【FGO】嗚呼、日常。【3L】

>>アンリマユ/シャルルマーニュ
っ、は＿＿＿100点はナシですかね、これは、
（急くような足音に後ろを見遣れば勢いよく移動してくる2つの影。何を愚かなと言われるだろうけれど、仲間の姿をした相手と戦いたくなんてない…それでも、飼い犬を傷付けてここへやって来たのだろうと思えば、許せない。怒りに任せて、最奥の扉の鍵を魔術でこじ開け…これ以上はもう使えない。広間のような空間の真ん中に、重厚なガラスケースに収まった聖杯がある。ガラスケースを破壊して、取り出したいのに、手が動かない＿＿＿違う、まだ出来ることがあるじゃない。迫る2つの影を見据え「令呪を持って命じます。セイバー、自分の元に来てください」、飼い犬を呼ばなかったのはちゃんと頭が働いている証拠。聖杯の収まったケースの前、ぐっと握りしめた手袋の下の手の甲からは一画令呪が消えていることだろう）

御影尋.

ｼｬﾙﾙﾏｰﾆｭ/

──せりゃあっ！！
( 主人の呼び声に応え空間に現れた波紋をぶち破るように、銀の甲冑に身を包んだ騎士が出現する。聖杯を守らんと此方に真っ直ぐ向かってくる黒いモヤ2体を捉えれば剣……ではなく、アストルフォの槍を手に握り。全身全霊を込めて振り切れば巻き上がった竜巻が敵を絡め取り、吹っ飛ばす。二体のうちアヴェンジャーの方は塵となって消滅したのが確認出来た一方で、自分を模した影は依然として姿形を保ったまま。武器を剣に変え不安定に揺れ動くソレから決して目を離さず、「…例の魔術師は？」2人が落ちたのは魔術師の仕業だと思っていた為、シャドウサーヴァントしかおらず不思議に思い彼女に事情を訊ねて、)
　

>>アンリマユ/シャルルマーニュ
＿＿＿これだけの騒ぎを起こしてこの場に来ないのなら、十中八九“主催者”ですよ
（呼び声に応えてくれた…目の前で光った銀色の光と突風に酷く安堵して。彼が真っ直ぐに見据えるのは自身と同じ形をした影、なら自分が向き合うべきは…くるりと背を向けて、ガラスケースに手を伸ばし。強化されているのなら、それを反転術式で弱体化させるだけ、弱まった普通のガラスならば自分でも難なく壊せるはず。掌を向け、ひとつずつ解錠をしながら「セイバー、魔術師は消せない。聖杯を持って、アンリを迎えに行きます」、ドレスはボロボロ、髪はボサボサ、会場で笑い合う令嬢みたいに綺麗ではいられなくても仲間のためなら気になんてならない…目的を見間違えば、今度はセイバーが危ない目にあう）

御影尋.

ｼｬﾙﾙﾏｰﾆｭ/

了解！ﾏｽﾀｰこっちに、ｹｰｽ諸共ぶっ壊す…！
( 無辜の民草だけでなくマスターにまで手を出した黒幕の顔を拝んでやりたい気持ちはあるが、自分達の目的はあくまで聖杯の回収。大きく後ろに飛び退くとマスターに自分の後ろに下がるよう述べて。見据える先には聖杯が納められたガラスケース、更にその向こうには自分と同じ相をしたモヤが一直線に突進してくるのが見える。聖杯を壊さず回収出来て、尚且つ敵を確実に屠れる必殺の一撃…となれば。「ﾃﾒｪら力を貸してくれ！」ジュワユーズを空高く掲げ呼び掛けると5本の輝剣がセイバーの周りを取り囲むように出現し、)
　

>>アンリマユ/シャルルマーニュ
（自分も存外無茶苦茶な自覚があるけれど、この人もかなり無茶苦茶だと思う。聞こえた声に顔を上げ、即座にその意図を汲み取ればガラスケースから手を離してセイバーの後ろへ…辺りを揺らすように震えた空気と、ふわふわと揺れる黒と銀の混じった髪、後ろ姿しか見えなくても漂う気品はかの大王に相応しい。嗚呼、綺麗な人だと、飼い犬にも妖精王にも抱いたのと同じ感想を抱えながら衝撃に備えるようにその場に膝を折って）

御影尋.

ｼｬﾙﾙﾏｰﾆｭ/

よしっ、全軍突撃…！！
( マスターが安全圏まで下がったのを確認すると聖剣の切っ先を敵に向け声高らかに叫ぶ。それが戦線布告の合図、主の命を受けた輝剣達は一斉に虹色の軌道を描きながら標的めがけて飛んでいき。己の力不足により呼び出せたのは五勇士だけとはいえその威力は十分。ガラスケースを突き破った七色の流星は、逃げる隙すら与えずそのまま影の体を串刺しにして。ドーンと衝撃音と共に辺りは白煙に包まれ、敵の生死は分からない。「……、」剣を構えたまま、煙が晴れるのをじっと待っており、)
　

>>アンリマユ/シャルルマーニュ
…あはは、かっこいい
（それは二度と自分には出来ない技、虹色の光、真っ直ぐに飛んでいく迷いのない攻撃を真っ直ぐに見据える後ろ姿は…英雄という言葉が似合うに違いない。座り込んだまま、煙が目に入らないようにギュッと閉じて…目を開けた時には、まだ前を見据えるセイバーが。少なくとも探知できるほど強い魔力はセイバーのものしか感じない…魔力を感じない？「…シャルルさん、アンリマユさんはどこです」、はっとしたように呟いた言葉は僅かに震えていて。飼い犬の気配を見落とすなんてありえない、助けないと、会いたい、聖杯を、でもそれ以上に…どうしたらいいか分からない感情が溢れてきて、ぼたたと涙が頬の煤ごと床へと落ちて）

御影尋.

ｼｬﾙﾙﾏｰﾆｭ/

( 土煙が晴れ露わになったそこにはもう敵の姿はなく彼の者の残骸だけが風に巻かれて、サラサラと流されていった。…ひとまず敵を撃退出来てふぅと一息つき。マスターに駆けつけるのが遅くなったことを謝罪しようとして、それより先に途方に暮れたような声が鼓膜を揺らす。地べたに座りポロポロと涙を零す少女を見て床に転がった聖杯そっちのけで駆け寄り。潤んだ瞳と目線を合わせると、「怪我してたから置いてきちまったが、ｱｳﾞｪﾝｼﾞｬｰなら大丈夫だよ。ｱﾝﾀは立てるかい？」相棒を心配する彼女にちゃんと生きていることを伝えると手を差し伸べ。立ち上がることが出来たのなら聖杯を回収して、彼女の為にも早くアヴェンジャーと合流しよう、)
　

>>アンリマユ/シャルルマーニュ
…貴方が、無事でよかった
（手を取って、そっと立ち上がると雑に目元を拭ってから困ったように眉尻を下げて…両手を伸ばし…触れられたなら、そっとその頭を撫でようと。「応えてくれて、ありがとうございました。とってもかっこよかったです」、転がった聖杯、ボロボロになった部屋、優しくて熱い目をした青年と弱い自分、やっぱりもっと強くなろう。もっと沢山魔術も覚えよう、仲間を守れるように。聖杯を持って、飼い犬を拾って、カルデアに連絡をして戻れば…レイシフトの目的は達成…甘いものを食べそびれたことが痛いけれど）

御影尋.

ｼｬﾙﾙﾏｰﾆｭ/

そっちもお疲れさん。2人が壁に引きずり込まれた時はﾋﾔﾋﾔしたが…いやぁﾏｼﾞでよくやったよ、偉い偉いっ！
( 頭を撫でられれば褒めてやりたいのはこちらの方だと思い。無骨な手甲を外し両手で頭を包んだのならわしゃわしゃと、撫でくり回しながらボロボロになりながらも最後まで戦い抜いた少女のことを目一杯褒めて。…初めてのレイシフトでどうなることかと思ったが共に戦えて、力になれて良かったと心の底から思う。続いて落ちている聖杯に触れても何も反応がないのは、己に大それた望みやら野望が無い証拠だろう。拾ったソレをマスターの方に差し出し、)
はいよ、これはｱﾝﾀが持っていてくれ。
　

>>アンリマユ/シャルルマーニュ
おわ…、
（柔らかい髪から埃を落とすように数度撫でたところで、伸びてきた大きな手が頭に伸びる…身構えなかったのは、怖くない人だと分かっていたから。わしわしと少なからず雑で優しいご褒美を甘受した後、差し出されたソレを受け取って。「行きましょう。長居は無用ですね」、何でも願いを叶えてくれる金色の器。邪な思いがない賢者では無いけれど、自分の望みを叶えてくれる黒い聖杯ならもう既に手元にある。両手で大切そうにそれを抱え、小さく頷けば来た道を振り返り…どの辺で飼い犬に会ったのか、それを知っているのはセイバーだけ）

御影尋.

ｼｬﾙﾙﾏｰﾆｭ/

いた…、
( 時々マスターの様子を伺いながら真っ直ぐな一本道を進んでいると向こうの方で壁に凭れ掛かっている人影が見えた為、急いで駆け寄って。…アヴェンジャーは血塗れではあるもののクラススキルの恩恵なのだろう、先程より少しだけ魔力が回復しており。腰を落とし彼に呼び掛けると閉じていた瞼が微かに震え、その後ゆっくりと開かれて。虚ろに彷徨っていた琥珀の瞳が此方を…正確にはマスターを視認すると微かながら力が戻り。それを見て早く帰ろうとマスターに目配せし、)
　

>>アンリマユ/シャルルマーニュ
…カルデアに戻ります、レイシフトの準備も問題ないそうです
（先導するセイバーの後ろを小走りに追っていく。少しずつ飼い犬の薄い気配を辿れるようになってきて、セイバーが何かを見付けたように走り出した後ろを同じように駆けて…こんなにもボロボロの飼い犬を見るのは初めてだった。セイバーからの視線に小さく頷いて、腕輪型の端末からカルデアに連絡を入れる。直ぐに返ってきた言葉にいくつか受け答えをしてから、聖杯を片手に持ったままとはいえ両手を飼い犬に伸ばして…触れられたなら、血も気にならないくらい、大切なものを守るように抱き締めて。光の粒に包まれて…いつも飼い犬が手を引いてくれる帰路を今回ばかりは自分が明るい方へ導くつもりで）

御影尋.

ｱﾝﾘﾏﾕ/

…聖杯、は……、
( ガシャガシャと近付いてくる鋼の音に深い所に沈んでいた意識が緩やかに目を覚ます。薄らと霞む視界の中央、此方を覗いてくる青とブラウンの目に決着がついたことを知り。辺りが白い光に包まれるなか抱きしめられると目を閉じ…飼い主の気配、声、心臓の音が聞こえてきて…嗚呼、生きてる。無事で良かったと意識が切れるその瞬間まで飼い主の生還を噛み締めており。──冷たく硬い床の感触にはすっかり慣れたものでカルデアに戻ってきたのだと思う。パタパタと駆け寄ってくる職員達は、帰還時の恒例行事で色々と労いの言葉を掛けられ。今日は少しキツいので言われた通り医務室に向かう事にして、)
　

>>アンリマユ/シャルルマーニュ
…シャルルさんも、医務室に
（冷たいカルデアの床の感触に目を開ければ、そっと飼い犬の体を離す。聖杯も渡して、職員たちにこの人のことは任せて…セイバーは念の為チェックを、自分は手をどうにかしてもらわなくては。呪いを解ける相手を思い浮かべてみても、頼りになる医療班は正直誰も彼も痛みを伴いそうでこのまま誰かしらの部屋に逃げ込みたくなってしまう。冷たい妖精国の女王様は誰を頼れと言っていたっけ…？急かすような責めるような黄色い目は今日は無い、「自分、ちょっと覚悟が出来てから医務室に行きます」と青い目に告げてからゆっくりと立ち上がって）

御影尋.

ｼｬﾙﾙﾏｰﾆｭ/

んー、そっか。
( 大した損傷はしていなくても健康診断は受けるのがカルデアの習わしらしい、温かい言葉を掛けてくれたスタッフに必ず顔を出す旨を伝え。折角ならマスターと一緒に行こうかと思った為、先に行ってと言われれば少々残念に思うもすぐに屈託のない笑みを浮かべて。「ここだけの話初ﾚｲｼﾌﾄだったから俺、最初は緊張しててさー！でも、そんなもん吹き飛んじまうくらい楽しかったよ。“尋”さえ良けりゃあまた一緒に戦わせてくれ。」彼女とはこれでお別れという訳ではないが、ひとまず無事に任務を果たせた締めとして最後に感謝の気持ちを込め。じゃあな、と手を振ると管制室から出て行こうとして、)
　

>>アンリマユ/シャルルマーニュ
＿＿あの、シャルルマーニュさん、とってもカッコ良かったです！
（明るく眩しく向日葵みたいな笑顔。手を振る背中に、咄嗟に立ち上がると、ばっと頭を下げるようにして大きな声で告げる。周りの職員達が驚いたようにこちらを見るけれど、自分はそれどころではない…だって、「…尋、って呼ばれた」。嬉しい、ソワソワする、嬉しい。早足で管制室を出て…医務室に今向かえば傷だらけの飼い犬を見ることになるし、飼い犬はきっとそれをあまり好まないだろう。もう少し経って、バイタルが安定した頃に向かおう…、そわそわと浮き足立った感覚のまま、白銀の世界が広がる窓辺に足を向ければ、ひんやりとした窓辺に腰を下ろして。飼い犬の気配がもっと濃くなるまで、あるいは職員の誰か…今の状態の自分を見ても何も言わない人に出会うまで、ぼんやりと…もっと自分に出来ることがあったのではないかと思いながら外を眺めることに）

（/背後様ー！背後様！今回もお付き合い頂きありがとうございました！！うちの尋が思った以上に動かなくて申し訳ないです…思ったより動かなかった……ﾋﾞｯｸﾘしました……。まさかシャルルさんに尋と名前を呼んでもらえるとは…心底喜ぶ娘がここまで感情豊かになったのは背後様のお陰でございます…。ちなみに先日の福袋、シャルルさんは来ませんでしたが、今回のピックアップのﾄﾞｰﾏﾝは来ました。ﾝﾝﾝﾝﾝ……）

御影尋.

ｱﾝﾘﾏﾕ/

( 管制室を出て医務室に足を運ぶとデデーンとお医者さん達が待ち構えており。医療道具両手に立ち塞がる姿は、どこから見てもラスボスで己のような弱小主人公なんかでは敵いっこない。どこかの飼い主よろしくズリズリと…思わず逃げ腰になってしまうが抵抗虚しくすぐに囲まれシャツを捲られて。腹部の打撲や傷口を見た医神サマからはつまらない病状だと文句を言われ、婦長からはお腹を切開するから早くベットに、なんて恐ろしいことを言われ血の気が引く。掴まれる所にしがみつきながら「ぎにゃあ！やめろおお！！」と発した奇声じみた悲鳴は、きっと廊下にまで届くに違いない、)


(/主様～～とんでもないです！此方こそ色々と振り回してしまって申し訳ございません。あまりお名前を呼べなかったので、ここまで付き合って下さった感謝も込めさせて頂きました。
個人的にシャルもオベロンも思い入れのある推しなので背後様さえよろしければ、何れまたどこかで登場させてあげたいと思っております！
ﾝﾝﾝﾝDOMAN！おめでとう御座います…でいいのかしら！？今年の夏も大活躍でしたね…。
ところでこの後ですが、ｱﾝﾘと合流するかどなたか解呪係を派遣したほうがよろしいでしょうか？)
　

>>アンリマユ
…あまり飼い犬を虐めないでやってください
（ぼうっと窓の外を見ていれば、静寂を引き裂くように聞こえた声に困ったように肩を竦めて。叫ぶ元気があったなら、良い。ほんの少しの安堵を抱えて、足を医務室へと向けて。扉が開けば、完全に動物病院に連れてこられた野良犬と医者の図。ぶはっと顔を背けて笑ったのはつい…数人のスタッフは、驚いたようにこちらを見ていたけれど。また来た、と呆れたようにこちらを見る医神様に両手を差し出せば、呪いの解除をお願いできませんか？と…飼い犬に目を向けて、「お腹、開いてもらったらイイコになるかもしれませんよ？」と、意地悪に笑ったのは、あの時血塗れだった貴方が少なくとも、多少なりとも…元気そうでほっとしたから）

（/ひえ…なんて粋な…素敵な…流石です…
ぜひ！生意気な娘で本当に申し訳ない限りではありますが、いつでもお気軽にご登場いただけましたら…もちろん背後様のご負担にならない範囲でよろしくお願いいたします。
大活躍でしたね…ﾄﾞｰﾏﾝ…お前だけどお前じゃない…（？）
さらっと合流させていただきました！また次の展開を…夏らしいことをまだ出来ていませんものね…夏らしいこと……）

御影尋.

ｱﾝﾘﾏﾕ/

んぎぎぎ……ﾋ、ﾋﾛ！ﾀｽｹﾃ…！
( まるで大きなカブよろしく引っ張ってくる婦長に負けじと全力で踏ん張っていると不意に扉が開き。飼い主を見た途端、救いの女神が現れたかのようにパァッと顔を輝かせたが次の瞬間、それはもう悦がこもった楽しそうな声音に彼女も味方ではないと知る！治療中の飼い主に「助けろよぉ！腹開かれてもいいのか！？」と無茶振りかましつつ、あまりにも暴れる為痺れを切らしたようで…狂戦士らしい剛力さでひょいっと簡単に持ち上げられるとそのままベッドに連行されて。嫌々する此方に婦長は“大人しくして、痛みは生命活動の証です”ピシャリと言い放てばメス…ではなく腹に湿布と包帯を巻き始めて、)


(/ひええ…ありがとう御座います！動かしたいサーヴァント沢山いるので、何時も何時も大変楽しませていただいております。此方こそお付き合いよろしくお願いします！
リンボの時の記憶ないとか言ってますけど、絶対にありますね。
ｱﾝﾘがやたらと夏休みゴリ押ししてしまいましたが、他に本体様の方でなにかやりたい事などありしたらお気軽にどうぞ！)