か弱いアニヲタ 2018-09-09 00:36:08 |
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お、おまッ…!
(二階の和室で次男と二人きりになって数十分。日頃の言動の謝罪をするなら、悪魔共が席を外した今しかない。だというのに固く結ばれた口はごめんのごの字も紡げない。言えなーい。言える訳がなーい。始めから素直にありがとうが言えるなら自分の兄に向かって罵詈雑言なんて浴びせなーい。抱えた膝に頭を押し当て、溜息を漏らしたその瞬間、カーテンの裾を揺らして部屋に飛び込んで来たオレンジ色の毛並みの友達。眼鏡を掛けたような柄が特徴的な彼の姿にサアッと血の気が引く。咄嗟に猫に手を伸ばしてその口を塞ごうとしたが『いつもごめんね、カラ松兄さん』遅かった。部屋を占める沈黙。次兄の言葉を借りるなら静寂と孤独。無言で立ち上がり、窓辺へ向かえば、片足を窓枠に掛け。ギギギと錆び付いたロボットのような動きで兄を振り返ると、口端を引き攣らせて)
…………。…ちょっと、死んでくる。
( おそ松さん / 松野カラ松 )
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