見習いマスター 2018-09-02 23:37:37 |
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>>アンリマユ
逆ですよ。そのチョコレートがあれば、1粒で4回分が不要になる…効率的というやつです
(ゆっくりチョコレートを口に運ぶ姿は、少なくとも不満があったということではないらしい…美味いの一言にほっとしてしまったのは内緒。ふわりと鼻腔をくすぐる甘いお酒の匂いに目を更に細め、「これで自分がコーヒーを取りに行く間も、寂しい思いしなくて済みますねぇ…?」、指先で手繰り寄せたシーツに鼻先を埋めて、“貴方、さっきまでここに居たでしょう”とでも言いたげに)
御影尋.
魔力供給じゃあるまいし、必要とか不必要とかそれこそ必要かあ?面倒くせえ。
(…どこかの誰かさんじゃあるまいし、別に心細かった訳じゃないんだが。色々とツッコミどころが多い話に呆れたように微かに表情を顰めれば相変わらずズケズケと毒舌を放ち。それから箱を一旦コーヒーの横に置き。そんなに人の気配が気になるのかシーツに鼻先を埋めている主人を横目に流しつつ、「つかチョコが興奮剤になるならアンタはいっつも欲求不満ってこと…?しょっちゅう食ってるもんな。」と笑い隣に寝転んで、)
>>アンリマユ
…確かに、そういうコト、なのでしょうか
(どちらかというと不要な行為なのだと思う、生産性はないし、貴方に渡せる魔力も少ないから。それでも…触れたいと思うことが、まあその、欲求不満だというのなら、否定は出来ないというか。僅かに身体を起こしてコーヒーの横に置かれたチョコレートを一つ摘み上げ、包み紙を開ければ「ちなみに、自分、チョコレートで満足できるほど薄っぺらい欲を持っている訳では無いので」、寝転がった貴方の口元にそのチョコレートを差し出して)
御影尋.
ああっ、オレのチョコ…!!
(入れ替わるように起き上がった飼い主がチョコを1つ摘めば取られるんじゃないかと先走り。例え作った張本人でも勝手に食べられるのは御免、だってそれはオレのだから…咄嗟に体を起こそうとしたところで、唇にチョコが当たり。自分の早とちりだったのかと安堵する一方で紛らわしいとも思い。差し出されたからには食べるけど、「勿体ねえからちょっとずつ食べる。そんでもって貪欲なのは結構だが、これはオレのチョコなんで。」と白く細い手首を掴むと食うじゃねえぞ、と偉そうに唸る姿は完全に路地裏に棲みつく野良犬で、)
>>アンリマユ
…勿体ないって、別に、いくらでも食べれるでしょう?
(ぱしりと掴まれた手首が熱い、いつもより、ほんの少しだけ。威嚇するようにこちらを見て唸る貴方は、よく言えば狼のようで、悪く言えば…小型犬の必死の防衛術のようで、愛らしいというか。少しだけ溶けたチョコレートが指先に作った茶色い染みを見据えて甘そうだと漠然と思う。いくらでも、貴方が望むなら作って差し出すのに…でも、来年、その次…それがあるということは、貴方がいるということは、世界は救われていないということだから。「…もし次があったなら、貴方が望むものにしましょうね」、汚れた指先で貴方の唇を撫でて、汚れていない方の手で手首を掴んだ大きな手を撫でて)
御影尋.
いつでもは食えねえよ、だからちょっとずつ食う。
(今までの流れから思うに彼女の指す「次」は来年のバレンタインのことであって普段のなんでもない日はきっと対象外なのだろう、そう考えるとやっぱり彼女からの手作りは、あのチョコは特別で希少なのだ。唇についたチョコレートを舌で舐め取れば次なる標的は、目の前で誘うように揺れる甘そうな指先…口に含むことが出来たのならばそのまま噛んでやろうじゃないか、)
>>アンリマユ
…ばっちいですよ、ぺっしてください。ぺって、
(黄色くてまんまるな目が指先を追ったと思ったら、ぱくりと指先が消える。噛み砕かれたりはしないと分かっているものの、ぞわぞわと怯えにも威嚇にも似た甘い感覚が背中を走れば窘めるように言葉を並べ。不意に気が付いた、「アンリマユさん、いつもより少し体温高いですね」…気の所為かもしれないけれど、ゆらゆらと無いはずの尾が見える気がするくらいには貴方が穏やかに微睡んでいるような…つい自由な方の手を伸ばして、貴方の頭を撫でるように触れて)
御影尋.
んー…やら。
(ギョッと僅かに引き攣った顔を見ながら拒絶の意志を伝えるように痛くない程度にそこを強く噛む。アルコールの影響か、はたまた生き物の柔らかな感触に昂ったのか…テーブルに置かれている物と甘さも何も変わらないのにこちらの方が美味しくて、胸が満たされて、それから頭がふわふわする。最早チョコを味わっているのか指を味わっているのか分からなかったが、頭を優しく撫でられればポロリと指を解放し、ゆったりと吐息をこぼし。それからチョコレートだけじゃ物足りないらしい飼い主の為に「…チョコ、持ってきて。」とテーブルに視線を投げ、)
>>アンリマユ
…飼い主の指を噛んだり、催促したり、我儘なヒトですね
(ぐに、と痛くは無いものの指の柔らかい場所に歯が食い込むのは…本当にこのまま持って行かれるのではないかと思うのは、少なからず経験則だとか貴方が復讐者だからだとか色々あるものの、褒められればオモチャを離す犬みたいだと思ってしまえば許してしまうのだから困る。頭を撫でる手はそのままに、「はい、ご所望のチョコレートですよ」、と少しずつ食べると言っていたから一粒を解放された指で摘んでは貴方に差し出して)
御影尋.
何だかんだ言ってだいじ~にしてくれる物好きが傍にいるからなァ。
(苦情を述べる飼い主の手は相も変わらず優しく、その目もまるで手の掛かるペットでも見るような呆れつつも柔らかな色をたたえた眼差し。彼女のそういった仕方無いですねぇと言わんばかりの顔は何か好きだ、見えない尻尾を揺らしながらぽかぽかの脚を絡めて。目の前のチョコを一瞥した後、「ひひひ、おすそ分けデス。」と明らかに何か企んでいる声音と共に手首をそっと押し返し、)
>>アンリマユ
…、
(その物好きの傍に居続けるのも大概だと思うのですが…と思ったものの、幸せそうに表情を緩める貴方を見ていると伝えるのも野暮な気がして。てっきり貴方が食べるのだとばかり思っていたチョコレートがじわじわ指先の熱で溶け始めて、ここで押し問答を続ければベッドが汚れてしまうと判断。「いただきます」ぱくり、チョコレートを口に放り込んで…あまりお酒が得意なわけではないのだけれど、口の中でどろりと溶けだしたシロップの味に目を細め)
御影尋.
(泳いでいた視線が意を決したように動きを止めて間もなく、チョコを口に含んだ瞬間目の前のわずかに戸惑っていた顔が嬉しそうに綻んで。弛んだ様子に彼女とはきっと違う意味で自分も目を細めたのが合図。突然、「イタダキマース!」と逃げないように後頭部に手をまわせば少しだけ首をかたむけ。…甘いだけのバレンタインが物足りないのなら、とびっきりの刺激をくれてやろうじゃないか。口を割り開かせることが出来たのなら問答無用で舌を滑り込ませようと、)
>>アンリマユ
(アルコールの香りに、細く息を吐こうと視線を上げた瞬間。引かれた頭に驚いたように目を見開けば、心底楽しそうに歪んだ黄色い瞳が…思っていたより近い距離にあって。本当に、他の英霊や職員が見たらひっくり返るのではないか…捕食と言うには優しい熱に促されるように唇を薄く開いて、じんわりと広がる魔力がアルコールと同じくらい熱くて、逆上せてしまいそう。嗚呼、本当に、貴方は困った人だ。そんな貴方に絆される自分も自分なのだと分かっていて、納得がいかないのもまた事実。溶けそうな思考回路の中で、マナーを躾るように貴方の舌をやんわりと噛み)
御影尋.
(やや強引に侵入を果たした口内はアルコールとチョコが溶け混ざり合い、加えて口づけの相乗効果で甘いったらない。平時だったら尻尾を巻いて退散していたかもしれないところ悪くないと感じるのは酒が原因か。舌を擦り合わせる度に脳内に心地のいい甘い痺れが走り、後頭部に添えていた手はいつしかお腹のくびれの感触を確かめており。行為に没頭していると突如として舌に感じた嫌な感触に身体が揺れると共に「…ッう〝、」なんて言葉無き声を発して。痛くは無い…がぼんやりとしていた脳にはそこそこ刺激が強く、良い心地を奪われた為恨めがましい眼差しを向けて、)
>>アンリマユ
(喉奥に触れた液体を飲み下せば、少量とはいえ燃えるような熱さが走って身体が震える。向けられた不満げな視線に、ごめんなさい、と謝るように、噛んだ箇所を舌先で撫でて…向ける目はもう、ぐずぐずに溶けきったチョコレートみたいな色をして、気持ちよくてどうにかなってしまいそう。貴方が触れる場所全部が心地いいと思うようになったのはいつからか…とはいえ、腹部に触れる手から伝わる、ぞわぞわした強過ぎる感覚に貴方の手を取れたなら指先を絡めようと…これ以上は溶けてしまうから、牽制のために)
御影尋.
へ、へへ…顔ふにゃふにゃ~。奇襲だいせーこーってなぁ、凄くねー?ひひっ、
(その後も唇とお腹、双方の柔らかな感触を楽しんでいるとやんわりと手を取られた為つられて瞼を開け。すると酒気にあてられたのか、はたまたもっと別の何かが原因か、どろどろに溶けて焦点の定まらない瞳が一瞬だけこちらを見上げ──あー…たのしい。理知的な人間の皮を剥いでやったこと、何より不意打ちが成功したことが無性に愉快で嬉しくて、感想を尋ねつつ一度ツボに入ると腹の中に笑い袋でも仕込まれたかのように笑いが止まらなくなり、)
>>アンリマユ
(ごくり、甘ったるい酒気を帯びたチョコレートを今度こそ胃の奥に流し込む。目の前でケラケラと笑う貴方はなんだかオモチャみたいで、しかも壊れかけの…止めないと、過呼吸にでもなるんじゃないかと甘すぎる刺激で溶けた脳が言うものだから、のそのそと貴方の前に目線を合わせるように座り。でも、貴方がこんなに楽しそうに笑っているのを止めるのも…貴方は大抵、自分の前では呆れたように笑うから。なんて、どうしたものか、悩んだ結果、猫のように貴方の頬に擦り寄って、一人だけ楽しそうなのは狡いと抗議することに)
御影尋.
あちい、つまんない~~!
(今この時に限っては犬は猫以上に気まぐれで我儘だ。温かい頬を手で押し返すと感想が返ってこないことに、静かな部屋に痺れが切れ「…ここ、何もなくてつまんねえ。」と繰り返し、見つめた先は外に繋がる扉。掴まれた手を解いていつ足がもつれてもおかしくは無い不安定な足取りで前へ踏み出し。…享楽を求め前を見据える瞳に人影が映ることはなく、ただそれだけのことでも普段奔放なりに限度を弁え飼い主を気にしていること…ともすれば犬の弱点が見えてくるはず、)
>>アンリマユ
…それじゃあ、一緒に
(そっぽを向くように温度に触れることは出来ずに、ほんの少しだけ、しょんぼりと…それこそ獣の耳があったなら垂れ下がっていたに違いない。それでも、英霊が求めるものは可能な限り与えなくては、それがマスターとしての在り方だから…そんなぼんやりとした意識が、普通ならば危うい足取りを止めるはずだというのに冷たい床に脚先を下ろす理由になり。貴方は、自分が思っていたよりも自分を置いていかないように手を引いていてくれたのかと漠然と思ったりもした…でも、いつもみたいに手を取ってくれないのは寂しい。戦闘に適したモノに着替えてから追おうとクローゼットへ、)
御影尋.
(扉が閉まる間際かろうじて聞こえた声にじゃあ待ってよう…と、いや、待つってどこでだ。そもそも行くあてなんか無い。脳裏をよぎった疑問に足を止めたものの良い心地がまあ、いいかと楽観的な判断を下した為再び徘徊を再開し。分かれ道も曲がり角も全て直感任せでフラフラ進んでいた最中ドン!と誰かとぶつかり酒の回った体は踏ん張り損ねて無様に尻餅をつく。衝撃を受けてなお頭の靄はかかったまま熱い顔を上げて…真っ先に吸い寄せられた目が醒めるような赤髪に自然、「─あ…、」と声が溢れて頭に浮かんだのは最悪の二文字だった、)
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