見習いマスター 2018-09-02 23:37:37 |
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御影尋.
んん゛、隣こいよ。
( これからダイブする奴がよく口にする掛け声がしてまもなく、思ったよりも優しい衝撃にもぞ、と身じろぎしながら其方を見遣り。確かに来いとは言ったが…隣に来いという意味であって、悠々と乗っかってくる飼い主に喉から不満げな音がもれる。煽り文句につられ時計を一瞥すると秒針は0時を越えており…ここで彼女の挑発に乗っても、1日1回のルールには違反しないのか。本当のところはどうであれ、捻くれた言い方に「…素直じゃねえ甘え方、」とそう解釈することにし、髪を耳にかければ露になった内側に音を立てながら軽く口付け、)
>>アンリマユ
──、
(ぽす、とベッドより固い人の身体に体重をかけて、聞こえた言葉に笑って。寝心地はよくないけれど、温かい…伸ばされた指に目を伏せて、そっと髪を梳いたそれと甘やかすみたいに落とされた口付けにのそっと…擽ったさと心地良さに貴方の胸元に耳を寄せて。鼓動とか、体温とか、一人暮らしでは手に入らないもので、学校に行ったら絶対にこんなに触れられない。「甘えてない」とだけ文句を言って、自分の体重が枷になると知っていて両手を貴方の脇腹へ…いつだって余裕そうな貴方をそのまま擽ってやろうかと)
御影さん>>
…あ……だ、だめだよ!!
(誘われると顔を輝かせ即答するがすぐに急いで首をふって。普通の店のように食堂のご飯は、お金を払わなくていいのでお礼にはならない。しかしせっかくの誘いを断りたくないと少し考え「食堂でお茶したあと一緒にショップ行かない…?してもらってばっかなのはやっぱ悪いし……」と首傾げ。やっぱり迷惑かな、と思いながら相手の様子を目でうかがって。)
アンリマユ>>
……じゃあ包帯と消毒液お願いしてもいい?
(少し考えるためにも黙って相手の話を聞いていて。マスターじゃないのに頼んでいいのか迷うがもしケガが悪化して休みが伸びたらさらに、周りに心配をかけてしまう。そう思えば顔をあげ手をこっちに出してくるアンリマユに申し訳なさそうに自分の代わりに道具を取りにいってくれないかとお願いして。)
オベロン>>
目……?う、うん…
(相手とおやつを食べたい思ったのは本当で呆れられると少し寂しく思い、目を閉じろと言う相手に「手当てから逃げる言いわけじゃないよ?」とそれだけ伝えてオベロンの言う通りにして。目を閉じると当たり前だが何も見えない、誰の声も聞こえない無音の世界は、落ち着かず少しの不安から「オベロン?」と呼んでみて。)
>>藤丸立香
…先輩、後輩は先輩の面倒を見るものですよ
(怪我の手当のお礼を金銭で払うと言う貴女に少しだけ眉尻を下げてから首を振る。まあ、色々な感謝の形はあるけれど…例えばこの世界を救ったとて、世界の人々が自分たちに金銭でお礼を伝える未来は無いのだから、その最前線に立つ貴女から受け取ろうとも思わない。「あと、ね、実は自分、治そうと思えば先輩の怪我治せるんですよ」、それをしないのは先輩がサーヴァントやスタッフさんたちから心配したんだぞって揉みくちゃにされればいいと思ったから。少しだけ意地悪に口元に笑みを浮かべたなら、ほら、食堂行きましょうと言うように手を差し出して)
御影尋.
…ッうぇひひ、擽ってえ!
( 甘やかしてやろうと…ハリボテの鼓動を聞く飼い主の頭をわしわしと愛でていた最中のこと、不意に白魚のような指が伸びてきて脇腹をくすぐってくる。ブリキの木こりみたいな男だと思っていたが…この体、一丁前にくすぐりに弱いっぽい。くすぐったさから逃げようにも飼い主が上に乗っている為叶わず、せめてもの抵抗として両の手首を掴み。時折足でシーツを引っ掻きながら、もぞもぞと腰を左右に動かし「やめ…、寝るんじゃないのかよ!?」と己と違い…いやお陰様で眠気が半分吹き飛んでしまったが、ピンピンしている飼い主にギャン!と吠えて、)
藤丸立香.
アンリマユ/
リョーカーイ…!んじゃあ、ちょい待ってて。
( ちょこっと医務室に行くだけで大袈裟な…申し訳なさそうにしている少女を見ると、律儀で真面目な人柄が伺える。夕焼け色の髪にぽふっと一度だけ軽く触れれば、医務室に向かい。マスターのことは伏せ、事情を先生方に説明し、治療に必要な道具を借りれば彼女が待っている場所に戻ってきて。「お待たせ~、腕出してみ?」隣に座れば調達してきた物を広げ、それからお手本のように自分の腕を見せてみせ、)
オベロン/
────目、開けていいよ。
( 警戒心0で目を瞑っている少女に声を掛ける、目を開けたら妖精王オベロンの領地、秋の森の景色が広がっていることだろう。赤とオレンジに染まった木々やそこから差し込む日差しの暖かさ、土の匂い──本物と違わぬ穏やかな秋の森。…ただあの時と違うのは焼け焦げた匂いはせず、土に還ったはずの妖精達が普通に生きている…ように見えること。足元にわっと寄ってきては話しかけてくる彼らの声を華麗に無視し足を進め、「…ボサッとしてるなよ、置いていくよ。」何も告げず出発したのは此方だが、その場から動かない彼女に淡々と声を掛け、)
>>アンリマユ
…んー、寝るよ
(頭を撫でる指は惜しいくらいに優しくて、だからなんだかんだ悪戯をした張本人である自分は随分と眠気がやってきているというもので。もぞ、と身体を動かして吠える貴方に微睡んだ柔らかい笑みで応えたなら、のそりと再び貴方の上に不器用ながら這い上がろうと…両手とお腹には貴方の体温。「…アンリ、あったかいねぇ」、頬を新品のTシャツに擦り寄せながら緩やかに目を閉じ)
御影尋.
…慣れてそうとか言うけど、お前さんも大概だろ。
( 相棒といい彼女といいやたらと人の上で寝たがるのは何故なのか…。擽りが止んだかと思えば、再びよじ登ってくる彼女を寝返りを打つことで優しく隣に転がし。ただ…どうしても飼い犬の体温が恋しくて仕方がないらしいゴシュジンサマの為に、片手を取ると自分の背中に回させて。瞼を閉じた彼女に「…ん、また明日な。」と大切そうに擦り寄り返せば、肩のあたりに鼻先を埋め眠りに就き───、)
>>アンリマユ
(ふわふわと微睡んだまま、促されるままに自分より広い背中に腕を回して他人の体温に埋もれて…どのくらい、経ったのだろう。ふと意識が僅かに浮上する感覚、けれど朝なのか夜なのかもカーテンを締め切った部屋では分からず___二度寝を決め込むより先に、貴方の体温を覚えて瞬きをした。貴方に乗った時、貴方の怪我は気になるものではなくなっていた、数日で消えるものではないし、数時間なんて以ての外で…貴方は、誰なの。夢から覚めたくない、願うように目の前のTシャツにすがりついて再び目を閉じ)
御影尋.
( 時刻は草木も眠る丑三つ時、外ではいつにも増して何かの獣が活発に活動しているようで、そこかしこからけたたましい金切り声が聞こえてくる。こんなにも姦しい夜だというのに…マイペースな野良犬は少女の隣で、スヤスヤと規則的な寝息をたてながら熟睡しており。飼い主を抱き枕にしていたが不意に寝返りを打ち仰向けになったことで、腕の拘束が外れて。事件は終結したはず…にも関わらず聞こえてくるパトカーのサイレン、外に出れば巷を騒がす事件の真相に触れる事が出来るかもしれない…が行くかどうかこの音が聞こえてる者次第、)
>>アンリマユ
(目を再び開けたのは体温が離れた気配がしたからで…外から聞こえる物音は、少なからず自分が普段聞いているものよりも騒がしい。何か、あったのだろうか___そこまで遠くには行かずに、そうだ、近くの道に自動販売機があったから飲み物を買いにいくくらいにしよう…そっとベッドを抜け出して、適当に掛けられているパーカーに小銭を放り込んで…裸足にスニーカーを突っ掛けて家の鍵を手に取る。アパートの階段を降りながら吸い込んだ夜の空気は、昼のものよりも何だか不気味な匂いがして)
御影尋.
( 少し歩けば否が応でも気付かされるだろう…街を流れる風は生暖かく、そこに僅かに鉄臭さが混ざっていることに。とある民家の前にはパトカーが停車しているものの何故か車内はもぬけの殻、雑に開け放たれた扉には泥だろうか…黒い液体が飛び散っているが、星明かりだけではソレが何なのか判断するのはきっと難しい。そうして人気のない居宅を通り過ぎると、目的地である自販機に辿り着くはず。…がブレーカーが落ちているのかディスプレイは真っ暗、残念ながら他の自販機を探すしかなさそうだ、)
>>アンリマユ
…あ、れ?
(暗い夜道を一人で歩き進む、学生がこんな時間にと補導の心配が先に立っていたものの通りすがりのパトカーも、それでも少しは人の気配がするであろう民家すらも、まるで…まるで最初から自分とアンリ以外がこの街にはいないみたいに静かで。怖いものは怖いと思うから怖いのだと、早足で抜けた先にあったお目当てのソレも息の根はなくて…本当に、何が、起きているの。知っていたはずの街が知らない顔をして牙を剥くから、小走りで次の、中心街に近い自販機へ…生臭くて生ぬるくて、吐き気がする夜なんて人生初だ)
御影尋.
( 街の中心に行くにしたがい濃くなる錆鉄の香りと…増える姿なき無数の足音。そんな違和感から逃げるように、影絵の街を駆けまわる少女のことを自販機が出迎える。こちらの自販機は生きているようで蛍光灯は、見る者によっては安堵を与えてくれる希望の光…しかしよく見てみると、アスファルトに片足だけハイヒールが転がっているのが見えるだろう。対となるヒールは少し行ったところに…さらにその先には、中身がぶちまけられたボロッボロの通勤バックが落ちており。その後も数メートルおきにわたり誰かの私物が落っこちており、その落とし物は奇しくも少女が青年を拾ったあの路地裏へと続いていて、)
>>アンリマユ
(小走りだったはずの足が思っていたよりずっと早く回転していたようで、短い息切れの音と額に滲んだ汗が気持ち悪い…少し擦り切れた踵をズルように足を止めて、自販機の前に立って…視線を下に落として、その違和感の正体に気がついた。なんで、ここに、誰かの…靴と、荷物と、それから…違う、これは、連れ去られた痕。ひゅっと喉が鳴って、でも、見て見ぬふりなんて出来なくて…助けられるような力も、何も無いくせに。は、は、と浅い呼吸を繰り返したまま、そっと自販機を離れて____真っ暗な路地裏、目を慣らそうと細めながら、そっと影から奥を見据えるように顔を覗かせ)
御影尋.
( 路地裏の最奥、少女の目に映った光景はまさにこの世の“ 地獄 ”と呼ぶに相応しい光景だった。血の海と化したアスファルトには、子供から大人まで何体もの人間だったモノが無惨にも転がっており───しかし目を引くのはそこじゃあない、犬( 愛玩動物 )というには殺意に塗れすぎ…かと言って狼とも呼び難い紅い瞳をした黒い獣の群れが冷たくなった魂を、一心不乱に蹂躙している。場には骨を噛み砕く音、肉を裂く音が響き、こんなにも赤に塗れてなお微かな鮮血の香りを嗅ぎ取ったらしい。赤い光が一斉に少女を見た…かと思えば予備動作もなしに、新たな生贄を捕らえんと駆け出し、)
>>アンリマユ
____、
(よく知らないはずなのに知っている血の匂い、焦っているのに冷静な目が積み上げられた冷たい体の数を数えるように追う、そして…耳障りな音に込み上げた吐き気を塗り替える程の恐怖。嗚呼、これは…勝てないかも。こちらへと飛びかかるように地面を蹴った影に逃げようとして足が動かない、悪夢のような現状で誰かの名前を叫ぶこともないけれど____がぱ、と開いた大きな口を見て短く息を吸ったなら「助けて」と困ったような声が漏れ)
御影尋.
───魔術もろくに扱えない状況で勝てない“ かも ”ときたか。流石はアイツの後輩、脳みそまで砂糖漬けか…?
( 大きな口が少女を飲み込む寸前のこと。突如地中から人の身の丈以上もあるムカデが召喚されたかと思えば、長い胴体を使い魔物を吹っ飛ばして。役目を果たした昆虫は少女に近づくでもなく、その後ろ…己を召喚した人物の傍へ。すると舞台の幕が上がるように雲に隠れていた月が偶然顔を出し、背の高い影を照らす。頭に星の王冠をつけた青年は喜哀楽、そのどれでもない…淡白な声音で上記を告げたのなら星空を思わせる外套を靡かせ、地面にへたり込む少女の横を通り過ぎ前へ、)
間違っても前線になんか出てくるなよ。偽善で水を差されたら、吐き気で害獣駆除どころじゃなくなる。
>>アンリマユ/オベロン
(目の前に大きな影、見えていた大きな塊が無慈悲に吹き飛ばされるのをただ焼き切れそうな思考回路が認識して漸く状況を理解して。ザラついた地面の感触すら分からないくらいおかしな事が目の前で絶えず起きている、ゆっくりと振り向いた先には細身の不可思議な青年がいて口にしていないはずの言葉は読めない感情で彩られていて、庇うように揺れた外套の暗さ、危ないから逃げよう、と言いたいのに震える身体は使い物にならないから大人しく頷くのが精一杯。誰?と聞きたい、でもどうしてか、家にいる彼と同じで何故だか青年のことを知っている気がしてならない)
御影尋.
全く…、酷い目にあった。せっかくの羽に傷がつく。
( 戦いは10分と経たずに決着がつく。クルリと大鎌を振り回し、刃先についた返り血を雑に払い落とせば如何なる原理か、使い魔の虫もろともドロッと武器が溶けて消え。それから人間も魔物も、善人も悪人も…みな等しく平等に、ゴミでも扱うような軽さで骸を踏みつけ歩いてゆき。「残党がやって来る前にさっさと──、」と汗が滲んだ血色の悪い顔を見て口を一瞬への字にし、それからすぐフンッと鼻で笑う。恒例となりつつあるのは癪だが言ってやろうじゃないか、形だけでも恭しく手を差し伸べ、悪意を込めて…しかしとびきり優しい声で言ってやる、)
────エスコートは必要かい?
>>アンリマユ/オベロン
(それは本当に夏の夢のような出来事。ただの青年ではないことは明らかで、大鎌なんて持ち歩いて街を闊歩する人なんていないわけで、倒れて血だらけで…否原型すら留めていない人間も化け物にも興味がないというような態度でこちらへ振り向いた姿も…肉塊に成り果てたそれを直視しなくて済んだのは暗い路地裏故の不幸中の幸いだが血の匂いに、こちらは吐き気がして仕方がないというのに。差し出された手に震える自分の手を乗せて、それから気分の悪さに歪んだ視界の中でも目の前の青年を捉えたなら)
____アンリが言ってた、王様で王子様って貴方のことなのかな
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