【FGO】嗚呼、日常。【3L】

>>アンリマユ/シャルルマーニュ
あのね、あの…怪我、手当したくない訳じゃなかったんです
（目の前に現れた黄色い目は心底不機嫌そうで、でもこちらの話を聞くために待っていてくれる…から、優しい人だなと改めて思う。どう伝えようか迷って、きっとセイバーと同じ方法が分かりやすいだろうと…傷のない手から、紙をもう一方の手に映せば燃えるように煙が上がって黒い文字が浮かぶ。傷は痛い、でもこんな時でも上手く言葉が出てこない自分が情けなくて悔しい。ぼたたと我慢しきれなかった涙が落ちるけれど、多分セイバーも飼い犬も同じくらいもどかしかったのでは…と自惚れたりもする。｢呪いは解けなくても、痛まないようにする薬はカルデアが送ってくれるそうです…貴方がいないのに、どうやって寝ろって言うんですか｣。膝に顔を埋めて、迷子の子供みたいに呟くのは弱ったような本音で）

御影尋.

ｱﾝﾘﾏﾕ/

何して……ｯ、呪い？そういう事はもっと早めに言えっつーの！平気だけじゃ分かんねえし、つか全然平気じゃねえし。
( 訳が分からないままじっと紙を見つめていたが飼い主が触れた途端、突然ボッと炎を上げて燃えたソレに瞠目して。間もなく呪いだと知らされると酷く腑に落ちると同時に、勘違いしてしまったこと、呪いのことを言ってくれなかったこと、全然大丈夫じゃないこと…様々なことに対して沸々と不満が湧き上がってくる。思わずムッとした表情を浮かべ、うずくまる飼い主に文句言いたげに体重を掛けて寄り添い。「発火するだけ…？放置して呪い広がったりしない感じ？」端が煤けた紙をまじまじと観察した後、物に触れさえしなければ命の危険は無いのかと問い掛けて、)
　

>>アンリマユ/シャルルマーニュ
大丈夫です、拡がってないから…隠して、あとは薬で痛みを止めれば影響は出ないはずです
（不機嫌そうな表情を浮かべる貴方も、こちらに体重を掛けながらもそばに居てくれるその優しさも、全部自分を心配してのことだとセイバーに指摘されている気分。僅かに顔を上げて、その肩に擦り寄るように顔を寄せて…嗚呼、落ち着く。じくじくと痛む手も、きっと後で薬でどうにかなるし、聖杯を無事に回収してしまえば呪いだって解ける。だから今は、体力と魔力の回復を…｢…眠たいです、アンリマユさん｣、安心したら眠気が来るだなんて子供みたいだけれど。うと、と瞼を落として）

御影尋.

ｱﾝﾘﾏﾕ/

ったく…呪いが解けるまで、頭わしわしすんの禁止！
( ひとまず侵食するタイプの呪いじゃないと分かり一安心…すると不本意ながらも心配させられた分、この飼い主をどうしてくれようかと思うわけで。拗ねた顔はそのままに、お互い燃えでもしたら大変だし、ペナルティも兼ねてわしわし禁止令を発令して。眠そうに船を漕いでいる飼い主に「…世話が焼けるマスターだこと。」と悪態を吐く一方で満更でもなさそうに弛んだ口許、片手を握り立つように促して。…後でセイバーに見張りを交代してくれないか相談してみよう、)
　

>>アンリマユ/シャルルマーニュ
（眠たい頭でも、なでなでわしわし禁止令が出されると少しだけ寂しげに眉を寄せ、それから反対の手なら出来ますよ…と言いかけてやめた。治ったら両手で思いっきり抱きしめてわしわししてやろう…もちろん、セイバーもその餌食にするつもりで。促されるままに立ち上がると、眠たくても目を擦ることは出来ないため…しょぼしょぼと瞬きをして、飼い犬の手をぎゅっと握って後を追う。そろそろカルデアから薬が届いて、ついでにドレスに馴染むような…ある程度の呪術を外に出さないで済むような手袋を送ってくれたら良いのだけれど。飼い犬の傍は酷く眠たくて、くあ、と欠伸をひとつ）

御影尋.

ｱﾝﾘﾏﾕ/

ｾｲﾊﾞｰ、ｺｲﾂ寝かしつけなきゃだから悪いけど見張り変わってくんない？
(しょぼしょぼしてる飼い主を連れて部屋に戻る。繋がれた手を見てなぜか嬉しそうに口角を上げたセイバーが居た堪れないが、とりあえず上記を訊ねてみて。すると二つ返事で了承してくれて感謝し、一方セイバーはきっと自分の知らないところで色々気を回してくれたのだろう。『ｱｳﾞｪﾝｼﾞｬｰと話せて良かったな！』おやすみ、と眠そうな飼い主に軽く声を掛け颯爽と部屋から出て行き、)
　

>>アンリマユ/シャルルマーニュ
…ん、
（話せてよかった、と、それはもう眩しい笑顔を向けたセイバーをぼんやりと見上げ、こくりとひとつ頷く。まだまだ素直になれる日は遠い自覚があるとはいえ、あとでお礼をしっかり伝えようとすれ違ったセイバーにゆるゆると空いている方の手を振って。そのまま、目先の欲に忠実に、飼い犬の横をすり抜けるようにベッドに吸い込まれれば…ドレスはいつもより寝苦しいけれど仕方ない。誰の気配もしないベッドはやっぱり少し落ち着かなくて不満げに眉を寄せて）

御影尋.

(繋いでいた手がゆっくりと解けフラフラと覚束ない足取りで、吸い込まれるようにベッドに向かった飼い主の後について行き。今日くらいは広いベッドで寝かせてやるか、と上から目線で床にお尻をつけ。横になった飼い主に眠れそうかと聞こうとして体を捻ってみれば、何だか少し不服げな寝ぼけ顔が目に飛び込んできて。「ﾑｯとして、どったのお嬢。」ベッドの質が悪いのかと思って頬を寄せてみるも、自分的には丁度良い固さ。枕もフカフカで悪くない、何が気に召さないのかと頭を撫でて、)
　

>>アンリマユ/シャルルマーニュ

（すりすり、と布団に頬を寄せても温かさはおろか、何よりも落ち着く匂いがしないものだから、どうにかこうにかできないものかと…思っていれば、頭に触れた手。今日はベッドに乗らないらしい飼い犬のは温かくて、魔力不足で冷えた身体には心地良い。黄色い目をじっと見据えていれば、それだけで安心する…絶対に言いはしないけれど。足りない、と催促するように手に擦り寄って、おやすみなさいと言うより先に目を閉じて…数分経ったら起こしてください、と言えたかどうかも分からないまま静かに微睡みの中へ）

御影尋.

ｱﾝﾘﾏﾕ/

……はいはい、
( 私室のベッドより質が良さそうなのに何が駄目なのか、と。頭を撫でてやるとまるで目当ての物を見つけたように擦り寄られて否が応でもなにが不満だったのか分かり参ってしまう。…本当に世話が焼ける飼い主だこと！！痛々しく焼け焦げた片手を一瞥した後、ドロリと輪郭が歪み人型から残骸の形態へと成り下がり。…姿を変えたことに特に意味はない、ただの気まぐれだ。のそのそとベッドに乗り上げ布団のなかに潜り込み。鼻腔を擽る落ち着く気配…ゆるゆると全身から力が抜け、布団からはみ出た尻尾が時折ぺちっとベッドを叩く、)
　

>>アンリマユ/シャルルマーニュ
（＿＿数分間の睡眠にするつもり、が、不意にベッドが軋んで触れたいつもとは違う感触に…僅かに目を開けて、頭を撫でようとして、出来ないことに気がついて…そっと目の前の獣に身を寄せて、その鼻先に軽く口付けを落とすように顔を寄せて、再び目を閉じる。撫でられないことがこんなにももどかしいなんて…もっとちゃんと強くなろう、脚を絡めようとしてドレスが意外と動きにくくて不満げに足先を触れさせるだけに）

御影尋.

ｱﾝﾘﾏﾕ/

( 添い寝している1人と1匹の図は傍から見たら文字通りの美女と野獣に見えているに違いない。口づけられてもお互い呪いが解けることはないが…それでも、飼い主の方からされるのは珍しい為グルグル、と低くと喉を鳴らせば喜びを伝えるように頭を擦り付けて。….夜会まではまだまだ時間がある。いつかの特異点の時のように尻尾を巻き付けては飼い主を全身で包んで。数分なんて言わず日が傾くまで無防備な寝顔を拝んでやろう、)
　

>>アンリマユ/シャルルマーニュ

（温かくて心地良い空間から少しだけ意識が浮上して、眠気を纏ったままの思考回路…なぜ目の前が暗いのか、その理由を知りたくて少し顔を上に向ければ大きな口と、鼻先がある。嗚呼、オオカミさんみたいだなぁとぼんやりと思いながら、一度だけその体温を確かめるように擦り寄ると、ゆっくり身を起こし。どことなく動きにくい理由は抱きしめるように回った尻尾、ぱくっといかれていないのは信頼の証、触れられる方の手でよしよしとその頬を撫でながら…セイバーに見張りを頼んだままよく眠ってしまったことに少しの罪悪感｢今、何時です？｣と、テーブルの上に並んだ箱と、恐らくカルデアからの贈り物であろう手袋と、香水瓶のような形の痛み止めを視界に捉え）

御影尋.

ｱﾝﾘﾏﾕ/

(──そうして何時間、寄り添っていただろうか。陽が傾きカーテン越しから見える青空に淡いオレンジが混ざり始めた頃。しん…、と静まり返っていた部屋に響いた衣擦れ音にピピッと、ギザ耳が反応し動く。夕陽に照らされた顔は先ほどよりは、元気そうに見えて…目覚めの挨拶がてら此方に伸びてきた手を軽く舐めた後、軽やかにベッドから飛び降りテーブルへ。飼い主が寝てる間にカルデアから送られてきた痛み止めを口にくわえて持ってきては、ソレを彼女の目の前に置いてやり。小さなおつかいを終えた犬は、もう少しで終わる休憩を最後まで堪能すべく再び飼い主の横で丸くなり、)
　

>>アンリマユ/シャルルマーニュ
…貴方、いつの間に取ってこいが上手くなったんですか
（視界に捉えていた黒い影のような存在が、慣れた様子で薬を持ってきてくれる様子にぽつり。いつもカルデアは白い蛍光灯の明かりが光るばかりだから、こうして暖かい橙に染まる部屋に飼い犬と居るのは不思議な感じがして、それがまた当たり前の場所に居ない証明のようで少し寂しい気もして。手元に置かれた薬を、今度こそ大人しく掌に広げながら…思えば、コーヒーも甘味も救急セットも…毒されているのは自分だけでは無いのだと、何だかそんな事が面白くて困ったように眉尻を下げる。手が如何せん不自由だけれど薬がベタつかなくなるまでの辛抱、｢アンリマユさん宜しければ｣と、自分の太腿を指差し。寄り添ってくれたお礼に撫でることはまだ叶わないから、せめて枕にくらいはなろうかと）

御影尋.

ｱﾝﾘﾏﾕ/

( 普段から散々人に取ってこいをさせておいて若干他人事にも感じる口ぶりに、お前さんのお陰デスヨ、と小さく唸ってみる。それから2人きりなこともあって躊躇なく用意してくれた枕にぽすっと顎を乗せ、薬の匂いも気にならないくらい落ち着く気配がいっぱいで…正直、仕事なんか放置してこのままこうしていたい気分。心地良さそうにルビーの瞳を溶かしたのなら寝返りを打ってみせ。ゴロンと、目の前でへそ天する姿は何も言ってなくとも撫でろ！とアピールする犬のようで、)
　

>>アンリマユ/シャルルマーニュ
…わしわし禁止じゃないんです？
（小さく唸りながらも、無遠慮に頭を乗せてくるあたり…本格的に犬のようで見下ろしたビターチョコレートのような瞳を僅かに溶かして。丁寧に塗りこんだ薬は、ベタつきも無くなってあとは手袋をしてしまえば物に触れても影響は出ないだろう。ごろん、と催促をする黒い犬に揶揄うような口調で問いかけながらも、触れられる方の手を伸ばして。｢シャルルさんも、撫でられるのお嫌いじゃないみたいでしたよ。貴方と彼、似てはいませんが相性はいいのかもしれませんね｣、よしよしと顎の下やらお腹やらを撫でながら、そんなことを呟いて。思えば、二人で駆け寄ってくる姿も、発言も…方向性は違えど優しい二人なのだろう）

御影尋.

……どこがよ。いくらﾌﾗﾝｸっつっても、根が真面目なんだもんあの御人。品行方正なﾀｲﾌﾟとは気が合わねえよ。
( 何だかんだ言ってわしゃわしゃしてくれるので甘受していたが呟きに、ぐにゃぐにゃと輪郭が溶けたかと思えば再び人型に戻り。ちびっこ達ならいざ知らず他所の犬まで…誰彼構わず撫で過ぎじゃなかろうか。猫カフェから帰ってきた主人と遭遇した時の猫はきっとこんな気持ちなんだろう、と想像しつつお腹に置かれた手を取り少しだけ強めにツボを押し。夕陽を映していた目を真上へ持ち上げると「これが終わったらﾃﾞｰﾄしようぜ。前は日帰りだったから今度は絶体、泊まりがけな。」。こうして2人でダラダラしていると旅行に来たみたいで、やっぱりバカンスが恋しくなってくる、)
　

>>アンリマユ/シャルルマーニュ
…まあ、流石に無遠慮に手を伸ばす訳にはいきませんよ。彼は明け方の太陽のようで眩しい、
（影の獣が人の形を成して、不機嫌そうに手を掴んだその姿に、嫉妬ですか、と言いかけてやめる。ぐりぐりと押されると痛いそこが何のツボなのかは分からないが、一先ず拒否するように指先で自分より大きな手を叩いて。黄色い目に僅かに差したオレンジ色が綺麗で、もう少し近くで見たいと思ったけれど…それより先に聞こえた声に、ふいっとそっぽを向き。｢嗚呼でも、貴方の方が牙がありますね…意図していないことは百も承知で、貴方に泊まりがけと言われると少々、気恥しさが勝つのですが｣、手が使えたのなら顔を隠したいくらいだ、他の人に言われたのなら無邪気に笑って返したはずの言葉も飼い犬のせいで上手く取り繕えなくて困る）

御影尋.

ｱﾝﾘﾏﾕ/

ひひひ、自分から墓穴掘っちまって…お前さんも何だかんだ言って素直だよなぁ。
( 素っ気ない仕草とは裏腹に正直に、それから困ったように己の心中を吐露してくる飼い主が言ってしまえば凄く可愛くて、ギュッと締め付けられた胸から甘い痛みが広がる。そして自分でも分かるくらい顔がニヤけてしまう。太陽が差し込み余計に赤らんで見える照れ顔を目に焼きつけながら、自分と同等…もしくはそれ以上の鋭い必殺の牙を隠し持った飼い主の頬に触れて。熱いそこを手の甲で撫でた後、次は耳へと滑らせ。「…顔もっとこっち寄せて、」と、飼い主から受けた傷は飼い主で癒してもらおう。…うん、本当に穏やか過ぎてこれからまた任務だなんて思えない、)