見習いマスター 2018-09-02 23:37:37 |
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>>アンリマユ
____はい、
(貴方と同じ言葉なのに、と思ってみても、自分なんかより貴方の方が詳しいことが多いのだから、それはそうなのだろう。心地よさそうな返事に僅かに目を細めれば、そのまま泡を洗い流そうとシャワーを再度当てて…コンディショナーを手に取って、再び髪に馴染ませながらまた思う…はっ、もしかして今ならイタズラし放題なのでは?いつもやられてばかりだし、折角ならお礼参りがしたいと。髪を指で梳かすようにしながら、目を伏せた貴方に合わせるようにほんの少しだけ身をかがめては、眠り姫を起こすように顔を寄せ)
御影尋.
…?
( てっきりシャンプーをして終わりかと思いきやコンディショナーまで使ってもらえて、夢の世界に爪先を突っ込みかけていると、背中で人の動く気配。ゆったりと重たい瞼を開けたと同時に唇に柔らかい物が押し当てられ、間近で苦そうな色をした瞳が此方を見つめており。突然の不意打ちに瞳が揺らぐも、状況の整理がついてくるとすぐに双眸を嬉しそうに溶かして。次いで細い腰を抱き寄せ勝手に飼い主を膝の上に座らせたのなら、頬を両手で包み顔を固定して。「…しばらくキス禁止な。」と。理由は告げず唐突にお預け令を下し、)
>>アンリマユ
…、
(ゆるゆると髪を撫でて、ふっと上げた視線の先で黄色い目が揺れていて、おや気付かれてしまった…と悪戯っぽく目を細めて離れ…ようと思ったのだけれど。恋人でも家族でもない、この仲間に信じてもらえる愛の示し方がこんな方法しかない。それでも、信じて貰えるなら何だっていい。腰に回った腕に引かれるまま大人しく膝の上に座り、この脚が折れなければいいけれど…なんてことを頭の片隅で思いながらも、ペットを叱るような手つきに僅かに頬を膨らめて)
御影尋.
( 無言の抗議を受けるが自分にこの飼い主を咎める権利は無く、そもそも叱る気だって無い。自らの首を絞めてまでおあずけを食らわせたのは、ひとえにこの夏をちょっとでも楽しいものにする為のスパイスであり遊興に過ぎない。親指を頬から唇へ…感触を楽しむようにフニフニ弄びながら歪んだ口端から牙を覗かせ言う。「…だってさ人間、我慢すればするほど自由になった時、気持ちいいだろう。だから夜までお互いおあずけ。」あわよくばヘロヘロになった飼い主が見たい…だなんて不健全な願望は胸に秘め、)
>>アンリマユ
…夜、といえば、
(ふにふにとイタズラに触れる指先に、噛みつきたくなる…いや、そもそも沢山大切だと伝えても奥深くまで届かないからとっている行動であり…全部理解っていてくれたなら嬉しいのに。おあずけだなんて生意気な言葉にぷしゅうと膨らめていた頬を萎ませて…そこで、少女の言葉を思い出した。まあ、いいか。「コンディショナー、流しますから目を閉じてください」と、もう一度告げてから、シャワーを手に取るべく膝から降りようと)
御影尋.
…?
( 呆れているのか、馬鹿げた思いつきには何も反応を示さず代わりに、何かを言い掛けて結局やめた彼女に小首を傾ける。…自分の思い付きと同じようにあのキスはただの仕返しで遊び、それ以外に意味なんて…あったとしてもあの状況から汲み取るのは、元・ただの人間には難しい。飼い主の思考を読み取ろうにも叶わず、「はぁい、」と目を瞑ればスルリと腕から力を抜き、洗いやすいように頭をやや下げて、)
>>アンリマユ
…はい、さらさらになりましたよ
(貴方には一生伝えないけれど、貴方が今の人生で幸せになるためならどんな遊びにだって付き合うつもり。不思議そうに首を傾げたものの、頭を伏せてもらえたなら再びお湯でそっと頭を洗って…指通りの良い髪の毛はいつだって触り心地が好み。終わったと声をかける前に、濡れた髪を一房手に取ればそっとその髪に唇を寄せ…これはマスターからのおまじない、貴方がどうかこの夏の思い出を愛しく思えますように。「…ハジメテはいかがでした?」と髪を離せば、指先で貴方の頬を撫でて)
御影尋.
( 水が止みコックを捻る音がした為、顔を上げかけて…鏡に映った光景を見て動くに動けなくなってしまった。咄嗟に目を伏せ…その行為自体は別に、何ら珍しいことでも無い、ただ一瞬見えた顔があんまりにも優しくまるで愛おしいものに触れるかのような口付けに言葉を無くす。行動にせよ言葉にせよ人の温かみに触れると、どうしようもなく胸が苦しくなるのは今も変わらない。「…まあまあ、その気持ちよかった。」また次も…今度は背中も洗って欲しい。声が出づらくてそこまでは言えずポタポタと床に落ちる水滴を見つめたまま片手を伸ばし、)
…アンタは、寒いの治った?
>>アンリマユ
…はい、満足です
(ぽたぽたと雫を落としたまま、下を向いている飼い犬の表情を覗こうと思って…やめた。多分きっと、とても、お互いに踏み込んで欲しくないやわい場所はあるはずだから、そういう表情なのだろうと思って。伸ばされた手を取るように握って、温かくなった指先で触れれば「…着替えてお散歩行きましょうか。夕方は冷えそうですし、羽織を持っていきましょう」、お互いの頬を伝うのは跳ねて粒になったシャワーの水だけ、赤い色の液体でないだけでこんなにも安心してしまう)
御影尋.
…ん、ちゃんと体拭けよ。いっつもビシャビシャでくるんだから。
( 一瞬だけ握った手は温かく内心、密かに安堵する。折角ポカポカなので湯冷めしないうちに頭にタオルを被せ、いつも半濡れ状態で出てくる飼い主に上記を述べつつわしゃわしゃと髪だけ拭いてやり。…ずっと一緒に戦ってきた相棒を見苦しい、なんて思ったことはないが、体の傷を気にしているようだから一応後ろを向き。黙々とタオルで髪と体を拭いた後、用意してもらった服に袖を通し…ドライヤーは熱いから自然乾燥で良いか。着替え終わったことを知らせるようにのそのそのと飼い主の側へ、)
>>アンリマユ
…はぁい
(わしわしと頭に乗せられたタオルの上から拭かれる感覚に目を細めて、髪とタオルの隙間から背中を向けた飼い犬を見遣る。多分きっと、気を使ってくれたのだろうと分かるから…ゆるゆると返事をして、此処に来る前にダ・ヴィンチちゃんに預けたはずのボーイスカウトのような服も送ってくれていたらしい。折角だもの、見に纏えばこちらへやってきた飼い犬の濡れた髪に手を伸ばして「…ドライヤー、しましょうか?」と。暑いだろうから、冷房の効いた部屋に戻ってから)
御影尋.
あれ、その服持ってきてたんだ。
( てっきり探検服はカルデアに置いてきたと思っていた為、水着と合わせて見れて棚からぼたもち。お互い着替えも終わり早速散歩に…と脱衣所の扉に手を掛けたところで声を掛けられ。正直面倒臭いし、早く外に行きたい…でも飼い主の頭わしわしは魅力的で。しばし悩んだ末に、「…んじゃあお願いします。」と親切に甘えることに決め、ドライヤーを持って部屋に移動し。タオルを被さったまま、自分のベッドに座るとマットをポンポン叩きながら飼い主を呼んで、)
>>アンリマユ
送ってくださっていたみたいです
(呼ばれるままに、受け入れてくれた提案に僅かに破顔しながらベッドへと足を向け。ドライヤーは持って行ってくれたようだから、ドレッサーの前を通り過ぎる際にヘアオイルを手に取って…窓の外はまだ明るくて、ほんの少しの疲労感もまだ一日が長いことを告げているようで…とはいえ「…日が暮れるまでに行って帰ってこないといけませんね。理由は、わかりませんが」と、ベッドに座った飼い犬を見下ろしながら小さく呟いて)
御影尋.
あのロリっ娘が言ってじゃん、夜になるとケダモノと魔性が出るって。魔性…っつうのは、何なのかはわかんねえけどさ。
( 完全に旅行気分でいる呑気な悪魔と対照的に、我がマスターはどこに行っても己の存在意義を果たすことに余念がない…たまには頭空っぽにして楽しめばいいのに。悩ましげな表情に唇を尖らせたのも刹那、すぐにニパッと笑いなおせば探偵の助手のように聞き込みで得た情報を再度共有し。それからその手に握られた瓶に視線を移す。「髪洗ってねえのにつけるのか…?」入浴後につけてやろうと思っていた物を今持ってこられると目を丸くし、一方で片手を差し出し、)
>>アンリマユ
…嗚呼、貴方につけようかと思って
(魔性がなんなのか、少なくともこの特異点にある歪みが確かだからこそそんなモノが現れるのだとは思うのだけれど…その現れるものが分からない。夜になればどうせ分かると言われればそれまで、ただ、仲間を守るためには事前に策を練りたいのは本音。考え込んだ思考回路をまとめる言葉は、きっと、不安という一言に尽きるのだけれど。「短くても、少量なら…触り心地が良いと、飼い主も嬉しいので」、差し出された手に少し迷ってから、瓶でも何でもなく、自分の手を伸ばして、掴めたなら抱きしめようと…不安だと、口にすることは立場上許されるべきではないから)
御影尋.
おーどったの、元気ねえじゃん。
( 蝶よ花よという程ではないにせよこんな風に誰かに甲斐甲斐しく扱われたことあまり無い為、フッと軽く息を吹き出すように笑い。オイルを塗ればボサボサの髪も少しは、触り心地がマシになるかも…思いつつ、迷子みたいな顔をして腕を伸ばしてきた飼い主の背に手を回し抱きしめ返して。…振り返れば散歩も、泳ぎたいと言ったのも自分で、彼女のしたい事をやれていない、夜が来るのが不安ならここでまったり過ごしつつ敵襲に備えることも出来るはず。「やっぱり次はそっちの番、何かしたいことねえワケ?」髪を一房手に取ってはサラサラと遊ばせながら望みを問うて、)
>>アンリマユ
…貴方がいるなら何でもいいです
(背中に回った腕の温かさに目を伏せて、ぽとりとオイルをベッドに落とす。ぽすんっと音を立てて落ちたそれを視界の端に捉えてから、ぎゅうと目の前の体温を抱きしめて…ずりずりと貴方の胸の辺りまで耳をつけたままずり落ちる。小さく聞こえる鼓動の音に目を伏せて「散歩もしたいし、遊びたいし、貴方がいるなら…でも、何をしていても、頭のどこかで警鐘がずっと鳴っているから」と小さく呟いて…カルデアではあまり口にしない本音を)
御影尋.
───、
( 屍の体温が飼い主にとってはライナスの毛布で、人間らしい欲が生まれるのは相棒が居てこそ、とでも言うのか。縋るように心臓の辺りに耳を寄せ、ハリボテの鼓動をじっと聞き入る姿を見ていると…どうしようもなく、やるせなくなる。表情を見せないように、彼女の後頭部を軽く押さえ…本音を打ち明けてくれた彼女と正反対に本音は噛み殺し、耳を塞いでやることもしない。というか出来ない、だってオレの願いはずっと──、)
…これまでもこの先も、その警鐘はアンタの身を守ってくれる物だ。そう忌避しなくても良いんじゃない?
>>アンリマユ
…それでも、そう思うのです
(そっと頭に触れた手に、瞼を完全に落として偽物の鼓動を聞く。この人は、生きていない。分かっていても、こうして抱き締められた記憶はカルデアに来てからの方が圧倒的に多いから、どうしても縋ってしまう。ぐっと目の前の身体に体重をかけて、貴方をもし押し倒せたなら、「…貴方はきっと、いつか、自分が貴方に望んだことは守れないと笑っていなくなるのでしょう。分かっています、貴方はそういう人だから。だから、今日みたいに自分の使命を少しでも忘れられる日は、警鐘なんて気にせず貴方といたい」…こんな時でも、夜の足音に怯えるようで落ち着かなくて嫌になる)
御影尋.
…、髪乾いてねえから濡れる…冷え性だろ。
( こちらを見下ろす目に涙は浮かんでいなくてもそれは慟哭と呼ぶに相応しい、悲痛に満ちた叫びは心身に響き…胸が苦しくなってくる。飼い主の言う通り自分が望みを叶えてやれないことも、いずれ彼女の前から消えることも否定しようのない事実であり。沈黙しながらも撫でるように目尻をなぞった手で頬を包み。本当に、本当に一瞬、警鐘が止む場所へ…と思ったもののお互い押し付けられた荷物を捨てることは許されない、そして耳を塞いだところでその場凌ぎにもならないだろう。何故なら、)
アンタの性格的にそれは難しいっしょ。警鐘は聞きたくない、だけど仲間がやられるくらいだったら気を張っていたい。こっちが忘れろって言ってもアンタは気になるだろ?
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