Polar Bear and Beluga【〆】

うん、あるよ。大学の授業って長いから疲れるね。…郁弥も？
(全て食べ終われば"ごちそうさま"と手を合わせ食器類を片付け。ロッカーに寄り次の授業の準備をしつつ相手も授業があるのかと思い尋ねてみて、)

高校の時と比べるとね。…うん、多分日和と同じ。
(同じくらいに食べ終わり後を追うように行き、疲れると言う相手にくすりと笑い。ロッカーとバッグの中を交互に見ながら整理して、今日の曜日を思い出すように言い、)

…疲れもどっと溜まるしね。…へえ、郁也もあるんだ。一緒に頑張ろう。
(ロッカーから必要な教科書やら出しては鞄の中にいれ授業が行われる教室に行き。先生の話を真面目に聞いていたがその内こくんこくんとし始めて、)

…うん。
日和…？
(こくりと頷き一緒に教室へと向かい。授業中何気なく隣を見ると相手の眠そうな様子が目に入り、少し顔を近付けて覗き込むように相手にだけ聞こえるような小声で起こして、)

…ごめん、昨日遅くまで起きてたからかな。起こしてくれてありがとう。
(相手の声にびくっとなり起き上がればふあっと欠伸をして。昨日遅くまでゲームしていたせいだろうと動かない頭を動かさないとと再び前を向き、)

なんか意外…。なにしてたの？
(あまり夜更かしをするイメージがなくペンを口元にコツンと当てながら目を丸くして。授業中でありながらも少し興味があり小声で聞いてみて、)

そう、意外？…けっこう楽しいゲームが出たからやってたんだ。格闘…みたいな感じの。
(意外と言われればそうかななんて首を傾げて。普段ゲームなどやらないがよっぽど楽しかったのか小声でゲームの説明を始めて、)

へぇ、面白そうだね。……今度日和の家に行ってもいい？
(ゲームの内容を聞いて興味が湧き、どんなものか見てみたくなり。いきなり家に押しかけていくのも悪い気がして敢えて今日とは言わずに聞いて、)

…今度じゃなくてもいいよ。もし、郁弥が来たいならだけど。
(今度という言葉にひっかかり今日でも大丈夫なとこを伝えて。その数分後チャイムがなりこの後は授業もないためどうしようかと考えていて、)

……じゃあ、今日行こうかな。
(次の授業はなく今日は部活が休みでどうしようと考えているとチャイムが鳴り始めて。鳴り終わるのを待ち教科書とノートをバッグの中に入れながら帰りに寄ることをどことなく嬉しそうに伝えて、)

うん、いいよ。家も近いしいっぱい遊べるね…。
(こちらも教科書とノートをバックにしまいチャイムがなり終われば学校から出て。慣れた通学路を歩いていると野良猫を見つけ近付くも逃げられ肩を落とし、)

うん、そうだね。
猫は目線を合わせながら近づくといいらしいよ。
(相手の言うことにこくりと頷き。肩を落とす姿に微笑みながらどこかで聞いたことのある話を相手に教えて、)

なるほど…でも、近付く前に逃げられたりするからね。…郁弥、着いたよ。
(さっき逃げられた野良猫以外見つからないため諦め次見つけたときに相手の言ってることをやってみようと思い。歩いていると家に着き中に入り自分の部屋に相手を通して、)

…お邪魔します。
(自分も今度猫を見かけたら触ってみたいなと、その時は日和も一緒にいるかなと思い。相手の家に上がらせてもらうと一言挨拶をしてついて行くように部屋の中へと入り日和は毎日ここにいるんだなと思いながら室内をぼんやり見つめて、)

適当に座ってて…飲み物とか用意してくるから。…はい、どうぞ。
(座るように促して自分は飲み物やお菓子を用意してはお盆にのせて持ってきて。お菓子はポッキーやらポテトチップスやら色々とのった詰め合わせになっておりポッキーを相手の口元に持っていき、)

こんなにたくさん…。夜ご飯食べられるかな。
(言われた通りに腰を下ろして少し待っていると相手が戻ってきて。口元に差し出されたポッキーを少し身を乗り出して口にくわえて食べていき、全部食べることはないとわかっていてもお菓子の量をじっと見つめながらぽつりと呟いて、)

あ、そうか…夕飯のこと考えてなかった。全部食べようとしなくて大丈夫だよ。
(相手といれることが嬉しくてついお菓子をいっぱい持ってきてしまい後頭部を掻いて。今からやろうとしているゲームソフトを探しはじめるもなかなか見付からず首傾げ、)

(遅くなってすいません。)

うん、わかった。
ゲーム、見つからないなら勉強会でもいいよ。
(相手の少し抜けたところを見るとつい笑みがこぼれてしまい、食べれる分だけ貰おうと頷き。ゲームソフトを探しているであろう相手に近付いて後ろから覗き込むと冗談っぽく言ってみて、)

(いえいえ、ご自身のペースで大丈夫ですよ。来れる時に覗いてみてくださいね。)

…勉強、か。しなきゃいけないんだろうけど今はしたくないね。…あ、こんなところに…。
(勉強と聞けばあからさまに嫌な顔をして探し続ければ探していたゲームソフトが見付かりほっと胸をなでおろし。早速セットしてはテレビの電源をいれてゲーム開始し、)

…ふふ、まあ僕もそうだけど。……ゲーム、最近やってないけど…僕にもできるかな？
(勉強を拒否する相手に同調して。ゲームの電源をいれるところをじっと見つめると、頬を掻きながら自信なさげに言い、)

(大変遅くなってすみません。勝手ではありますが、気が向いた時やお時間ある時に来ていただけると嬉しいです。)