見習いマスター 2018-09-02 23:37:37 |
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>>オベロン
___ありがとうございます、重たかったでしょう?いつもぷにぷにされているので、自覚はあるのですが
(控え目なお願い、なのだろうか。先輩なら…と思ったところで、ゆっくりと、ふわりと、スピードを緩めるべく身体を支えてくれた小さな影たちに目を伏せる。御伽噺みたいだ、そんなことを思いながらゆっくりと降り立ったその場所は、人伝に聞いた事のある世界…ここは“終わり”のある場所、切り離された場所。詳細は聞いていないけれど、この妖精王の居場所だった世界。想像より穏やかな景色に見えるけれど…ふわふわと近くに留まっていた蝶を労わるように指先を伸ばし、そのうちの一匹をとまらせて、困ったように一言告げて。「貴方たちの思いが分からないのが残念です。重たかったという苦情は、あの妖精王にお願いします」、半分本気に少しだけ目元をゆるめて)
御影尋.
《 オベロン 》
大丈夫、よく聚蚊成雷って言うだろ。それに藤丸が残念がっていたよ、たまには君と一緒に食事がしたいってさ。
(短い空の旅が終わり無事にマスターが地上に降りたのを見届けたあと自分も着地し。まずはその背中に乗せてくれた白き女王に感謝を、優しく体を撫でてやり。続いてひらひらと飛んできた蝶の道筋を目で追ってみれば使い魔達と戯れているマスターが見え。ぽてぽてとその輪に近づき。「…ところで僕の時と随分、態度が違くない…?」同じ小さき者でも知性があり、なおかつ腹の底が見えない相手は彼女にとって愛でるに値しないのか。何はともあれムフフ、面白いものを見るような眼差しで見上げつつ辛辣な態度を言及して、)
>>アンリマユ/オベロン
それは…すみません、少なくとも悪気があった訳では、ないのですが
(ふわふわから、ぽてぽてが降りてくる姿というのは、どうにも御伽噺チックで可愛らしいものがある。と、聞こえた声に少しだけ…表情こそ動かないものの、困ったような、ぎゅっと心臓が痛むような感覚は、罪悪感というやつ。続けて、出来た傷をつつくような言葉を受け取れば、貴方と目線を近付けるように膝を折って。「だって、貴方はあまり自分に触れられるのは好まないでしょう?」と…少なくともそれは、この短時間でも分かる。ついでに言えば、踏み込まれるのも嫌いに違いない、本人は無遠慮に踏み込んで来ているようにも見えるけれど…ふわふわと手から離れた蝶を目で追うことなく、じっとミニマムな姿を見下ろして)
御影尋.
《 オベロン 》
それじゃあ無意識の行動だったのかい?それはそれで興味深い。
(目には目を意地悪には意地悪を。心なしかしょんぼりして見える少女を前にして謝罪するどころか寧ろこちらのペースにまんまと嵌らせることが出来て、してやったりと笑みを深める。これで妖精王が御伽噺に登場するような優しいだけの王子様じゃないことは分かったはず。…ところが、目の前に影が差し込んで、頭上から降ってきた声に大きな目を瞬かせて。一瞬の沈黙を破り「…、そんな事はないよ。僕は“ 王様 ”だからね、乗っていいのなら遠慮なく君のことを馬車代わりにしてしまうし…そうして目的地まで連れて行っておくれ。」と図々しい台詞を吐きながら指をタッチしようと小さな手を近づけ、)
>>アンリマユ/オベロン
…仰せのままに、王様。一先ずは、歩けるところまで歩いてみましょうか
(満足気な笑みですら、垣間見えるその意地悪な気配は隠しきれていない気が…気の所為であって欲しい、が、とあるキャスターからの風の噂だけれど、この王様は少なくとも平等だが優しくはない、多分。小さくて白い手が指に触れ、今度はこちらがきょとんとした後、そっとその身体を掬い上げるように両手を伸ばして。「ブランカさんも、触れてよろしければご一緒にお連れいたしますが…」、王様と女王様は共にいるべきだと思う。こちらを敵視するナニカに遭遇する前に、早めに先に進むべくゆっくりと、揺らさないように立ち上がり)
御影尋.
《 オベロン 》
え、いや、本当!?ちょっと待った待った!
(少し触れただけなのに妖精や虫達と違って温かい…と、突如としてふわりと地面から足が離れて浮いた体に慌てて驚いた顔を上げて。確かに馬車にするとは言ったが、あんなものただの冗談。仮にもし本当に実行に移すとしても肩に乗っかろうと思っていた為、この状況は完全に想定外で。宙ぶらりんの足を見て腕を掴んだ手に力が入る。「いやぁ流石藤丸の後輩…本当にされると思わなかった。でも僕は大丈夫だからブランカだけ預かってもらっていいかな?」と努めて自然な風を装いながら言葉を並べたが、若干いつもより歯切れが悪いかもしれない、)
>>アンリマユ/オベロン
…嗚呼、ふふ、ごめんなさい。お姫様よりも軽かったですよ、キュートです
(子どもの身体なんかより余程小さく軽くて、人形みたいだと思っていたのも束の間…少しばかり慌てた様子の貴方は、今度は離してくれという。まあ、王様だから我儘も当然なので…そっと地面にその足先を戻しては、からかうような声色も、ついというもの。そっと、今度は白い女王様に向き直ると…「失礼します、」と律儀に挨拶をしてから両手を伸ばして。腕に抱えるように抱き上げられたなら、その白くて綺麗な羽を汚さずにあげられれば嬉しい…貴方も女王様も飼い犬も、在り方が綺麗なヒトは、嫌いじゃない)
御影尋.
《 オベロン 》
まったく…おかざりとはいえ王様をオモチャにするなんていい度胸じゃないか。
(そっと地面に足がつき他人の体温が離れれば少なからず内心ホッとしてしまう。女王様の方はというと王子と対照的に行儀良く腕のなかに収まっており、どうやら普段と真逆に運ばれる立場が楽しいらしい。彼女から流れ込んでくる声無き無邪気な感想に加えて、マスターの揶揄うような口ぶりに肩をすくめつつ元の大きさに戻り。グンと高くなった視界のなかに敵影が無いことを確認した後、「さて、目的だけど素材の回収とニューダーリントンの調査だよね。ニューダーリントンかぁ…。」と出発前に聞かされた今回の任務内容を復唱するも語尾にいくほど表情が曇っていき、)
>>アンリマユ/オベロン
…ニューダーリントンには、何か嫌な思い出が?
(オモチャにしたつもりは…と言っても、あの小さい身体を持ち上げた時に人形のようだと思った事実は変わらないので口を閉ざし。腕の中で大人しく…時折、居場所を整えるようにもぞもぞと身を寄せる白い女王様のもふもふに指先を埋めて堪能しつつ、自分よりも幾分か大きな影を見上げて…貴方はおかざりだと言うけれど、自分からしてみれば見目麗しい立派な妖精王なのだけれど。何だか悔しいので言いはしない、「先程、空中に放り出された時にも思ったのですが…嫌な予感がするんです。野生の勘です」。行先の方向も分からない、大人しく、そっと妖精王の影に隠れるように後ろへ…相棒不在で不安だとも言わないけれど)
御影尋.
《 オベロン 》
僕個人としては特に…ただ、あの街は妖精騎士トリスタンとクリプターのベリル・ガットが統治していた街だ。妖精國の中でもとにかく最悪の評判しか聞こえてこない…ニューダーリントンまたの名を国立殺戮劇場ニューダーリントン。
(言文のなかに散りばめられた不穏なワード、そして彼女と彼の人となりを知っていれば街の気風は想像に難くないだろう。マスターの目にこの世界はどのように映って見えているのかは分からない。…ただ、妖精國に来て初めて訪れる街がニューダーリントンというのは少し、不憫だと思っただけだ。遥か彼方にあるにも関わらずここからでも見えるトネリコ…もとい空想樹から視線を流し、後ろに振り返る。嫌な予感がすると言う彼女に「支配者はもう居ないけど、きっと嫌なものを沢山見ると思うから覚悟しておいて。」、事前に伝えたからといって精神衛生が守れる訳ではないが何も言わないよりかはマシだと思い、)
>>アンリマユ/オベロン
大丈夫ですよ、オベロンさんが一緒ですから、きっと耐えられます…ねえ、ブランカさん
(落ちながら見た景色は綺麗だと思った。もう長いこと白い雪や何も無い空しか見ていなかったから余計に。人ではないとしても、誰かの営みを垣間見た気がして嬉しくなった…例えこの世界がもう終わったものだったとしても。こちらを見下ろす妖精王の瞳は、ただの事実として報告しているだけに違いない。旗目から見ても最悪の組み合わせの所有物、勝っても負けてもあるのは血溜りであっただろう惨状は想像にかたくない…それでも、「出発前も思ったのですが、優しいのですね。ありがとうございます…帰ったら、珈琲でもご馳走しますよ」、5mmくらいのお礼の気持ちを詰め込んで、歩き出すために隣に並び)
御影尋.
《 オベロン 》
立場上君を止めることは出来ないからせめて場所の案内くらいはね。珈琲に追加でメロンケーキも食べたいな、帰ったら3人でお茶会をしよう!
(時々狡いところもあるけれどお調子者で優しい秋の森の王子様オベロン。困ってる人には手を差し伸べ導き、誰かが悲しい顔をしているのなら笑顔に、だからサーヴァントとしてマスターを支えるのだって当然のこと。自分の立場を思い少し申し訳無さそうに目を伏せたが、すぐに微笑みの花を再び咲かせれば明るく提案を。返事を聞く間もなく「よぉーし!そうと決まったら早く片付けてしまおう!」ブンブン握り拳を振り上げ。先程までの真面目な雰囲気はどこへやら街がある方角へ歩き出し、)
>>アンリマユ/オベロン
(3人でお茶会、かぁ…と、腕の中の女王様のことを優しく抱き直しながら、先を進む王様の後を追う。…事の顛末を全て聞いた訳では無い、から、この異聞帯の最期は先輩たちしか知らない。だから、今の自分に出来ることは、この場所に詳しい王様を信じることだけ。「楽しみですね、ブランカさん。早く、お仕事終わらせて帰りましょうね、一緒に」、これから先に待っている地獄を見ずに居られたら一番に違いないけれど叶わないから。ふわふわと高い位置で揺れる柔らかい白の髪を見上げながら、遠くに見えた街並みに目を細め)
御影尋.
《 オベロン 》
(──スタート地点を発ちはや1時間。途中で馬車を捕まえてからの旅は実に楽ちんで草原という草原を越え、降り立ったのはニューダーリントンの郊外に広がる小さな森の中。鬱蒼と生い茂った木々を抜けて進んでいくと、やがて緑に埋め尽くされた世界のなかふっと湧いたように白い建物が見えてくる。一見何も変哲もないただの廃教会なのだが、ここはニューダーリントン地下への入り口であり、そして今回の目的地でもある聖堂とも繋がっている。恐らくまだトリスタンの“遊戯の残骸”とベリルが行っていた“実験の成功品”が息を潜めているだろう。木製で出来た古びた扉を開けそっと教会の中に足を踏み入れ、)
>>アンリマユ/オベロン
(馬車の窓から覗き見たそこは、久しぶりの外で、自然で、束の間の旅行気分は悪くなかった。だからだろうか、深い森の奥でじわじわと足首を縛られるような嫌な予感に、知らず抱きしめた女王様に身を寄せて…何だココ、何だコレ、墓場なんて生ぬるい濃くて重たい死の気配がする。この奥だ、扉の先のもっと奥に、悲しくて苦しい気配が…上手く喋れないんじゃないかと思うくらいに、唇が震えてしまって困る。奥歯を強く噛み締めたせいか、口の中が血の味までする…それでも、頬を伝った冷や汗を乱暴に手の甲で拭って、協会の中へ一歩。王様と女王様に迷惑はかけられない)
御影尋.
《 オベロン 》
このまま突入するけど準備は──、
(地下聖堂へと繋がる扉のノブを掴むと確認のため後ろを振り返って…と、何かを耐えるように険しく顰められた顔の色は悪く恐らく気にあてられたのだろう。ああ、やってしまったと口を噤んで。幸い敵には遭遇しなかったものの一時間ほど馬車に揺られて、ここまでちゃんとした休憩だって取っていなかったことに気付く。これからの予定を思えば心身共に一度休んだ方が良いだろうと結論付け。「…いや、やっぱり一度休憩にしようか。僕もちょっと疲れたしブランカも喉が乾いたって。どうかな?」、サーヴァント側が休みたいと言えば、彼女も同意してくれるかもしれない。小首を揺らしながら提案して、)
>>アンリマユ/オベロン
…優しい王様、ですね
(ざらつく足元、割れたガラス片、人の気配はないのに、なにかの気配がする。だから、こちらを振り向いた英霊の目が揺れて、それから歪む様子を見ても一瞬だけ反応が遅れてしまう。自分はそんなに酷い顔をしているのだろうか…でもきっと、自分に気取られないように小首を傾けた貴方には、嗚呼敵わないなぁと、ふわり、気が抜けたような弱ったような、困ったような笑みを浮かべて。貴方もそうだけれど、女王様も…自分の傍なんかより、落ち着く場所があるだろうに、優しい人達だ…と思う、多分。「有難いです、少しだけ休みたくて」、そっと、腕の中の女王様を貴方の方へと差し出して)
御影尋.
《 オベロン 》
どういたしまして、ここは空気が淀んでいるから一旦外に出ようか。
(よく彼女は自分を優しいと評価する。優しい気持ちがあるから大切にするのか、仕事を円滑に進める為に大事にするのか…ふと湧いた疑問に答えを下すより先に、目の前の和らいだ表情に気付けばニコリと微笑んでみせ。それからブランカを肩に乗せマスターを連れて一度礼拝堂の外へ。建物内部と一変して森の冷たく澄んだ風が澱んだ肺の空気を入れ替えてくれる。教会からほど近い適当に休めそうな場所までやって来ると「僕は水を汲んでくるからマスターはここに居て。ブランカ、君は彼女の側に…何かあったら呼んでくれ。」と。指示を聞いた女王は丁度寄りかかれそうな丸太に止まりペチペチと叩きながらつぶらな黒目でマスターの事を見ており、)
>>アンリマユ/オベロン
…ありがとうございます。オベロンさん、ブランカさんも、
(暗い廃れた屋内から、僅かに穏やかな陽が覗く森の中へ。こういう時に、先輩なら上手く立ち回れたに違いないと思う反面、英霊達の優しさに救われるのだからどうしようもない。小さな気配に促されるように丸太に腰掛けては、膝を抱えて小さくなりながら深く息を吐いて…ふと、「…オベロンさんは、なんというか、その…嗚呼、名俳優ですね」、と。彼の、笑うこともシナリオ通りとでも言うような、とあるキャスターとはまた違う…決められた役割を果たすかのような空気は役者が持つものに限りなく近い気がする…表情にこそ出にくい自分なんかには言われたくないだろうけれど。膝から持ち上げた苦そうなチョコレートにも似た瞳で、オニキスのような瞳を見据えて)
御影尋.
《 オベロン 》
───、
(確かこの近くに小さな湖があったはず。2人に背を向け一歩踏み出した矢先、背後から掛かった声に挙動を止める。弱ってるわりになかなかどうして……いいや、疑念を抱かれていた事は出発前から何となく分かっていたし別にどうということはない。色素の抜け落ちた髪を揺らして不思議そうに小首を傾けた後、すぐにハッとした顔を浮かべて。「もしかして僕のこと疑ってるのかい!?こんなに尽くしてきたのに…残念だな。」と最初こそおどけていたものの言葉じりにいくにつれ声の調子が暗く沈んでいき、最後は視線を地面に落として、)
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