小説家 2018-11-29 01:25:00 |
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>24324 です。
トピ立て有難う御座います。
先客様がいらした中、ご指名下さり大変光栄です。( orz )
早速で申し訳ないですが、確認しておきたい点として、
″物語″として紡ぐのか、はたまた恋愛関係等の発展を含むのかについて。此方としては、繊細な物語として紡ぐのも、プラスαとして其処に恋愛関係含むのも、どちらでも構いません。主様の意向をお聞かせ願えれば幸いです。
また、提供©️のプロフィールの提示が必要であれば、即作成したいと思います。その際の希望、萎え、などありましたら、お申し付け下さい。
こちらこそ、参加のご希望をいただきありがとうございます!是非これからよろしくお願いします。
そこは非常に悩ましい点でもあるのですが、現時点では物語として2人の様々な日常を描いていく方向で考えています。師弟関係を越えての恋愛関係も良いと思うのですが、何せ歳が離れすぎていてなかなかそういう方向に持って行き難いのではないかと思いまして…とはいえ2人で暮らしていて仲が相当深いのは間違いないので、物語の進行次第で変わっていく可能性もあると思います。なので初めは物語ベースで、その進行次第で随時決めていければと思います。曖昧な答えになってしまいましたが、答えになっているでしょうか。
プロフィールのご提示、お願いします!
こちらとしては、兎に角小説家とその作品が好きなわんこ系だと良いかなと思います。小説家の小言も軽くいなしてくれるような!先ほどのロルテからもそれは伝わってきたので、あまり気にせず自由に作っていただいて大丈夫です。
小説家のプロフィールにも何か希望などあれば教えてください。
此方こそ、末永く宜しくお願いします!
ご回答ありがとうございます。そうですね…当方の印象としましても、お世話役が持つ小説家に対する大好き、と小説家がお世話に対して大切だと思っている感情は家族愛や恋愛にも似た、それを通り越した、人間愛そのもの、といった形のように感じます。お互いがお互い無くしては成立せず、当たり前のように存在しているような…。語彙力が無く、なんと申したらいいか分かりませんが解釈違いでしたら、すみません。(orz)物語の進行具合によって、関係性をその都度変化させるのも醍醐味だと当方も思いますので、随時決めていく、といった意向で大丈夫です。ありがとうございます。
分かりました!では、簡単ながらプロフィールを下記に提示しておきます。変更して欲しい点などありましたら、お申し付け下さい。小説家に関しては、現時点で充分に魅力的なので、主様のありのままで結構です。備考に関しては勝手ながら世話役となったきっかけを当方なりに考えてみましたので、もし変更点ない場合はご参考までに…。
棗 総一郎 / ナツメ ソウイチロウ / 26歳
容姿:174cm.63kg とやや細身ながらも付くべき筋肉はある程度付いている。自分自身に関しては特段頓着も無い為、切りにいく回数が少なくて済む、という理由だけで短く切り揃えられてた髪も、近年は切りに行く事さえ面倒で、肩まで伸びきった髪は1つに括られており、前髪は横に流すことで見た目の清潔感を保っている所。目は二重の線こそくっきり刻まれているが垂れ目が故、縦幅はそう大きくは見えない形。家であると同時に、小説家の仕事場でもあるという認識の元、寝る時以外は家にいようと外にいようと服装はカジュアルながらもジャケットスーツややゆとりのあるスラックスなど、緩くなりすぎないようには心がけている。
内面:世話役という事もあり家事は人並み以上はそつなく熟せる。根底は真面目な性格の為、フラットな物言いが多いながらも常に小説家大優先に物事を考えている。長年一緒に居る慣れで、小説家の小言は鳥の囀りのように、先生らしいなぁと受け流す迄に。良くも悪くも正直な為、好きなものは好きだと真っ直ぐに伝える傾向があり、それは見えない尻尾まで見えそうな位。ポジティブでもあり、頑固な面もある為、小説家の申し出だろうが、それにより不利益が考えられる場合はその都度がんとして譲らない場面もしばしば。
備考:初めて先生の小説を手にしたのが16の頃。それまで読書とは無縁だった人生、暇つぶしに棚にあった本を手にし、気付くと、まるで自分が小説の中にいるような錯覚。それからお小遣いを貯めては、購入しての繰り返し。どうにかして先生にお力添えをしたいと、恩返しの意味も込めて18になり家を出る。突発的な行動だった為、出版社に行くという選択もなく、色々なつてを頼りに彼の家へと辿り着く。そこから数年は押し問答の繰り返し。20の時、やっとの思いで世話役についてはや6年が経ち、それなりに板について来たところで。
おっしゃる通りです!私の意図を全て汲んでくださっていて感動しました、正にそのような関係性を想定しています。その絆をベースに話の展開次第で色々と変えていきましょう!
すぐにプロフィールを提示いただきありがとうございます!小説家に対しての愛が溢れつつも言いなりにはならず自分の芯がある、とても素敵なお世話役君です。
こちらも小説家のプロフィールを貼りますので、参考までに!付け足しなども承りますのでご確認下さいませ。
東雲 藤吉 / しののめ とうきち / 61歳
容姿 / 整えられた白髪混じりの髪に、仕事柄殆ど毎日室内で過ごしているため肌は白く痩せ型。歳の所為で皺が目立つようになっては来たが、整っていると形容するのが相応しいやや憂いを帯びた精悍な顔立ちに、所作や仕草の一つ一つから気品が感じられる風雅な佇まい。小説だけではなく本人も人気が高いとか。常に皺一つない和装で、物を書く時も背筋がすっと伸びているため老け込んだ印象は与えない。執筆の時は眼鏡を掛けている。普段から笑う事は其れ程多くはなく、機嫌の良し悪しは表情で分かる。人の話を聞く時など流し目で相手を見る癖があり、鋭さを孕んだ瞳も相まって余計に威圧感を与えてしまう事も。喫煙者で小説が行き詰まると自然と本数も増えるため、しょっちゅう部屋を煙たくする。お香が好きで夜は寝室で焚くのが習慣の為、白檀の良い香りを纏っている。
性格/ 家の外では物静かで穏やかな印象を与えるがそれはあくまで外でだけ。本当は人嫌い、気難しい、プライドが高い、と三拍子揃った厄介者。外に出るのは気を遣う為なるべく避けたがる。かなり拘りが強く、煙草や酒なども気に入っている物以外には中々手を出さない。お茶は熱いものを好み、普段から相手の淹れる茶は微温いと文句を付けている。湯呑みも気に入って使っている物以外で出されると一切口を付けないなど、かなりの頑固者。言葉遣いはやや古めかしく、一人称は私、二人称はお前さん、名前の呼び捨てなど。綺麗好きでもあり、掃除に関しても煩く言うが部屋の換気は嫌い。一度集中するとそれ以外の事には手が付かなくなり食事や睡眠を二の次にする事が多々ある。年齢を顧みず無理をする事が多く、何かと相手の手を焼かせる。取材の類は大嫌いで、断りの対応も全て相手任せ。文句や皮肉は多いものの、相手を信頼しているからこそ唯一側に置き、実の息子のように大切に思っている。
備考/ 共に暮らすようになって6年。二人が暮らす家は、郊外にある邸宅。全部屋が和室で、縁側があり庭に面した部屋が執筆用の部屋。寝室と執筆用の部屋を分けたり、相手にも広い部屋を使わせたりしているが、使っていない部屋もあるほど。都心からはやや離れている為、出版社などに出向く時は車を呼ぶ事が多い。
シチュエーションについて、何かこういうシーンをやってみたい!というようなのがあれば色々お聞きしたいです。
初回に関してはロルテから繋ぐことも考えたのですが、仕方なしにやってきた小説の受賞に関する記者会見を終え、小説家が控え室に戻ってくるシーンなんていかがでしょうか?取材嫌いのため相当ストレスを溜めて戻ってくるので、それをなだめつつ一緒に家に戻ると言うような!話も広げやすいかなと思いまして。
主様の意向と一致したようで、安心致しました。
プロフィールも拝読させて頂きました、とても魅力的でついつい読み耽ってしまいました。シチュエーションについても、記者会見終了後の場面で良いと思います!ロルの提示をしようと思いましたが、主様の紡ぎやすい場面もあるでしょうから、先鋒お願いしてもよろしいでしょうか…?
ありがとうございます、偏屈な小説家ですがどうぞ宜しくお願い致します。
では記者会見が終わって棗君の待つ控え室に戻って来たシーンからロルを回しておきますね!不備等あればお知らせ下さい。
──…嗚呼、疲れた。何が楽しくてにこやかに写真に撮られてやらなきゃいけないんだ。
全く、こんな事の為に集まった人の気が知れないよ。…お前さんも随分と待ったろう。
(会見を終え、出版社の人間に押し付けられるようにして渡された花を抱え相手の待つ控え室に戻って来るなり盛大な溜息と共に外で封印していた不平不満を待っていた相手にぶつけつつその花束を控え室の机に置き。記者会見ということもあり普段の和服ではなく皺一つない紋付を着て、髪も綺麗に整えられその品のある雰囲気は圧倒されるものがある、にも関わらず彼はこの会が心底苦痛だったらしく椅子に腰を下ろすと疲れきった様子で羽織紐を解き。)
此方こそ、末永くよろしくお願いします!
長々と当方の質問にも答えてくださり感謝致します、また要望不備ありましたらその都度お申し付け下さい。(蹴推奨)
お疲れ様でした。先生、知ってました?実は僕も端の方で見ていたんですよ。何時もと違う先生の姿がとても微笑ましく、時間の経過もほんの一瞬のように感じた程には素晴らしいものでした。
(扉が開く音を聞き付け、真っ先に歩を進めて出迎える。相手には内緒で、端の方で会見を見ていたようで何時もとは違う朗らかな外面が大変微笑ましく、悪気も無く上記を。席に着く前にと、「改めて。受賞、おめでとう御座います。」と微笑みかけた。相手の受賞は、当然乍これが初めてではないがその度に世間に認められく実力は自分の事のように嬉しく、誇らしい。机の上に置かれた花束を手に取り、玄関先にでも飾ろうと意気揚々に、仄かに香る花の匂いを感じつ「綺麗な胡蝶蘭だ。…先生は博識ですから、僕が言わずとも既にご存知かと思いますが、白い胡蝶蘭は、純粋な愛。幸せを運ぶ、という意味も込められています。この先の人生も、先生の周りは幸せで満ち溢れるように僕も尽力しますので、これからも先生は健康な身体で、筆を執り続けて下さいね。」と今迄の思い出を脳裏に馳せ乍、一言を。「そうだ、今日は鯛飯でも作ります?」なんて口角を絆きつ、何時もの調子で、尋ねてみては。)
お前さんも混ざってたのかい、呆れた子だ。…相変わらず物好きだね、花は兎も角として、お前さんは私が死ぬまで側に居て幸せにしようって云うんだから。
(てっきり控え室で待っているものかと思えば相手も会場に居たという。慣れないながらにインタビューに答え、写真撮影では表情が硬いと散々文句をつけられたのも全て見ていたという訳で、呆れたように溜息を吐き。白い胡蝶蘭は確かに咲き誇っている間、贈られた相手に幸せを運んできてくれるのかもしれない。しかし幸せを運ぶという意味では、自分の意思で主人に時間を捧げ一生を共にしようとしている相手の方が其れに近い気がしてそう言いつつ、相手の持つ花を一瞥して少し笑って。食事を豪華に、という相手の提案には「たいして目出度くも無い、いつもより少しばかり多くの人が私の話を手に取っただけの事だ。いつもの食事で十分だよ。」と連れない返事を返しつつも、近くの老舗の甘味処で好物の甘味を買って帰ろうと。慣れない会見で疲労が溜まった様子で、詰めていた着物の襟元をやや寛げ煙草の箱に手を伸ばし一本咥えるとマッチで火を付け、煙を吐き出して。)
当たり前でしょう、先生の晴れ舞台を僕が見届けないで、誰が見届けるんですか。なんて、新聞社が偏屈に書き替えた記事を出そう物なら、すぐにでも抗議が出来るように、牽制の意味も込めたつもりです。
物好きと言うと、ちょうど6年程前でしょうか。ある小説家の元に、1人の青年が訪ね世話役を志願したそうで。小説家は何度も断りを入れたが、青年は執拗に何年も戸を叩き続けた、…根負けしたのか、はたまた一時の迷いだったのか。側から見たら、ミステリー小説の様な、不思議な青年を、世話役として受け入れた小説家も居るみたいですよ。
(物好き、と言えばと人差し指を頬に充て乍、とある小話とまではいかない小言を1つ述べる。6年前も、まだ肌寒さが残る季節だった。それから春夏秋冬と季節をいくつ超えただろうか、客観的に見たら不気味とも言える状況を先生はどのように感じ、受け入れてくれたのだろうかと内心、苦笑いさえ溢れそうになる。そう大事にする必要が無いという相手なりの思慮に、「そう言うと思いました。先生は、慎ましく謙虚な性格だと、前向きに受け取っておきます。」と。相手の性格は、多角的に見ると魅力的な面ばかりだと、半ば盲目気味になる所は直すべき所、だと分かっておきながらもまた新たな一面を知れたようで、頬を緩めながら笑う。目前、慣れた手付きで煙草に火を付ける姿、「…遠回しに、身体を案じたつもりだったんですよ。煙草は、程々にしておいて下さいね。」と指先でライターを弄びつつ、そう伝えて。)
成る程、抜け目が無いね。脚色した記事を出すような所があれば、今後一切其処からの依頼は断るよ。私がそういう厄介な人間だという事は分かっている筈だし、お前さんも目を光らせていたなら恐らく大丈夫だ。
(相手の話す理由に納得しつ、煙を宙に吐き出し。新聞社や出版社にはその性格は大方把握されており、それに加えて隣で目を光らせている相手が居れば脚色した記事など出せる所はないだろうと。煙草は程々にという聞き慣れた言葉を聞き流し煙草に口を付けつつ、相手の語る話には面白そうに目を細めて。揶揄うように相手を犬に例えてそう言うと、側に立っている相手の髪をくしゃりと撫でて愉しげな笑みを浮かべて。)
…何処かで聞いた事のある話だ。毎日戸を叩かれ、話の感想を語られて、あんまり騒がしいから根負けしたんだろうよ。吠える犬は、門前に放置しておくよりも側に置いて可愛がって居れば大人しくなる。
まぁ、僕が先生の世話人であると周囲に認識されていればの話ですけどね。先生に何かしらの不利益が生じる事があれば、僕が真っ先に駆けつけて解決してやりますよ!
(今度は表情に苦い笑みを浮かべ乍も、世話人は世話人と身の程は弁えているようで、相手の不利益に即座に対応出来るならそれで良いと元気良く、歯を見せ笑って。細く、長い綺麗な指が自分の髪に触れると、驚きを隠さず両眼丸く。相俟り乍、「…きっと、その青年も予想だにしていなかったでしょう。人嫌いで、気難しく、おまけにプライドも高い小説家が、こんなにも長く側に置いて、可愛がってくださるなんて。」と先程との笑いとはまた違っい、頬は朱を差して。目を伏せ、「時に、その犬が粗相をしてしまった時は、飼い主として元在るべき道に正して下さいね、″小説家″さん。」なんて予防線を匂わせ乍も、きっとこの人の近くに居る事が、僕にとって在るべき道なんだ、とそう実感させ。)さて、あらかた挨拶も済みましたし、そろそろ出ましょうか。あ、そうだ、帰りに先生のお気に入りの甘味処で手土産でも買いに行きませんか?どうしようかなぁ、この間は豆大福を食べたから…よし、今日はみたらし団子にしよう。(何時も決まって、こうした外せない所用の帰りは行きつけの甘味処に立ち寄る。ちゃっかりとご馳走になる気で、頭の中でショーケースを思い出し乍、荷物を纏めて。)
そりゃあ心強い──おや、今の所は犬じゃないと突っぱねて来るかと思ったけど、認めたね。お前さんが此処に居たいって言うなら今更追い出したりはしないよ。…その小説家とやらも、随分な言われようだ。手綱はしっかりと握っておいてやろう。
(犬と揶揄したことについて抗議してくるかと思いきや、其の冗談に乗って返事を返してきたことには愉快そうに相手を見て。煙を吐き出すと灰皿に煙草の先端を押し付け、暗に世話人として同居することを許している事が窺える返事を相手へ。)そうだ、また挨拶回りに来られたんじゃいつ帰れるかも分からない。早い所引き上げよう。はいはい、好きにしな、私は今日は餡蜜と決めてるんだ。(相手に促され、あまり長居をしてはまたお礼の挨拶をしに来る人間が増えると思い返して立ち上がり。持ってきていた荷物と貰った胡蝶蘭とを全て相手に押し付け、明らかに荷物の配分が0:10で偏っているのだが早々に楽屋を出て。元々今日は餡蜜を買って帰ると決めていたようでそう言って、時折すれ違う人に軽く会釈をしつつ車へと向かい。)
35も離れた年齢では、さながら飼い犬のように見えるのも無理はありませんよ。犬でも猫でも、先生のお側が務まりさえすれば本望。例え手綱を離したとしても、きっとその犬は手綱を自ら咥えて帰って来ると思いますよ。自己管理はばっちりなので。
(相手の世話役を務め6年経つが、今でも時折夢ではないのかと思う程、毎日が幸福で満たされている。周りからの認識は、自分にとってさほど重要では無いと言わんばかりで。自己管理と言いながらも、自分の事になると無頓着が顕著に表れるのは自覚済。相手の側から離れる事は無いという意味を持ってない言葉だが、1人でに内心、自分の容姿も自己管理に入るとなると髪もいい加減切るべきかと思案し。)原稿も今日はお休みされてはどうですか?食後の甘味も揃う事ですし、2人だけの祝賀会としましょう。(既に手に持つ荷物と、渡される荷物全てを受け取る頃には両腕いっぱいで、何とか指先が僅か使える程度。世話役は力仕事も兼ねている、慣れたもので器用に扉の開閉をし隣を歩きながら「なんて、祝賀会と言いながら先生にご馳走して貰っては本末転倒ですね。いつものお礼です、今日は僕が出します。」と笑いかけて。)
そりゃあ良い飼い犬だ。…嗚呼、其れも悪くない。私は車で待ってるから、買ってきておくれよ。お金は良いから。
(何度でも自分の所に戻ってくる、という相手にそう言って少し笑い、家に戻ってからの祝賀会には賛成し。あらかじめ呼んでいた車の後部座席に乗り込むと、背を凭れさせつつ店での買い物を相手に頼み。基本的に外に出る事は好まず普段から買い物とあっても相手に任せている事がほとんどで。懐から財布がわりにしている袱紗を取り出してそれを事前に渡しておき。相手が荷物をトランクにしまい終え、助手席に座ると車は動き出してその会場を後にして。ようやく気を張らずに済むと小さく息を吐いて目を伏せると、微睡むのにそう時間はかからず。)
分かりました。お気遣い有難う御座います。…先生は、餡蜜ですね。僕はみたらし団子と決めてます、が。…目の前にしたら、ついつい買いすぎてしまいそうだ。
(今日は何時もに増して朗らかで笑顔の多い相手の姿は見てるこちらまで自然と笑顔になっていった。袱紗を受け取り、甘味処に着くまでの間に再び商品を思い浮かべ、決断が鈍る辺り、体が甘味を欲している証拠でそれなりに疲れは溜まっているのかもしれない。後ろで微睡む姿を見ると、荷物の中から膝掛けを引っ張り出して身を乗り出しそっと手元に掛け、「着いたら起こしますね」と一言を。甘味処に着くと、言われた通り先生の餡蜜と、みたらし団子と、いちご大福を2つばかり。自前の財布からお会計を済ませ、再び車に戻り帰路について)
(うとうとと浅い眠りに就いている中で、膝元が温かくなり相手の声が聞こえた気がした。やがて相手に声を掛けられて目を覚ましたのはちょうど車が屋敷の前に止まった時分。欠伸を噛み殺しつ、相手に荷物は任せたまま運転手に声を掛けると車を降り、玄関を開けて自室へと)…──どうも、ご苦労様。(部屋に戻ると着慣れない紋付を脱いで、普段家の中で来ている楽な服装になると、いつもであればそのまま執筆に向かう事が多いのだが今日は煙草を片手に居間の方へと向かい、相手に声を掛けると自分の座椅子に腰を下ろし。夕刊を開き目を通しつつ、会場でも茶を頼んだのだが、ああいう場所に用意されている物が人一倍拘りの強い彼のお眼鏡に叶うはずもなくそう言って。)熱いお茶を淹れてくれるかい。彼処の会場に用意してあったお茶の不味い事、到底飲めたものじゃ無かった。
いつも有難う御座います。
(屋敷の前に到着すると、相手は早々と歩を進め出て行く。ほとんど外出はされないが、たまにこうして遠出する時は、いつも決まった車と運転手。疲れが溜まっている事を前提としても熟睡出来るのは彼の運転技術と信頼がなしえる物で、改めて深々お辞儀と共に感謝の言葉を述べた。先程買った甘味と荷物を両手いっぱいに抱え、車が出るのを見送ると自分も屋敷へと帰宅。)お疲れ様です。久々に丸一日外に出ましたね。半年分の日の光を浴びたんじゃないしょうか。(いつもの定位置に陣取る相手を横目に、相手にとっては苦痛だったであろう外出も、自分の内心としては2人揃ってのお出掛けを楽しんでいたのも確かである。反して、どこか浮ついたような振る舞いで荷物まとめ乍笑った。ジャケットを脱ぎ、割烹着に着替えると台所で湯を沸かし、その間に決まった急須と湯呑に茶葉を用意。)あ、それと。これお返しします、ご馳走さまです。(荷物から袱紗を取り出し、金額こそ減ってはおらずとも相手を立てつつ礼を。「大福を二個追加で買って来たんですけど、一緒に出しましょうか?」と首傾け、)
…全くだよ、もう暫くは家から出なくて良い。出掛けるのは疲れるから好きじゃ無いんだ。…お前さんは楽しかったみたいだね。
(眼鏡を掛けて新聞を読みながらも相手の言葉にはそう同意して。随分と長く家を空けた一日だった、暫くはまた家から出ずに過ごそうと思いつつも何やら相手は外出が楽しかったのか機嫌が良さそうで。)ん、頼もうかね。お前さんも帰ってきたばかりなんだし、お茶でも飲んで少し休むと良い。(相手から袱紗を差し出されると中が減っていないことには気付かずそれを受け取り、大福も頼みつつ相手も少し休むようにと告げて。)
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