名無しさん 2018-11-20 20:01:58 |
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(エミリーの問いには答えず、ブランシェが彼女に従って歩みを止めるとその背中からぴょんと飛び下りて。
着地にやや失敗し足下をよろめかせると両手を地面について転倒を免れて)
あとはあたしがブランシェを曳くわ。
貸しなさい。
(相手に目線は合わせないように横を向いて、曳き綱を渡すよう手を差し出して)
……少し先からは歩きやすい道です。心配をするような事はありませんよ
(事実ではあるものの、相手の厚意を突き放すような言葉を投げかけ。実際舗装された道なら転ぶような事もないし、何より彼女の父親の事が気になっており彼女自身のことをないがしろにしていて)
い、いいから、貸しなさい!
あたしの気が済まないのよっ
(何事につけて思い通りにならないエミリーに苛立ちを募らせながら、かといって立場にものを言わせたり脅したりして屈服させてそれで気が済むのかというとそうではないと思い。
それでも強圧的な態度で臨むしか他に方法が思いつかず、相手を睨みつけながら改めて曳き綱を渡すように迫って)
……分かりました。どうぞ…
(これ以上否定しても仕方ないと思い、観念して曳き縄を渡すことに。とはいえそれで一人でロバに乗る訳にはいかないと、並んで歩くことにして)
(/返信、気づいていませんでした。すみません)
(エミリーがロバを挟んで反対側を並んで歩き出すとそれ以上はなにも言わずに黙々と歩き。
日が傾き、周囲がオレンジ色に染まりはじめた頃屋敷に帰り着いて。
ロバの引き綱をエリザベスが握っているのを見た庭番が我が目を疑うように目を凝らし、自分の目が間違っていないことを確認すると慌てて走ってきて引き綱を取って)
この子、ケガをしているの。
手当てをしてあげて。
エミリー。
明日、ケガが痛むようなら休んでいいから。
(そう話すと相手の返事も聞かずに花の株を入れたバッグを重そうに抱え、バッグを預かろうとするメイドを下がらせて屋敷に入ろうとして)
(/わたしもレス遅なのでお気になさらず!)
ああ、いや……私は……
(と否定しようとはしてみたものの、エリザベスに指示されたメイドは慌ててこちらの様子を見に来て。エリザベスを追う事もできず、そのまま使用人室へと連れられていき。その日は手当てをしてもらい、休ませてもらえる事になった。普段からすればあり得ないエリザベスの様子に何があったか興味津々のようだったが、何があったかは黙っていた。)
(翌日。)
(昨晩は心労もありあまり眠れず、エリザベスの命令もあり今日は仕事を休ませてもらえる事になったが、朝食の場には顔を出し他のメイドと並んで立っている事に。)
(広いダイニングの大きなテーブルには一人分の、それも明らかに不必要な量の食事が用意されていて。
当主の姿ははじめからなく、使用人が数人当主の娘の世話をするために並んでいる。
そこに少し時間に遅れて当主の娘──エリザベスが現れて。
使用人の列の中にエミリーの姿を見つけるとジロリと睨みつけて)
……あたしは休んでいいと言ったはずだけれど。
だれかに出仕するように言われたのかしら?
(他の使用人を睨みつけると皆震え上がり、顔を青白くして否定していて)
私が自分で言いました。折角ここで"雇って"頂いたのに、朝も顔を出さないのは当主様に申し訳ないかと思って。
(使用人もエミリーの扱いは困る所があり、結局自己判断に。そのため他の使用人達は悪くない、と庇うように前へ出て。)
肩の怪我ですから、立って顔見せをするには差し支えませんし……
今、お父さまは不在だから、あたしが当主代理よ。
そのあたしが休んでいいと言っているの。
下がって休みなさい。
これは命令よ。
(それだけ言うと黙って食卓につき、他の者に給仕をさせて。
エミリーのことは一顧だにしようとせず)
……分かりました。今日はここで失礼します。
(自分がいるだけで、使用人たちもいつも以上に緊張しているのだろう……小さく礼をして、その場を後にし。)
(使用人の部屋は誰もいない、静かな部屋で一人休むことに…)
(――しばらくしてから部屋のドアがノックされて)
…あたしよ。
入っていいかしら?
(常になく遠慮がちに、部屋の中にいるであろうエミリーに声をかけて)
……どうぞ。
(1人にはあまりに広い部屋、仕事もなく久方ぶりに暇な時間。横になってうとうとと身体を休めていればエリザベスの声かけが。……ノックもなしにずかずかと入ってきても良さそうなもの…とにかく寝たまま迎えるのは良くないとベッドの端に座って、エリザベスを待ち)
……どうぞ。
(1人にはあまりに広い部屋、仕事もなく久方ぶりに暇な時間。横になってうとうとと身体を休めていればエリザベスの声かけが。……ノックもなしにずかずかと入ってきても良さそうなもの…とにかく寝たまま迎えるのは良くないとベッドの端に座って、エリザベスを待ち)
入るわよ…
(エミリーの承諾を得るとそっとドアを開けて。
部屋に入るとドアを閉め、初めて見る使用人たちの部屋を物珍しそうに見回して)
殺風景な部屋ね。
もう少し飾ったらどうなの?
カーテンとかテーブルクロスとか。
……飾るようなものも、ありませんので。
(使用人の部屋には、使い古されたものばかり。使用人の給料はそう高くなく、古くても困らないものはエリザベス達のように簡単に買い換えたりできず。
……エミリーが来て一日で分かるような事も、エリザベスには分からないなんて…、と少し失望しつつ。)
…それで…どうなさいましたか?何か、仕事でも…。
(/あけましておめでとうございます。)
そうなの?
それなら今度、あたしの部屋の模様替えをするときに譲ってあげるわ。
(飾るものがないと言われるといまいちピンとこず、なければ買えばいいのにと思いながらも月に一度部屋の模様替えをするときに自分の部屋で使っていたものを持ってくればいいと思って)
…えっと
あなたは休みなんだから、これは命令ではなく…その、お願いよ。
イヤなら断ってもいいわ。
(用事を尋ねられると、本題に入る前に歯切れ悪く回りくどい言葉で休みを撤回するわけではないと話して)
(/明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします)
……お願い……、なんでしょうか。
言いづらい事でしたら…誰か戻ってくるやもしれませんし、早く済ませるか場所を変えた方が良いかと…。
(珍しく言い淀み、落ち着かない様子のエリザベス。恐らく、初めて使用人たちの部屋に来たようで……わざわざ一人の自分に会いに来たなら、誰にも聞かれたくない話と考え。
どの道、殆ど断る選択肢はないのだから、せめてトラブルは起こらないようにと冷静に配慮して)
……お願い……、なんでしょうか。
言いづらい事でしたら…誰か戻ってくるやもしれませんし、早く済ませるか場所を変えた方が良いかと…。
(珍しく言い淀み、落ち着かない様子のエリザベス。恐らく、初めて使用人たちの部屋に来たようで……わざわざ一人の自分に会いに来たなら、誰にも聞かれたくない話と考え。
どの道、殆ど断る選択肢はないのだから、せめてトラブルは起こらないようにと冷静に配慮して)
別に言いにくいということではないわ。
休めと言っておきながら仕事を命令するのはおかしいと思うからお願いしているのよ。
(妙なこだわりを口にして、ヘンなお願いをしようとしているのではないことを強調して)
あ、あのね。
昨日持ち帰った花…マルグリットの株なのだけれど。
どうやって植えたらいいか、教えてもらいたくて。
貴女、お花詳しそうだし。
なにか知っていることがあれば教えてもらえるかしら…?
(一応言葉を選びながら、精一杯控えめに「お願い」を伝え、彼女の反応を伺って)
……花には、あまり詳しくありませんが……。植物全般の知識で良ければ。
(何かと思えば、昨日の花の話。確かに、株ごと持って帰ってきたまま……。決して花には詳しくはないものの、野菜と大体同じだろうと。
何より…昨日の真剣な表情を思い出せば、断ることはできず。)
まずは、植えるのに良い場所を探さないといけません。花を持って、出かけましょう。
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