見習いマスター 2018-09-02 23:37:37 |
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>>アンリマユ
…、
(何かを言おうとして、やめた。うまく言語化出来なかったものだから、仕方ない。多分きっと、図星だったのだろうと思う。まだ濡れている髪を撫でるように、いつも通りわしわしと触れようと手を伸ばして…「自分、貴方の頭を撫でるの好きです。何だか落ち着くので」と。夜が来たら、あの少女が言うように、このコテージから出られなくなるのだろう。だから、早く飼い犬の散歩に連れ出さなくては…夏の夜の夢は醒めるものだと妖精王から学んだもの。のそりと貴方の上から身体を退かすように脚をもちあげて)
御影尋.
こんだけ毎日撫でられりゃあ骨身に染みるわ。すっかり教え込まれちまったし、面倒見てくれー。
( 1(自分)より10(仲間)を優先しがちな彼女だ、仲間が無事ならそれで、みたいなことを言うかと思いきや珍しく否定も肯定もせず。何か言いたげな様子にキョトンと目を瞬かせ、されるがまま頭を撫でられており。もし残骸形態だったのなら耳がペタッとなっていたであろう、わしわしするついでに乾かしてくれと、彼女の膝の上にオイルとドライヤーを預け。ズイッと頭を差し出したのなら「…髪乾かしたら甘い物食う?さっきお茶したいって言ってただろ。」と…少しでも飼い主の中に巣食う不安を軽く出来たらと思い提案してみて、)
>>アンリマユ
…甘いもの、食べます
(心地良さそうに頭を撫でられたまま、面倒を見ろと吠える姿はどう見ても犬で、けれどその実、貴方は望まれて出来上がった諸悪の根源で、ただの人間の自分が触れていい人では無い…はずなのに。預けられたドライヤーのコンセントをさして、オイルを少し手に取れば両手に広げつつ貴方からの甘い誘いに目を細める。多分、きっと、気を使ってくれたのだと分かるから。「嗚呼、このオイルはいい匂いですね」と、毛先に塗布する様に髪を撫でながら、優しく目元を緩めたのは…貴方がこうして大人しく身を委ねてくれるようになったのがやっぱり嬉しいから)
御影尋.
…ん、これ知ってる。アンタをぎゅってした時に、時々する匂いだ。
( あとで赤い弓兵に頼んで好きな物を作ってもらおう。ふわり、鼻腔を擽った香りは何となく覚えがあり、優しい手付きと合わさって満たされる。口にはしないが飼い主に触れられるのは嫌じゃない、穏やかとは程遠くてもこれからも、隣に─そこまで夢想して、愛と呼ぶには濁った感情に自嘲気味に目を眇め。…いつからだ、何れ切れる縁を思うと、気持ちが沈むようになったのは、それもこれも全部、飽きもせず大切だと伝え続けてくる彼女のせい。視線はフローリングに縫い付けたまま、片手を控えめに差し出し、)
…そのオイル、手にも塗って大丈夫なヤツ?
>>アンリマユ
…大丈夫、ですけど
(自分から香るのは、こんなにも穏やかで甘いものなのかと…少し驚いたりしながら、穏やかに頭を委ねてくれる飼い犬の髪を再度緩く撫でる。視線は下げられたままだから、乾かしてくれという意思表示は変わらないことに安堵してドライヤーを手に取り…取ったところで聞こえた声に首を傾け「使います?」と瓶を差し出された手に傾けて…適量が分からないから、ほんの少しだけ。何に使うのか、とほんの少しの興味に、ドライヤーを片手に持ったままその行先を目で追って)
御影尋.
お手を拝借、
( 手のひらに冷たい液体の感触が伝わると、自分の頭を撫でている方の手を取り。先の特異点で受けた呪いはすっかり完治したようで、触れても傷痕から黒煙が上がることはもうない。ハンドクリームを塗る要領でオイルを丁寧に馴染ませていき、やがて水っぽさがなくなれば「手めっちゃスベスベになった。」と得意げに目を細め。気付けば鼻の中はヘアオイルの匂いでいっぱいで…飼い主か己か、どちらから香ってくるのか分からない。そこそこ満足したので腕を解放し、緩く膝を叩いてドライヤーの続きをお願いし、)
>>アンリマユ
…ありがとうございます
(そっと手を取られれば、きょとんとその先を見ていたけれど…優しく塗り広げられるそれは心地よくて、チョコレートが溶けるように瞳を揺らして目を細める。自分は貴方の手が好きだと思う、優しくて大きくて、仲間を守ってくれる手。つやつやになった手を少しだけ嬉しそうに眺めてから、催促されるままにドライヤーをつけて。温風を短い髪にあてながらゆるゆると乾かして…「…気持ちいいですか?」と尋ねたのは、自分がいつも貴方に乾かしてもらう時は気持ちがいいから、恩返しがしたくて)
御影尋.
んー…ねみぃ。
( 温かい風と頭わしわしのコンボに瞼が重たくなってくる、口を抑え大欠伸を溢しながら、それはもう毒気のない声で返答を。愛用の抱き枕には髪を乾かしてもらっている最中なので、そこら辺にあったクッションを腕で潰すと顔を埋め。…髪を洗われた時も感じたが、こうしてあれこれ世話を焼かれているとマスター…というより、姉貴みたいだ。ドライヤーが終わるのを待ちつつ「姉ちゃんって一人っ子だっけ?」。これは聞いていい事なのか分からないがまた一歩、互いの間に引かれた境界線を踏み越えてみて、)
>>アンリマユ
…一人っ子ですが、学生時代の寮で同室だった子の髪の毛はよく乾かしていましたよ
(もふっとクッションに顔を埋める姿を眺めながら、貴方の言葉を反芻して…答える。かち、とドライヤーの電源を落とし、手櫛でいつもより少しだけ触り心地の良い髪を撫でてから目を細めて少しだけ昔を振り返るように。ぽすっとそのまま貴方の髪に鼻先を寄せて、いつも貴方がするようにすんすんと息を吸えば「…自分と同じ匂いがします」と。傍にいれば自然と似てくるとは言うもので、いたずらっぽい言葉は貴方の影響のはず)
御影尋.
そりゃあまあ、同じの使ってんだから…んなクンクンしても犬は食えねえんだわ。
( 乾かし慣れているからというより多分、飼い主の手だから気持ちいいと思うのだろう…言ったら、オモチャになる予感しかしないから黙っておくが。風が止みモソと顔を上げ…いくら洗いたてで、何時もより触り心地がいい自覚があっても、そんなこれみよがしに匂いを嗅がれるのは些か落ち着かない。「甘いもの良いのー?」使い魔にくっつき愉しそうでもあり、満足そうにも見える表情をした飼い主の頭をぽふぽふと撫でてはデザートに誘い、)
>>アンリマユ
…おやつタイムにします
(貴方が自分の傍に顔を寄せる気持ちが少しだけわかった気がする、これは落ち着く。ふふ、と僅かに目を細めたものの、頭に乗った手にぱちりと瞬きを…そうだ、もう少しこの穏やかな時間は続くのだった。名残惜しげに離れては、のそりとベッドから降りて「ロイヤルミルクティー飲みたいです」。水を浴びたからか、シャワーで多少なり温まったとはいえ…温かいもので体の芯からほかほかになりたい。行きましょうと、言うように、いつも通りに手を差し伸べて…エスコートはご入用ですか?と言ったら、妖精王は嫌そうだったっけ)
御影尋.
ミルクティー?そういうのは、アーチャーに頼んでくださーい。
( 名残惜しそうな様子に興味心が湧き試しに自身の髪に触れ匂いを嗅いでみるも、よく分からなかった。ベッドから離れ扉の前で待っていてくれる飼い主の手のひらの上にポンと、誰に教えられた訳じゃないがお手をし、そのままキュッと繋ぐと部屋から出て一階へ。飲み物や食べ物は赤い弓兵に用意してもらうとして、ミルクティーなら付け合わせのお菓子は何がいいだろう。考えながらリビングに来たところで、「なあ外で食いたい!…寒いかな。」と言って、ふと目についたウッドデッキを指差して、)
>>アンリマユ
…大丈夫ですよ、きっと。少なくとも一面雪景色の場所よりは、暖かいでしょう?
(そっと重ねられた手は、自分よりもぽかぽかで目を細める。移動する時に手を繋ぐのは、嫌いじゃない…生きている気がするから。階段を降りて、リビングへ踏み入ればウッドデッキを見る黄色い瞳と指先に、僅かに悪戯っぽく笑って…からかうような一言。いつか迎えに行ったあの場所よりはきっとどこも暖かいでしょう?と。怒られる前に退散しようと、繋いでいた手をするりと離しては、姿の見えた弓兵の元へ小走りに向かい)
御影尋.
分かってねえなァ、あそこは“ 星 ”がよく見える場所だってのに。
( 一瞬こちらに向いた目はやはり愉しそうでそんな目で見られる謂れは…あるのかもしれないが、パッと思い出せない。なんせ山頂にいた時と違って、カルデアに居ると時間の流れが目まぐるしい、から…少し遅れてキッチンに足を踏み入れては弓兵は食器洗いをしており。気配を消しどうしたんだ、と声を掛ける彼と飼い主の横をササッと通り抜け、一直線に近付いた先は冷蔵庫。何か3時のおやつにピッタリなものはないかと、好き勝手物色しており、)
>>アンリマユ
…あと、ブランケットとか
(それならあの日、白い雪景色の中で、カルデアにも他の誰にも気付かれずに空を見上げる貴方のことを見つけられたのはその星と、自分だけなのだと思う。ロイヤルミルクティーください、あと甘いもの…と、いっぱいは食べませんから、と両手を合わせておずおずお願いをする後ろで、勝手に冷蔵庫を漁る飼い犬に苦笑。お互いに手がかかるやつだと思われているに違いない。用意したら声をかけてくれるとの返事に嬉々として飼い犬の後ろから冷蔵庫を覗き込んでは「…あ、チョコがある」と最上段を指さし)
御影尋.
これ?
( 見なくてもオカンと娘の図が想像出来る遣り取りを聞きながら冷蔵庫を覗いていると聞こえた声につられ、眼を動かし。確かにお得用チョコがあり、袋の中からとりあえず3つ出すと前を見たまま、腕だけを後ろへ。取ってもらえるのを待ちつつ、少しだけ背伸びしてみると最奥にそれはもう、美味しそうなメロンタルトがしまってあるのを見つけ、知らず目が輝く。弓兵のお手製であろうタルト…凶犬に見つかったのが運の尽き。「ねー、このメロンタルト食っていーいー?」と尋ねると途端、『待て、それには手を出すな!』と言い慌てて戻ってきた弓兵。手にはブランケットを持っている、)
>>アンリマユ
…ですって。今度作ってもらいましょう、
(後ろ手に差し出されたチョコレートを受け取って、早速口に放り込みながら聞こえた声に振り返れば…普段は意外と何でも食べさせてくれる弓兵からの珍しいストップ。チョコの包みをもう1つ開き、おそらく文句が飛び出すだろう飼い犬の唇に先んじてそれを押し当てつつ、ブランケットを受け取るように手を伸ばし…「お夕飯もありますし、お預けされたほうが美味しいものもあるでしょうし…カルデアに戻れば美味しいメロンもタルトも手に入りますよ」、もっともそれが誰のものかは知らないけれど。ほら、お夕飯に、ゲームのお供のお菓子も食べないといけないのだから…ね?と)
御影尋.
え~何でだよ。アンタだって、この前勝手に──へいへい、わーったよ。
( 弓兵だけでなく飼い主にまで止められると少しだけつまらなそうに顔を歪め、ナチュラルに某メロン窃盗事件を広めかけるもチョコが口輪となり沈静し。また作って貰えるなら…それに、飼い主が望んでいないなら今回は諦めよう…口の中でチョコを溶かしつつ冷蔵庫から離れたその時、入れ替わるように、キッチンに秋の森の妖精達が舞い込んできて。タルトを依頼したのは彼らだろう…弓兵の肩や頭に止まったり、足元に集まってはタルトの出来上がりを尋ねている様子。「…?」しかしその中には彼らが王様と仰ぐ件の人物はおらず、緩く小首を傾けながら妖精達を見ていて、)
>>アンリマユ
…こんにちは、王様はどちらに?
(口をついて出かけた言葉に、弓兵が反応を示す前に黙らせることが出来て良かった。危ない危ない…いや、あの時のことは勝手ではないけれど、一応ちゃんと持っていくことは宣言したもの、勝手じゃないもの。文句は後で言うとして、ブランケットを抱え、さあ外へ行こうかと…提案するより先に目の前を横切った小さな羽。囲まれる弓兵がどうしたものかと首を回している間に…とすっと肩に止まった一匹に見覚えが。嗚呼、王様のお友達だ、あの日部屋に居て話してくれた…「メロンタルト、お持ちするのが大変なら手を貸しますが」と途中で口を噤んだのは、少なくとも隣にいる飼い犬はそんなお使いよりも散歩をご所望だろうと思ったからで)
御影尋.
図書室にこもってる?図書館あんの?へえ、サプライズでプレゼントすんのか。
( 王様の行方を聞かれ皆一斉に話しだすが彼らの言葉が分からない、ただその様子からしょげてることは分かり弓兵に目配せすると事情を代弁してくれた。話によると妖精王は、レイシフトに乗り気じゃなかったらしく、我儘を言ってついてきてもらったのだとか…だからそのお礼がしたいとのこと。ケーキが入った箱を弓兵から受け取ったまでは良かったが運ぶ姿は危なっかしく…飼い主も同じことを思ったらしい。元より彼女のしたいことを、と思っていたからお遣いは構わないとして、「何でも良いけど、オヤツはいいの?」彼女と妖精達がいいなら一緒にお茶会してからでも配達は出来るし…足元にいたイモムシ妖精の頭に触れながらじっと返答を待ち、)
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