山姥切長義 2018-12-12 23:24:34 |
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(彼と共に脱衣所を後にして掲示板のある場所に向かう途中、隣を歩く彼がなにやら呟いていて。恐らくは先程の三日月の事だろうと思い。それにしてもあの刀は気配を感じさせないなと改めてすごいなと考えているうちに掲示板のある場所にたどり着き。どうやら自身は非番だったようで、それなら離れに移動する準備でもしようと思い)
俺も非番のようだな。今日は離れに住む為の準備をしようと思っているんだが、具合の方はどうだ?体調がよくないなら明日にしても構わない。
(掲示板の前で本日の予定表を確認し彼と同じく自身も非番の様で、主の特別な計らいだろうかと思えば心中で感謝して。二人とも非番ならば昨日主が言った様に離れで住む為の準備をしようと全く同じ事を考えるが、最も彼の体調が優れない場合は部屋で休んでもらう為に其方を向けば何も無理してまで引っ越しの準備をせずとも時間は幾らでもあるので彼の事を気遣う様に優しい声音で言葉を掛けて)
休憩を挟みながらなら別に構わないよ。
(どうやら彼も非版のようで、それなら引越しの準備をしようと誘おうとしたところで彼も同じ考えだったようで。しかし、昨夜の事もあるために、自身の身体を気遣うような事を言われると休憩さえくれるのならと上記述べて)
ああ、勿論だ。色々とやる事が───。
(引っ越しの準備となると離れの掃除や自身達の荷物運び等色々と時間が掛かる為に、昨夜の事を考えると余り彼の身体に負担を掛けさせる訳にはいかず。流石にあの離れの掃除ともなれば休憩が無しでは疲労するので、その返事に頷くと自身の言葉を遮るかの様にグゥと腹の虫が鳴り。彼の世話に集中していたため起きてからまだ何も食べていないという事に気付き"!……その前にまずは何か食べるとしよう"と少し恥ずかしそうに言って)
ははっ、そうだな。そうしようか。
(引越しの準備となると、まずは部屋のものを片付けてから離れの掃除をするべきかそれとも先に掃除をするか悩んでいると不意に2人だけの静かな空気の中に腹のなる音が響けば思わず笑って。そう言えば起きてからなにも食べていない事を思い出すとまずは腹ごしらえしなければと厨に向かい)
(その場を後にして彼と共に厨に行けば厨当番の姿は何処にもなく、自身達が起きた時間が遅かった所為で先に昼餉を済ませたのだろう。冷蔵庫の中身を確認し色々と食材はあるが燭台切達の様に料理が得意な方では無い為、何を作るかと困った様子で顎に手添え悩み。先程まで悩んでいたが突然炊飯器を開けて見て見ると奇跡的にまだご飯が残っており、大した物が作れずとも料理が出来ない自身でも簡単に作れる握り飯にしようと思えば"長義、握り飯でもいいか?俺に作れるのはこれくらいしかない…"と彼の方を見て聞くも声が小さくなって)
国広が作ってくれるものなら何でも構わないかな。
(厨に辿り着くもそこは無人で、彼が冷蔵庫を開けたのを見ては同じく覗き込むも料理などあまりしない為になにを作れば良いのかさえかわからずにいて。以前彼が風邪をひいた時も教えてもらいながら作ったものだし、こういうことがあるときに何か作れたら良かったなと思い。徐に炊飯器を開けた彼が握り飯でも構わないかと何処か気弱な様子で聞かれるものの、彼の手料理など食べないわけがないと微笑み。しかし、彼が作っている間なにもしないのもどうかと思えば“俺も手伝おうか”と問うてみて)
わかった、それなら握り飯にする。
(厨当番を務める燭台切達の様に大した物は作れないので、握り飯は嫌じゃないだろうかと料理の事に関しては然程自信が無い故にホッと内心安堵しつつ返事を返して。再び冷蔵庫を開けて握り飯の具にする鮭と梅干しを取り出し、他の保存場所からも鰹節の袋や塩昆布、味付け海苔など定番の具材を作業台に置いて簡単におかかや鮭を焼いて作り。作っている所を見ているのも退屈だろうと思い彼の問いに"そうだな、簡単だから一緒に作ろう"と小さく笑うとそう言って。まずはボウルを用意しご飯をよそってその中に入れ、少量の塩をまぶすと軽くしゃもじで混ぜ水で両手を綺麗に洗って。手際よく準備が整えば手の中に収まる程の量で熱々のご飯を素手で握ると、"あつ…"と小声で言うも離しそうになるが適当に具を入れて三角の形に握りながら隣の彼に作り方を教えて)
(何度か握り飯は作った事があるのか、手際よく具材の用意をしていく彼の様子を見て、気弱になる必要なんか無いじゃないかと内心で思い。一通り準備が終われば、彼の隣に立ち丁寧に教えてもらいながらそれを真剣に聞いて手を洗いご飯を握るも、熱さと不慣れな為に少し不格好なおにぎりになってしまい“…お前みたいに綺麗に作れないな”と苦笑して)
最初は俺も綺麗に作れたわけじゃない。だがあまり形を気にする事もないんじゃないか、その握り飯に心がこもっているならきっと美味いはずだ。
(1つの握り飯が完成するとそれを皿に乗せて何個か作る為に段々と熱さにも慣れ、慣れた手つきで作りながら彼の声が聞こえ視線を向けるとそのおにぎりを見て。自身が上手く作れる様になったのはまだこの本丸ができたばかりの頃、慣れない人の身で何度か握り飯を作った事があるからで。おにぎりに海苔を巻いて皿に置き、彼を見ると確かに見映えを大事にする必要はあるかもしれないが料理は人の心がこもったものの方が美味いと感じるので上記の言葉を述べ)
まるで祖のような事を言うね。
(彼の綺麗な形のおにぎりと並べると何とも言えない気持ちになるが、彼のひとことでそれもそうかと思い。此方もいくつか慣れない手つきながらも一生懸命作れば皿に乗せると“国広の弁当作るようになるまでにはもう少し上手くなりたいな”といつかは彼に愛妻弁当というものを作ってみたいようでそう言っては微笑み)
…それは、燭台切からの受け売りだからな。
(彼と話をしながら皿の上には幾つかおにぎりを作り終わると普段から料理に関して燭台切の様な台詞を吐く性格では無い為、その事を指摘されて少し気恥ずかしく視線を外して。おにぎりが完成したものの付け合わせがあった方がいいなと思っていると弁当という言葉が聞こえ、遠征の任務がある時は厨当番に作って貰っていたので"長義の弁当か。俺も食べてみたいし、それまで楽しみにしている"と本音を口にして自身も柔らかく微笑み、冷蔵庫から卵を2つ取り出し)
(自身の弁当を食べてみたいと告げる彼の言葉に嬉しそうに微笑むと、それまでに料理を教えてもらって練習もしないといけないなと思い。おにぎりだけで昼餉は完成かと思っていたが、不意に冷蔵庫から卵を取り出したのをみては“…何か作るの?”と首を傾げ)
卵焼きを作ってみる。
(此方が卵を取り出した事で不思議そうに聞かれるとまだ挑戦した事のない卵焼きを作ろうとしていて、厨当番の横で作り方を見ただけで無謀だと思うがそれでも彼の為に作りたいのかそう答えて。手順を思い出しながら卵を割り軽く菜箸で溶きつつ、調味料を入れ卵焼き用のフライパンを用意し。悪戦苦闘しつつ卵焼きを作っていくものの、完成したのは少し焦げて形が崩れたもので"…長義に食べてもらおうと思って作ったんだが失敗してしまった"と落ち込んで)
心がこもっているなら、美味しいんじゃなかったかな?
(どうやら卵焼きも作ってくれるようで、こればかりは手伝うような事はなくただ彼の隣で物珍しそうに眺めていて。完成したのは少し焦げた歪な卵焼きだが、彼が自身に食べて欲しくて作った事が嬉しくて彼が先程言った言葉を言えば頭を撫でてやり)
!…ああ、ちゃんと愛情を込めて作った。見た目はあれだが甘い卵焼きだから美味いと思う。
(自身が言った言葉をそのまま返されると頭を撫でられ彼の為に作っているので、見映えはあまり良くないがその代わりに愛情という名の心がこもっており。その事を堂々と恥ずかしげもなく自信満々に言って)
愛情を込めて作ってくれたのなら、味に間違いはないね。
(しっかりと彼の愛情がこもった卵焼きだと自信満々な様子で言われると嬉しさや照れが混じり僅かに頬を染め上記述べ。彼の作ってくれた卵焼きをいくつかに切り分けて皿に盛り付けると早速食べようとそれを手に取り広間に行こうとして)
ちょっと待て、長義。
(此方も盆におにぎりの皿を載せて2つのコップを食器棚から手に取り、もう冷えた茶を注いでそれも置くと先に行こうとする彼を呼び止め。彼の手に持っている皿を取るとそれを盆に載せて"広間に行こう"と言って両手で持ちながら厨を出ていき)
(自身も腹が減っていた為に厨を出ようとしたところで彼から呼び止められるとどうかしたのだろうかと立ち止まり振り向けば手に持っていた皿を取られ彼の持つ盆に載せると広間に行こうと言われ頷き。こういったことをさりげなくしてくれる優しいところも好きだなと思い。広間につけば数振りの仲間達が談笑したりしていて、軽く挨拶すると彼の座る場所に座布団を置いてやり盆を置く時にお茶を溢さないようにと先にコップを二つ取るとそれを置いて)
俺が作った卵焼き、食べてみてくれ。
(自身も仲間達に挨拶し席に座る前に彼が座布団を敷くのを見て礼を述べ、テーブルに盆を置き腰を下ろし沢山作ったおにぎりの皿と卵焼きの皿を真ん中に置いて。箸も二人の前に置き、手を合わせて食前の挨拶するも先に卵焼きを彼に食べてもらいたい様で視線向け勧めて)
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