見習いマスター 2018-09-02 23:37:37 |
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>>アンリマユ
…よぅし、
(静かな呼吸音が一定になって、ちらりと肩越しに見遣れば上下する布団…ゆっくりと立ち上がると、手近な袋にゴソゴソとお菓子貯蔵庫と化している棚から甘いお菓子ばかりをチョイスして詰め込んで。貴方を起こさないように、極力怪しまれないように、こっそりと自室を抜け出して向かうは貴方の部屋…トリックもトリートも同時に行ってしまえば効率的というやつだろう。目標は貴方のベッドを甘い甘いお菓子ばかりにしてしまうこと。小走りに廊下を進み…さて、貴方が起きてしまうまでに準備は整うだろうか)
御影尋.
(バサッと何かが落ちる音で目が覚め、辺りを見渡すとマスターが居なくなってることに気がつき。さらに視線を巡らせ部屋の隅にある棚。彼女にとっては食糧庫と言っても過言ではないそこからお菓子の袋が何個か床に落ちていて、物音の原因はこれか、と納得して。…貴女はどこに行ったんだ。コーヒーのおかわりを貰いに行ったのかと思いきやカップは机に置いてあるし…抜け殻も落ちてない。まさか仕返しされてるとは露ほども思わず呑気に「…トイレかな。」と結論に至れば再びぺしょっと布団に潰れて、)
>>アンリマユ
…出来た
(祭壇並みにお菓子に飾られた飼い犬のベッド…さて、トリートとトリックは多少なり同時に出来上がったとはいえ、これではトリックが少ない。少し考えたあと、貴方の部屋をそっと出て自室へ戻るため早足に廊下を進み…まあ、シーツでも被ってオバケにでもなっておけば良いか。ゆっくり扉を開けた先、ベッドに未だ潰れている貴方を視界に捉えて…「まだ寝てる、」。手近なシーツを手に取って頭からぽすりと被り、先程まで座っていた位置に戻った…は良いけれど、コーヒーが飲みにくくて仕方なく、頭からシーツを下ろして既に砂糖が沈殿しているコーヒーを一口)
御影尋.
……?
(いつの間にかまた寝ていたらしい、緩りと目蓋を開け…と、視界に飛び込んできたシュールな光景は起き抜けの頭では処理しきれず目を凝らして観察してみる。常日頃から奇行が目立つ珍獣だから、別に大して驚きはしないけれど、何故シーツなんか被ってるのかはやっぱり気になるわけで。のそのそと動き横から身を乗り出しては「何してんだよ。」と聞き。悪戯も無事成功して、自分のなかではハロウィンはもう終わった行事も同然。故にそれが貴女なりの仮装だとは気付かず腕を伸ばして掴めたなら取ってしまおうと、)
>>アンリマユ
おわっ…、
(ふいに横から響いた声に、甘い甘いコーヒーを慌てて飲み込む。ずるっと引かれるシーツの感覚に慌てて裾を掴むと、くるりと貴方に向き直り…コーヒーを巻き込まないように少し離れた位置に置いてから、辛うじて肩に引っかかっていたシーツを頭から被り「ばあ」と一言。ほら、少しは怖いでしょう、オバケですよ。頭からずり落ちたシーツの隙間から、珍しく三日月形に歪めた双眸で貴方を見遣り)
御影尋.
手抜きじゃねえか。
(白い布にばあ、とくれば流石にお化けの仮装だと分かり。…まあ、戦場で見る本物のゴーストと違って残念ながら不快感も無ければ怖くもない、寧ろいじらしいとすら思い貴女の思いに反して口角が悪戯に釣り上がり。シーツをグイッと前に引っ張れば、目を覆い隠し視界を奪う。「そういうところだぜマスター。」と何も見えないことを良いことに静かに顔を近づけて、抵抗されなければ唇を塞いでしまおう。だってハロウィンはまだ続いてるみたいだし…甘いお菓子が貰えない代わりに甘い飼い主で手を打つことにして、)
>>アンリマユ
…え、
(手抜きとは失礼な、こちとら精一杯のオバケを演じて差し上げたというのに。つり上がった口角に、何だか嫌な予感と身を引こうとした瞬間に明るい中で白い膜が目を覆って、慣れたように重ねられた唇。心中で“そういうところですよ”と叫んでみたところで遅い。傷も癒えない重たい腕で貴方を突き放すことも出来ずに、赤くなった顔を隠すためにズルズルとシーツに顔を埋めると「…魔力供給なら血でお願いします」と、自分は甘いお菓子になんてなれやしないのに…驚かせるはずが、返り討ちにされたことに悔しさが隠せない)
御影尋.
いえーい悪戯大成功~!
(これだから止められないのだ。懲りずに飼ってる犬に手を噛まれ悶えてる貴女に、これでもかと言うくらい男心をくすぐられて、表情がだらしなく弛む。血液は誰でも貰えるけど“これ”はそばに居ることを許された番犬のみが貰えるご褒美だと思うから懇願の声に対して「やだ。オレ、アンタとするならこっちのほうが良い。」とハッキリと断り。三流なりに今回のレイシフトはそこそこ頑張った。「…バーサーカーだけ狡いだろ。」と、褒美を欲するように頸への甘噛みを繰り返して、)
>>アンリマユ
あれは、不可抗力で…
(声だけで、貴方が意地悪く喜んでいるのが分かる。聞こえた却下の言葉と、拗ねたような台詞に上記を告げるも、延々と柔らかく噛みつかれる感覚に…自分は歯固めではないのだけれど、あの時、敵すら食べてしまおうと剥いた牙とは随分と違うものを向けられている様だと自己解釈。復讐者の味方、とは言わないが、少なくとも攻撃対象認定は相変わらずされていないらしい。「ご褒美に何が欲しいか、ほら、自分言ってもらわないとわからないので」と、抱え込んだシーツごとのそのそと少し後退を)
御影尋.
そう言ってくれたことねえだろうがよ…っと!
(やわやわと肌を食み肉の触感を愉しんでいたが、獲物が自分の元から離れると大人しく身を引き退屈そうな、不貞腐れたような…何とも言えない眼差しを向けて。それからおねだりをするよう促す貴女にデジャヴを覚え、今までの経験則として上記を…颯爽とベッドから降り隣に並んで。同じ狂犬でバーサーカーは良くてどうして自分は駄目なのか。理由はよく分からないから当てずっぽうで「…はは~ん、もしかして人間みたいに喋れる奴と致すのは怖い、とか?」とあからさまな挑発。身を守るように握り締められたシーツを奪おうと引っ張り、)
>>アンリマユ
(拗ねたような目は何度か見たことがある、気がする。痛いところを突かれて小さな呻き声が漏れるけれど、隣に並んだ影と聞こえた声に…今更ながら、全てを悟られるのは怖いというか、恥ずかしいというか。だってほら、貴方はきっとそんな自分を笑うから。取られたシーツを追うように手を一瞬伸ばしてから、伸ばしていた手で顔を覆って小さく頷く。「…怖いですが、何か?」とヤケになったような声が出たのも仕方ない。殻のせいではなく、貴方は貴方として自分の前にいる、一人の復讐者というか…ヒトだ)
御影尋.
にゃはは、素直でタイヘンよろしい。正直者のマスターちゃんにはご褒美をあげましょう!
(てっきり大人ですからと子供らしい背伸びが返ってくるかと思いきや…自分は貴女の気持ちは分かってやれないし同情する気も無い。その代わりと言ってはアレだけど、素直に心情を吐露されれば屈託のない声で上記を述べ。ご褒美と言って床に落ちてるあめ玉を1つ頭のうえに乗せたところで「つーかよぉ何でこんな散らかってんのさ。」と自分が寝てる間に貴女が何をしていたのか。知る由も無い為、大きく開けっ放しになった棚の扉と散乱したお菓子を不思議そうに見遣り、)
>>アンリマユ
…トリートの為ですよ
(随分と毒気の抜けた声だこと。顔から手を離し、頭の上に乗った飴玉と、先程まで寝ていた飼い犬からの素朴な問いに少しだけ目を丸くしたあと、僅かに目元を歪めて上記を。飴玉を手に取って、ぴりぴりと袋を開ければ中の飴玉を貴方に差し出して「たまには甘すぎる毒判定も悪くないかもしれませんよ?」なんて。ここからはクリスマスにバレンタイン、ホワイトデーと甘いもの好きにはたまらないイベントが続く…まあ、その前に甘い甘いトリックを成功させなくては)
御影尋.
…絶対トリックだろ、顔に描いてありますよ。
(いつもは眠たげな瞳が何処か愉しげに歪みどこからどう見ても貴女が何か企んでいることは明白だった。間違いなくコーヒーの仕返しだろう、嫌な予感がする…差し出されたあめ玉を恐る恐るぱくっと咥えて舌で転がす。甘い甘い….どうせ砂糖漬けになるのならお菓子じゃなくて、飼い主の手でどうにかされたほうがマシだ。「仮装が手抜きなのは少々残念でしたが、えっちな悪戯だったらオレさま何時でもウェルカムです。」と両手広げ普段と変わらぬ戯言を以ってして悪戯を回避しようと試みる、)
>>アンリマユ
…そちらは現在在庫切れです
(餌付けみたい、と飴が離れた手を見たあと、汚れていないことが分かればそのまま貴方の頭に手を伸ばし。わしわし、慣れたように撫でながら今度は自分がベッドに座って…本当は広げられた腕に飛び込んでやろうかと思ったけれど怒られそうだから自粛。「あと、悪戯ならもう仕掛けてきましたから」と、腕を伸ばしたままぽすんとベッドに倒れては、くっくっと喉の奥で小さく笑い。指先に貴方の体温、それから…もうすっかり貴方の気配が移った布団に擦り寄って、もう誰のベッドかわからなくなってきたなぁとぼんやりと思考し)
御影尋.
…どゆこと?
(良い思いも出来て一石二鳥だと思ったのに。在庫切れのお知らせに退路を断たれた自分は頭を撫でられながらぐう、と嫌そうに顔を歪めて…と、悪戯を仕掛けるじゃなくて既に手遅れだと宣告を受けてはぽかんと惚け、異変を見つけるべく辺りを見渡してみる。そこで棚のなかのお菓子がごっそり消えてることに漸く気づき。貴女の目的は犬を砂糖塗れにすること、そんでもって悪戯は“もう済ませた”と…「まさか…!」と1つ嫌な想像が頭を過り勢いよく立ち上がり。ベッドで寛ぐ貴女をよそに部屋を飛び出し、そのまま自室に直行して、)
>>アンリマユ
…ふふ
(心底嫌そうな顔、きょとんとした顔、それから慌てた顔…表情筋の固い自分とはまったく違うもの。ぴゃっと手元から離れた犬は、慌てて自室へ帰ったらしい…ヒトのベッドですやすや眠るから悪戯されるのですよ。何だかんだ、軋む体をのそのそとベッドに横たえたまま、布団にもふもふと包まれば…実施で甘いものまみれになる可哀想な愛しい飼い犬に少しだけ思いを馳せて、欠伸をひとつ)
御影尋.
あああオレのベッド…!
(バンッ!と勢いよく自室の扉を開けてビックリ。殺風景な空間のなかに見たこともないカラフルな祭壇が作られており、ベッドの上にずらりとご丁寧に並べられたお菓子が腹立たしい。部屋が大変なことになっていた証拠の品としていくつか腕のなかにそれらを抱えて再び飼い主の部屋に急いで。それから他人事のように布団に包まっている貴女の側に寄り「人のベッドに何してくれてんだよ!」と持ってきた物を見せながら、わんわんと煩く吠えて、)
>>アンリマユ
…一番最初に言ったじゃありませんか、トリック アンド トリートって
(ぬくぬくと貴方の気配に包まれて、微睡みかけていたというのに散歩から帰ってきた犬は随分と元気よく吠えるもので。ぱちぱちと眠気に襲われた目をまばたきして、それから事も無げに上記を。お菓子くれても悪戯すると宣言したのだから、当然のこと。「それに、ヒトのベッドに…と言うのなら、貴方も先程まで此処を独占していたでしょう?何してくれてるんです?」とスンッと鼻先を布団に寄せれば…ほら、貴方の匂いがするとでも言いたげに)
御影尋.
アンタじゃねえしあんなに食えねえよ…。
(大量のお菓子に文句を言う傍らで、これ見よがしに人が寝ていたベッドに鼻先を埋める貴女に1人の男として何とも言えない心地に襲われて、無意識に口角が引き攣る。小っ恥ずかしい、し目にも毒なのでやめて欲しい。それから貴女にその気が無くてもやっぱり臭うぞ、と言われてるようで複雑だ。「オレのことそういう対象で見てないってことは分かんだけどさ、せめてもちっと意識してくれてもいいんじゃない?」と不満げに口を尖らせつつ、どさくさに紛れてベッドへの侵入を果たせば貴女と向き合い、)
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