執事長 2018-10-04 22:19:25 |
通報 |
>テオ
そっか。うん……ありがとうテオ(命の危機が迫っていない今となれば、声に抑揚は無くとも、相手も約束の時を楽しみにしていてくれたと知っては、柔らかな声にて短く返答を。そして、食堂への道すがらの時のように差し出される、継ぎ接ぎの目立つ大きな掌。少し躊躇するように片手を宙にさ迷わせるも、あの時の大きく開いた歩幅の差を思い返しては、ゆっくりとした動作でひやりとしたその手と手を重ね。しかし歩む速度が以前よりもよりゆったりと感じては、自分の勘違いで無ければと、二つの意味を込め礼を告げ。「え、あの子私に会いたがってくれてたの?会えないのは残念だけど……ちょっと嬉しいな」使い魔が自分に、とはお世辞かもしれない──と一度は考えるも、相手とのこれまでのやり取りから、その言葉通りなのではと考えを変えては、胸に温かい気持ちが広がり頬を僅かに緩ませ。仕事、とは何だろうか。疑問は浮かぶが、相手が食事を終えており、使い魔の仕事には掃除も含まれていたはず。もしや、と一つ浮かんだ考えから目を反らすように廊下の景色に目を向け「にしても此処って広そうだね。あ、ねぇ此処に図書室とか、後は裁縫とか出来る場所って無いかな?」と、自室にてただ眠って過ごすだけの時間の方が多ければ、時折ふと過る不安な気持ちを紛らわす何かしらの手段として読書や趣味の一つでも出来ないかと、歩きながらチラリと相手を見上げるように視線を送り)
>レナード
(此方を物好き、とは口では言っていても根底から拒絶はせず部屋に入って来てくれるその姿に、思わずくすりと笑ってしまい。何やら小さく文句を呟いているようにも聞こえるが、敢えてその内容は真面目に聞き入れず「はいはい、ありがとうございます。レナードさん」なんて軽く返してみたりして。窓を開けるよう催促するのは、クッキーの甘さが鼻につくからだろうか。自分にとってこの匂いは堪らなく良いものなのだけど、と何処か残念そうにしながらも言われた通り、換気出来る程度に窓を開け。また一人の時間に戻るのが嫌で、咄嗟に彼を招き入れてしまったが、いざ何をすると言われても少し困ってしまう。一人でないというだけで自分にとっては心強い事であるから。考え込むようにして口元に手を置いていると、自分の髪に対しての彼の発言に、自然とその視線と指は髪へと向き「─…確かに、そうだね。…ふふ。綺麗でしょ?」マリーシュカと彼の毛色を混ぜたよう、と言われただけだけれど、自分の髪の色がお気に入りである自分からすれば、髪に関して言及されたのは隠しきれない嬉しさがあるようで、手櫛をしながら微笑みを見せて)
>レベッカ
(重ねられた手、それを潰してしまわないようにそっと握り込む。己の大きな手のひらにすっぽりと収まってしまう体温を心地よく感じながら「…痛くナイ?」ぽつり、力加減を間違えていないかの確認を。尤も、貴女を傷付けることをきらうあまり、脱力し過ぎて今にも手と手が離れてしまいそうなほどゆるく握っている現状には気付いておらず。「…魔法教える時は、連れて来ル」使い魔に会えず残念がるも、綻んだ貴女の表情を横目でちらりと見遣る。使い魔も人間も、互いが会いたいと願うなら、自分はそれを叶えるキューピットになろう。悍ましい怪物には役不足だろうが、貴女の喜ぶ顔を見たいという欲に素直に従う迄だ。「図書室は、アル。裁縫…、チクチク?レベッカが欲しいナラ、本もチクチクも、今度持って来さセル」本など読まない自身にも、図書室という存在に覚えがある。裁縫、というワードには自信なさげに反応するも、何とかそれが何であるかは理解出来ているようで。屋敷を一人で出歩く危険を冒させないよう配慮しつつ、気付けば透き通ったガラスの大きな二枚扉まで到達していて。それを抜ければ、広がるのはまさに庭園。瑞々しい草木、人間界には無いような奇抜な色の花々。良い天気であることも相まって、テオも無意識のうちに頬が緩んでいて「…着イタ。」貴女の顔へと視線を向ければ、見れば分かるであろうことを、態々少し浮かれた声音で伝えて)
>ドロシー
(耳に届いたのは、零れ落ちたような小さな笑いの吐息。思わずむっと眉間に皺が寄るが、前回のように一々目くじらを立てて憤慨しないのは、部屋の中へ招かれた事に面食らっているからだろうか、或いは。「…フン。血のグラス1杯でもサービスしてよ」軽口に似た口調とは言え、感謝されるのは満更でもないらしく、憎まれ口ではなく生意気に鼻を鳴らすに留まって。お返し、と言わんばかりに、冗談に聞こえない冗談を投げ返す。「冥界に浮かぶ月みたい。…好きな色だ、少し触らせて」冴えた輝きと艶を持つ貴女の髪を例えつつ、そっと其方へ手を伸ばす。手のひらを上に向けては、指先を数本くい、と手前へ曲げて。素直に綺麗と褒められないのは悪癖だが、美しいものに興を惹かれる本能には素直に従おう。果たしてそれがどんな感触なのか、手入れは行き届いているのか、確かめさせろと言わんばかりに指先で手招きするが、自分の重い腰を浮かせるつもりは無いようで)
>レナード
(軽々しく返事をしてしまってはまた彼の気に触れてしまうだろうか。言い終わってしまってから、しまった、なんて口を噤むも、相手から返ってきた言葉もきっとその調子からして冗談のようなもの。彼が言うと全てが冗談には聞こえないのだけれど、今はそれも受け流す余裕が出て来たようで「そんなサービス出来るほど、私の血は安くないよ。…なーんて」此方も面白がって冗談めいた話をしてみる。してみたは良いが、少し恥ずかしいようで後頭部を掻きながら誤魔化し。あくまでも綺麗だとは口にしてくれない彼だが、冥界に浮かぶ月という例えを貰うと、単に一言で綺麗と片付けられるよりも感動してしまっている自分が居て。髪へ触れたいと言う相手は、自分からは決して動こうとはしないように見える。ただ何やら彼に褒められている事がとても貴重な気がして、招かれるまま一歩ずつ近寄ると、触れやすいよう俯く。こんな場所へ来ても髪への手入れは怠らずにいた為、さらりとした髪質はまるで白金の絹のように彼の視界に映るだろう)
>テオ
……ん?全然痛くないよ。って言うか、ふふっこれじゃ簡単にすっぽ抜けちゃうよ(隣り合って歩いていれば、控えめな声が頭上から降ってくる。問いかけに対し素直に言葉を返すも、改めて今繋がっている手を見れば、それはただ軽く触れあっている程度であると漸く気付き、ふふっと笑みを溢す。扉を叩く遠慮の無い力と比べれば、今は何と頼りない力だろうか。これでは歩く速度が違うからと繋いでいる意味が無いのでは?だがそれが、頑丈な相手よりもずっと弱いただの人間である自分への配慮なのだろうと感じては、大丈夫である事を伝えるように己から、ギュッと力を込め今にも離れそうなその手を握り直し。次いで使い魔との間を取り持ってくれるような返答を受けては、ガバッとまた顔を上げ瞳を開き「それ本当?ありがとうテオ。魔法教えてくれる日がもっと楽しみになっちゃった!」さらにゆるゆると表情を和らげる。魔法の約束が果たされるその時まで自分は誰にも食べられず過ごせるか、その保証はどこにも無いが、小さな楽しみがこの館での未来に明るい光を差してくれる。そこに重ねるように相手からもたらされる嬉しい申し出に瞳を大きく揺らし「え、いいの?面倒じゃない?──もし、その言葉に甘えて良いならお願いしたいかも。本は英語で書かれてる楽しい短編集とかがいいな。裁縫は基本的な道具と布、後は……うん、丈夫でカラフルな刺繍糸が何種類か欲しい。どうかな?流石に欲張りすぎ……かな?」嬉しさと戸惑い半分に聞き返してしまう。が、一人で出歩く危険を犯さなくていいのはとても有り難く。頼るか頼らないか、その誘惑に天秤の針は前者へと大きく傾いてしまえば、今欲しい物とカラスのような使い魔の姿を頭に思い浮かべ、最後に相手の手首を一瞥してから、遠慮の無いリクエストを連ね。言い終わってから、相手にとっては餌の一人である自分に対しそこまで親切にする道理は無いとの考えが過っては、却下されても仕方ないとは口につつ、期待するような熱を込めた視線を相手の金色の瞳に真っ直ぐ注ぎ。そうしてお喋りしている内に目的地手前まで到着したようで。「わぁ……え、すごいすごい!此処がそうなんだ!すっごく綺麗。それに見た事無い花ばっかり。私もっと近くで見たいっ、行こうテオ!……あ、また頭ぶつけないよう気を付けてね?」透き通ったガラスの向こう側には、今まで普通に暮らしていれば到底見れなかったであろう、美しい草木が、雲一つ無い真っ青な空の下、燦々と降り注ぐ光をめいっぱい浴びて輝く姿が広がっており。より良く見ようと瞳を丸く開き、興奮から声のトーンを明るくしては、矢継ぎ早に感情の赴くまま感想を紡ぎ。此方に向けられる視線と目を合わせれば、近くで見たいと述べる瞳はさらに爛々と輝きを増し。早速空いている手でガラスの扉を開き、遠慮を忘れグイグイと相手を引っ張るようにして庭園へと進もうとするも、相手と初めて対面した際強く印象に残ってしまった出来事を思い返しては、あれは自分達用の部屋だったからかもしれないが、と一度振り返り注意を呼び掛けてから、庭園へと足を踏み込み)
>ドロシー
全く…。早くリーシュに食べられちゃえばいいのに(まさか軽口の応酬が続くとは思わず、あまつさえ自爆した様子の貴女を眺めながら呆れたように天を仰いで。細い首にくっきり浮き出る白い喉仏を顕にしつつ、今度は冗談か本気か分からない言葉を縷縷と紡いで。「そう、良い子」要求通り近寄ってきてくれた貴女に、抑揚こそないものの前向きな言葉を贈る。俯いた貴女の頭、その重力に従って前へと流れ落ちる髪は、まるで触ってくれと言わんばかりに自信を誇示している様で。美しさを堂々と湛えるものは嫌いではない。お手並み拝見、とばかりにそっとひと房の髪を指先に乗せる。質量を感じないほど滑らかな質感に「…へえ、」なんて感嘆の声を零しつつ、視覚でも美しいプラチナブロンドを堪能して「とても綺麗。…髪は、ね」一頻り触って満足したのか、そっと手を離せばソファーの背凭れにゆったりと体重を預け、態とらしく〝髪〟を強調すれば、にやりと不敵な笑みを浮かべて)
(/本日は此方で一旦失礼させて頂きます。怪物より孤独を恐れ、怯えながらも怪物を呼び止めるシーンがとても可愛く癒されました…!数々の暖かいお言葉に加え、素敵なお時間までも有難う御座います。是非またいつでもお越し下さいませ!それでは、良い夢を…!)
>レベッカ
(痛くない、そう告げられればほっと胸を撫で下ろす。人間は脆く、自身は馬鹿力。だからこそ気を遣っていたが、ポップに笑われてしまえば気負いすぎだったか、と頬をぽりぽり指先で引っ掻いて。握り返されたことはとても意外で、思わず瞠目した視線は、繋いだ手と貴女の顔を往復して。「オレ、嘘吐かナイ。…と言うか吐けナイ、馬鹿ダカラ」こくん、と頷けば堂々と宣言を。しかしそれに自虐の意味はなく、寧ろ自身を形成するパーツのひとつだと割り切っているかの様で。怪物の紡ぐぽっと出の約束の数々、それが貴女の世界にどれほどの光明をもたらせているのか想像もつかないが、貴女の顔が輝くなら手間は惜しまない。―餌は、元気でないと―活きが良くないと、美味しくないから。「ン…と、…エイゴ?の本と、カラフルな糸。……後で、もっかい、ゆっくり教エテ」矢継ぎ早に並べられた物珍しい品目にはついていけず、頭を左右にかくんかくん傾けながら必死に記憶を辿る。しかしすぐに諦めがついた様で、観念したように貴女を見つめれば二度手間を掛けることに申し訳なさそうに眉を下げて。庭園を前に輝く貴女の表情を横目で見遣れば、口角に浮かぶ笑みは強まる。引っ張られるがままに足を進め、怪物規格のガラス戸を危なげなく潜れば、吹き抜ける心地よい風に目を細めて「…レベッカも、気に入ッタ?」聞かずもがなかもしれないが、矢張りきちんと言葉で感想を聞きたいのは我儘で。きょろりと辺りを見回せば「人間の世界にナイ花には、触っちゃダメ。それ以外なら、摘んでもいいヨ」ちらほらと散見する、けばけばしい程に奇抜な花々。それらは魔界の花であり、人間には有毒である可能性が極めて高い。貴女の好奇心旺盛な性格を知っているからこそ、事前に忠告を。ふと一歩前に出ようとして、足元に小さな花があることに気付く。地面に下ろしかけた足を浮かせたまま後退させれば「…コレ、人間の花?」その場に屈みつつ貴女を見つめ、魔界では見慣れない花の正体を問うて)
(/今宵は此処らで一旦お暇させて頂きます、遅くまで御相手有難う御座いました…!使い魔に好かれるほど純真で快活な娘様に、本日も活力を分けて頂きました!素敵なお時間だけでなく、運営についても暖かいお言葉を頂き、本当に有難う御座います。またお話させて頂ける時を心から楽しみにしております!それでは、素敵な夢を…!)
>レナード
…まあ、貴方よりはマリーシュカに食べられた方が幸せかもしれないね?
(いたたまれず恥ずかしがる此方の様子見ては呆れるように天仰ぐ彼に、余計に恥ずかしさが募り。彼女に食べられてしまえば、なんて、今度はさて冗談なのか本気なのか。どちらにしても結局自分には帰る術など無いのだから、誰かしらの餌になる未来は確定事項。棘のある彼よりは、穏やかな彼女に食べられた方が幸せ、なんて皮肉った言い方で返しては首傾けて。自慢でありお気に入りの髪に触れるのを横目で見つつ、期待通りの反応が返ってきたことに嬉しく思うも、最後に付け加えられた一言に眉をぴくりと寄せ。そんなに露骨に髪『だけ』を褒められるといまいち喜んで良いのかどうかも困ってしまう。不機嫌そうに口先尖らせては「何よ。髪は、って。……そりゃあ顔はそんなに綺麗じゃないかもしれないけど…」自分の頬を片手で擦るように触れ。あまり気に留めないつもりが、少しばかり気にしてしまって)
(/了解です。本日もお相手してくださりありがとうございました…!そんな風に言って頂けると嬉しいです。私の方も、今回は前回とまた違ったレナードさんの優しさの部分に触れられたので満足です。ではまた次回、タイミングの会った際には必ずお邪魔致しますね。主様も、どうか素敵な夢を…)
(/背後の挨拶のみ失礼致します。此方こそ本日も遅くまでお相手下さりありがとうございました…!私もテオさんと娘とのやり取りの中で感じた正直さや不器用な優しさにとても癒されました!いえいえそんな…。本日もとても楽しい時間を過ごさせて頂き、重ね重ねありがとうございました。次回は是非この続きから、またお話させて頂ける時を私も心待にしております!ありがとうございました。主様の元にも素敵な夢が訪れるよう祈っております。では失礼致しますね、おやすみなさいませ…!)
>只今より2名様(ご新規様は無制限)を募集させて頂きます。ゆるりと待機しておりますので、お気軽にお越し下さいませ…!
>ご新規様絶賛募集中で御座います!ご相談やご質問も大歓迎ですので、何か御座いましたらどうぞお気軽に…!
▼ 日常イベント(>>492) ▼
▼ 世界観・規則(>>1) ▼
▼ 提供(>>2) ▼
▼ 捕食専用提供(>>193) ▼
▼ PFシート(>>3) ▼
▼ 嗜好(こちらはあくまで当方の好みなので、ご参考程度に。) ▼
・萌え… 人懐っこい / 依存気質 / 好奇心旺盛 / 甘えた / 寂しがり / 独占欲 / 情緒不安定 / 大人びた / 色気のある / 愛情に飢えた
・萎え… 常に受け身 / ぶりっこ / 敬語 / 無関心 / 過度な電波・天然 / 下品 / 弱気すぎる
▼ 大切な“お食事”のメニュー ▼
◇ドロシー(>>147)
◆エヴァン(>>196)
◆ギルバート=オークウッド(>>235)
◇レベッカ・アンダーソン(>>237)
◆ルシアン(>>318)
◇ジゼル・キャンベラ(>>419)
◇ベル・ロッテ(>>610)
(/この時間では上がっていないだろうかとダメ元で覗いて見たところ、丁度上げられていたのでとても感動しております…!もし宜しければ、昨日に引き続き>>773の続きからお願い出来ますでしょうか?)
>ドロシー
そりゃあ良かった。俺は美しい女性の血しか飲まない主義でね(ふわりと欠伸を零しながら、長い足をそっと組みつつ、年頃の女性へ向けるにしては無礼すぎる言葉を吐きつつ「お前みたいな子供に用はないんだ。精々リーシュの為に、早寝早起きして健康を保ちなよ」ぽふん、と手元に黒檀のベントパイプを召喚し、手馴れた所作で点火する。ふぅ、と燻らせた紫煙に混じって、大人気ない悪態を吐き出して。クッキーの甘い香りと、魔界の煙草の形容し難い香りが混ざり合い、えも言われぬ酩酊感を醸し出す。「この俺が褒めてあげたんだよ?何が不満なのさ」じぃ、と怪訝そうな視線を貴女へ贈る。少しばかり軽口を叩いただけのつもりだったが、流石にデリカシーを欠き過ぎていただろうか。ごめん、綺麗だよ、なんて言葉一つも紡げない怪物は、咄嗟にバスケットへ視線を移して「…くっきぃ。食べないの?」好きなんでしょ、食べなよ、と催促するかのように顎をひょいと動かす。そんなことで己の失言を誤魔化せた気になって、再度パイプへと口を付けて)
(/お越し下さり有難う御座います!此方こそ、この時間から可憐な娘様とお話させて頂けてとても嬉しいです…!前回の続きからお返事をさせて頂きました、お時間の許す限り御相手宜しくお願い致します…!)
>レナード
…ほんと、失礼ね。良い人だなんて思った私が馬鹿だった。
(嫌味を口にしてみたつもりが、彼相手ではそれも通じない始末。子供だなんて一番言われたくはない年頃ゆえに、その態度も合わさって沸々と怒りのようなものが込み上げてくるのを感じて口の端をぴくりと動かしつつ、ぎゅっと拳を握り締め。先程、自分の為にクッキーを持って来てくれた時点では良い人だと思っていたのに、なんてあの時少し信用してしまった事を後悔して。見た事も無い煙草から漂う嗅ぎ慣れない匂いは自分にとって良いものとは思えず、ぶんぶんと匂いを払うように顔の前で片手を振り「……別に。褒めてくれて、ありがとう」未だ気にしているのか視線を逸らしながら、若干棒読み気味に礼の言葉零し。彼に言われ、はっとした顔でバスケットに視線を移す。折角焼き立てなのに冷めてしまってはたしかに勿体無い。いただきます、なんて小さく手を合わせると一枚手に取って早速一口含んで食べる。少しばかり冷めてしまったがサクサクと口の中で軽快な音を立て、甘い匂いが鼻から抜けていく感覚が堪らない。「…うん、すごく美味しい」なんて呟くと自然と笑顔になる。それはきっと、その甘さが心を癒してくれるからだろう)
>ドロシー
(失礼、なんて言われても、どこ吹く風と言わんばかりにゆったりと紫煙を吐く。不毛な応酬を続けるために此処に留まっているわけではない、ゆえにゆらゆらとパイプを持つ手首を揺らしつつ「そんなに俺が嫌いなら、如何して呼び止めたりしたのさ」意地悪を紡ぐ口は黙ることを知らない。如何して、なんて白々しく問うておきながら、答えはとっくに知っている。貴女が、何よりも孤独を怖がるからだ。そんな前提の上に胡座をかくが如く、不遜な笑みを口許に張り付ける。そっと立ち上がっては再びパイプを口に咥えつつ、貴女の方へと歩み寄る。ふぅ、と貴女に向けて煙を燻らせれば「…ねぇ、寂しがり屋のウサギちゃん」何を考えているのか読み取らせない冷たい瞳、いくら口許が弧を描いていても絵画のような無機質な冷たさは拭えない。例えそれが乾いた口調であっても、礼を告げられれば悪い気はしないらしく、満足気に鼻を鳴らして。自分が贈ったクッキーを口にしてくれた様子を観察しつつ、初めて見る貴女の自然体の笑顔を眺める。貴女にそんな顔をさせるということは、甘いお菓子には魔法でもかかっているのだろうか。他愛もない興味が湧けば、その場で口を開いて見せて「…ん。」食べさせて、と言わんばかりに待機する。その様はどこか無防備だが、同時に口の端から覗く鋭い牙が、怪物であることを主張しているかのようで)
(/突然失礼致します!前回に引き続き愛想のない提供で申し訳御座いません、もし絡みにくければお気軽に仰って下さいね…!)
>レナード
(紫煙を燻らせて余裕綽々といった彼の姿は、憤りを感じている自分に照らし合わせると何処かオトナの態度のように思えて、余計に先程彼が口にした『子供』という単語が脳内で勝手に何度も再生されてしまう。孤独は嫌だから、と以前本心を顕にした。その心すらも抉るような、如何してという疑問。彼がどうして此処まで自分に対して土足で踏み荒らしていくような事が出来るのか。それはきっと、否、絶対的に相手の立場の方が強いから。彼は捕食者で此方は食事に過ぎない弱い存在。そう思えばいくら寂しいとはいえ彼を呼び止めて招き入れるのは、自分でもどうなのだろうと感じるところはある。吹きかけられた煙が髪を撫でていくように過ぎる事へ不快感を覚えて眉を顰め「あなたのことは、確かに嫌い。初対面なのに私の首を絞めるし、いつも人を馬鹿にしたような態度をとるし。…でも。あなたは人と呼ぶには冷酷だけど、バケモノと言うにはきっとまだ優しさがある。…認めたくはないけど。独りで怯えて死の時を待つよりも、あなたと居た方が気持ちを誤魔化していられるの」ぽつぽつ、と言葉を紡いでいく。彼の事が嫌いなのは事実だけれど、それでもこうして自分の話し相手をしてくれている今は孤独の怖さを忘れられている。ただ、マリーシュカと比較したら決して穏やかな時間ではないが。二つ目、三つ目と次々に手が進む。特にこだわりのあるクッキーでもないのかもしれない。しかしこの甘さは落ち着くには十分なもの。すると彼は口を開けて、何やら自分の食べているそれを欲しているよう。まさか食べられる事は無いだろうと思うのに、口から鋭く牙が光るのを見ると、そこへ手を近付けるのが少し怖く感じる。一つクッキーを摘み取れば、若干遠めの距離から投げ込むように彼の口へ入れ)
(/いえいえ、寧ろそれがレナードさんの魅力だと思いますので大丈夫ですよ!今のところ此方は絡みにくさ等は感じませんので!)
>ドロシー
(子供、と揶揄してはいるものの、貴女の落ち着いた態度は同年代から見れば大人びているだろう。怪物に殺されかけても、泣き叫ぶことも喚き散らすことも、錯乱することも無かった。取り乱した子供を宥めるなんて、面倒臭い役回りは御免だ。その点、貴女の相手は、手こずらない分良いものだ、と怪物は感じていた。初対面で歯向かわれたことはさて置き、力を顕示すれば素直に負けを認めた貴女のことは、人間の娘達の中では寧ろ高く評価している。だからこそ、面と向かって嫌いと言われても動じることは無く。ただじっと貴女の言葉に耳を傾けて「…バケモノにしては、か。人間にそんなこと言われるなんて、俺も丸くなったもんだね」自分に対して優しいと感じたことは1度もなく、けれど貴女の言葉はストンと腑に落ちる。確かにそうだ、今までなら人間に少しでも気に入らないことをされればその場で殺していた。「何度も言うけど、俺はリーシュに頼まれてお前の面倒見てるだけ。それなりの報酬積まれて、仕方なく此処に来てやってる。…でも、俺はお前を嫌いじゃない。だから、リーシュが帰ってくるまでお前の心が保たなければ、俺が殺してやってもいい」死、以外に自由を得る方法は存在しない。その時を待つことが辛いなら、直ぐに終わらせてやれる――それはきっと怪物の気紛れ。〝食べてやる〟ではなく〝殺してやる〟と宣った事からも、それが食欲ではなく、少なからず善意の類で提示されたことが読み取れるだろう。何方にせよ残酷なお告げに過ぎないが、傍若無人な吸血鬼にしてはとても珍しい、良心的な提案で。まさかクッキーを投げ込まれるとは思っておらず、想定より大きな其れにけほ、と軽く咳き込む。柔らか過ぎず硬過ぎない、確かに食感は悪くない。しかし当然の事ながら味は分からず「……本当に、こんなパサパサしたのが好きなの?」口の中の水分を持っていかれるような感覚に、片方の眉を歪めながらフィンガースナップで使い魔を呼ぶ。現れたコウモリに何やら飲み物を申し付けている様で、途中で何かに気が付いたかのように貴女を見れば「…好きな飲み物は?」ついでだから、と言わんばかりの業務的な口調で問うも、どうやら貴女の嗜好を聞き入れる程度の良識はあった様で)
(/そうでしたか、それなら良かったです…!交流中に水を差してしまい失礼致しました、また何か御座いましたら遠慮なくお申し付け下さいませ!/蹴推奨)
>レナード
(これまでこの屋敷で触れ合ってきた相手など、吸血鬼であるマリーシュカと彼のみ。他にどんなに醜悪で恐ろしいバケモノがいるかなんて想像したくもない事。だからこうして今、自分を真っ先に捕食せず会話を続けてくれる彼に、まだ信頼感というには程遠いけれど少しずつなら信じる要素を見出せる。それでも誤魔化している恐怖心はいつまでも抑えきれるわけではない。彼だってずっとこの部屋に居座り続けるわけにもいかないだろうし、マリーシュカだって今度はいつ此処を訪れてくれるかも分からない。もしかしたら、他にもっと上質な食事が連れて来られて、自分はもう用済みなのかもしれない。丸くなったものだ、という彼の言葉からは、以前は今より殺伐とした性格だったのかと思われる節を感じ取れる。そんな折、此方が相手を嫌いだと口にした中でも彼は自分を嫌いではないと返してくれた。ただそのすぐ後に付け加えられた提案に口を噤んでしまって。彼女が帰ってくるまで、とは言うがそもそも本当に彼女は戻って来てくれるのだろうか。実際彼が此処に訪れてからというもの彼女の姿は一向に現れない。正直、忘れかけてしまっていたと言っても良いほど。結局はどの選択肢を選ぼうが行き着く運命は死以外に無い。未だ現実味の沸かない提案に頭を悩ませつつ目を伏せ「─…それでも、良いのかもしれないね。いつまでもあの人の帰りを待って孤独に耐えてるよりは」彼の提案に肯定の返事を漏らす。淡い期待も露と消える今の状況下において、その言葉は少なからず自分の背中を押してくれるように思えて。当然ながら彼にはクッキーの味など到底理解は出来ないだろう。何せ血液が食事のバケモノなのだから。初めから良い反応などするとは思っていなかったが、投げ掛けられた問いには「大好きだよ。人にとっては美味しいものなの」ふん、と鼻で笑うようにして。彼の合図によって現れたコウモリに多少驚くも、飲み物の好みを聞かれれば「えっと…、オレンジジュース、かな」結局子供じゃないか、と言われそうなものだけれど、好きなものは仕方ないので何処か言いづらそうにしつつも答えて)
(/主様こんばんは。昨日も素敵な一時をありがとう御座いました!もし連日でも可能であれば、お返事は書き上がっておりますので前回の続きから(>772)お相手願えればなと思い声掛けさせて頂きました。勿論、もう一枠は最近交流の少ない方の為に空けておきたいとのお考えもあるかと思いますので、その場合は言って頂ければまた後日出直させて頂きますので…!ではご検討の程宜しくお願い致します)
>ドロシー
…成る可く早く、決めてよね。互いの為にも(返って来たのは肯定的な答え。そっと目を伏せ、最後の紫煙を吐き出せばパイプも煙となって何処ぞへと消えて。泡沫の如く呆気なく消え行くパイプ、それはまるで貴女の儚い命を彷彿とさせて。貴女がこの吸血鬼に殺害されることを決断すれば、こうして何度も貴女の部屋を訪れる手間が省ける。貴女も孤独の恐怖から解放され、一石二鳥――清々しい程に合理的な考えの元、悪びれもなく選択を急かしていることを仄めかして。「そもそも、如何してお行儀良くリーシュの帰りを待ってるのさ。待ってる間、独りなのが嫌なんでしょ?ならさっさと終わらせればいいのに」ふと浮かんだのは素朴な疑問、冷たい指先を貴女の顎へ添えれば顔を此方へと向けさせ、真っ直ぐに問いをぶつける。孤独に耐えてまで、マリーシュカを待つ意義が貴女にあるのだろうか。どう足掻いても彼女も怪物であり、貴女を捕食することに変わりはないのに。「…聞こえたでしょ。すぐ持って来い」オレンジジュース、それが子供を連想させる飲み物だという知識は無かったようで。その品名を復唱するのも億劫なのか、ぶっきらぼうに使い魔へ命令すれば、あっという間にそれらを運んで来る。グラス1杯のオレンジジュースと、何やら赤い液体。血液にしては透明感の有りすぎるそれは、クランベリーによく似ている。その正体が何か、態々言及はしないまま、無言で貴女へとオレンジのグラスを差し出して)
トピック検索 |