武蔵野 大和 2018-10-23 13:52:55 |
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敬えってな…あーはいはい、ちょっとは尊敬してやるよ。
(なにか良い返してやろうかと思うも、ここで喧嘩しては今までと変わらない。多少は妥協してやろうと若干上から目線でそう言って)
…さてと、コンビニでも寄って甘いもんでも買って帰ろうぜ。
(いい加減抱きつくのは止めて、相手から離れて立ち上がればそっと手を出して彼女の手を握る…これからは、もうこの手を離したりしない…そう心に決めて)
( 今さっきまでの威勢の良さはどこへやら。嘘のようにしゅん、と萎縮して。気まずさからもじもじと体を小さく動かしながら顔を上げ、弱った瞳で相手のことを見つめれば、 )
…本当に、本当に良いのですか。私…貴方のところに戻っても。
( / 新年明けましておめでとうございます!去年はフレイヤ、本体共々大変お世話になりました。今年もお相手の程よろしくお願いします! )
…だから探しに来たんだ。大丈夫、もう離したりしないから。
(フッと笑みを浮かべ、空いた方の手でそっとフレイヤの頭を撫でる。その表情は穏やかなもので、昨日までの怯えたような様子は見えないもので)
(/明けましておめでとうございます!今年もよろしくお願いします!)
フ、フンッ…なら良いのです。
( 素直に頭を撫でられていれば良いものを恥じらいから頭に乗せられた手を軽く払いのけ。立ち上がり三つ編みに束ねた銀髪を揺らしながら1人先を歩き始め、)
あ、おい……ま、調子戻ったのなら良いかな…
(先を行く彼女に少し小走りで追い付き、隣を歩いていく。無言、手は繋がず、けれど距離は開けず。二人の関係が此れからどうなっていくのかは分からないけれど…きっと、もう離れることはないだろう……多分)
(そしてまた時間は流れて…)
そういやさ、フレイヤって正月は向こうに帰らなくても大丈夫なのか?
(年末、海外に居る家族は都合で日本には帰らず、自分が向こうへ行くにしてもお金も勿体無いため日本で過ごすことにした年末年始。年越し蕎麦を作りながらそう言えばとリビングにてノンビリしている彼女に尋ねて。因みにLDKです)
「向こう」とは一体何処のことです。場所を言ってくれないと分かりませんよ。
( ソファに腰掛け読書の最中、曖昧な問いを投げ掛けられ文章を追うのを一度中断して。不可解そうにキッチンを見遣り苦情を入れれば「人間はオショーガツは何処かに帰るのですか…?」間髪入れずに質問を追加。 )
っと、すまん、言い方悪かったな。フレイヤの方の実家…って言えば良いのか?元々居たところに戻らなくて良いのかなって思ってな。人間は、というか日本人はお正月は家族と過ごす風習があるからさ、
フレイヤ達はどうなのかなと思って。
(言葉が伝わらない所を見るに、どうやらそういう風習はないように思える。出来上がったお蕎麦(立派な海老天の乗った、少し薄目の味付けの蕎麦。七味はお好みで)を持って、リビングの方へ行き相手と自分の前にそれぞれ置いて。先程の質問の補足をしながら改めてお正月の過ごし方を尋ねてみて)
成る程…しかし神を人間の尺度で測るとは愚の極みです!私達は貴方達人類とは根本から異なる存在ですからそのような風習はありません。
( 運ばれて来た蕎麦が綺麗で目で追いかけ。ダシ汁の良い香りが湯気に乗って漂ってきて鼻腔を擽り。はやる気持ちを抑えまずは「よって帰郷する予定はないのですが…貴方はどうなのです。家族は海外にいるのでしょう?年末はやはり此方に?それとも貴方のほうから行くのですか?」家族と過ごす風習があるなら当然相手もその習わしに従うだろうと思い、 )
へーへー、ご立派でございますこと。
(相変わらずの口調に怒ることはなく、若干呆れたように返事をしてそのあと、「まぁそれなら此方で過ごすって訳だな…俺は、今年は日本で過ごすかな。向こうに行く金が勿体ないし、かといって向こうも用事があって帰れないみたいだし、まぁ何より…お前のこと一人にするわけにはいかないからな、何するか分かんないし」と、何とはなしにそう言えば両手を合わせていただきます。食べようぜ、と箸を取り先に食べ始める。ずずーと麺を啜る音がするなか、ピッとテレビをつけるとそこには…お尻を叩かれている良い年した五人組の男性が映されていた←)
心外ですね。貴方が想像しているようなことはしませんよ。家から放り出されるのは御免です、私の沽券にも関わりますから。
( 真顔で「仕事第一」と言い切り仕事人間ならぬ神様っぷりを晒せば、テレビのスイッチがつく音につられ顔を其方に。画面にはお尻を叩かれ身悶えする芸能人が映っており、瞬間表情が曇りビシッと画面を指差せば「い、一体これはなんなのですか!絶対に笑ってはいけないなんて、この国は自由に感情を表現することさえも禁止しているのですか!」番組のタイトルを間に受け酷い国です、と糾弾し、/ ← )
…今更沽券も何も無いだろ。初対面から不法侵入、悪びれもしない不遜な態度、見た目が幼いし、甘いものには目がないし…上位種だとか、神様だとか、そんな威厳は今現在まるで感じられないんだけど。なんつーか…手間のかかる妹感覚だな。
(今更何を、と言った表情で彼女を見ていると、珍しく動揺した様子で彼女が声をあげて。それを聞けばははーんと笑って「実はそうなんだ、この国では外で笑顔を見せたりして、それを他人に見られて通報されるとその場で尻叩きの刑に処されるんだ…」と、至って真面目そうな顔で嘘の情報を教えて←←)
呆れた。そんなふざけた法を敷く国家にも、それに諾々と従う国民にも…。
不満を持つ人間はいないの?それとも処刑されるのが怖いから黙っているのかしら?まあ何にせよ度が過ぎていますね。
( 神の己でも反感を覚える程この国の法律はおかしく、またそんな掟を本気で作ったこの国には呆れさせられた。怒りも呆れを通り越して軽蔑してしまう。冷え冷えと冷めきった瞳は、感情を宿さず人ではない別のなにかを見るような眼差しで貴方のことを見据えては問うて、)
( / すみません、遅れました…!!)
そうだな、俺も、そう思う。
(憤る彼女を見て笑いを堪えつつ、いつネタバレしようかと機を図っているが、気づく素振りすら見えないことからもうしばらく騙していようかと考えて。「…そんな顔するなよ。俺だってホントは笑いたいんだ。それに、お前には影響ないだろ?普段から笑わないんだから」ちょっと神妙な面持ちになり、テレビを消してはそう言って)
(/すみません遅れました…)
そう思う、じゃありません。この甲斐性なし!ヘタレ!地球の男はダメダメです!
( あっさりと肯定されては苛立ちは募るばかりでむ、と頬を膨らまして。矢継ぎ早に罵倒した後、怒りが治まらぬのか「大いにありますっ!街のどこを見ても無表情なんて気味が悪い。貴方達は血の通った生き物で、人形じゃないでしょう!」身を乗り出せばくわっと今にも胸ぐらを掴んで振り回しそうな勢いで、 )
( / いえいえ、お気になさらず!急かしてしまったようなら此方もごめんなさい。)
へぇ、お前って結構マトモな感性してるんだな…意外だ。
(どーどーと両手を彼女の前に突き出し、先程までの顔から一点、ニヤニヤと小馬鹿にするような、そしてイタズラが上手くいったとき子供のような…可愛さは一欠片もない笑みを浮かべて彼女を見遣る。「嘘だよ嘘、そんな法律有るわけないだろ?第一、今までも出掛けた先で笑ってる人なんていくらでも見てきたじゃないか。…お前ってふとしたことで冷静さ失うときあるけど、そういうときだけは可愛いな」そう言い終えクックックと笑いを堪えるようにしながら再び麺をすすって)
(/大分遅れてしまいました…すみません)
逆に貴方はまともではありませんね。人を騙して挙句笑うなんて…
(全て嘘だったと知るや否や昂った感情が溶けかけるがもうこれ以上、からかわれるのは嫌なので無理に無表情に戻り。少し顔を下げては「知っていましたがなんて性格の悪い。……やっぱり貴方、私のことが嫌いなんじゃないですか。」弱々しくも確信を持った声で呟いて、)
(/またお会いできて良かったです!今後とも宜しくお願いします。)
う、あ……
(不味い…思っていた反応とは違った弱々しい彼女の態度にどぎまぎ。仲直りをしたとはいえ、まだそれから日も浅い、不安にさせてしまっただろうかと心配になって。「…調子、狂う」ポリポリと頬を掻きつつ、箸を止めて視線を泳がせて)
嫌いとかそういうつもりでイジメた訳じゃないんだよ。…悪かった、ちょっとやり過ぎた。
(視線は向けられないまま気まずそうにしつつ、謝罪して)
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