手渡されたナイフは直ぐに近くの床に投げ捨てた。こんなもの使わなくとも彼の服など引き裂くことも容易いのにそれをしないのは、単なる嫌がらせ。彼の嫌がる顔を見たい好奇心に負けたからなのだが、それを口にすることはせず無理やり彼の服を引っ張る形で脱がせた。服を着ていた状態でも分かったけど彼は細い、でもガリガリというよりは程よい筋肉もついているけど異様なまでの肌の白さが目立つ脇腹近くに、赤く乾き切っていない血が垂れているそこには抉れるように出来た傷が酷く痛々しく見えて。やんわりとその周りを謎るように指を這わせた。「…痛いですか?」)
>鯨木さん
─ッ…、痛いに決まってるでしょ。妙な触り方してないで、さっさと治療してよ。…大人しくしてやってんだからさ。
(怪我の痛覚で感覚がほとんど麻痺しているそこに触れる手は傷の具合を確かめているのとはまた違う動きをしていて、妙にその感覚に敏感になっては引きつった声が漏れてしまい。彼女はこの場を楽しんでいるのか。無表情だが遊ばれてる感が否めなく段々虚勢を張るのも面倒になれば敬語も取っ払って偉そうな態度はそのままに開き直ったように言い放ち。服を脱がされてされるがままの屈辱が早く終わってほしいと思いながら床に転がるナイフに視線を移し、「ていうかさ…、鯨木さん治療出来るの?…解剖はうまそうだけど。」完璧な彼女なら治療くらいお手の物かもしれないが今更ながら下手な治療はされて傷が悪化してはたまらないと相手を怪訝そうに見て。また頭の中では今回の件に澱切陣内が絡んでいないなら誰だろうと。安心も何もないだろ、と先の相手の発言に声を出さず悪態を吐くも出血が多いせいか段々思考も回らなくなってきた。そのせいだろうか、感情までもが綻び悲観的とまでは行かないが虚無感のようなものを覚え静かに目を閉じ「鯨木さんはさ…、自分が死んだら誰かが悲しんてくれるって考えたことある?」と普段ならまずしない“死んだら”なんて自分が嫌いな馬鹿げた(と思っている)質問を声を落として聞いていた。)
>折原臨也様
(彼の悲痛の声は、ぞくりと背筋に感じたことの無い何かを感じさせてきた。手の内にある傷口に、爪を抉り込めばどんな声をどんな表情を見せてくれるだろう…きっとそんなことをしたら相手も黙っているわけもないが傷をなぞる手にまた少し力を込めてしまった。指先に付着した赤い血を目にしやんわりと傷から手を離して取り出した包帯をある程度の長さに切り取って、もう反対に手にしたガーゼに消毒液を浸せば傷口の周りと腫れた患部に押し当てて。「本格的な技術と知識はありませんが、応急処置程度ならできます。」解剖と聞こえたことは聞き流した、罪歌で人を解剖するのはもってのほか。自身はどちらかと言えば血とか怪我とかはあまり見たくもないというのに彼の減らず口はこの程度の怪我ではなくなることも無いと内心諦めて。血を流しすぎたからなのか、いきなり口を閉ざした相手に瞳を向けれるといきなりしおらしくなった表情に静かに閉じられた瞼。そっと問いかけられるそれには寂しさなのか若干の虚無感を感じて、いきなり重々しくなった空気。でも、「…そんな人物は存在致しませんし、考えたことも御座いません。」きっぱりと、何も変わらないそんな声量で答えると。手にした包帯を彼の腰周りに巻いてやりながら「死んだら喜ぶ人物はきっといるでしょうけど…。家族も友人とも呼べる人がいないので、死んだら困るのは仕事上のお客様ぐらいでしょうか。」手元に目線を下げながら綺麗に巻き終えた包帯を見て、同時に持ってきたブランケットを彼の肩に掛けた。取り出した道具を元の場所に押し込みつつ「それに、死んだら。なんて考える様なことは普段しないようにしています。いつ死んでもおかしくない身ですので、できるだけ「今」を楽しむつもりです。」そう言いのけてコートを洗濯するためその部屋を出ていった。)
(傷をなぞる手に力が込められ鈍い痛みにまた表情を引きつらせ抗議の声をあげようとするも、その後は言葉の通り丁寧で的確な処置が始まったため大人しく体から力を抜く。人外に此処まで身を任せることがあっただろうか。それだけでもどうかしていると言うのに、自分がした陳腐な質問に対する相手の答えを聞いて、ほとほと今の自分がおかしいことに気付かされる。悲しむ人間はいない。喜ぶ人間はいる。今を楽しく生きようとしている。どれも多少のニュアンスの違いはあれど同じ…、自分と似た考え方だ。実際は人間の数だけ全く同じ考え方なんて存在しないから、似て非なるものでしかないが。と心の中で彼女との酷似部分を否定して「人の皮を被った鯨木さんらしい、寂しい答えだね。」と皮肉を。しかしそもそも彼女は寂しいなどと思うのだろうか。楽しんでいる今を失う恐怖も、誰にも悲しまれず看取られず記憶にも残らない虚無感もないのではないか。そこまで考えて彼女がコートを持って出ていった方向に視線だけやる。「まさか“今”も楽しんでるってこと?…意味わからない。」痛がってる姿を見て楽しみたいだけならこんな丁寧な治療はしないはず、やはり彼女の考えは読みづらい。誰も居ない部屋で一人ごちたとき急激な眠気が襲ってきて、ブランケットの暖かさが余計に睡魔を誘発して瞼が重たくなる。彼女のいない間にとんずらする気力は眠気の中に沈んでいきゆっくり夢の中へいざなわれた。)
>折原臨也様
(機械音が途切れ綺麗に洗われたコートは赤い染みなども一切なく見違える姿となって、それをそのまま乾燥機に放り込むと再び部屋へと戻った。完全じゃない治療を施した彼の安否を確認しようとしたがそこにあったのは横たわる彼と閉じられた瞼、同時に聞こえてくる寝息に珍しいものを見たと目を瞬かせ。彼の素直な一面をみた特別感と新鮮さに近寄りその寝顔を機に、これでもかとガン見し続け。寝ているせいかあどけなさが滲み出る表情になんとなく手を伸ばせば顔にできている小さな切り傷のようなものをさらりと撫で上げた。手の位置をそのままスライドさせ黒髪に手を埋めるも一向に起きない彼はそれ程までに体力を消耗していたのだろう、眉間に若干の皺が集まっている。寝ているだけなのに、穏やかな寝顔から呻き声に似た声を上げていてやはり治療したと言ってもまだ痛みもひどいのだろう。寝ている頭の頭上位置に腰を下ろせば相手の頭をそっと持ち上げて自身の膝をそこに差し込めば、膝枕の体勢へ。後に起きた彼が騒ぐ光景が目に浮かぶも今は気にせず静かに頭を撫でていた。「…貴方には少なからず、死んだら悲しむ人がいるじゃないですか。」そう告げた、彼には双子の妹がいて岸谷新羅という友人のような存在もいるというのに。悲しみを帯びた先程の彼の問いかけは一体なにを不安になったのか。自分には分かりえないことだとしても自分の心に渦をまいたのは確かだった。)
>折原臨也様
(機械音が途切れ綺麗に洗われたコートは赤い染みなども一切なく見違える姿となって、それをそのまま乾燥機に放り込むと再び部屋へと戻った。完全じゃない治療を施した彼の安否を確認しようとしたがそこにあったのは横たわる彼と閉じられた瞼、同時に聞こえてくる寝息に珍しいものを見たと目を瞬かせ。彼の素直な一面をみた特別感と新鮮さに近寄りその寝顔を機に、これでもかとガン見し続け。寝ているせいかあどけなさが滲み出る表情になんとなく手を伸ばせば顔にできている小さな切り傷のようなものをさらりと撫で上げた。手の位置をそのままスライドさせ黒髪に手を埋めるも一向に起きない彼はそれ程までに体力を消耗していたのだろう、眉間に若干の皺が集まっている。寝ているだけなのに、穏やかな寝顔から呻き声に似た声を上げていてやはり治療したと言ってもまだ痛みもひどいのだろう。寝ている頭の頭上位置に腰を下ろせば相手の頭をそっと持ち上げて自身の膝をそこに差し込めば、膝枕の体勢へ。後に起きた彼が騒ぐ光景が目に浮かぶも今は気にせず静かに頭を撫でていた。「…貴方には少なからず、死んだら悲しむ人がいるじゃないですか。」そう告げた、彼には双子の妹がいて岸谷新羅という友人のような存在もいるというのに。悲しみを帯びた先程の彼の問いかけは一体なにを不安になったのか。自分には分かりえないことだとしても自分の心に渦をまいたのは確かだった。)
>鯨木さん
(出口のない暗闇をひたすら彷徨い続ける。こういう時よく物語では誰かが自分の名前を呼んでくれたり、光と共に手を差し伸べて暗闇から引きずり出してくれたりするのだが、どうやら自分にはそれはないようだ。現実の自分は今更そんなことに悲観的にはならずむしろ暗闇を楽しむくらいなのに、夢の中の自分は何故か焦っていた。何を焦っているのか、馬鹿なんじゃないの。と自分の夢に悪態をついたとき頭を撫でる心地よい感覚がした。冷たいようで芯がじわりと温かい。つい最近も誰かに同じことをされた気がする。…誰だったっけ。────「鯨木さん。─……何してるの。」意識が浮上すると共に視界に移った顔。一瞬寂しげに見えた気がして思わず彼女の名を呼びかけるが、ぼやけた視界がクリアになるとそこにはやはりいつもの無表情が。不機嫌を隠さず眉を寄せるもまだ傷が痛むせいか動こうにも動けず威嚇するように睨む。でもその睨みも意味を為さないだろうとため息を吐いて再び彼女を見上げる。この際、膝枕のことを問い詰めるのは自爆剤にしか成りえないので放っておこうと決め、下からじっくり彼女の顔を観察する。例え人外でもどこから見ても美人。「鯨木さんさ、もう少し笑ったら可愛げ出るんじゃない?」と悪戯に笑み、彼女の口元に手を伸ばして人差し指で片側の口端を持ち上げさせた。)
>折原臨也様
(無理矢理持ち上げられた片方の口は一時的な笑顔を浮かべるも直ぐに横線の形に戻ってしまう。可愛げ、自分に似つかわしくない言葉に目を細めるも自分が笑ったぐらいで可愛げなんて出るものでもないだろう、と内心呆れて。園原杏里や狩沢絵理華といった可愛らしい少女又は女性の方が笑顔を浮かべるのも納得のいくものだ。「私のビジネスには笑顔は必要無いと、そう教わりました。可愛げを出したところで意味などないですから。」撫でていた手を止めそう発言するも、虚しいと思うのは何故だろうか。自分は人間じゃないから、化け物だから人としてのなんたるかが欠けたそんな存在だから。そう勝手に定理をつくりその虚しさを掻き消した。まだ自身の膝に頭を預ける相手の目を見つめ口元にある手をやんわりと押し返し仕返しに彼の唇の端を自身同様持ち上げて。「…貴方は笑顔を安売りしすぎです。だから貴方の笑顔は胡散臭いペラペラの笑顔しか出来ないのでしょう。」ストレートに言葉をぶつけ手を離せば少しずれたメガネを押し上げ、そろそろ服の乾燥が終わる頃だろう。そっと相手の頭を持ち上げて代わりにクッションを下に敷いてやれば部屋を出て、見事な迄にかわいた服を彼の傍に丁寧に畳んで。「なにか軽いものでも作りましょうか?」体力を消耗した分なにか栄養をと思いそんな事を口にした。)
(/返信の方がだいぶ遅れてしまいました(汗))
>鯨木さん
はは…、笑顔の安売りね。まあ胡散臭いってのは間違ってないと思うよ。でも愛想笑いでも無理して笑ってる訳でもないから。
(ど直球の言葉にはじめは目を瞬かせるがすぐに乾いた笑いを漏らし、安売りと言われた笑顔を浮かべながら飄々と話し、「……というか、ビジネスに笑顔は必要ないって言うけど、今を楽しみたいなら笑顔くらい出来たほうがいいと思うな。笑顔ってのはビジネスよりもむしろ……、」(ほんの些細な日常でするもの、と言おうとして何をこの口は言い出すのだと口を噤む。怪我よりも頭の方が重症なんじゃないかと顔を顰めてははぁと溜息を吐き。彼女の膝の代わりにクッションが差し込まれればそれに頭を委ねるも、続く彼女からの気遣いの言葉にまた笑いが漏れて「…それもビジネス?…まあいいけどさ。鯨木さんの料理に文句はないけど、そろそろ飽きてきたし帰ろうかな。」とまるで今までの一連の出来事が演技だったかのようにむくっと起き上がる。しかし実際演技でないため表情が歪まぬようにするのに必至だ。この生ぬるい環境に身を置き続けては自分の何かが壊れそうで一刻も早く立ち去りたかった。冷や汗を浮かべながら乾きたてのコートに手を通し普段は開けている前を閉めると、ふらつきそうになる足に力を込めて扉に向かう。と、何か思い出すとズボンのポケットから物陰から敵を探るときに使う小さな鏡を取り出し、相手に投げつけて、「それ見て笑顔の練習しときなよ。」と口端を上げて言えばヒラリと手を振り事務所を後にした。)
(/いえいえ!お気になさらず!自由にまったり行きましょう!蹴り可です。)
>折原臨也様
(彼は起き上がった。もしかしたら今までの一連の流れが全て嘘だったのではないかと思わされる程に飄々と歩いていく様子を黙って見詰める。投げ渡された鏡を右手でキャッチすると居なくなった彼の面影とそれを交互に見てそっとその鏡をバックに仕舞うとその事務所を彼に続くように後にした。あの痛がる姿には偽りは微塵も感じなかった、痛いはずの彼が飽きたという理由であの場を足早に去るのには疑問があったがまだ後に控える仕事の為その邪念は振り切り池袋の街へと足を進めた。「…笑顔ですか。」その一言は周りの騒音に掻き消され溶けていく。)
────昨晩、あとは寝るだけと身支度を済ませた後例の手鏡を片手にソファーに腰を下ろせば徐に覗き込んだ。移るのは感情の色が一切見えない無表情の自分で当たり前といえばそうなのだがその顔を昨日彼にされたように指先で口の端を持ち上げるようにして笑顔という形を取ろうとするも、見事な迄にまた戻ってしまい。何度かそのやり取りを繰り返すが結果は変わらなかった。「……。」諦めよう。やはり自分という存在には笑顔は無理だ。諦めに走った身体は鏡を鞄へと直しベットへと向かっていった。────池袋は何も変わらない。そんな日常に今回は少し違う違和感があった。今朝からだろうか喉のひりつくような痛みとズキズキと主張する頭の痛み歩くリズムは崩れないが、気を抜けばふらつく体に信号を待つため止めた足元を睨むように眉を顰めた。)
(/これからの展開は以前話し合った通り私、鯨木が風邪をひくという展開になります!だらだらと長い文になってしまいましたが、(汗)できるだけ、弱る鯨木を演じてみますね!!)
>鯨木さん
(彼女の事務所を出た後、やはり無理が祟ったのだろう。傷口がまたじわりと開き掛けたが何とか岸谷新羅の元に転がり込み《自業自得だね》と鯨木かさねと同じことを言われながら手厚い治療を受けたことで幾分マシになった。その足で新宿の事務所へ戻ると矢霧波江に本日三度目の《自業自得》を頂く。自分を合わせれば四度目だ。まあそれはともかく、今日は見せたくない自分を相手に曝しすぎてしまった気がする。相手に笑顔の練習をしろと言ったが果たして自分はどうなのか。皮肉を含まない純粋な笑顔なんてずっとしていないかもしれない。…まあそんなもの無くても人生謳歌しているので構わない、ふっと一人鼻で笑っては早めの就寝をすることにして。)
(池袋、昨日死にかけていたのが嘘の様に体が軽い、万全とまではいかないが良好。もしかしたら岸谷新羅に如何わしい薬の実験体にでもされたかもしれないが、回復したのなら万々歳だ。さあ、今日は誰が楽しませてくれるのか、軽いステップでも踏みそうな足取りで道を行くとここ最近、というか昨日見たばかりの人物の後ろ姿が。信号が青になっても中々足を前に進めない相手。気のせいか少し足元が覚束ない。いやまさか。あの機械人形の彼女が?と半信半疑、興味本位に背後から近寄ればばっと顔を覗き込み「おはよう、鯨木さん。笑顔の練習はした?」と嫌味かというほどの胡散臭い笑顔を向けやった。)
(/展開回して頂き感謝です!いえいえ、こちらこそ無駄に長くなりすみません汗
読むのは楽しいのでどんなに長くてもOKです。弱る鯨木さん…楽しみにしています笑)
相変わらず非似な臨也ですがよろしくおねがいします!!)
(/お久しぶりで御座います。鯨木かさね背後の者です、この度は長期期間何も返信を致さずさもお相手様に伝言もひとつ残さずこの場を離れてしまって申し訳御座いませんでした。リアルの方が忙しくなり此方の返信が怠ってしまいなかなか此処に来れなかった日々が続いておりました。言い訳苦しいですが、よければ此方のチャットルームで少しづつ返信していけたらと思います。もうひとつのお部屋の方は落ち着いて余裕が出来たらまたやらせて頂こうと思っております。自分勝手な上、いきなり現れて大変失礼かと思いますが、もしまたやりたいと思ってくださるならまた再開したいと思います。本当に申し訳ございませんでした。)
>鯨木かさねさん背後さま
(/お久しぶりです。久々にこのチャットルームが上がっていて驚きました。まず背後様のご無事が確認できて安心すると共にまたこうしてお話できることを嬉しく思います。何事もリアルが優先ですし返信が滞ってしまうのは仕方のないことだと思います。ただ我儘を言わせて頂くと一言頂ければ何ヶ月だろうと心にゆとりを持って待てたので次もしお時間が開く場合は簡潔で良いので報告頂けると安心します。でもそれが難しいのも重々承知していますのでどうか気負いをされず、軽く受け止めて頂ければと思います。こんな自分で宜しければまたお相手してください!そしてもうひとつの方も気にかけてくださり有難うございます。気を張らずにまったりゆったり進行していきましょう。こちらの返信も簡略化してやってください。最後に返信が夜遅くなってしまったことをお許しくださいませ。)
(/お優しいお言葉で受け入れて下さり本当に有難うございます。今後ともは時間が空く場合は必ずご報告した上での事を、胸に刻みまたお話出来ればと思います。
進行としては、上記の物語をそのまま進めていこうかと思います!その方が滞りなく会話できると思いますので、鯨木かさねからのスタートで再スタートをしていきますね。本当に申し訳なさと感謝の気持ちでいっぱいです。また、よろしくお願いします。))
>鯨木かさねさん背後さま
(/いえいえお声がけ頂いただけでも充分幸せなのに欲を言っているのは此方ですので/汗
物語の進行、承知しました!相変わらず生意気で非似な臨也ですがよろしくおねがいします。弱った美人な鯨木さん楽しみにしています/笑 こちらは蹴って頂いて構いません!)
>折原臨也様
>折原臨也様
(霧のかかった脳内は目先の人物をなかなか認識しようとはしなかった。効果音でもついてそうな笑顔を此方に向ける彼とその言葉に反応しようと口を開くが唯空気を吐くことしか出来ない今の状況はとてもまずい。強ばる顔と見つめ返す目線だけは通常を演じようと必死に取り繕うのに、痛む喉は言葉を紡ぐことは無く頷くだけになってしまった。不自然だがこれしか方法のない今、早く信号が青にならないものかゆっくりと視線を逸らしまだ赤いままなのを恨みつつ如何にも楽しそうな彼も同時に睨みつけてやった。「…───コホン。」開いたままの口から短い咳がでた途端、信号待ちの人々が一斉に歩き出した。やっと青になった信号を確認し足を踏み出そうとしたのだが、ふらりと傾いた身体は相手の肩に顔を埋めるようにのしかかる。何をしているのか、途端脳内に散らばるハテナ記号に体はまるで別の何かになってしまったのだろうか。そんな不安に比例して瞼はどんどん重くなっていく。)
(/それでは、よろしくお願いします!!)
>鯨木さん
…え、──本気なの?
(覗き込んだ彼女の顔色を見て小さく目を見開きまさかと思う。何か言いたげな微かに潤んだ彼女の瞳、そんな彼女に今睨みつけられても猫の威嚇よりも可愛いそれに動じることはない。実直に振る舞おうとするのは彼女らしいがそれも長くは続かなかったらしい。倒れ込んでくる体を咄嗟に抱きとめてはその体の熱さにまさかの考えが確信に変わった。そして思わず思ったままの言葉が口から零れる。腕の中の彼女は今にも意識を手放しそうで、密着する女性らしい柔らかい身体の感触や少し速い呼吸、長い睫毛、それらに目を奪われるがドンッと背後から人にぶつかられたことで一気に都心の騒音が耳に流れ込み、此処が信号待ちの人が行き交う場であることを思い出す。周囲からの好機の目に不機嫌に顔を顰めるも彼女を突き放すわけにもいかず、お決まりのタイミングで訪れたタクシーを呼び止めると軽々と彼女を横抱きして車内に押し込む。このまま彼女の事務所を告げて自分はお暇すれば良い、もしくは彼女の“同業者”に彼女を売りつけてやるか…、しかしそのどちらもせずに自分も後部座席に乗り込むと新宿の事務所を告げていた。そして隣に座る意識があるか否か分からない彼女を見て「おーい、生きてるー?」と柔らかい頬をプニッと人差し指で押してやった。)
>折原臨也様
────辞めてください。(頬に感じる感覚と耳元で聞こえる相手の声にかろうじて意識を浮上させるも座った体勢になったからか増した倦怠感にうっすらと瞼をあけたぐらいで。頬を突っつく手だけは止めさせようと絞り出すように声を出していた。タクシーに乗っているのは目視できたが、この車は一体何処に向かっているのか行き先を告げた後だから走り出しているのは確かなのに物事の終始を知らないのは不服に感じた。隣の彼をちらりと見るもこんな醜態を見せたくないと思う気持ちもあったか逆側に逸らしつつ「…どこに向かっているのですか?」自分の事務所に向かってくれているのなら特に心配も無いのに、明らかに違う方向に進む外の風景に眉を顰めるも見覚えのある此処は以前にも訪れた彼の事務所。何故ここに…。何か企んでいるのだろうか、思い通りに動かない今は罪歌があったとしても不利なのだが、無情にも開かれた車の扉はちょうど事務所前で。「…何をするつもりで…、すか。」途切れ途切れに荒い息を挟み相手の肩を掴んだ。)
>鯨木さん
貴方が大人しくしてれば悪いようにはしないよ、保証はしないけどね
(掴まれる肩への力は弱々しい。何をと聞かれても狐のように笑顔を浮かべて軽く躱せばタクシーの運転手に運賃を払い彼女を再び抱き上げ事務所へ向かう。昨日抱えられた腹いせではないが丁寧にしっかり横抱きしてやると「鯨木さんって軽いんだね。」とからかいの言葉をかけ器用に片手で鍵を開けて扉を開き、普段自分が使っている寝室のベッドまで彼女を運びその上に寝かせてやる。彼女がどうかは知らないが、常の自分なら他人を、増して人外を自分のベッドに寝かすなどあり得ないこと。しかし彼女とのイレギュラーに一々ツッコミを入れていたら切りがないため割愛するとして、ここは楽しむことする。矢霧波江がいないのは確認済み。さて、と呼吸を乱す彼女をちらりと見やりボフンとベッドのスプリングを弾ませて枕元に座り「“鯨木さん”でも風邪引くだね。びっくりだよ。…おっとそう言えば昨日のお礼がまだだったねぇ。まあ勝手にされただけで頼んでないけど。」と態とらしく明るい声色で述べれば手の甲でするりと相手の頬を撫でて「でもお返しに看病くらいはしてあげるようかな。どうせ君を看てくれる人なんていないんでしょ?居ても澱切の老いぼれくらいってとこかな。……とりあえずその格好じゃ寝苦しいんじゃない?」と昨日自分がされたのと同じ様に彼女の服を寛げようと胸元のスーツのボタンに手を掛けて。)
>折原臨也様
──────余計なお世話です。
(目の前の彼は楽しんでいるのは一目瞭然だった。枕元に居座り言わば観察という目的を完全に果たしているのに、お返しと称する言葉の裏にはこの前の傷を負った時の出来事を根に持っている。だが頬を滑る手は冷たくて体温が上昇し火照った肌にはとても心地よく感じてしまった。ほぼ無意識に目を細めてその手の行先を目で追ったことはきっとバレてはいない筈、その手の行き着いた先。スーツに掛けられた手は熱い肌に冷や汗に似た汗を浮かび上がらせ、朦朧としながら静かに口を開く「…この前の仕返しにしては些か度が過ぎるのではないですか。また古傷が開いてしまうのかもしれませんよ。」古傷はもはや挑発する言葉だったかもしれない。いや、こんな事をされて自分を優勢にさせるにはこの程度では意味が無いのは分かっているがこの場を打破するには、と思考を巡らせるもよく回らない頭では皆無だったようで。「こんな所に連れてきた経緯はもう聞きませんが、嫌がらせとしてはもう十分意味を為している筈ですよ。」と言い笑顔の其の顔を睨みつけてやった。)
>鯨木さん
鯨木さんから寄りかかって来ておいて余計なお世話に嫌がらせはないんじゃないかな?俺が現れなかったら今頃どうなってたかわからないよ?感謝の一つに笑顔くらい見せてほしいくらいだよ。
(心外だと言わんばかりに態とらしく肩を竦めてみせるも楽しげな表情は隠そうともしない。ただ彼女にしていることは確かに嫌がらせのつもりなのに嫌がらせと指摘されたとき妙な不快感を覚えたのだ。それが何故かは分らず笑顔のまま彼女の睨みつけを見返してやり彼女の胸の大きな膨らみを押さえつける胸元のボタンを一つ、二つとゆっくり外していって「これだけでも少しは呼吸楽になったんじゃない?」と気遣う素振りを見せつつあくまで上から目線の態度は変えずに。そして枕元にある棚の引き出しから脇に挟むタイプの体温計を取り出すとちらりと相手に視線をやり「自分で測れる?」と。そもそも相手はこれまでに風邪を引いたことあるのだろうかと疑問を抱きながら体温を測るため今度は彼女の白いシャツに手を掛ける。やや大きく上下する胸、潤んだ瞳、紅潮した頬、どれも男を誘うには充分すぎる要素で機会人間の彼女を扇情的に彩っていて…、一瞬、ほんの一瞬その艶やかさに目を奪われるが、あり得ないと自分を嘲笑うことで一掃し悪戯な笑みに変えるとするりとシャツの下に手を入れて体温計を忍ばせようとした。)
…笑顔が出来ないことはもう十分自覚しています。貴方から貰った鏡で練習しましたが、私の表情筋は正常に機能して無いようですので、
(一段と楽になった呼吸、少し前を緩めてくれたお陰でなんとか落ち着きつつ深く息を吸ってはゆっくりと吐き出す。熱のせいか体の節々に鋭い痛みは発熱時の独特感で以前風邪をひいたのは何時だろう。彼がいるのにふと思えば幼い記憶、古い過去に思考を切り替え朧気に断片的なその場面を思い浮かべることが出来た。まだ自分に罪歌が宿っていない頃、人間じゃなくともまだ幼い子供だった自分は熱にうなされていた。その時は親代わりの祖母に一時期育てられており、熱で魘された自身を回復まで看病をしてくれたその人と今目の前の彼が重なりそうになり懐かしい何かが奥深くからぐっと押してきそうになる、脇腹に差し込まれた体温計と彼の手の冷たさに肩を僅かに震わせるもその思いもまた奥に押し込めて。「────つらいものですね。」そうポツリと漏らした。風邪に対しての感想なのにいままでの全てに当て嵌りそうな…そんな言葉を述べた後、ゆっくりと体温計の音を聴きながら微笑みに似た自傷的な、そんな表情を浮かべて。)
>鯨木さん
へぇ、素直に俺の言うこと聞いてくれたんだ?鏡と睨めっこする鯨木さん見たかったなぁ
(彼女らしい硬い返答。今までの彼女を思えば笑顔の練習をしたというだけで大きな進歩であると思うが捻くれた自分がそれを言うつもりはない。代わりに得意の茶化しをいれてやる。しかし次の彼女の面持ちを見た瞬間、緩く弧を描いた口元はすっと表情を消して。小さく口を開き何か言い掛ける前にピピピッと電子音を鳴らした体温計を確認すると言うまでもなく高熱。これでよく出歩けて居たものだと感心と呆れの混じった冷ややかな視線を送り体温計を元あった場所に戻す。そして一度無言でその場を去ると自分のスウェットと水を入れた洗面器とタオルを手に戻ってきて、スウェットを邪魔にならない場所に置き洗面器の水にタオルを浸すと水を絞り「貴方にとって辛いのはこれからだと思うけど?拭いてあげるから大人しくしててよね。」と彼女の零した“辛いもの”の意味を都合の良いように解釈して、一度彼女の体を抱き起こして大きな枕を間にはさみベッドヘッドに凭れ掛からせるとスーツのジャケットを脱がせ白いシャツのボタンの前もさっさと外してしまう。顕になった白い肌に女性らしい体付きに男として何も思わない訳ではないが、気になるのは彼女の反応。「さっき、何考えてたの?」と濡れタオルで脇から腰の線に沿ってするりと撫で下ろすように拭いてみて。)
(/返信すこし遅れてすみません…、最近スランプ気味で文が思うように伸びず納得できるものが中々できていなくて汗
ロルが読みづらかったり展開絡みづらかったりすると思います…汗
もし絡みづらかったら適当に省いて進めてもらって大丈夫です!)
>折原臨也様
─────本当に貴方は…ッ。
(冷たいタオルがなぞる感覚に背筋が自然と伸びる。自分にとっての辛いこと、脱がされたスーツを後目に折原臨也という存在にその姿を見られるのは更にも体を拭かれるとなると鳥肌に似た不快、他人には決して触られない部分。仕事をする上ずっと身に着けていたスーツはもはや鎧、スーツを着て澱切陣内の元に務めこの手を汚し続けたのは。そんな鎧さへも取り払われこの男の目に触れるこの体を隠したいのに、ぎこちなく震える四肢に今は耐えるしかないのだろうか。「…あの時怪我を治療した時にそのまま病院へと運ぶべきでした。きっとあなたの脳みそを検査したら狐の形をしていかにも不気味で歪な笑顔を浮かべていることでしょう。」皮肉を込めて、少し饒舌に喋るのはこの男に有利な座を掴ませたくはないから誰かが言ったなにか身の覚えのあるその言葉を述べた後、睨んだ目に心の奥で罪歌に命令した。…体を少しだけでいい、少しだけ支配しろと。ざわりと封じ込めていた声が奥底から体の端へ染み込むように毒が廻るように。力の抜け切っていた腕と手先に普段の半分だが感覚が戻ってきて瞳を赤く染めた表情は必死な顔をしていたかもしれない。擽ったいそれを止めさせるため相手の手首を掴みそれを辞めさせると「熱が出たのも、貴方に助けを求めるのに近い行動を取ったのも私の責任です。それは謝ります…ですが少々やり過ぎかと、」きっとこんな言動も彼の観察としての1部にされるのは分かっているのに、人間らしさを求めているのか人外としての自分を見ているのか笑みを浮かべたままのその顔を見つめ言い放つ「…折原臨也、貴方を見ていると昔を思い出してしまいそうになります。」空中を睨むように余裕が無いように呼び捨てで呼んだ彼の、目線の下を向いてそう告げた。)
(大丈夫ですよ!毎回読みやすい内容で読んでいるのが楽しいです、深く深刻に考え過ぎないようにしてくださいね!そんな時もありますよ(笑)、ゆっくりゆったりお互いのペースで進めていきましょう。辛い時などがありましたら多少返信が遅れても待ちますのでご心配なさらず!)
>鯨木さん背後様
(/こんばんは。お優しいお言葉有難うございます。そしてまたも返信遅れていてすみません汗 リアルでも色々と立て込んでいるのもありますが中々ロルが進まない状況が続いているのでもうしばらくお待ちいただけないでしょうか?背後さまのロルはとても好みで鯨木さんと背後さまには申し分ないくらい元気と癒しを頂いております!週末までには返事を返せるようにしますのでまたお相手いただけると幸いです)
(/わざわざご報告の方ありがとうございます!全然大丈夫ですよ、リアルの方が優先ですのでお忙しいときは無理をなさらず、此方はゆっくり待っておりますのでご心配なく!私も何時も背後様と折原臨也君には心の疲れを拭ってもらっています、お身体にはお気をつけてまたお暇が出来た時にでもお返事下さいませ!)
>鯨木さん
やりすぎだなんて心外だなぁ…。俺はただ善意で介抱してあげてるだけだよ。
(罪歌を宿した瞳で腕を掴まれるとまだそんな力が残っていたのかと身の危険に背筋が冷えるも、同時に紅い瞳は彼女の魅力をぐっと引き立て思わず喉が鳴る。しかしそれはほんの僅かで殆ど歪んだ笑みの下に隠されて。ただ善意はないにしても介抱してあげているのは事実。それをまるで自分が楽しんでいるだけに捉えられるのも少々癪で。罪歌で更に抵抗してくるか彼女の様子を伺っていたが次に呟かれた言葉はまたしても意外なもの。無表情ながらもその瞳には過去を想う何かを感じ取れて、彼女の昔など知っても特などないのに興味を持つ自分が居てふと巫山戯た表情をやめて「へぇ…、その話もっと詳しく聞かせてよ。とりあえずこれに着替えておいて。俺は水と何か食べるもの持ってくるよ。……それとも着替えも手伝ったほうがいいかな?」と真面目な顔は一瞬で消し去りいつものからかいの笑顔を浮かべるとスウェットに目配せしてから掴まれていない手で彼女の頬に手を伸ばし。)
(/大変大変お待たせしました…。もう蹴られてもいいくらいの遅刻になりましたが余裕がありましたらまた構っていただけると幸いです!)
(微笑みの仮面に隠された顔からは今の彼の本心を探ることは出来なかった。ついつい出てしまった言葉に食いつく事などと予想してなかった為、聞かせてくれと掛けられた言葉に赤い瞳は大きく見開かれつつ伸ばされた手はそのまま自身の頬を触って。「…は?」空いた口から零れるようにポロリとでた声は自分の耳にすんなりと入ってきて、第三者の声のようだと勘違いするように感情が篭ってしまったのを誤魔化すように、近くにあったスウェットを掴むと、「…貴方は本当に、あの折原臨也なのですか?」≪あの≫訝しげに歪められた、有り得ない。と訴えかける表情に一先ずは着替えるべきかと相手の背をやんわり通すように部屋からの退室を促すと。ほぼ脱がされていた服を傍に畳み新しいそれに腕を通して。汗ばんだ服とは違いさらりと肌を統べる服に軽く息をつく。嫌に素直だ、嫌がらせの一つや二つされるのは覚悟の上だったが拍子抜けと言えばいいのか肩透かしをくらったような虚無感が拭えず、彼の出ていったドアを睨みつけた。)
(/お帰りなさいませ!いえいえ、リアルがお忙しい所お返事を頂いただけで満足ですよ!またお相手の方よろしくお願い致します。)
>鯨木さん
(別室で時短で作るお粥を火にかけながらりんごを摩り下ろす。時短と言ってもちゃんと昆布で出しを取り土鍋で作った物。なぜあの女の為にこんな手間を掛けているのか自分でも分からないが“楽しい”のは確か。先程見せた彼女の人間らしい一面、表情。思わず此方も驚いて小さく目を見開いてしまったが、中々良いものが見られた。良い収穫…、なだけのはずなのだが胸がざわつくのには気付かない振りをして。時間にして20分ほど、お盆に塩昆布を少量乗せた卵粥と別皿にすりおろした林檎、木のスプーンとすり林檎用の匙、それに水と市販の薬を乗せてそれを片手で持って寝室の扉を開ける。ノックはしなかった。「“あの”折原臨也が戻ってきたよ。」と先の相手の言葉に返す形でふざけるも、なぜか真面目に看病しようとしている自分に対しての照れ隠しでもあり。自分のスウェットを来た彼女。自分は細身の部類だがやはりそこは男と女。彼女には少し大きいようで余った袖がいわゆる萌え袖になっている。世間では可愛いと言うのだろうな…とあくまで客観的に考えるとお盆をベッド脇の小さめの棚の上に置き「食べられそう?」なんて小さく笑みを浮かべ顔を覗き込みながらそれっぽい事を聞いてみて。)
(/うう、有難うございます!またお話できて嬉しいです。そして臨也が性格柔くなってますが気まぐれな奴なのでアップダウンがあると思います笑
そして鯨木さんの身長って何cmくらいなんでしょうか…、臨也よりは小さいよなぁと思って書いたのですが…調べたのですが出てこなかったです汗
でもスタイル良いのは確かですよね笑)
>折原臨也様
(開かれた扉の音に眠気と微睡んだ意識をなんとか保ち此方を覗き込むその顔を見ると、熱が上がってきたのかぽわぽわと頭にじんわりと残る違和感と数分喋らず閉じた口からは又もや空気が漏れる掠れた声しか出なかった。カラカラの喉から絞り出した声で食欲の有無を聞かれるが「食欲は有りません。…でも頂きます。」湯気が浮かび上がるお粥とすりおろされた果物に薬。本当に形だけでも看病をしてくれている、それに優しげに向けられた微笑みに今までのあくどさはどこに行ったのかもしくはこれも手の内なのか。でも作られた食材にも料理にも罪はなくこれを食欲が無いからと蔑ろにするのは気が引けた。まったく食べれないという訳でもないので頂く事にしようと寝そべらせていた体を起こすも瞬時的に痛んだ頭を抑えるように手でおでこあたりを覆うと「……毒とか入ってないですよね。」ついつい出てしまった言葉に口を塞ぐ動作をする、美味しそうなお粥だ。美味しそうだからこそ彼という存在に照らし合わせると何か裏が有るのではと錯覚してしまう。でも彼の少しの良心で振る舞われた料理なら残すのも食べないのも失礼に至るから短く感謝の言葉を述べると、やはり男の彼の服は少し大きすぎた裾の余る手の所を余った部分を折り曲げるか無駄な皺を作ってしまうのではと模索するも仕方ないと手を加え。未だ湯気の上がるそれの皿へと手を伸ばした。)
(/お疲れ様です!そうですね…臨也くんの方が大きかったような…?、鯨木は細いですからね(笑)どうとでもなりますよ!!
優しい臨也くんもSな臨也くんもどちらでもどんとこいです!優しくされてドキドキな鯨木なのですがどうも素っ気ないタイドばかり取ってしまってて(汗)こんな可愛げの少ない子ですが宜しくお願い致します!)
>鯨木さん
食べてみれば分かるんじゃない? まあ今入れるくらいなら此処に連れてきた時に鈍器で頭を殴るかスタンガンで気絶させるくらいはしてるだろうね
(毒の混入を疑い怪訝そうな相手を面白そうに見ながら物騒な物言いで相変わらずの減らず口を叩くも何処かその口調や声色は今迄のような悪どさは抜けていて。疑念を抱きつつも卵粥に手を伸ばす彼女を目で追いそれを見守ろうかと思ったが熱のせいかその仕草が危なげに見えた。いつだったか双子の妹達が幼い頃同時に風邪を引いた時ほとんど家に居ない両親に代わってこうして看病して…、そんな朧気な記憶が脳裏を過り、ほぼ無意識に彼女の手が皿に届くよりも前に自分が手に取って、「そんな危なっかしくされて布団を汚されたら面倒だから食べさせて上げるよ。」と自分でもびっくりな発言をさらっと言い、木のスプーンで湯気の立つ黄色い粒を一口掬いフーと軽く息を吹きかける。と、ちらっと相手を見て掬った物を相手に差し出すかと思えばパクリと自分で食べて、「はい、これで毒は入ってないって分かったでしょ?」と悪戯に笑み、そのスプーンで今度は先程よりも少量掬って同じように息を吹きかけ冷めたところで彼女の小さな口元の前に持っていき「はい、あーん。」と優しさ半分からかい半分の笑みを浮かべ。)
(/ですよね!臨也くんの身長は175㎝らしいので確実に鯨木さんのほうが低いとは思うのですが…、デュラララのキャラはPFがあやふやな部分多いので物語から掴んでいくしかない笑
でも元の鯨木さんもここでの鯨木さんもラブなのは確か!
ではでは背後はこの辺りで失礼します。こちら蹴って頂いても大丈夫です!)
>折原臨也様
(差し出されたスプーン、彼が毒見をして安全という確信は得られたものの之は一体。自分は試されているのかからかわれているのか彼の発言から針が抜かれて直球で感じる優しさになんとも言えぬ真顔を向けると、こちらに向けられるスプーンを見て間接キスだのなんだのを相手が気にする素振りも見受けられない。新手の拷問だと思い込むしかない、そう諦めてスプーンを口を小さく開けて迎え入れると「…美味しいです。」適温に冷やされたそれは普通に美味しかった、熱のある体で食欲が無かったのだが食べやすく味付けしてある其れだけは大人しく胃に入っていく。本当になんなのだ、何時もの彼とは違うその一面に翻弄される不思議な気持ちは熱とは真逆に何か突っかかる。表現し難いあまりモヤモヤと心を覆い尽くすのは名もつけられない何とも微妙な、はっきりきっかり引き摺りたくないと思うのに次々と運ばれていくスプーンに比例してそれは積み重なって行った。「…私は貴方が何をしたいのか分からないのです。この感情をなんと言えばいいのか今の私には持ち合わせる言葉が有りません、…之が嘘にしろ何にしろ私を苦しめているのは確かですが、これも貴方の計算通りなのですか?」ある程度中身の減った皿と空を見つめながら、口を開いたのは正直な今の気持ち。分からない、分からないからこそこの答えが欲しいと口を開くも言葉の足らない今の自分にはもどかしさがしつこく残ってしまう。知っているなら教えて欲しいと懇願の表情を浮かべそっと彼へと向き直った。)
>鯨木さん
(相手の美味しいの一言に当然だろと言うふうに笑むその顔はどこか満足気、思えば家族以外の誰かに料理を振る舞ったのはこれが初めてなのではないか。妙な気持ちになりながら彼女の小さな口元にスプーンを運ぶのは宛ら小鳥の餌付けのようで面白い。そんなことを思ってるとふと戸惑い混じりの問いかけをされ、その内容に意識とは関係なくもやついて眉を潜ると一度お皿を下げて「まあ、鯨木さんにしたら“俺から”看病されるのは不快でしかないか。狩沢さんとか新羅あたり看て貰ったらまた違ったかな?でもそんなに俺のすることに理由付けしたいなら、忙しい間をぬって献身的に看病してあげてるんだがら、さっきの昔話を聞く権利くらいはあるよね。」と素直じゃない言葉を。はっきり言って此の行動に計算も意味もない。何がしたいかなんてこっちが教えて欲しいくらいだ。そして自分が意味もなく善意を振りまいても裏があると思われる。それは自分のしてきたことを思えば致し方ないこと。相手の望む答えではないだろうが、自分には捻くれた答えしか持ち合わせておらず。)
>折原臨也様
(やはり彼は彼という存在だった。こんな混じれた言い回しをするのは何時もの事なのに先程見せた優しさだけは偽物ではない事がなぜか心を締め付ける、それに看病という理由をこじつけて。自身の過去を請求するのはさすがといったところか、下げられた皿を合図に口を開くも誰にも話したことの無い過去のうっすらとした記憶を脳の奥底から古い本棚のように誇りを被っていたそれらを呼び起こした。「…私も昔は人間の子供同様に育てられていました。」重々しく語る過去に、脳裏に過ぎるのは子供だった自分。今よりも表情には喜怒哀楽が現れていたはずのその記憶に語る口は段々と重く感じ、ここで出会った澱切陣内という人物がこの頃どんなに恐ろしいものだったかも全て話して。「私はもはや、澱切陣内社長の道具として扱われました。ビジネスに使えるものは全て使うのが澱切陣内社長のポリシーだったともいえるでしょう。…私は罪歌を持たされ、元々あったこの血もあの方の好きなように、。」語る過去は彼が描いているものとはかけ離れているかもしれない、血や泥みたいに拭えない汚職は語っていた口をぴたりと止めさせ。「…私は怪物では無かったのです。私自身彼の商品だったのかもしれませんね。」と口を無理矢理に引き上げるも歪んだ笑顔に目を細めた。)
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