鯨木かさね 2018-12-31 13:01:56 |
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>鯨木かさねさん背後さま
(/いえいえお声がけ頂いただけでも充分幸せなのに欲を言っているのは此方ですので/汗
物語の進行、承知しました!相変わらず生意気で非似な臨也ですがよろしくおねがいします。弱った美人な鯨木さん楽しみにしています/笑 こちらは蹴って頂いて構いません!)
>折原臨也様
>折原臨也様
(霧のかかった脳内は目先の人物をなかなか認識しようとはしなかった。効果音でもついてそうな笑顔を此方に向ける彼とその言葉に反応しようと口を開くが唯空気を吐くことしか出来ない今の状況はとてもまずい。強ばる顔と見つめ返す目線だけは通常を演じようと必死に取り繕うのに、痛む喉は言葉を紡ぐことは無く頷くだけになってしまった。不自然だがこれしか方法のない今、早く信号が青にならないものかゆっくりと視線を逸らしまだ赤いままなのを恨みつつ如何にも楽しそうな彼も同時に睨みつけてやった。「…───コホン。」開いたままの口から短い咳がでた途端、信号待ちの人々が一斉に歩き出した。やっと青になった信号を確認し足を踏み出そうとしたのだが、ふらりと傾いた身体は相手の肩に顔を埋めるようにのしかかる。何をしているのか、途端脳内に散らばるハテナ記号に体はまるで別の何かになってしまったのだろうか。そんな不安に比例して瞼はどんどん重くなっていく。)
(/それでは、よろしくお願いします!!)
>鯨木さん
…え、──本気なの?
(覗き込んだ彼女の顔色を見て小さく目を見開きまさかと思う。何か言いたげな微かに潤んだ彼女の瞳、そんな彼女に今睨みつけられても猫の威嚇よりも可愛いそれに動じることはない。実直に振る舞おうとするのは彼女らしいがそれも長くは続かなかったらしい。倒れ込んでくる体を咄嗟に抱きとめてはその体の熱さにまさかの考えが確信に変わった。そして思わず思ったままの言葉が口から零れる。腕の中の彼女は今にも意識を手放しそうで、密着する女性らしい柔らかい身体の感触や少し速い呼吸、長い睫毛、それらに目を奪われるがドンッと背後から人にぶつかられたことで一気に都心の騒音が耳に流れ込み、此処が信号待ちの人が行き交う場であることを思い出す。周囲からの好機の目に不機嫌に顔を顰めるも彼女を突き放すわけにもいかず、お決まりのタイミングで訪れたタクシーを呼び止めると軽々と彼女を横抱きして車内に押し込む。このまま彼女の事務所を告げて自分はお暇すれば良い、もしくは彼女の“同業者”に彼女を売りつけてやるか…、しかしそのどちらもせずに自分も後部座席に乗り込むと新宿の事務所を告げていた。そして隣に座る意識があるか否か分からない彼女を見て「おーい、生きてるー?」と柔らかい頬をプニッと人差し指で押してやった。)
>折原臨也様
────辞めてください。(頬に感じる感覚と耳元で聞こえる相手の声にかろうじて意識を浮上させるも座った体勢になったからか増した倦怠感にうっすらと瞼をあけたぐらいで。頬を突っつく手だけは止めさせようと絞り出すように声を出していた。タクシーに乗っているのは目視できたが、この車は一体何処に向かっているのか行き先を告げた後だから走り出しているのは確かなのに物事の終始を知らないのは不服に感じた。隣の彼をちらりと見るもこんな醜態を見せたくないと思う気持ちもあったか逆側に逸らしつつ「…どこに向かっているのですか?」自分の事務所に向かってくれているのなら特に心配も無いのに、明らかに違う方向に進む外の風景に眉を顰めるも見覚えのある此処は以前にも訪れた彼の事務所。何故ここに…。何か企んでいるのだろうか、思い通りに動かない今は罪歌があったとしても不利なのだが、無情にも開かれた車の扉はちょうど事務所前で。「…何をするつもりで…、すか。」途切れ途切れに荒い息を挟み相手の肩を掴んだ。)
>鯨木さん
貴方が大人しくしてれば悪いようにはしないよ、保証はしないけどね
(掴まれる肩への力は弱々しい。何をと聞かれても狐のように笑顔を浮かべて軽く躱せばタクシーの運転手に運賃を払い彼女を再び抱き上げ事務所へ向かう。昨日抱えられた腹いせではないが丁寧にしっかり横抱きしてやると「鯨木さんって軽いんだね。」とからかいの言葉をかけ器用に片手で鍵を開けて扉を開き、普段自分が使っている寝室のベッドまで彼女を運びその上に寝かせてやる。彼女がどうかは知らないが、常の自分なら他人を、増して人外を自分のベッドに寝かすなどあり得ないこと。しかし彼女とのイレギュラーに一々ツッコミを入れていたら切りがないため割愛するとして、ここは楽しむことする。矢霧波江がいないのは確認済み。さて、と呼吸を乱す彼女をちらりと見やりボフンとベッドのスプリングを弾ませて枕元に座り「“鯨木さん”でも風邪引くだね。びっくりだよ。…おっとそう言えば昨日のお礼がまだだったねぇ。まあ勝手にされただけで頼んでないけど。」と態とらしく明るい声色で述べれば手の甲でするりと相手の頬を撫でて「でもお返しに看病くらいはしてあげるようかな。どうせ君を看てくれる人なんていないんでしょ?居ても澱切の老いぼれくらいってとこかな。……とりあえずその格好じゃ寝苦しいんじゃない?」と昨日自分がされたのと同じ様に彼女の服を寛げようと胸元のスーツのボタンに手を掛けて。)
>折原臨也様
──────余計なお世話です。
(目の前の彼は楽しんでいるのは一目瞭然だった。枕元に居座り言わば観察という目的を完全に果たしているのに、お返しと称する言葉の裏にはこの前の傷を負った時の出来事を根に持っている。だが頬を滑る手は冷たくて体温が上昇し火照った肌にはとても心地よく感じてしまった。ほぼ無意識に目を細めてその手の行先を目で追ったことはきっとバレてはいない筈、その手の行き着いた先。スーツに掛けられた手は熱い肌に冷や汗に似た汗を浮かび上がらせ、朦朧としながら静かに口を開く「…この前の仕返しにしては些か度が過ぎるのではないですか。また古傷が開いてしまうのかもしれませんよ。」古傷はもはや挑発する言葉だったかもしれない。いや、こんな事をされて自分を優勢にさせるにはこの程度では意味が無いのは分かっているがこの場を打破するには、と思考を巡らせるもよく回らない頭では皆無だったようで。「こんな所に連れてきた経緯はもう聞きませんが、嫌がらせとしてはもう十分意味を為している筈ですよ。」と言い笑顔の其の顔を睨みつけてやった。)
>鯨木さん
鯨木さんから寄りかかって来ておいて余計なお世話に嫌がらせはないんじゃないかな?俺が現れなかったら今頃どうなってたかわからないよ?感謝の一つに笑顔くらい見せてほしいくらいだよ。
(心外だと言わんばかりに態とらしく肩を竦めてみせるも楽しげな表情は隠そうともしない。ただ彼女にしていることは確かに嫌がらせのつもりなのに嫌がらせと指摘されたとき妙な不快感を覚えたのだ。それが何故かは分らず笑顔のまま彼女の睨みつけを見返してやり彼女の胸の大きな膨らみを押さえつける胸元のボタンを一つ、二つとゆっくり外していって「これだけでも少しは呼吸楽になったんじゃない?」と気遣う素振りを見せつつあくまで上から目線の態度は変えずに。そして枕元にある棚の引き出しから脇に挟むタイプの体温計を取り出すとちらりと相手に視線をやり「自分で測れる?」と。そもそも相手はこれまでに風邪を引いたことあるのだろうかと疑問を抱きながら体温を測るため今度は彼女の白いシャツに手を掛ける。やや大きく上下する胸、潤んだ瞳、紅潮した頬、どれも男を誘うには充分すぎる要素で機会人間の彼女を扇情的に彩っていて…、一瞬、ほんの一瞬その艶やかさに目を奪われるが、あり得ないと自分を嘲笑うことで一掃し悪戯な笑みに変えるとするりとシャツの下に手を入れて体温計を忍ばせようとした。)
…笑顔が出来ないことはもう十分自覚しています。貴方から貰った鏡で練習しましたが、私の表情筋は正常に機能して無いようですので、
(一段と楽になった呼吸、少し前を緩めてくれたお陰でなんとか落ち着きつつ深く息を吸ってはゆっくりと吐き出す。熱のせいか体の節々に鋭い痛みは発熱時の独特感で以前風邪をひいたのは何時だろう。彼がいるのにふと思えば幼い記憶、古い過去に思考を切り替え朧気に断片的なその場面を思い浮かべることが出来た。まだ自分に罪歌が宿っていない頃、人間じゃなくともまだ幼い子供だった自分は熱にうなされていた。その時は親代わりの祖母に一時期育てられており、熱で魘された自身を回復まで看病をしてくれたその人と今目の前の彼が重なりそうになり懐かしい何かが奥深くからぐっと押してきそうになる、脇腹に差し込まれた体温計と彼の手の冷たさに肩を僅かに震わせるもその思いもまた奥に押し込めて。「────つらいものですね。」そうポツリと漏らした。風邪に対しての感想なのにいままでの全てに当て嵌りそうな…そんな言葉を述べた後、ゆっくりと体温計の音を聴きながら微笑みに似た自傷的な、そんな表情を浮かべて。)
>鯨木さん
へぇ、素直に俺の言うこと聞いてくれたんだ?鏡と睨めっこする鯨木さん見たかったなぁ
(彼女らしい硬い返答。今までの彼女を思えば笑顔の練習をしたというだけで大きな進歩であると思うが捻くれた自分がそれを言うつもりはない。代わりに得意の茶化しをいれてやる。しかし次の彼女の面持ちを見た瞬間、緩く弧を描いた口元はすっと表情を消して。小さく口を開き何か言い掛ける前にピピピッと電子音を鳴らした体温計を確認すると言うまでもなく高熱。これでよく出歩けて居たものだと感心と呆れの混じった冷ややかな視線を送り体温計を元あった場所に戻す。そして一度無言でその場を去ると自分のスウェットと水を入れた洗面器とタオルを手に戻ってきて、スウェットを邪魔にならない場所に置き洗面器の水にタオルを浸すと水を絞り「貴方にとって辛いのはこれからだと思うけど?拭いてあげるから大人しくしててよね。」と彼女の零した“辛いもの”の意味を都合の良いように解釈して、一度彼女の体を抱き起こして大きな枕を間にはさみベッドヘッドに凭れ掛からせるとスーツのジャケットを脱がせ白いシャツのボタンの前もさっさと外してしまう。顕になった白い肌に女性らしい体付きに男として何も思わない訳ではないが、気になるのは彼女の反応。「さっき、何考えてたの?」と濡れタオルで脇から腰の線に沿ってするりと撫で下ろすように拭いてみて。)
(/返信すこし遅れてすみません…、最近スランプ気味で文が思うように伸びず納得できるものが中々できていなくて汗
ロルが読みづらかったり展開絡みづらかったりすると思います…汗
もし絡みづらかったら適当に省いて進めてもらって大丈夫です!)
>折原臨也様
─────本当に貴方は…ッ。
(冷たいタオルがなぞる感覚に背筋が自然と伸びる。自分にとっての辛いこと、脱がされたスーツを後目に折原臨也という存在にその姿を見られるのは更にも体を拭かれるとなると鳥肌に似た不快、他人には決して触られない部分。仕事をする上ずっと身に着けていたスーツはもはや鎧、スーツを着て澱切陣内の元に務めこの手を汚し続けたのは。そんな鎧さへも取り払われこの男の目に触れるこの体を隠したいのに、ぎこちなく震える四肢に今は耐えるしかないのだろうか。「…あの時怪我を治療した時にそのまま病院へと運ぶべきでした。きっとあなたの脳みそを検査したら狐の形をしていかにも不気味で歪な笑顔を浮かべていることでしょう。」皮肉を込めて、少し饒舌に喋るのはこの男に有利な座を掴ませたくはないから誰かが言ったなにか身の覚えのあるその言葉を述べた後、睨んだ目に心の奥で罪歌に命令した。…体を少しだけでいい、少しだけ支配しろと。ざわりと封じ込めていた声が奥底から体の端へ染み込むように毒が廻るように。力の抜け切っていた腕と手先に普段の半分だが感覚が戻ってきて瞳を赤く染めた表情は必死な顔をしていたかもしれない。擽ったいそれを止めさせるため相手の手首を掴みそれを辞めさせると「熱が出たのも、貴方に助けを求めるのに近い行動を取ったのも私の責任です。それは謝ります…ですが少々やり過ぎかと、」きっとこんな言動も彼の観察としての1部にされるのは分かっているのに、人間らしさを求めているのか人外としての自分を見ているのか笑みを浮かべたままのその顔を見つめ言い放つ「…折原臨也、貴方を見ていると昔を思い出してしまいそうになります。」空中を睨むように余裕が無いように呼び捨てで呼んだ彼の、目線の下を向いてそう告げた。)
(大丈夫ですよ!毎回読みやすい内容で読んでいるのが楽しいです、深く深刻に考え過ぎないようにしてくださいね!そんな時もありますよ(笑)、ゆっくりゆったりお互いのペースで進めていきましょう。辛い時などがありましたら多少返信が遅れても待ちますのでご心配なさらず!)
>鯨木さん背後様
(/こんばんは。お優しいお言葉有難うございます。そしてまたも返信遅れていてすみません汗 リアルでも色々と立て込んでいるのもありますが中々ロルが進まない状況が続いているのでもうしばらくお待ちいただけないでしょうか?背後さまのロルはとても好みで鯨木さんと背後さまには申し分ないくらい元気と癒しを頂いております!週末までには返事を返せるようにしますのでまたお相手いただけると幸いです)
(/わざわざご報告の方ありがとうございます!全然大丈夫ですよ、リアルの方が優先ですのでお忙しいときは無理をなさらず、此方はゆっくり待っておりますのでご心配なく!私も何時も背後様と折原臨也君には心の疲れを拭ってもらっています、お身体にはお気をつけてまたお暇が出来た時にでもお返事下さいませ!)
>鯨木さん
やりすぎだなんて心外だなぁ…。俺はただ善意で介抱してあげてるだけだよ。
(罪歌を宿した瞳で腕を掴まれるとまだそんな力が残っていたのかと身の危険に背筋が冷えるも、同時に紅い瞳は彼女の魅力をぐっと引き立て思わず喉が鳴る。しかしそれはほんの僅かで殆ど歪んだ笑みの下に隠されて。ただ善意はないにしても介抱してあげているのは事実。それをまるで自分が楽しんでいるだけに捉えられるのも少々癪で。罪歌で更に抵抗してくるか彼女の様子を伺っていたが次に呟かれた言葉はまたしても意外なもの。無表情ながらもその瞳には過去を想う何かを感じ取れて、彼女の昔など知っても特などないのに興味を持つ自分が居てふと巫山戯た表情をやめて「へぇ…、その話もっと詳しく聞かせてよ。とりあえずこれに着替えておいて。俺は水と何か食べるもの持ってくるよ。……それとも着替えも手伝ったほうがいいかな?」と真面目な顔は一瞬で消し去りいつものからかいの笑顔を浮かべるとスウェットに目配せしてから掴まれていない手で彼女の頬に手を伸ばし。)
(/大変大変お待たせしました…。もう蹴られてもいいくらいの遅刻になりましたが余裕がありましたらまた構っていただけると幸いです!)
(微笑みの仮面に隠された顔からは今の彼の本心を探ることは出来なかった。ついつい出てしまった言葉に食いつく事などと予想してなかった為、聞かせてくれと掛けられた言葉に赤い瞳は大きく見開かれつつ伸ばされた手はそのまま自身の頬を触って。「…は?」空いた口から零れるようにポロリとでた声は自分の耳にすんなりと入ってきて、第三者の声のようだと勘違いするように感情が篭ってしまったのを誤魔化すように、近くにあったスウェットを掴むと、「…貴方は本当に、あの折原臨也なのですか?」≪あの≫訝しげに歪められた、有り得ない。と訴えかける表情に一先ずは着替えるべきかと相手の背をやんわり通すように部屋からの退室を促すと。ほぼ脱がされていた服を傍に畳み新しいそれに腕を通して。汗ばんだ服とは違いさらりと肌を統べる服に軽く息をつく。嫌に素直だ、嫌がらせの一つや二つされるのは覚悟の上だったが拍子抜けと言えばいいのか肩透かしをくらったような虚無感が拭えず、彼の出ていったドアを睨みつけた。)
(/お帰りなさいませ!いえいえ、リアルがお忙しい所お返事を頂いただけで満足ですよ!またお相手の方よろしくお願い致します。)
>鯨木さん
(別室で時短で作るお粥を火にかけながらりんごを摩り下ろす。時短と言ってもちゃんと昆布で出しを取り土鍋で作った物。なぜあの女の為にこんな手間を掛けているのか自分でも分からないが“楽しい”のは確か。先程見せた彼女の人間らしい一面、表情。思わず此方も驚いて小さく目を見開いてしまったが、中々良いものが見られた。良い収穫…、なだけのはずなのだが胸がざわつくのには気付かない振りをして。時間にして20分ほど、お盆に塩昆布を少量乗せた卵粥と別皿にすりおろした林檎、木のスプーンとすり林檎用の匙、それに水と市販の薬を乗せてそれを片手で持って寝室の扉を開ける。ノックはしなかった。「“あの”折原臨也が戻ってきたよ。」と先の相手の言葉に返す形でふざけるも、なぜか真面目に看病しようとしている自分に対しての照れ隠しでもあり。自分のスウェットを来た彼女。自分は細身の部類だがやはりそこは男と女。彼女には少し大きいようで余った袖がいわゆる萌え袖になっている。世間では可愛いと言うのだろうな…とあくまで客観的に考えるとお盆をベッド脇の小さめの棚の上に置き「食べられそう?」なんて小さく笑みを浮かべ顔を覗き込みながらそれっぽい事を聞いてみて。)
(/うう、有難うございます!またお話できて嬉しいです。そして臨也が性格柔くなってますが気まぐれな奴なのでアップダウンがあると思います笑
そして鯨木さんの身長って何cmくらいなんでしょうか…、臨也よりは小さいよなぁと思って書いたのですが…調べたのですが出てこなかったです汗
でもスタイル良いのは確かですよね笑)
>折原臨也様
(開かれた扉の音に眠気と微睡んだ意識をなんとか保ち此方を覗き込むその顔を見ると、熱が上がってきたのかぽわぽわと頭にじんわりと残る違和感と数分喋らず閉じた口からは又もや空気が漏れる掠れた声しか出なかった。カラカラの喉から絞り出した声で食欲の有無を聞かれるが「食欲は有りません。…でも頂きます。」湯気が浮かび上がるお粥とすりおろされた果物に薬。本当に形だけでも看病をしてくれている、それに優しげに向けられた微笑みに今までのあくどさはどこに行ったのかもしくはこれも手の内なのか。でも作られた食材にも料理にも罪はなくこれを食欲が無いからと蔑ろにするのは気が引けた。まったく食べれないという訳でもないので頂く事にしようと寝そべらせていた体を起こすも瞬時的に痛んだ頭を抑えるように手でおでこあたりを覆うと「……毒とか入ってないですよね。」ついつい出てしまった言葉に口を塞ぐ動作をする、美味しそうなお粥だ。美味しそうだからこそ彼という存在に照らし合わせると何か裏が有るのではと錯覚してしまう。でも彼の少しの良心で振る舞われた料理なら残すのも食べないのも失礼に至るから短く感謝の言葉を述べると、やはり男の彼の服は少し大きすぎた裾の余る手の所を余った部分を折り曲げるか無駄な皺を作ってしまうのではと模索するも仕方ないと手を加え。未だ湯気の上がるそれの皿へと手を伸ばした。)
(/お疲れ様です!そうですね…臨也くんの方が大きかったような…?、鯨木は細いですからね(笑)どうとでもなりますよ!!
優しい臨也くんもSな臨也くんもどちらでもどんとこいです!優しくされてドキドキな鯨木なのですがどうも素っ気ないタイドばかり取ってしまってて(汗)こんな可愛げの少ない子ですが宜しくお願い致します!)
>鯨木さん
食べてみれば分かるんじゃない? まあ今入れるくらいなら此処に連れてきた時に鈍器で頭を殴るかスタンガンで気絶させるくらいはしてるだろうね
(毒の混入を疑い怪訝そうな相手を面白そうに見ながら物騒な物言いで相変わらずの減らず口を叩くも何処かその口調や声色は今迄のような悪どさは抜けていて。疑念を抱きつつも卵粥に手を伸ばす彼女を目で追いそれを見守ろうかと思ったが熱のせいかその仕草が危なげに見えた。いつだったか双子の妹達が幼い頃同時に風邪を引いた時ほとんど家に居ない両親に代わってこうして看病して…、そんな朧気な記憶が脳裏を過り、ほぼ無意識に彼女の手が皿に届くよりも前に自分が手に取って、「そんな危なっかしくされて布団を汚されたら面倒だから食べさせて上げるよ。」と自分でもびっくりな発言をさらっと言い、木のスプーンで湯気の立つ黄色い粒を一口掬いフーと軽く息を吹きかける。と、ちらっと相手を見て掬った物を相手に差し出すかと思えばパクリと自分で食べて、「はい、これで毒は入ってないって分かったでしょ?」と悪戯に笑み、そのスプーンで今度は先程よりも少量掬って同じように息を吹きかけ冷めたところで彼女の小さな口元の前に持っていき「はい、あーん。」と優しさ半分からかい半分の笑みを浮かべ。)
(/ですよね!臨也くんの身長は175㎝らしいので確実に鯨木さんのほうが低いとは思うのですが…、デュラララのキャラはPFがあやふやな部分多いので物語から掴んでいくしかない笑
でも元の鯨木さんもここでの鯨木さんもラブなのは確か!
ではでは背後はこの辺りで失礼します。こちら蹴って頂いても大丈夫です!)
>折原臨也様
(差し出されたスプーン、彼が毒見をして安全という確信は得られたものの之は一体。自分は試されているのかからかわれているのか彼の発言から針が抜かれて直球で感じる優しさになんとも言えぬ真顔を向けると、こちらに向けられるスプーンを見て間接キスだのなんだのを相手が気にする素振りも見受けられない。新手の拷問だと思い込むしかない、そう諦めてスプーンを口を小さく開けて迎え入れると「…美味しいです。」適温に冷やされたそれは普通に美味しかった、熱のある体で食欲が無かったのだが食べやすく味付けしてある其れだけは大人しく胃に入っていく。本当になんなのだ、何時もの彼とは違うその一面に翻弄される不思議な気持ちは熱とは真逆に何か突っかかる。表現し難いあまりモヤモヤと心を覆い尽くすのは名もつけられない何とも微妙な、はっきりきっかり引き摺りたくないと思うのに次々と運ばれていくスプーンに比例してそれは積み重なって行った。「…私は貴方が何をしたいのか分からないのです。この感情をなんと言えばいいのか今の私には持ち合わせる言葉が有りません、…之が嘘にしろ何にしろ私を苦しめているのは確かですが、これも貴方の計算通りなのですか?」ある程度中身の減った皿と空を見つめながら、口を開いたのは正直な今の気持ち。分からない、分からないからこそこの答えが欲しいと口を開くも言葉の足らない今の自分にはもどかしさがしつこく残ってしまう。知っているなら教えて欲しいと懇願の表情を浮かべそっと彼へと向き直った。)
>鯨木さん
(相手の美味しいの一言に当然だろと言うふうに笑むその顔はどこか満足気、思えば家族以外の誰かに料理を振る舞ったのはこれが初めてなのではないか。妙な気持ちになりながら彼女の小さな口元にスプーンを運ぶのは宛ら小鳥の餌付けのようで面白い。そんなことを思ってるとふと戸惑い混じりの問いかけをされ、その内容に意識とは関係なくもやついて眉を潜ると一度お皿を下げて「まあ、鯨木さんにしたら“俺から”看病されるのは不快でしかないか。狩沢さんとか新羅あたり看て貰ったらまた違ったかな?でもそんなに俺のすることに理由付けしたいなら、忙しい間をぬって献身的に看病してあげてるんだがら、さっきの昔話を聞く権利くらいはあるよね。」と素直じゃない言葉を。はっきり言って此の行動に計算も意味もない。何がしたいかなんてこっちが教えて欲しいくらいだ。そして自分が意味もなく善意を振りまいても裏があると思われる。それは自分のしてきたことを思えば致し方ないこと。相手の望む答えではないだろうが、自分には捻くれた答えしか持ち合わせておらず。)
>折原臨也様
(やはり彼は彼という存在だった。こんな混じれた言い回しをするのは何時もの事なのに先程見せた優しさだけは偽物ではない事がなぜか心を締め付ける、それに看病という理由をこじつけて。自身の過去を請求するのはさすがといったところか、下げられた皿を合図に口を開くも誰にも話したことの無い過去のうっすらとした記憶を脳の奥底から古い本棚のように誇りを被っていたそれらを呼び起こした。「…私も昔は人間の子供同様に育てられていました。」重々しく語る過去に、脳裏に過ぎるのは子供だった自分。今よりも表情には喜怒哀楽が現れていたはずのその記憶に語る口は段々と重く感じ、ここで出会った澱切陣内という人物がこの頃どんなに恐ろしいものだったかも全て話して。「私はもはや、澱切陣内社長の道具として扱われました。ビジネスに使えるものは全て使うのが澱切陣内社長のポリシーだったともいえるでしょう。…私は罪歌を持たされ、元々あったこの血もあの方の好きなように、。」語る過去は彼が描いているものとはかけ離れているかもしれない、血や泥みたいに拭えない汚職は語っていた口をぴたりと止めさせ。「…私は怪物では無かったのです。私自身彼の商品だったのかもしれませんね。」と口を無理矢理に引き上げるも歪んだ笑顔に目を細めた。)
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