ゆんた 2018-12-29 18:01:47 |
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はい 、私も今もう一度見てきました !!
やっぱり曖昧な書き方ですね…
手前くらいなら大丈夫かなぁ ??
取り敢えず 、流れで 、完全な裏はなしで…という所でしょうかね(;-ω-)
ありがとうございます!
それで、早速始めたいのですが、
クラスとかどうしますか?
学年も、同じにした方が宜しいでしょうか?
(あと、追記入で、弓道部所属です。)
いえいえ!こちらこそ気付くの遅くなってしまいました^^;
クラスと学年は同じでいこうかなーと思います !!
No.18 さん 、大丈夫ですよ~どうぞ気にせず !!
僕には想いを寄せる人がいる。
それは、同じクラスの七瀬波瑠くんだ。
彼はとてもかわいいんだ。
例えば、学力は僕と方を並べるくらい良いくせに、運動に関しては全くできなくて、息切れを起こして、紅く染まる頬とか。
友達も、多い方でないが、とても大切にしていて、会話中の笑顔がとても素敵だとか。
ああ、僕もあの中に入ることができたら。と、いつも考えている。
最も、それは無理な願いだとわかっているのだが。
どれだけ僕が彼に想いを寄せようと、彼が気づくことはきっとない。
なぜなら、僕は、彼の前だと不器用に、虐めてしまうからだ。だからきっと彼は、僕のことを嫌いになっていることだろう。彼は優しいから、口に出さないだけで。
__ああ、でも、君を想うだけなら...。
複雑な想いのまま、僕は今日も君を見つめる。
僕の席は一番後ろの廊下側で、今は授業中だ。
席替え当初は、版書が取りにくいし、教師の話もよく聞こえないから嫌に思っていたが、今思えば、この席はクラス全体を見渡せる特等席だ。
時々、窓から吹く風に寝癖がふわふわ揺れていて、思わず漏らす息と共に、顔も緩んでしまう。
「(今日もかわいい...)」
“見て 、松也くん…かっこいい”
小さな声で前の席の女子2人が呟いている 。
彼はクラスの人気者であり 、僕が想いを寄せる人だ 。
しかしきっとこの想いは届かないだろう 。なぜなら 、勉強やスポーツだけでなく 、音楽も出来る完璧な人間で 、僕とは大違いというのもあるが 、彼は僕の前になると態度が変わることが大きな理由だ 。
僕のことが嫌いなんだろうな 、ということは分かっている 。しかし僕は蔑む目線 、罵る言葉に日々辛さを覚えながらも 、心の中では罵られることが好きでもあった 。
クラス替え初日に教室の後ろの席で 、綺麗な瞳で前を見ている視線に虜になってしまったのだから仕方が無いじゃないか 。想うだけ 、それだけだ 。なんて自分に反抗すれば 、ちらりと相手の席の方を見てみると 、目が合ってしまった 。
ばっと目をノートの方に移せば 、顔がみるみるうちに赤くなっていく 。
だめだ 、やっぱり好きなんだ…
授業そっちのけで、彼を見つめていると、ほんの一瞬の出来事だったが、彼と目が合った。
それだけでも幸せなのに、良く見ると耳まで真っ赤で、そんなところも愛おしさが募った。
今日は何があっても一日頑張れる気さえしてくる。
重症なのはわかっている。だけど、しょうがないんだ。彼が魅力的なのが悪徳だ。
僕は、君以外には引かれないのだから。
__僕は、どうやら容姿に恵まれているようで、周りの女性達から好意を寄せられることも少なくない。これは、先生や、男子生徒に限らず、だ。
何度か、こんな報われない行為はやめよう、と、お試しで、付き合ったこともあった。
でも、やっぱりだめだった。どんなに綺麗な女性と付き合っても、「これが七瀬くんだったら。」と、考えてしまって、もっと苦しく、愛おしくなるだけだった。
だから、やめた。
以前、図書室で借りた本には、こんなことは書いていなかった。
__恋とはこんなに苦しいものなのか... 。
・
・
・
__キーンコーンカーンコーン、キーンコーンカーンコーン
...は...ッッ!
気づいたら、授業が終わっていた。
くあ...。と、できるだけ控えめに欠伸をして、時間を確認すると、もう昼御飯の時間だった。
「(授業中に寝るなんて、初めてだ...。)」
「七瀬くんのことを考えていたら寝ている」なんて、自分はやはり彼のことが好きなのだな。と、いうことを和やかな気持ちで再確認しながら、鞄を漁っていると、あることに気付く。
「(弁当忘れた... 。)」
どうしようか...。
チャイムが鳴った 。ぐぅ 、と鳴るお腹の中 、昼休みのざわざわとした教室を抜けて 、いち早く購買で大好きなメロンパンを二つ買ってるんるんと教室へ戻った 。
席に座ってメロンパンを食べようと袋を開けると 、目の端で鞄をごそごそする相手を見つけて 。いつもは直ぐに食べているのに…もしかして忘れたのかな 、なんて余計な心配をして 。
迷惑じゃないかな 、もっと嫌われたりしないかな…なんて考えている場合でもなく 、メロンパン1つを持って相手の机まで行き 。
「これ 、食べる…??」
云々と試行錯誤をしていると、七瀬くんがおずおずと、メロンパンをくれた。
「へぇ...、
自分で買ってきたものを献上するなんて、
まるで忠実な犬のようだねぇ。さしずめ、僕はご主人様か。それじゃあ、ありがたくいただくよ。」
一瞬吃驚して目を大きくしてしまったが、直ぐに微笑みを浮かべて反し、受けとる。
あぁ、僕はまた何てことを...!
更に嫌われてしまうじゃないか...!
思ってもいないことを口走る自分を深く恨む。
心なしか頬が紅いのはきっと、僕の都合のいい勘違いだ。
「その御褒美と言ってはなんだが、
一緒に食べないかい?」
そっと七瀬くんの手を握った。
...最後の方だけは、僕の本心だった。
「君は忠実な犬のようだ」
その言葉に胸がどきりとした 。
一度驚くような表情をするもすぐ微笑んで言葉を返す相手に 、僕は飲まれてしまっているのだ 。
然しそれも本心なので何も言い返すことも出来ず 、ただ頬を赤く染めていて 。
相手にそっと手を握られればびくりとし 、「わかった」とだけ返事しては小走りでパンを取りに行き 。
だめだ 、上手く話せない 。好きだからこそ 、なのだろうか 。
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