見習いマスター 2018-09-02 23:37:37 |
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御影尋.
え゛ー…、
( 映像が流れ始めてから間もなく、下からガラスが割れるような音が聞こえてきて、いよいよ『夜』が始まったらしい。待ちに待っていたはずの時間…でも良いところを邪魔された苛立ちの方が遥かに上回っている今、号令がかかってもシャンとしない返事を寄越し。…それでも1人の少女から“ マスター ”の顔になった飼い主を見ると、観念して立ち上がらざるおえない。部屋を出る間際、「これ片付けたら褒美たんまり貰うから。」と何処か不貞腐れた声でそう宣言し、先行して廊下に出る。もう敵に侵入されたのか階下では仲間の声と共に、激しい戦闘音が鼓膜を揺らし、少し顔を覗かせてみると照明が落ちた部屋は荒れに荒れており、)
>>アンリマユ
____用意出来るご褒美が、この場にあれば良いのですが
(自分よりよっぽど楽しみにしていただろうに、いざ夜が来てみれば不満げに立ち上がった飼い犬は、不穏な一言…階段から覗き見たその場は少なくとも平穏だった先程とは程遠い。この中で飼い犬が欲しがるようなもの…アイスくらいしかない気がする。とはいえ、どうやら被害は屋内戦にしては少ない状態で…早々に屋外に移動してくれたらしい。「行きましょう、夜は深くなってしまうから…ガラス片、踏まないように気をつけて」と、階段を駆け下り____よく分からない、モヤモヤとした違和感を胸に秘めたまま外へ)
御影尋.
…アサシンか。
(そう、確かに面倒くさいと思っていた──だけど、今はどうだろう。多勢に無勢を物ともせず月光をスポットライトに、踊る影を認めると知らず乾いた唇をチロッと舐めて潤し、具現化させた獲物を静かに握る。幸い獲物はまだこちらの存在に、気付いていないようで敵の攻撃を捌きながら“ クリスティーヌ ”と…今夜も愛しの歌姫を探しているつもりらしい。不意打ちなら刃が通るか、ちゃっちゃっと仕留めてしまおうとオペラ座の怪人に肉薄する。途中、誰かに待てと止められたような気がするが、一度振り上げた刃は止められないし、止まらない、)
>>アンリマユ
____かた、い?
(月明かりの下で数多の影が揺れる。仲間のものと…仮面を付けたようなナニカと、奥にいるオペラ座の怪人。明らかに“知っているエネミー”とは違う気配がして、それが何故なのかは分からない。…と、ふっと傍から消えた飼い犬の影を探して視線を動かせば、怪人に武器を振り上げる姿が目に入り。隣で仲間が静止をかける理由を知るより先に、目が捉えたのは“ありえないかたさ”“あれはサーヴァントであって、そうでない”という事実。なんだろう、呪術の匂いがする、優しい魔術なんかじゃない匂いが…じっとその正体を見破るべく、目を凝らしていたものの麗しい司書のキャスターに声を掛けられてハッとして…嗚呼、そうか、「全員コテージへ!」。運がいいのか悪いのか、全員大きな怪我がある訳ではなさそうでその点だけはほっとしながら)
御影尋.
硬った!……?ッぐ、ぁ、
( 獲った──そう確信し口元が歪む、が、振り下ろした刃はガギィンと硬質な音を立てて弾き返されてしまう。それも爪では身体で…そのままアサシンにあるまじき膂力で首を掴み上げられると、思いっきりコテージの方へ投げ飛ばされ、建物に背中をぶつける。詰まっていたものを吐き出すように、ゲホゲホ咳込みながらなんとか立ち上がり、…おかしい、あの御人ってばあんな強かったか?「おえ、喉いてー…。」痛みに耐えるように舌を出しつつ、とりあえずキャスターの声に従いコテージへ一時退避することに。飼い主の元へ戻ってくると、いつ蹴破られてもおかしくない扉をじっと見つめ、)
>>アンリマユ
…おいで、
(まるでおもちゃを投げるように、簡単に吹き飛ばされた飼い犬のことを視界の端で追っていて…逆に言えば、貴方がターゲットになっている間なら他の人を安全に避難できると判断して仲間を急かす。おかしな事ばかり、少なくとも自分や先輩をクリスティーヌと呼ぶ彼は“彼じゃない”。キャスターの見解を聞きながら、いつもより数度温度の低い声で貴方を呼ぶ。指先を伸ばして…腕から指先にかけて魔術回路が浮かぶ様子が暗い中だとよく見える、そのまま頬に触れられたなら、別に噛まれたって構わないから、傷を治そうと。「…朝まで耐えるしかないのなら、自分はそれで構いません。皆さんにご負担をかけてしまいますが、」、全員がカルデアに戻れるくらいに無事で居てくれるならそれ以外に頓着はない…それでも、小さな子供の姿の英霊を殿にするのは多少なり良心が痛むもの。でも、所謂“主人公ポジ”にカテゴライズされてしまう自分が思うように動けない以上、選択肢は少ない)
御影尋.
えっ゛、
( 真名以上の能力を持った殺人鬼を前に、頭を抱える仲間達…と、飼い主に呼ばれる。いつもより声が冷たいのは、独断で突撃した挙句、返り討ちにあった使い魔に怒っているのか…他に思い当たらずトボトボと歩み寄り。なにをされるのかと思いきや淡い燐光を帯びた手がそっと頬に触れ…意図を察すればありがたい反面、心配性だと笑い。「まだいける。」と言ってやんわりと治療を拒んだのは、まだ戦いの最中で自分だけ手当てを受けるのは、フェアじゃないと思ったから…作戦会議に勤しむ他サーヴァントを一瞥し。特異点の法則に則りエンディングを迎えるのが危険なら映画自体を壊してしまえばいい、子供を囮に利用する事に抵抗があった面々もイリヤの力強い言葉を聞き、各々配置につく。3、2…カウントが始まり、0になったと同時に開け放たれた扉から少女が飛び出していき、)
>>アンリマユ
(やんわりと困った笑みを浮かべた飼い犬を見て、いつもと変わらない表情のまま僅かに首を傾け…贔屓ではなく、飼い犬が現状一番の深手で、一番この中で下手をしたら消えてしまうと分かっているからで…無理強いするつもりはなく、そのまま腕を下ろせば計画に倣う為に邪魔にならない位置へ。外へ飛び出した仲間の足を引っ張らないように、コテージの傍に立ち苦そうな目でじっと敵の動向と仲間の動きを見据え…感情的に人間的に生きて、救い、進むのは先輩たちの役目だから、自分は冷静に、機械的に、落ち着いて…何人の怪我人が出て、誰の治療から進めて、今誰の攻撃が通りやすいのかを見て…僅かに空が明るくなる。いつも飼い犬、多くても6人程度の仲間と一緒にいるからか、魔力の消費の激しさを思い知りながら___確実にそれだけでないのは、この場の淀んだ空気のせいだと目を細め)
御影尋.
( サーヴァントが束になっても歯が立たなかった影が少女の一撃を受け、いとも呆気なく倒れ伏す。侍っていた仮面の群れも間もなく塵と化し…かくして一夜限りの殺人劇は終幕、被害者も0で物語的にはめでたしなのだろう。悪魔は…ただボロ負けしただけで、控えめに言って欲求不満。持て余した熱もさることながら…今夜──は、とても月が綺麗、で、あんまりにも眩しい光だからか、見ていると肌がゾクゾク粟立ち、脳髄が蕩けそう。皆部屋に戻ったなか、まだコテージに残っている彼女だったらこの色情にも近い熱ごと己を受け止めてくれるかもしれない…そんな想いを胸に壁に追い込む形で迫ったのなら肩に顔を埋め。「なあ足りない、全ッ然やり足りねえ。敵は?頭、溶けそう…、」と、摘める命を、血肉を求めて言葉を羅列し、同じように歪んだ苦そうな瞳に殺気が乗った、されど熱い視線を絡ませて、)
>>アンリマユ
(さらさらと呆気なく消えていった敵。キャスターの意見はどうやら正しかったようで、それさえ分かればここから暫くの夜はある程度怯えずに済むに違いない。ほっと息を吐いて、自分も部屋に戻ろうかと…思っていた、のだけれど。まだ薄暗いコテージの外で、仲間たちが寝静まるのを漠然と感じながら、いつもより熱くて狂犬染みた飼い犬が肩に顔を埋めるのを拒否することなく抱き締めようと…あとは、いつも通り髪を指先で撫でて。このまま手を離したら、貴方は敵を求めて何処かへ走って行ってしまうかも…あるいは、自分なんかを噛み砕いてしまうだろうか。抱き締めて、正面から欲に染った目を見なくていいとはいっても、混じり気ない殺気と衝動を向けられて、いくらひんやりとした朝でも…じわりとこちらまで汗ばんできそう。部屋に戻りましょう、と呼ぶように、「…また直ぐにきっと遊べますから、ね」、逃げ出すこともしないまま、額にそっと唇を寄せ)
御影駅.
──ッ、───ひろ…、
( 人より少しだけ冷たく、親しみのある体温に触れ熱が落ち着く…なんてことは全くなく鼻腔を擽った気配…この気配に、この女に、どうしようもなく狂わせられると思うと本当に、情というのは厄介だ、好いた相手ほど殺害欲求が濃くなるのだから。部屋に戻る時間さえ惜しく、鼻を鳴らす犬が如く名を呼んだ、が、あやすような声に渋々といった具合で離れ。様子のおかしい復讐者と飼い犬に引っ張られるマスターを訝しむような眼差しを向ける者もいた…が、気に留める余裕などない。半分も口をつけていないアイスが置かれたテーブルの横を通り過ぎ、華奢な身を己のベッドに座らせたところで気付く。「─あ、」出掛け先で今夜は“ 霊薬 ”を持っていない、薬に頼るのは非常に癪だがアレを使った方が飼い主の心の負担が減るのも事実で。どうしたら彼女を悦く…嗚呼、でもお腹は気持ちよさそうにしていたっけ、そっと捲った服の隙間から指を差し込もうと、)
(/アアアアアアア本体様、宛名間違い大変失礼しました!予測変換が暴走しやがりまして…正しくは尋ちゃんで!尋ちゃんでお願いします!!)
>>アンリマユ
___抱き締めてください、アンリマユさん
(復讐者に手を引かれて、早足に階段を上がり切ればいつもより少しスプリングの効いたベッドに腰掛ける。甘やかしたい思いと痛みに対する恐怖とで心が揺れて…小さく何かに気がついたように声を漏らした飼い犬の手が、腹部に這ったのを心地よく受け入れながら…嗚呼、貴方は自分のことを考えていてくれたのかと、それだけで満たされてしまう自分に少しだけ呆れたりして。両手を伸ばして、貴方の首の後ろで自分の指先を絡めて組んで…「貴方に愛されていると思えれば、きっと怖くないので」。このまま腹部を貫かれても貴方を恨めないくらいには、貴方のことを愛しく思っていることが伝わればいいのだけれど)
(/次は~~~御影駅~~~!!!!お腹抱えて笑いましたし元気出ましたご褒美ですありがとうございます!!!!!!!!!!)
御影尋.
名前、アンリって…、
( 向かい合わせで座ると此方が行動を起こすより前にお願いを受け、伸ばしかけた腕をそのまま背中に回し抱きしめ返す…壊さないように、殺さないように、脳内で言い聞かせながら。愛があっても痛いものは痛いし怖いものは怖い、健気な言葉に目を伏せ、呆れを飲み込む代わりに此方からも小さな声でお願いを。雰囲気なんて気にするタイプじゃあないが、名前で呼んで欲しい。それにホラ、飼い主は痛くても我慢すると言ったが心地良さそうに顔をぐしゃぐしゃにした彼女は悪くない。あの詐称者だって見たことない自分だけが知る表情だろうから、「…一緒がいい。」くびれからお腹に掌を滑らせ同時にそっと唇を重ね、最初は啄むように深くなるのは時間の問題だろう、)
(/ヒェン…笑いをお届け出来たのなら幸いです!!尋ちゃんには後日プリンを贈呈させていただきます!!/蹴り推奨)
>>アンリマユ
__アンリ、
(そっと割れ物を触るように抱き締めてくる腕に知らず小さく息を吐く。本当はマスターとして考えなくてはいけないことは沢山…明日からのこととか仲間のこと、勿論目の前の飼い犬の怪我のことも…けれど、名前を呼んで欲しいと強請られればその願いを叶えることが最優先。そっと優しく触れる手の心地好さと、いつも通りの優しい口付けの合間に小さく、何度も名前を呼んで…繰り返したところで慣れない下手くそな呼吸の合間に、涙の膜が張った目から数度水滴が落ちて。自分が渡せるのはこれくらいだと分かっているから…抱き締めたまま縋るように貴方の背中に緩く爪を立てて)
御影尋.
( 口付けの合間に譫言のように名前を呼ばれて、頭の芯から足先までじんと痺れるような感覚が広がり、意識の形を曖昧なものに溶かしていく。…嗚呼、頭が溶けそうだ、苦しいのか痛いのか目を潤ませてしがみついている飼い主に申し訳なさより先に心臓がきゅうっと軋み。大切で…もっと悦くしてやりたい、気持ちいい、噛みたい、噛みたい、噛み、たい。呼吸の為に一度口を離し首筋、腹…そして濡れた唇から覗いた噛み心地の良さそうな舌を見て思った、あそこから血を啜ったらどんな心地なのだろう…と。口を閉じられないように噛まれることも承知の上で指を強引に突っ込んでみせ、強く拒絶されない限りは行動を止めることはないだろう、)
>>アンリマユ
(薄く開いた瞼の向こうで黄色い瞳が苦しそうに歪んでいて、でもどこか嬉しそうなそれにほんの少しほっとして。最初の頃は、そんな風には思っていなかったけれど、存外この人は自分に触れることに嫌悪感は抱いてないようで…それが嬉しい。抱き締めていた両手を離して、息を吸い込んで、酸欠でクラつく頭では伸ばされた手の意味を考える余裕なんてなくて…ほんの少し、咄嗟に口に力が入って噛み慣れない人の指に歯が当たり…「__ぁ、んい?」となるべく歯を立てないように名前を呼ぶ。気をつけながら、どうしたんですか?と問うようにぼんやりとしたココアのような目で見上げ)
御影尋.
( 月光を受け煌めく瞳は夜空に浮かぶ星のように綺麗、それを差し引いても男の昏い欲望にきっと気付いてすらいない、飼い犬を信じて疑わない彼女は、穢れを知らぬ少女のようで…己の汚さを改めて突きつけられたような気がする。不思議そうにじっと此方を凝視する様に一瞬、眩しそうに目を眇め…それでも一度火がついた好奇心は消せずゆっくりと顔を寄せ。印をつけるように舌先に軽い口付けを贈ったのなら、そのまま牙を差し込もうと───、)
>>アンリマユ
ぃ、う゛____
(揺らぐ視界の向こう側で、愉しそうに歪んだ黄色い瞳がお月様みたい。求められるままに差し出した舌先に落とされた口付けが優しくて、そのまま身を委ねようとしたところで…何がしたいのかを理解して、痛みに対する恐怖で引き攣った声が漏れる。逃げたくて身を引こうとシーツに爪を立てても、いつも優しく触れてくれる手が邪魔をする。咄嗟に舌を引いて、抗議するように目の前の飼い犬を睨み…少し触れた歯が舌先を切ったのか、口の中が血の味で満たされて気持ち悪い)
御影尋.
ん──、逃げんな。
( ツプ──肉が裂ける生々しい感覚があると共に口内に一気に鉄の味が広がる。噛み付けて尚且つ血肉も味わえる、己にとっては最高の時間だが被害者にとってはきっと真逆、引けている腰を力ずくで抱き戻して。しかし泣くかと思いきや予想よりずっとおっかない…それはもう、自分好みの強気な目を向けられ背筋が粟立つ。抗議も何のそので今度こそ愉悦に双眸を歪め、今口を解放したらクレームの嵐が飛んでくることは想像に難くなく、顎から伝い落ちる赤混じりの雫がベッドを濡らすが厭わず血を飲み下し続けて。引き剥がされるまではこうしているつもりで、)
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