か弱いアニヲタ 2018-09-09 00:36:08 |
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兄上…。いつの間にか季節は目まぐるしく巡り、桜の咲く時期になっていたのですね。暑さ寒さは彼岸まで…とは良く言ったもので、つい先日までは夜冷をしていたのが大分和らぎ、薄着でいても眠れる程に暖かくなりました。
……こうして春の足音を感じ始めると、思い出されることがあるのです。
いつのことでしたでしょうか。兄上は私の事を桜の様だと…仰いましたね。ぱっと咲いて、ぱっと散る。私自身は其れこそが誠の武士の生き様と信じて、貫いておりましたが。…あの時の、兄上の切なげな面差しが思い出されどうしても此の胸から離れてくれないのです。
兄上と離れ離れになってから今日までの間に、私は再び死地を潜り抜けまた一つ生き延びました。…よくやったと、褒めてくださいますか?
(戦国無双4/真田信之)
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