【FGO】嗚呼、日常。【3L】

>>アンリマユ/シャルルマーニュ
…うるさいですよ、自分が“こうなった”のは貴方のせいです
（ちら、と視線を向ければ、それはもう…ニヤけていると言えばそれはそう、なのだけれど、幸せそうな飼い犬がいて。嗚呼、本当にこの人が幸せなら何だっていいかと思ってしまうくらいには、この相棒のことを大切に思っている自分に気が付く度に困ってしまう。伸ばされた手に促されるようにこちらを見上げる黄色を見下ろせば、少し顔を下げて…｢貴方が自分を人間らしくしたんです。責任取ってくださいね｣と。穏やかな時間はもうすぐ終わる、だからあと少しだけ、心地良い時を過ごしても許してもらえるだろうか）

御影尋.

ｱﾝﾘﾏﾕ/

はいはい、ｱﾝﾀもご褒美考えとけよ。何でもとはいかないが、付き合うからさ。
( こちらとしてはなにかと希薄な相棒の人間らしい一面を見れるのは喜ばしく、不貞腐れたような表情にも喉を鳴らして笑みを深め。この旅が終わるまで傍に居ることを内心で誓うとして、飼い犬のご褒美が飼い主との小旅行なら飼い主の望みは何なのか…。教えて欲しいと伝えたのなら目と鼻の先に迫った顔を両手で包み、2度ほど唇を重ね。軽く触れるだけに留めたのはご存知の通り犬は待てが苦手故、物足りなさそうにゆっくりと頬から指を離し、)
　

>>アンリマユ/シャルルマーニュ
…はい、分かりました
（楽しそうに笑う飼い犬に、貴方がいるのなら特別なものなんて望みはしませんよ、という言葉を飲み込んで。折角の申し出だもの、ゆっくり吟味して自分がしたいことを考えてみよう…これも人間らしくある為に大切なことに違いないから。柔らかく貼った指先と、近付いた唇にそっと瞼を落として拒絶することなく受け入れて。ほんの少しの触れ合いでも、ゆっくりと入り込む魔力も温度は身体も心も満たすもの。ふっと、瞼を持ち上げれば、見慣れた顔を視界に捉えたまま｢…準備、しましょうか。着替えて、自分もお化粧とか直したいですしね｣、薄らとついた赤を拭うように、貴方の唇を指先で撫でて悪戯に目元を緩め）

御影尋.

ｱﾝﾘﾏﾕ/

…ｯ、じゃあｾｲﾊﾞｰの奴呼んでくるわ。
( 唇を拭われるとその艶やかな笑みと相まって全身がシビビッ！とするような、毛が逆立つような…何とも形容しがたい感覚に襲われて謎に体が小さく震えてしまう。ただでさえ物足りないのだからあまり煽るな、なんて文句は口を引き結ぶことで飲み込み。隠滅された口紅と同じく、あくまでも何事も無かったかのようにベッドから床に足をつけ。セイバーも夕方になっても一向に部屋から出てこない自分達を変に思っていそうだし…「着替え終わったら教えてー。」と着替えは後回しにして緩く手を振れば、部屋から出て行き、)
　

>>アンリマユ/シャルルマーニュ
はい、
（いつもと変わらない飼い犬を見上げ、小さく頷くと自分も自分のやるべき事を済まそうと立ち上がる。先ずは手袋を嵌め…試しに手近な紙切れを持ち上げてみれば、多少ひりつくものの燃えはしない。箱には…夜会らしい、透け感のある生地と繊細なレース、夜の闇のような黒はふわりとフィッシュテールに広がっていて…妖精のようなドレスが。ヒールのある靴もきっと特注で作ってくれたのだろう。シャワーを浴びて、ドレスに着替えたらメイクを直そう…いつまでも二人を廊下で待たせる訳にもいかない。ひとつずつタスクを終わらせるように足早に室内を動き回って）

御影尋.

ｱﾝﾘﾏﾕ/

おー…今起きたところ。支度するから待ってろってさ、おたくは大丈夫なんです？
( 部屋から出るや否や霊体化していたセイバー が静かに現れ、飼い主の体調を尋ねられる。浅眠の彼女にしてはよく眠っていた方だし、呪いの応急処置もばっちり、魔力の感じも悪くなかったことを壁に寄り掛かりつつ伝えると騎士はホッとしたように表情を和らげ『…そりゃ良かった。』と扉の方を見遣り。…特殊な霊基故にあまり燃費が良くなさそうな彼に一応調子を訊ねてみるも、返ってきたのは眩しい笑みと力強い言葉で…それなら、と一先ず声が掛かるまで2人で駄弁っていることに、)
　

>>アンリマユ/シャルルマーニュ
…お待たせしました、
（不器用な自分は髪を上手く結うことができないから、赤い宝石の髪飾りで緩く纏めるだけにする。ドレスも靴も文句なしのサイズ感、口紅は夜に映える薔薇色で、昼間のような清純さは置き去りにして、あくまでも夜が似合う女性らしく。鏡の前でくるりと一度確認した後、そっと扉を開け、何やら談笑している様子の二人に声をかけるよう顔を覗かせては｢お二人が着替えている間、自分廊下にいましょうか？｣と。飼い犬はいいとして、セイバーは気にするかもしれない。心配を掛けた手も問題ないと示すように、手袋を嵌めた両手を片手ずつ、二人の頬に触れるように伸ばして）

御影尋.

ｱﾝﾘﾏﾕ/

おおー…今回は可愛い系統なんだ、色も良いじゃん。
( 雑談に花を咲かせていると扉が開き、中から漆黒のドレスを肌に纏った飼い主が出てきて2人揃って感嘆の声をもらし。日中と同様、大人っぽい大胆な路線でいくのかと思いきや、色を除いて全体的にヒラヒラしていて…自分は何となくそれが人魚みたいだと思った。やれ綺麗だ黒も似合ってるだとか…隣から垂れ流される感想をbgmに飼い主のドレス姿を目に焼き付けた後、「なぁに今更…男の体なんて見慣れてんじゃん。」と悪戯っぽく笑い。だいぶ語弊のある言い方に騎士は呆れつつ、自分達は大丈夫だと伝えると復讐者の後に続き部屋に戻って、)
　

>>アンリマユ/シャルルマーニュ
ありがとうございます＿＿＿＿自分の着替えなど見慣れているはずのアンリさんが、廊下に出られたから、その方が良いのかと思いまして
（青い目と黄色い目がこちらを見て、キラキラと感想を述べてくれるセイバーに少々押されつつも嬉しそうに目元を緩める…もちろん、奥で僅かに揺れる黄色もしっかりと視界に収めて。素直な言葉の後には毒がある、だなんてもう慣れたもので、聞こえた声にセイバーの後に続いて部屋に戻りながら悪戯っぽく目を細めれば売り言葉に買い言葉。｢では、のんびり見学しましょうか｣なんて。ベッドに腰を下ろせば脚を組んで、2人をじっと見据え…特に興味がある訳では無いけれど、気にしないと言われるのも何だかこう、少し悔しい）

御影尋.

ｱﾝﾘﾏﾕ/

女帝ｶﾅ…？格好がさぁのんびり見学する奴の姿勢じゃねえんだよ。ﾁｮｺでもつまんでてｸﾀﾞｻｲ。
( 騎士様の冷えた眼差しと告発が矢となって背中に突き刺さるなか、テーブルに置かれたプレゼントボックスを開き。飼い主とお揃いの色をしたスーツと、それぞれのパーソナルカラーである赤と青のボウタイが入っており自分の衣装を持ってベッドに移動したところで淑女としてどうかと思う発言が聞こえてきて。脚を組みベッドに座る姿は妙に貫禄があり、少しばかり着替えるのを躊躇する。セイバーの少し照れたような「まじまじ見過ぎだって！」というツッコミに全力で同意しつつ、タイを解きもぞもぞとシャツを脱ぎ始め、)
　

>>アンリマユ/シャルルマーニュ
はぁい…あ、これ美味しい
（じぃ、と眺めていれば気まずそうに着替えだした2人に目元を歪め…小さな意地悪にも満足したところで視点をずらせばチョコレートの箱に手を伸ばし。綺麗な色のループタイも、きっと2人はよく似合うだろう…着替え終わるまでのお楽しみも悪くないはず。ぽい、と口に放り込んだトリュフは溶けるような味わいで、満足気に口元をゆるゆると緩めながら、2つ目、3つ目…いくつか食べたところで、2人にも分けようと視線を向け｢…食べますか？｣と、1つ摘んで問う。口に放り込むくらいなら、自分にも出来ますよ、と）

御影尋.

ｱﾝﾘﾏﾕ/

( 男の裸体を鑑賞する趣味に目覚めたのかと思いきやただの意趣返しのようで、うっとりと愉悦の味に浸っている女王様に肩を竦める。黙々と、新しいYシャツに袖を通しベルトを締め…と順調に着替えを進めていると少し離れたところで悩ましげな声が聞こえてきて。しばらくは気にせず着替えを進めていたが『ﾏｽﾀｰこれ、悪いんだが結んでくれねえか？』という王様の声につられて体を捻り。どうやらネクタイに手こずっているようで…何あれ、ずるい。結びかけていたネクタイを何事も無かったように外せば自分も早速、「ｵﾚもｵﾚも！いやぁﾈｸﾀｲって難しい～！」などと言いながらチョコではなく、甘いイベント目当てでセイバーの後ろに並んで、)
　

>>アンリマユ/シャルルマーニュ
シャルルさんにも、出来ないことがあるんですね＿＿＿＿よくお似合いです、かっこいいですよ
（チョコ片手に、モタモタと悪戦苦闘するセイバーと、ひっそり手際のいいアヴェンジャーを見て…可愛い2人だなぁ、兄弟みたい、と他人事のように思っていた矢先のこと。こちらを見た青い瞳が困ったように歩み寄ってきたものだから、摘んでいたチョコレートを自分の口に放り込み、ネクタイを汚さないように指先を拭いて…座ったままでは流石に届かない、立ち上がるとスルスルと綺麗な色のそれを結び上げる。ついでに、少し曲がっていた襟元を正せば目元を細め…分かっていて手を伸ばす自分を愚かだとは思わない、後に続いた飼い犬を手招いては今度は赤いネクタイに手を伸ばして“結び皺”と、手に持ったそれに意地悪く目を落としたあと、何も無かったかのように形を整える…｢はい、アンリマユさん。とても素敵ですよ、色男ですね｣。2人をまじまじと見てから、満足気に頷いたのは、赤と青がそれぞれよく似合うことだと改めて思ったから）

御影尋.

ｱﾝﾘﾏﾕ/

…！ｵﾚの時代もﾈｸﾀｲなんて無かったし、結び方とかぜーんぜん分かんなかったから助かったわ～……、
( 無敵の人扱いを受けると騎士はすぐにはにかんで告げる。『あー…ﾈｸﾀｲがどんな物かは知ってるんだが、俺の時代には無かったからなぁ。なんで結んでくれてｻﾝｷｭ！』首元を彩る青を見下ろすと飼い主にお礼を伝え、嬉しそうに全身鏡の前に立つセイバー。そんな彼から視線を外して慣れた手付きで結い上げられていくソレを見つめていた。が一瞬、苦そうな瞳が意地悪く歪んだかと思えば…….何も言われないのが返って居た堪れない！とはいえ飼い主にネクタイを結んで貰える機会なんてそうそう無いだろうと思えば甘える以外の選択肢など他に無く。ぶっきらぼうながらも飼い主にあんがと、と小さくお礼を伝えては近くのソファに膝を抱え座り。さて、全員身支度も済んだことだし夜会に向けて作戦会議といこうじゃないか、)
　

>>アンリマユ/シャルルマーニュ
どういたしまして＿＿＿＿さて、これからのことを話しましょう
（満足気なセイバーと、膝を抱えて少しだけ拗ねたようにも見えるアヴェンジャー…ちぐはぐでも、二人が自分の元に居てくれる安心感は凄い。近くの化粧椅子に座り直し、ドレスの裾を整えてから真っ直ぐに二人を見据えて口を開く。｢次に会場に向かった時、聖杯の気配を感じたら直ぐに回収に向かいます。お二人には単独行動の許可を出しますから、誰も傷つけずに回収に取り掛かってください｣。自分が後を追うとなれば必ず一人は手元に残る、駒は自分も含めて3つ、上手く使わなくては魔術師のオークションだなんてゲームには勝てないのだから。それでも、もう二人を心配させるようなことはしないと、自分の両手を握りしめて）

御影尋.

ｱﾝﾘﾏﾕ/

誰も傷つけず、ねえ。…あーﾊｲﾊｲ、ﾏｽﾀｰの聖杯探し手伝えばいいんでしょー？分かってますとも、
( せっかく赤が目立たない衣装に着替えたのに誰も殺すな、なんて生温い難題を与えられては明け透けもなく興醒めした様子を覗かせて。ズルズルとソファからずっこけつつ…そんな復讐者の邪な考えを見抜いたらしい青眼に密かに一睨されてしまい。だらしなく口角をつり上げつつ、自ら聖杯探知犬の役を買って出て。「他なんか相談することある？ねえなら行こうぜ。」と立ち上がり。二次オークションが行われる場所は日中と同じ会場、地下室の脱走騒動で余計に警備が頑丈になっていそうと思えばため息が溢れる、)
　

>>アンリマユ/シャルルマーニュ
…ただし、お二人が傷付けられそうになった時には全力で潰してください
（セイバーは明らかに当然だとでも言いたげにほっとしていて、一方でアヴェンジャーは心底つまらないと吠えるようにぐずぐずに落ちていく。対極的とはいえ、分かりやすい二人を見据えたあと…はっきりと言い切った。自分は聖杯を手に入れることを意識するけれど、それは貴方達が無事に帰れる保証がある時だけだと。立ち上がり、ドレスの形を整えて…一度、きゅっと唇を結んでから｢優先順位はお二人の無事、聖杯、参加者です。誰も傷付けないのであれば100点、参加者が傷つくのは80点、貴方達二人が傷つく場合は30点…良いですね？｣。いつも通りの無表情、少しだけ高いヒールを慣らすように数歩踏み出して）

御影尋.

ｱﾝﾘﾏﾕ/

へえ良いな、点数形式。それじゃあ“ 500点 ”取れたらなんか美味いもん奢ってよ。
( ホテルから出て街灯がポツポツと照らす霧の街を3人で歩く。ディナー時とあってあちこちから漂ってくる良い匂いに、食欲を刺激されお腹を摩りながら優先順位を脳内で反芻して。…飼い主のことだから恐らく分かったうえで除外した彼女の無事を拾いあげ、サーヴァントとして最善の行動が取れた暁には…とちゃっかりおねだりし再び会場となる屋敷の門をくぐり。受付嬢は2人、1人からはにこやかにVIP専用の招待状を見せるよう案内され、もう1人からは爪先から頭のてっぺんまで余す事なく取り調べるような眼差しを向けられて、)
　

>>アンリマユ/シャルルマーニュ
…“500点”の条件なんてあります？
（煌びやかな会場、値踏みするような目、飼い犬の変わらない生意気な言葉を反芻しつつ、着飾った受付嬢にそっと招待状を見せながら、にこりと微笑んで。ここから先はマスターではなく令嬢で、英霊ではなく連れの者で…ともかく、自分はただの魔術師のひとり。｢では、500点だったなら、お二人の望むものをお好きなだけ差し上げましょう。もちろん、自分が用意できる範囲は限られていますが｣、美味しいものでも、綺麗なものでも、カルデアに戻って用意できるものならばいくらでも。目を細め…再び前を向き会場に踏み出した時には無表情に戻っていたものの目だけは好戦的に輝いて）

御影尋.

ｱﾝﾘﾏﾕ/

ああ、うん…ﾖﾛ､ｼｸ。
( 花火セットとか水着とか…欲しいものは人並みにあれどそれを伝えようと、して、口を開く前に、目の前の監視カメラじみた無機質な瞳と視線が絡まる。一度だけ訝しげに目を細めた後、不番な点は無しと判断されたのか、はたまた敢えて見逃されたのか。ともかく何事も無かったように淡々と会釈する女性に安堵するどころか余計に胸がざわつき、ぎこちなく上記を返して。…地下室の騒動を起こした元凶だと気付かれたのか。どんなに人の姿形を真似ても、この場に相応しくない異端だとバレたのか。悶々とした思いに苛まれつつ、先を歩く飼い主とセイバーの後について行き、)