ユーミル 2018-10-29 18:30:05 ID:952e9e087 |
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・抜け、参加など曖昧なので、どなたでもお気軽に。
・コメントが貰えると嬉しいです。
・質問は答えられる範囲で答えたいと思います。
・多分、よく脱線します。死生学とか、発達学とか。
それでも聞いてみたいなって人がいたら、やってみたいと思います
とりあえず、やってみる事にします。
基本的な人間の行動原理について…
パブロフの犬ってご存知でしょうか。エサをやる前に音を鳴らすと、音を出しただけでよだれを出し始めるようになった犬の話ですね。
これは基本的な考え方となるABCの1形態になります。
分かりやすく噛み砕いて説明していきます。
A……外部からの刺激。
B……その人自身の行動
C……結果
と、分かれています。
先のパブロフの犬は、
A.エサが出てくる B.食べる C.美味しい お腹がいっぱいになる
という基本的な出来事のうち、Aに「音が鳴る」という要素を入れた事で、
A.エサが出てくる&音が鳴る B.食べる C.美味しい
という理解をしたため、音がしただけで 食べる、その後の美味しいまでを想起しよだれを出すようになるわけです。
何故これを話したかというと、この「行動原理」はなりきりをする上で、キャラクターを動かすのに役立つからです。
なりきりでありがちなのが、背後とキャラクターでの意識の違いです。
自分はこういう展開にしたい!という考えと、自分のキャラはこういう事をしない、なんて相反する考えになった事、ありませんか?
こうなった時、「このキャラクターがこうするのはどんな状況か」と考え始めるのが、とてもやりやすいです。している人も多いかもしれませんね。
これを意識して応用すると、「こんな過去を持っているから、こういうことをされれば嫌がる」ですとか、「これが好きなのはこんな理由」だとか、キャラクター作成の場でも"リアリティー"が出てくる事になるわけです。
とりあえず、簡単な所ですが今日はここまでとしてみます。
需要があったら、応用的な話もしてみたいと思います。
「大切な人の死に対する反応」か、「依存とはどのようにして起こるのか」
今晩は、いきなり横入り失礼します。前述のお話とても面白かったです。解説も分かりやすく、とても参考になりました。これからのご講義も楽しみにしております…!
こんばんは。やはりレスがついていると嬉しいです
要望もあった事ですし、今日は「依存はどのようにして起こるのか」について書きたいと思います。
話が長くなりそうなので、前編・後編に分けたいと思います。
それと…注意事項として、これからの話は「リアルの話」という事です。創作は創作で良い所もあります、これが正解というものではありません。
あくまで、参考の一つとして見ていって下さい。
途中でも、分からない所があれば言って下さいね。
本題に入ります。
まず依存の話をする前に、前回のおさらいも兼ねた話から。
人の行動において、ABCが大事という話はしましたね。そのうちのB、行動が増える要素・減る要素というものがあります。
それを、好子(こうし)と嫌子(けんし)と呼びます。
パブロフの犬の話なら、「食べた後、お腹が満たされる」というのが好子になります。
好子は、ABA(応用行動分析)における重要な事柄で、これから話す依存についても深く関係します。
好子は、当たり前ですがその人にとって嬉しい事なので、また同じ行動をしようと思います。小さな子供ならともかく、ある程度自我の発達した青年以降なら自分で抑制できたりもしますが。
では、依存はどうやって起こるのか。想像してもらった方が早いので、鳥を使った思考実験でも。
とある鳥籠の中に、鳥が一羽います。
その鳥籠の中に、"踏むとエサが出てくるボタン"があるとします。
鳥なので、最初に踏むのは偶然でしょう。しかし、2度・3度と繰り返すことで、「このボタンを押すとエサが出てくる」というのを学習します。
これにより、エサが欲しい時に鳥はスイッチを踏むようになります。
Aエサが欲しい
Bスイッチを踏む
Cエサが出てくる
の成立というわけです。
次に、スイッチを押してもエサが出てこないようにしたとします。
鳥は、エサが欲しいとスイッチを押しますが…当然、出てきませんね。何度か押してみますが、やはり出ない。
ABCのうちCが失われてしまうと、それに伴ってBも消えてしまうんですね。
では、最もBを増やしたい時は?
この場合…鳥にもっとボタンを押して欲しい時はどうしたらいいでしょうか?
少し考えてみてください。
先程の匿名です。
予想ですが……Cを失われない程度に減らすことによって、Bをし続ければ今度はCが与え返されることを学ぶのでは…?と考えました。
>>16匿名さん、正解です。
「ボタンを押した時、エサが出たり出なかったりする」
まず、ボタンを押せばエサが出ると学習させます。
次に、出ない時がある、と。次第に出る確率を減らしていきます。
そうすると…次にいつ出るのか分からない。鳥は、お腹が空いていない時でもボタンを押し続けるようになるんです。
こういった現象、日常の側にあると思います…そう、ギャンブルです。
パチンコなんかは、派手な演出を用いて強い好子を生み出しているわけですね。
依存がどうやって起きるかが分かったところで、今日はここまでとさせていただきます。
次回は、「対人でどのような場合に起こりやすいか」と、なりきりでよくある「誘拐犯に依存してしまう例」についてお話ししたいと思います。
他に気になるパターンなどあれば、お気軽にどうぞ。答えられそうであれば、答えます。
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