魔法使い 2018-10-02 22:51:17 |
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これで、次から咳止め薬を作るのは君に任せられるかな。
(そう言って完成の喜びを噛みしめる相手に微笑むと出来上がった薬を硝子の瓶に移して蓋をして。今日の指導は終了だと告げ)
はい、頑張ります
(頷き、ご指南ありがとうございましたと頭を下げて片付けをしながら近くにあった薬草のついての魔法書に目が留まり)
お師匠様、この本借りてもいいでしょうか?薬草についての知識をもう少し深めたくて
もちろん、好きに使って良い。…だけど、あまり根を詰め過ぎないようにするんだよ。また気になることがあれば聞きに来ると良い。
(相手が勉強熱心なのは喜ばしいことだが、真面目すぎるあまり身体を壊しでもしたら元も子もないとそう釘を刺しておき。わからないことは何でも答えると微笑み)
分かりました、気を付けます
(釘を刺され情けなさそうにするが、優しい言葉にはい、と頷き師匠に心配かけてたら休めるものも休めないだろうと考えて)
少しづつ読むようにします
(本当は夢中になってしまえば時間を忘れて没頭してしまうのだが、なるべくは気を付けるつもりでそう答えて片づけを終わらせれば、かなり大きなその本を抱えるようにして持ち上げて)
…そういえば、明日は店を休みにしようと思ってるんだ。街でお祭りがあるらしくてね、賑やかだろうしルイも行ってみると良いよ。
(そろそろ閉店の時間だとClosedと書かれた看板を手にした時に思い出したように相手にそう伝えて。普段定休日などは定めていないが祭りの日くらいは休みにしようと思っていて、せっかくならたまには楽しんでくると良いと)
お店を…?あ、えっと…それなら、お師匠様も一緒に行きませんか…?
(お店を休みにするのならと、一人で何が楽しいとも思えない祭りに行く気にはならなず、でもせっかくの師匠からの提案、無下にはしたくなくてそうお伺いをして
…ああ、それもそうだね。僕もやることは特にないし、久々に祭りに顔を出すのも悪くない。
(祭りに顔を出そうとは思っていなかったが、相手からの提案にそれもそうだと頷くとそう言って微笑んで。普段は滅多に外に出ないためたまには出かけるのと良いと、一緒に行くと伝えつつドアに看板を下げ。)
お夕食の準備をしてきますね
(師匠と2人で出かける、そんな事はここに来て片手で数えられる程度。ましてや師匠と祭りに出かけるなんていう事は初めての経験で、態度にてあまり出さないように努めるが内心は飛び上がりそうに嬉しい。はにかむ下唇を噛みしめて)
ありがとう、
(夕食を作りに行く弟子の後ろ姿を見送ると軽く指を振って仕事場に置かれた材料を全て元あった場所へと戻し、道具を止めると白い布がかかり。それが終わると仕事場の扉を閉めてリビングに向かい)
よし、作るぞ…
(夕食作りは魔法の練習の場でもある。指を振って調理を開始。食材をまずは洗って切る使われる食材は宙を浮き行儀よく並んで洗われる順番待ちをし、その間に他の作業、今日はシチュー鶏肉ぅ…は切らしているのでウインナーで代用。それも食べやすいように斜め切り。鍋に火を。先に炒める玉ねぎは…ほら急いと、切られて飛んで鍋へと入る。炒めながら、順序良く切られた野菜は鍋へと入る。よしよしと炒め終われば水を入れて煮込み始めて一旦蓋をして、貰ったパンを食べやすく切って木の器へと乗せて置き…)
お師匠様は立ち眩みを起こされた…
(飲み物は…と考えながら少しは改善するようにと効果の期待できるハーブを数種混ぜてティーポットへ。これは大事なお師匠様のティーポット魔法は使わず手で運びいつもの場所へと置いておき
早速いい匂いがしているね、お腹が空いてきた。
(リビングに上がるとテーブルにはすでにパンやティーポットが準備されていて、席に着きながら部屋を満たしているシチューの香りに嬉しそうにそう言って。)
もうすぐ出来上がりますよ
(師匠にほほ笑み仕上げを施し、木の器に盛りつければ魔法は一旦お終い。ゆっくりとシチューの入った器を御盆にのせて運んで来れば師匠の前へと置き)
お熱いので気を付けてくださいね
ありがとう、ルイ。やっぱり君は手際が良いね、美味しそうだ。
(相手がシチューの入った器を持ってテーブルにやってくると嬉しそうにそう言って。湯気の立ち上るシチューは具も彩り豊かで美味しそうな匂いを漂わせていて、いただきます、と早速手を合わせ。)
ありがとうございます
(師匠からの褒め言葉を頂戴し、嬉しさを滲ませながら席へと座り同じようにいただきます。としてから口へと運ぶ師匠を見つめて)
いかがですか?
…ん、美味しい。いくらでも食べられそうだ。
ルイは僕の好物を作るのが本当に上手だ。
(シチューを口に運び美味しそうに表情を和らげると好物ばかりの夕食に機嫌良さそうにしていて。パンをちぎって口に運びながらそう言って)
喜んでいただけて嬉しいです
(安堵し自身も食事を始めてパンを口にしながら、そういえば何故か食事の時も手袋をつけたままの姿の師匠を不思議に思う。手元から視線を師匠の顔へと)
…どうかした?
(こちらを見つめる相手の視線に気がつくとそう言って首を傾げて。普段は手でパンをちぎっているが手袋をしていてはそれができないため魔法で予めパンを切り分けていたのも普段とは違う点で)
あ、いえ…
(手でも怪我をされたんですか?そな疑問は言葉に出来ない。師匠ならすぐに治してしまうから…なら何故?そんな思いが頭をぐるぐるしながら視線を自身のシチューへと落としてパンを口にして
…そう。食べてしまったら、今日はあまり夜更かしをせずに寝るんだよ。明日はお祭りに行くんだろう?
(相手の視線が一瞬自分の手元に向いたのを見逃しはせず、手袋を不思議に思っているのだろうと理解して。おそらくまだ手に浮かぶ葉脈のような筋は極薄く、素手で過ごしていても支障はないし気付かれる事もないだろうが弟子は自分の変化に関しては鋭いところがあるため念のために手袋をしていて。少し話を変えて明日の話をするとそう言って)
はい、お師匠様
(はっとして顔を上げてそう返事をすれば、食事を無言で食べ進め思考を明日の祭りへと向けることにする。そうだ、師匠と祭りなど初めての事なのだから楽しまなくては…。少し表現も明るくなれば食べ終わり微笑みを浮かべ)
お師匠様、片付けはしておきますので先にお休みになってください
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