【FGO】嗚呼、日常。【3L】

>>アンリマユ
（よしよし、と暫く撫でながら、貴方の声に小さく苦笑。本当に散歩に行きたいとごねる犬みたいで…そっと手を離せば身を起こす貴方に少しだけきょとんとしたものの、差し出された手を取って。ゆっくりと体を起こし、促されるまま貴方の元へ…薬が切れるまであと少し、こんなにも大切にして貰えるならアンプルを打たずに自分の魔力だけにしておけば良かったと思ったりもする…けれど、どちらにしても貴方が自分に手を伸ばしてくれることがか嬉しいくて、自然と目元が緩んで）

御影尋.

あともーちょい…、
(手を握り返してもらえるとそのまま足と足の間に飼い主を誘導し座らせて。先程よりかはハッキリしてきた目に、そろそろ霊薬が切れる頃合いだと告げられて思わず愚図るように上記を。…自分は傷つけるくせに自傷はダメだなんて実に身勝手な話だが、爪を立てさせないように指をキュッと絡め。もう片方の手で後ろの髪をそっと払い退け、「こっちも噛んでいい？」と露わになった細い首をツツ、と指でなぞりながら伺いを立てて、)
　

>>アンリマユ
…嗚呼、きっとこのタイミングで、逃がさないつもりかと問うのが正しいのでしょうね
（貴方のことだから、もう直ぐにでも外にと言うのではないかと思っていたのだけれど…駄々をこねるように、拗ねるように、取られた手に困ったように僅かに眉を下げたあと、小さな問いに目を伏せて。どうぞ、と言う代わりに身を預けるように貴方に擦り寄って＿＿力を抜くように息を吐く。全てが終わって、手当をしたらコーヒーを飲みに行こう…折角いれたそれは、メロンと一緒に王様に渡してしまったから…苦情が来る前に、貴方とこっそりティータイムがしたい）

御影尋.

そう言うと思った、…逃げる気そんなねえｸｾに。
(悩ましげな言葉とは裏腹に寄りかかってくる体温にクツクツと喉が鳴り。問い掛けではなかったけど予感は的中したので此方の勝ちでいいだろう…と俺ルールを発動させ。首裏に噛みつく間際、「あとで500QP、お小遣いｸﾀﾞｻｲ。」と魔力や血肉だけじゃ飽き足らず、使いもしないお金までせびんでくる犬はさぞ世話の掛かる使い魔に違いないだろう。肩に手を添えるとあてがった牙を皮膚の内側へとゆっくり挿入していき、)
　

>>アンリマユ
（そうですね、流石にもう逃げられるとも思っていませんよ…とは、悔しいので言ってはあげない。ただ、きっと見抜いているのだろう貴方が自分が傍に居ることを当たり前に感じてくれている事実が嬉しくて、聞こえたやけに現実的なお強請りを怪訝に思うより先に承諾するように軽く頷けば＿＿その後は、息を詰めるだけ。本来なら絶対にヒトが触れない急所を晒して…復讐者相手に有り得ないと言われても頷けるけれど。痛みと快楽は丁度五分五分、嗚呼この位置なら髪の毛で隠れるかな…なんて、ここから数日の生活の心配をするくらいには前回とは違って気が抜けていて、目を閉じれば、ぱたたと少しだけ涙が落ちて）

御影尋.

(牙で直接肉を裂く所業にナイフを振るう時と同等…きっとそれ以上の昂りを感じており。一緒に流れ込んでくる血は、最早副産物ていどの認識で飲み下す。肌にくっきりと浮かんだ小さな刺し痕には満足、乾いた唇を潤すように舌舐めずりしたところで何処か上の空といったような顔が見えて。薬の効果ともまた別なような気が…まあ何にせよ、ざく──っと。この状況で他のことに気を取られている呑気な主人の頸を噛み。今回は意図的に顎に力を入れ、加減はしてるにしてもググッと牙を深く埋めていき、)
　

>>アンリマユ
い゛っ、
（いくら短いとはいえ体内に嵌っていた牙が抜かれる感覚に薄く目を開けて、霞んだ視界で何も無い殺風景な部屋を見回した…ところで、どう考えてもわざと奥に再度埋め込まれたそれは、明らかに痛くするためのそれ。薬なんてもう半分も効いていなくて、息が詰まるような痛みは頭が痺れるみたい。ぼたぼたと目から水が落ちていく、奥歯を噛んで叫び声を押し殺したまま、無言で貴方の脚をぺちぺちと叩いて抗議を。叫ばなかった自分を褒めて欲しい、余所見をするなと飼い犬に噛まれていては、他のコトにろくに浮気もできやしない）

御影尋.

てひひ、ﾖﾕｰそうに見えたからつい、な？
(飼い主の注意が此方に向いたのが見て取れるとすぐに牙を引き抜き。吐き出された言葉が生意気なれば浮かべた表情も小憎たらしく、見えない尻尾を揺らしながら笑う姿は悪戯好きなやんちゃな犬のようで。血は少々、魂は食らってないし、魔力…はそもそも貰う必要なし。薬は未だ抜けきってないもののまあまあ満足した為、おしまいにしようと。「さーてと、薬貰ってくるわ。」仕返しがくる前にさっさと逃げてしまおうと床に足をつけ、)
　

>>アンリマユ

＿＿＿、…
（余裕なんて最初から無いことを知っているくせに、だとか、構ってもらえて嬉しいと全力で尻尾を振る犬のような貴方が何だか可愛く見えるだとか…平然といつも通りの態度に戻る貴方に納得がいかないというか、悔しいというか、なんというか、こう…なんというか！さっさと立ち上がった貴方をぼんやりと見送り、少し逡巡したあと、襟元の汚れた服を見て一度着替えに行こうと立ち上がる。多少なり、まだ薬が効いているから歩けるだろうし、戻ってこれる、はず。貴方がのそのそと部屋を出る姿を少し眺めたあと、自分もそっと床に足をつけ部屋を出ようと）

御影尋.

(部屋を出てすぐのこと。後ろから追いかけてくる足音につられて振り返ってみれば案の定飼い主がついて来ており。何か不満そうというか。ずももも…と雨雲を背負ったかのような雰囲気を漂わせている飼い主にどうしたんだ、と問うよりも襟元に点々とついた汚れに気がつき。「ああ、服か。…んー…衣装だんすにｸｿﾀﾞｻArt Tｼｬﾂ入ってるから、それでも良けりゃあ着て良いけど。」と一応伝えて。他になにかおつかいなど特になければ薬を貰いに行こう。少し惚けた目を見据えながら言の葉が返ってくるのを静かに待っており、)
　

>>アンリマユ
…ふ、あはは、
（部屋を出て、なんなら不貞腐れたままこの場に戻って来るのに時間を要するかもしれない…なんてことを思っていたのだけれど。こちらをじっと見据える目も、自分の意を汲んで選ばれた言葉も、よく考えてみれば薬が必要なのは自分なのに取りに行くと言ってくれたことも…かいがいしい猛犬だこと。｢お言葉に甘えて、お借りしましょうかね｣と、文句のひとつも出てこないくらいに気が抜けてしまって、困ったように小さく笑って、行ってらっしゃいと小さく手を振って）

御影尋.

(なにが可笑しかったのか分からないながらもまあ、笑ってくれたなら良いやと廊下を歩くことしばらく。ノックしたのはいつも通り医務室…ではなくてエルフ耳が素敵なコルキスの魔女様の部屋。思わぬ珍客に驚いていたのも束の間、こちらの詳細を省いた説明を聞くとキャスターは呆れながらも魔法薬を分けてくれて。1つは霊薬の解毒剤、もう1つは傷跡ごと治してくれる傷薬。お目当ての物が手に入りルンルン気分でお礼を伝えキャスターと別れて。今回はおやつのオーダーは受けてないのでこのまま部屋に戻るとしよう、)
　

>>アンリマユ
（少しだけ不思議そうな顔をしながらも、出ていった部屋の主を見送って辺りを見回し…言われた通り、衣装箪笥を開けると見つけた件のなんというか、有り体に言えばダサいTシャツ。ひとまず、血のついた服を着て過ごすのも好ましくないのでモゾモゾと着替えることに…｢…思ったより裾が長い｣と、呟いたのも、まったく意識していなかった貴方と自分の体格差を何となく知ったから。太腿の半分まで隠れたシャツと、僅かに緩い襟元、ゆとりのある袖…少しだけ気恥ずかしくて落ち着かず、室内をうろうろして）

御影尋.

…！ひひっ、だっせ～。
(寄り道をせず真っ直ぐに部屋に戻ってきてみれば謎に室内を右往左往している飼い主の姿が。落ち着かない様子で、人のぶかぶかの服を着て…何なのこの可愛い生き物は。王道だからこそ男心をくすぐられて、口ではダサいと言いつつ体は正直で。揺れる尾、デレデレとした雰囲気を放出させながらそちらへ歩み寄り。「こーいうの彼ｼｬﾂって言うんだろう？眼福眼福！」と手中にある薬の存在なんかすっかり忘れており殻の知識を元に彼シャツ！と吠えており、)
　

>>アンリマユ
…彼シャツがあるのなら、マスターシャツもあってしかるべきです
（それはもう満足気に、不満なんてないような顔をしているのに吐き出される言葉は…いやいや、貴方の服でしょうに。とはいえ、大人しく見世物になるつもりもないので、脱いで端に寄せていた自身の制服を持ってきては、ぐいぐいと差し出して…そこで、はたと気がつく、し、つい口をついて出た。｢…彼シャツの彼って、恋人の意味では？｣と。恋人だなんて恐れ多いけれど…少し逡巡したあと、まあ…いいか、と、貴方の手元を見遣り…貴方が取りに行くと告げた薬はそれだろうかと、苦くなければ、嬉しいのだけれど）

御影尋.

まあ、確かに。こうしてｵﾚの服着て部屋にいるとｱﾝﾀがｵﾚの物になったみたいではある。
(色々楽しみはあるなかでもぶかぶか感を楽しむのが彼シャツの醍醐味であって！パツパツの服を着た男なんてそれはもうただの罰ゲームでありお笑いだ。押し付けられた服を何事も無いように近くのテーブルに移して。不思議そうにしている飼い主に上記を述べれば、抱きしめるのを我慢する代わりに手を取りベッドへ連れて行き。座らせると「ｱﾝﾀはこっちの塗り薬な。」と言って二つある薬のうちの一つを其方に差し出し。受け取って貰えたのなら自分は解毒剤を飲もうと。飼い主の治療を手伝うのはそれからで、)
　

>>アンリマユ

（貴方がそっと手を取って、ベッドへと誘導するものだから大人しくそれに従ったものの…聞こえた言葉に、ぎゅうと一瞬なんとも言えない顔をして。貴方は、自分は貴方のものだというのを、嫌うんじゃなかったか…いやでも、なんだか嬉しそうだし、これは…これは良かったのか？なんて。それでも、差し出された薬を飲み薬でなかったことにほっとしながら受け取って。それから、蓋を開ける前にベッドからする貴方の気配と、服から時々する貴方の匂いにじわじわと…もしかしなくても恥ずかしい状態なのではないかと｢…きがえ、やっぱり、とってきます｣と、カタコトに。塗り薬を手に持ったまま、ぷしゅうと音がしそうなほどに熱い顔を両手で覆って）

御影尋.

え～服なら貸してやったじゃん、ここに居ろよ。
(薬を受け取って貰えるとぐいっと瓶を煽り薬を喉に通す。良薬口に苦しとはよく言ったものでうへぇ、と舌を出し口内を満たす独特な苦味と戦っているとぽつりと鼓膜を揺らした小さな声。手の甲で口を拭いつつ…薬は持ってきたし、服も綺麗な物を貸してやった。ふかふかのベッドだってあるのにそれでも不満なのか、部屋に戻ろうとする飼い主にやや拗ねた声で上記を。それから白い両手首に緩く指を食い込ませては、「……なあ。ｷｽ、してもいい？」と。揶揄い半分、自分の服を着て恥ずかしがってる飼い主が可愛いく見えて。手の奥に隠された顔も見たくて少し首を傾け、)
　

>>アンリマユ
…ダメです。
（服を借りて、ベッドも綺麗で、寒くもなくて、かいがいしく世話を焼いてくれる貴方がいて…そう、冷静に考えると不満なんてない筈なのだけれど。やんわりと手首に回った指に、不満というより、この行き場の無い感情をどうしたらいいのか分からないという目を自身の指の隙間から覗かせて…ダメです、これ以上は溶けてしまう。｢…薬、塗ってください｣と、じわじわと熱を持ち始めた傷口に自分で触れる勇気は出ずに、片手をゆるゆると伸ばして薬を差し戻し）

御影尋.

ちえっ…。へいへい、仰せのままにゴシュジンサマ。
(溶けかけの様子からしゃあねえと手を離したところで随分とマスター業が板についてきたもので。飼い犬に反抗されるとは思わないのか、当然とばかりに薬を寄越してくる飼い主の手からソレをふんだくる。…うん、キスさせて貰えなかったし恨みを込めて暫くご主人様と呼んでやろう。「ゴシュジンサマ、傷以外は平気な感じ？」と尋ねつつクリームを傷口に塗るとあら不思議。瞬く間に患部が塞がっていくだけでなく牙の跡まで消えて…あの時間が無かったことにされたみたい、)