【FGO】嗚呼、日常。【3L】

>>アンリマユ
…まず、自分が何処か遠くへ行きます。貴方が自分の声や顔とか、全部忘れた頃にもどってきて、沢山甘やかして、また遠くへ行きます。貴方から、二度と離れないでと言えるようになるまで、
（身体が強ばって、それから怯えたように手が伸びかけて…大人しく受け入れてくれた後で、安心したように力が抜ける。痛いことはしないし、怖いこともしない、飼い主は貴方の為に居るのだと…言っても信じてはくれないのだろう。生意気な言葉に手を離して、ぽすんとベッドに横になると再び貴方の枕に顔を埋め…苦しかったり嬉しかったり、気持ちよかったり…感情の起伏が大きくて少しだけ頭がぼんやりする、こんな時に貴方の気配がそこかしこからするものだから本当は少しだけ緊張だってしているわけで。脚先にシーツを絡めて、枕を貴方の代わりに抱きしめて）

御影尋.

──忘れねえよ。うん百年も前の恨み辛み覚えてるような連中ばっかだぞ、ｱｳﾞｪﾝｼﾞｬｰのねちっこさﾏｼﾞで舐めんじゃねえ。
(確か犬とベルを使って似たようなことをした実験があったような無かったような…。舐められたもので此方が忘れる前提で話してくる飼い主には忘れないと、薬に侵されていてもこれだけはハッキリ言える。緩く口端をつり上げて。帰ってくる度におかえりって言ってやるし、いつかお別れの時が来ても、飼い主がオレを忘れてもオレは飼い主のことを覚えてる。覚えて、いたい。…言いたいことはちゃんと言った、のだが薬の効果か、先から胸の動悸が治らない。少しの息苦しさと痛みを感じながら「熱い…心臓ﾊﾞｸﾊﾞｸする…。」と救いを求めるように主人のお腹の辺りに腕を巻き付けては枕に顔を押し付け、)
　

>>アンリマユ
…ね、熱いですね、本当に
（ハッキリと、こんな見習いのことを忘れやしないと…いつか貴方が座に帰る時がやってきても、少しだけ希望を持ってしまいそうな断言に困ったように目を伏せて。心臓の辺りが痛いのは、きっとお互いに叶わないと分かって口にしていると思うから。熱を逃がすように、救済を求めるように、回った腕に少し考えた後、枕をそっと離して端へと置いて…熱くて苦しいのに、気持ちがいい意地悪をしたのは貴方が先ですよ、とは言わずに。いつも通り貴方の頭に手を伸ばして、よしよし、と宥めるように撫でようと…うん、ぐちゃぐちゃに困った表情を浮かべる貴方は、生きているようでとても魅力的）

御影尋.

……、
(頭を撫でられるのは良いとして腕の隙間から困ったように逸らされた目が見えると、なんとなく飼い主の心情が読めて。次疑ったら許さないと言うのならそちらも此方の言葉も少しくらい信じてくれたって良いんじゃないのか…。もぞもぞと肘を立てて上体だけを軽く起こせば、「なあ、ほっぺ噛んでもいい…？」と。ポーションの効果で無性に飼い主に触りたいし、疑われて心外だし…そんな時に薄桃に色付いた歯応えの良さそうな頬が目についたのだ。文句も兼ねてつい、噛みつきたくなるのもきっと仕方がないことだろう、)
　

>>アンリマユ
ぇ、…え？
（のそりと体温が揺れて、離れないで欲しいと言うより先にこちらを見下ろす黄色い目と視線がかち合う。と、突然の言葉に瞬きを…噛む？頬を？いやいや、痕が目立つ場所を…色々考えて、みたものの、それでも、まあ、貴方なりに色々譲歩した結果のオネダリなのだろうと思えば、邪険にあしらうのも何だか違う気がして。お互いある意味薬漬け、反省は後で良い、多分。貴方の腕を緩く縋るように指で握って、ぎゅう…と目を閉じて）

御影尋.

へへへっ、イタダキマァス、
(予想していたよりすんなり承諾されるとラッキーだと思う反面、僅かに残った理性がこの飼い主相当キマッてんだなぁ、と冷静に思う。正気に戻ったらいつかのように逃がさないつもりですか！って言われるに違いない、ワンコイン賭けてやってもいい。後頭部に手を回し頭を支えてやると、そのまま顔を近づけかぷっと…自分の鼻が邪魔でめちゃくちゃ噛み辛いことを知る。噛み跡はうっすらとも残らず「跡、全然つかねぇ。」つまらそうに噛んだところを指で押して、)
　

>>アンリマユ
…っ、ふふ、あはは、
（暫くガーゼ生活になったらどうしよう…なんて思いながら、近付いた吐息に息を詰めた…ものの、思いのほか痛くなかった感覚と、聞こえた声に瞼を持ち上げてきょとんとしてから…心底納得いかないとでも言いたげな飼い犬の顔をまじまじと見据えて…笑う。嗚呼、可愛い、可愛い。玩具を取り上げられた犬のようで、それでいて食堂で貴方の役柄に不服を唱えた小さな暗殺者のような無邪気さもあって。｢嗚呼、っ、ふ、残念でしたね｣、笑いすぎて薄らと涙さえ滲んだ視界の中で、貴方の頬に指を伸ばせばむにむにと遊んでやろうと）

御影尋.

───。
(噛み跡をぶら下げながら廊下を歩かせる刑はあえなく実行する前から失敗に終わり。─ああ、でも。あまり表情豊かとはいえない飼い主が涙まで滲ませて大笑いしている様は、いつみても脳天にガツンとくるというか…眩しくて頬を弄られながら少しだけ瞳を眇めて。後頭部を支えていた手を背中へと滑らせて上体を起こしたのなら…「ほっぺは食えなかったけど、まだ首と肩が残ってるし…、」喉や鎖骨、お腹、太腿に手、…噛める箇所は、欲しい物はまだまだ沢山残っている。首筋に顔を潜らせるとちらりと意味深げに目配せしてみせ、)
　

>>アンリマユ
っ＿＿＿＿大人しく諦めるのは、いかがですか？
（少しだけ、滲んだ世界の中で貴方が眩しいものでも見るように目元を柔らかく緩めるのが見えた。その優しい表情が好きだなぁと…思っていれば、近付いた体と貴方の言葉にピシリと固まって。まだ体内は甘く痺れたままで、噛まれても痛くはないだろうけれど…いや、その逆、理性が戻っている今この状況で痛みが全部“気持ちがいいコト”に塗り替えられでもしたら…壊れる気がする。｢く、薬の効果が切れたので、｣と、咄嗟に嘘を口にして、芽生えた対痛みではない恐怖から逃げようと）

御影尋.

──はい、分かりました、って言うほど聞き分けよくねえの知ってるでしょ。
(同じものを共有しておきながら今更諦めてくれないかだなんて酷なことを要求してくる飼い主にぐにゃりと力の抜けた苦笑いが浮かぶ。痛いのが嫌なら誤魔化してしまえばいい、テーブルに置かれた瓶を一瞥し。「相手してくれねぇなら適当に相手見繕う─か、まだ誰にもあげたことねえ物、ｱﾝﾀが大事にしてる物、今ここで奪っちまうぞ。」とお腹を撫でて。前半は嘘、本当に欲しい人間はただの1人だけ。相手と一緒なら深みに堕ちるのも悪くないと思っているのだが飼い主の方はどうだろう、)
　

>>アンリマユ

＿＿それは、イヤです、
（苦笑混じりに告げられた言葉に、それはそうだと他人事のように思う。けれど、続けられた言葉と這った手に…咄嗟に出た台詞は、言葉足らずになって。嗚呼、気持ちがいい。手が触れた場所がじわじわ熱を持って、このまま堕ちてしまいたくなるほどに…このまま飲まれてしまえばいいのに、とそれよりも先に言わなくてはならないことは、｢貴方が、別の人のところに行くのは、何だか嫌だ…と、思って、｣。話すために息を吸う度に、腹部を押さえたままの貴方の手が緩く沈んで息が引き攣る、気持ちよさにじんわりとまた涙が滲んで唇を引き結び）

御影尋.

そっ＿ちかよ、行くわねえじゃん。そこは、いつもみたいに大好きですねってからかえよ。
(遅れて鼓膜に届いた言葉に気が抜けたくらいには大切で他に代わりなんかいない、ってことをいい加減自覚すればいいのに。本人曰く切れたらしいが、ふやけた顔はまだ薬が残っていることを顕著に物語っていて、潤んだ瞳も宝石みたいで綺麗。キラキラと輝くそこに溜まった涙も同じく綺麗で良い物のように思えて落ちる前にちう、と吸いあげて。そのまま頬、口、顎と口付けていき最後に首筋にたどり着き。契約したての頃のように真っ白なそこに傷をつけるのは勿体無いと思う以上に噛みつきたい。ただいきなり牙を突き立てては驚くだろうと思い数度口付けを繰り返して、)
　

>>アンリマユ
…ええ、はい、知ってます、
（目元、頬、唇、そっと落とされる口付けが全部、自分を大切にするつもりだと証を立てるようで。からかいたい本音より先に、自分のこと大好きなんですね…なんて言わなくても分かるくらいに、こちらを見下ろす目が優しいから…首に顔が埋まっても、ぼんやりと溶けた頭で痛みがくると警鐘が鳴らされても、｢…行かないなら、良いです｣と、ふにゃりと警戒心なんて先刻の妖精国に置いてきた。前に背中に腕を回せと言われたことを思い出して両腕を伸ばし）

御影尋.

(こんなにも従順な飼い主を見れるのは最初で最後かも。背中に腕が回ったのを“ 良し ”と捉えてつぷ、と首筋に犬歯を埋め込んでいき。久しぶりのイキモノの感触に歓喜しているのか、それとも昂ぶっているのか。少し噛んだだけでも牙に触れる肉の感触からえもいわれぬ感覚が広がっていきゾクゾクと背筋が震えて肌が粟立つ。そして血よりも濃く香ってくる飼い主の気配がこれまた理性を狂わせて…落ち着く匂い、余計頭がふわふわしてくる、気持ちいい。口を離すと血がつくことも厭わず傷口に鼻を寄せて、)
　

>>アンリマユ
（ぐっと牙が埋め込まれる感覚は、痛くて、怖くて、今回は薬のせいで気持ちが良い。異物感はあるものの、引き攣るような痛みは感じるよりも先に熱に変わって心地好い…貴方が気が抜けたように鼻先を埋めるものだから｢汚れますよ｣とはいいつつ、そっと背中を撫でて。肉が裂かれて、食べられている最中だというのに考えることは全部、貴方がうれしいなら自分もうれしいなんて、そんなこと。先を促すように脚を絡めて、うっとりと目を閉じて）

御影尋.

(傷口からはやはり飼い主の気配が濃く香ってきて…自分の部屋なのに、他人の気配しかしないのは変な感じ。鼻についた赤を気に留めることなく、チラッと２つの琥珀玉を動かしてみると今にも寝るんじゃないかと思う顔が。あんまりにも無抵抗かつ無防備なのでこのままパクッと食えそうな気すらして。喉元にやんわりと歯を立てれば少しずつ、少しずつ気道を圧迫して。…多分契約を結んでいなかったらこのまま骨ごと喉を噛み潰していただろう、と自分でも確信して、)
　

>>アンリマユ
っ、は＿＿＿ぅ、
（ぎち、と、心地よくて無くなりかけた思考回路が戻ってきた。僅かに目を見開いて、貴方を見遣る…はくと小さく動かした唇も息を吸おうとする生存本能も、酷く嫌になる。生きたいんだ、こんな世界で、こんな運命を背負ってまで、生きたいと…悲しくて、気持ちが良くて、怖くて、愛しい。このまま骨まで食べられてしまえば楽になれると分かっていて、貴方の項に指をはわせて髪を梳く…貴方の手にかかれないことを惜しいと思う、貴方のことを相棒として大切だと思う、くらりと思考が白く澱んで）

御影尋.

(閉じていた瞼が大きく開き目が合ったことでまだ起きていてくれると勝手ながら判断し。であるのならこれ以上責める気は無く、顎から力を抜くと今度は戯れるような甘噛みへとシフトチェンジして。…手やお腹などより骨張っていて少しだけ硬い喉元、先程よりは自重しているが噛み心地が良くて歯に力が入りそうになる。熱く荒い息遣いで飼い主に「…な、今度のﾚｲｼﾌﾄは、一緒に行ってもいいだろ。」と。自身の中に植え付けられた殺人衝動が疼いて、疼いて仕方ない。噛むだけじゃ物足りなくて…飼い主にはダメでも敵だったら加減なしに噛みちぎれるし喰ったって問題ないだろう、)
　

>>アンリマユ
（ひゅっ、と酸素を取り込む喉が鳴って、それから一気に思考が回った。眠る気はなかった…寝たら、確実に噛みちぎられていたはずだから。時折犬がもどかしさに唸るように喉元を噛む度にその痛みより先に…可愛らしい人だなぁと思ってしまう自分に呆れる。ただ、聞こえた声に…我慢、してくれているのだと分かるからこそ｢…一緒に、行きましょうね｣、と囁くように返事をして。置いていきませんよ、と伝える代わりに、よしよしと頭を撫でて）

御影尋.

うん、留守番つまんねえ。
(個人的な目的を差し引いても前回別行動だった分、相棒とレイシフト出来るのは喜ばしいことで。急所を噛むのを止めてその手が離れるまでは静かに頭を撫でられており。…やがて腕が引いたタイミングで自分も一旦身を引くとぽすんとその場であぐらをかき。くったりしている飼い主に向かって「こっち…、来れるか？」。弱ったご主人を見下ろすのもなかなか悪かないが、ハグの方が噛みつきやすい為片腕を伸ばして。起こすことが出来たのなら後ろから抱きしめたい、)