か弱いアニヲタ 2018-09-09 00:36:08 |
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この我の姿を一目であろうと見たいというだけでなく、言葉を交わすことまで欲するか。 ここまで強欲な者も珍しい。 本来であれば余りにも無礼千万、打ち首モノではあるが……
( 黄金の玉座に座して見下すは、不死の霊薬を探す旅から帰還した晩年の英雄王。 その紅き双眸は険しそうに歪められ、ともすれば暴君であった時分よりも恐怖を与えるであろう。 しかし、その未来すら見通す瞳で何を見たのか、剣呑な雰囲気はたちまち消え去り。 ふっ、と優しげな微笑みを浮かべながら、 )
いいだろう。 お前のその真摯なる想いに応え、我の身体を拝見し、我の言葉を拝聴することを許す。 伏し拝むその体勢を解き、そして我を見よ。
( その言葉は英雄王を知る者であれば目を剥く程に優しげな口調であり、 )
聴け、我はこの先ウルクとその民草を最期まで護る。 その道筋がどの様なモノになろうと、一瞬足りとも眼を離すな、眼を逸らすな。 良いか、一瞬であろうとだ。 最後の瞬間までこの我の活躍を目に、魂に、焼き付けよ。 よもや、出来ぬとは言わせんぞ? この我から言葉を賜りながら、それを為せんと言うならば、判っているな?
( 幼子に語りかける様に優しく、しかしどことなく子を叱る親の様な印象を覚える口調で告げ、 )
そうだな、最後に、貴様の名を聞こう。 何、そう怯えるな。 我なりのサービス、というヤツだ。 …………そうか、我にねだる程強欲で、そして一番健気なお前に相応しい名であろうよ。 良いか、お前はお前なりに出来ることをしろ、失敗を恐れるな。 勿論、我の言葉は守れよ? これで終いだ、此度は特別に我手ずから時間を割いたが、もう次はない。 王は忙しいのだ、早く下がれ。 さらばだ、 ■■。
( 最後にはそのらしくない程の優しげな口調と表情は幻想の様に消え失せ、王らしい冷たい表情へと戻り告げる。 最後の呟きは、風と共に流れ、 )
( / 似非で申し訳ないが、絶対魔獣戦線バビロニアということでキャスターのギルガメッシュを。 )
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