【FGO】嗚呼、日常。【3L】

>>アンリマユ
…ペットじゃあ、また自分が置いていかれちゃいます。却下
（本当は、お話出来ないのは寂しいからと…まあ、言いませんけれど。楽しそうに笑う双眸と、引いた分を詰められた互いの距離に｢…近い、鼻先噛んじゃいますよ｣、貴方の腰あたりに絡めていた脚を解いて、やっぱり近い距離に気まずくなって身を捩る。今更、貴方に何の感情も無いのだからと言い切れる程無感情ではないし、第一手に持ったままのカードがある種貴方からの感情の重さだ。横目に見たそのイラストに描かれた花が、こちらを観察しているようで気まずいのも仕方の無い話）

御影尋.

えぇー…、
(こちとらそっちが天寿を全うするまで長い長いおあずけを強いられるのだから会えたら最後、そう易々と手離すわけねえのだ。体ごと顔を逸らしプレゼントのカードを謎にチラチラと見ている飼い主の顎を掬えば、顔を近づけそのまま──。微弱の魔力がゆっくりと体内に流れて込んでくる感覚、鼻噛まれたくないしこれは正当防衛…なんて心の中で呟き。「現世のしがらみから解放された奴をむざむざﾃﾝｺﾞｸに送ってやるほど、大人じゃないんでね。」とある種神様へ宣戦布告、片目をつぶりながら生意気に舌を出してみせ、)
　

>>アンリマユ
（無理矢理に合わせられた視線と、優しいそれはもう魔力供給なんて事務行為ではなくて…もらったカードに傷をつけるより先にシーツの上にそっと手放して。口付けられる度に頭が溶けそうなくらい、魔力が馴染む感覚が気持ちがいい、マスターらしからぬ欲というか、なんというか…愛の言葉なんて囁かないこの飼い犬に、口付けひとつで丸め込まれそうな事実が不服。引き寄せるように貴方の首裏に両腕を回して、生意気に覗かせた赤い舌に舌先を触れ合わせるように顔を寄せ…素敵な贈り物をもらってしまったから、自分も何かお返しをしなくては）

御影尋.

(黙ったままの主人にペットが不服なら他に何がいいのか…と、そんな些細な疑問も押し当てられた唇の奥に飲み込まれて消える。…にしても両手じゃ足りないくらい沢山したのに、それでも飽きがくるどころかこうして満たされるのだから不思議だ。何となく薄くまぶたを開けてみるとそこには随分と心地よさそうな、ふわふわした表情があって…彼女のこんな顔を見れるのは、自分だけと思うとちょっとした優越感が湧いてくる。見えない尻尾を揺らしながら口には出さないものの“ ｵﾚの ”とその身を抱き寄せて、)
　

>>アンリマユ
…ぅ、ぁー
（例えばの話、他の英霊にこう触れられたとして…まず最初に身構えて、次にきっと警戒して、それこそその腕がいつ腹部を貫くかと…もちろん、それは貴方に対しても同じだけれど、別にそれでも構わないと思えるのは大きな違い。大切なものをしまう時のように、身体に回った腕に安心しきったように息を吐いてから…じわじわと状況を理解して声にならない声を上げて顔を伏せる。嗚呼もう、もう！どうして自分はいつも貴方相手だと流される！？｢…ほんと、勘弁してください｣と弱ったように独り言）

御影尋.

えぇ?、勘弁もなにも先に舌入れてきたのｱﾝﾀの方じゃん、ｵﾚなぁんも悪くなぁい。
(落ち着く気配に釣られて息を吐いたところで、腕の中からか細い声が聞こえてきて。いつも通り安定の蒸発っぷり…人間、経験を積み重ねれば否が応でも慣れるのが強みでもあり弱みでもあるが彼女は、いつまで経っても初々しさを失わないのだから一周回って尊敬してしまう。ひとしきり揶揄った後、伏せられた顔に瞬きをして…「なあ、そんな恥ずかしい？」と。意地悪…というよりかは何でそこまで恥ずかしいのか純粋に分からず小首を傾け、)
　

>>アンリマユ
…は、ずかしい、です
（それはそうだけれど、それは…そう…意地悪に揶揄われていることが分かっても、じわじわと頬に集まる熱にぐりぐりと身体を目の前の体温に押し付けて耐える。ベッドに置かれたままの礼装の花のように、純真な白ではもう居られない。｢…アンリマユさん、自分は、大切な人と触れ合えて赤面しないほど、大人じゃないんです｣と、消え入りそうな声で一言…ただでさえ、貴方との時間は刺激的なのだから）

御影尋.

へえ。前まで愛？そんな物よりﾌﾟﾘﾝをくれ、みたいな顔してた奴が変わるもんだね。ひっひっひっ！
(喋れば喋るほど縮こまって…やめときゃいいのに自ら墓穴を掘っていく飼い主が堪らなくてケタケタ笑い。…うん、とはいえそろそろ逢瀬も終わりにしなければ。お陰様でやる気と元気とついでに魔力も十分補充出来たことだし。若干名残惜しい気持ちを残しながらもくっつけていた体を離し。「…さーてと、ｱﾝﾀこの後はどうすんだ。ｵﾚは昼寝という急用があるのでﾊﾟｽしますが、せっかくだし特異点の調査行ってくれば？」と壁時計を見遣り。昼寝、という割に床に落としたバンダナを結び直したりとしており、)
　

>>アンリマユ
＿＿そうですね、一度本を返しに行って、それから事務作業を進めつつ…
（意地悪が過ぎる言葉に噛み付くより先に離された身体、たったそれだけのことで半身が削られたように感じるのは貴方の気配が強いせい。調査か、と思いつつ、今回の特異点会うことになるのは…そういえば連絡が来ていたような、と端末を操作。困ったように眉尻を下げて｢特異点については、今回は先輩たちにお任せします。それよりアンリマユさん、先輩たちからのお誘いが山ほど来てますからサポートお願いします｣と、画面を見せて…今回の舞台は貴方に向いているのかも）

御影尋.

ｵﾚみたいな星0連れて行ったところで大して恩恵ﾅｲﾅｲ！
(…騒動に関してはカルデアよりかは状況把握している分、色々と根回しはしてやれると思うが今回に限りオレはオレとして表舞台に立つ気は無いのだ。従って目の前に突き付けられたメッセージを見て尚面倒臭そうな素振りを見せ、そうすることでパーティーから除外、別行動を狙い。その手からタブレットを勝手に抜き取れば画面をタプタプ…「ｱﾝﾘﾏﾕさんは風邪で寝込んでます。代わりに私が行きます、っと…はい送信～！」と本人の目の前で堂々となりすましを行いそのまま一斉送信しようと指を動かし、)
　

>>アンリマユ
貴方、風邪をひくようなタイプじゃないでしょう
（勝手に取られたタブレットに瞬きをして、それから勝手に操作されたそれに…まあ、無理強いはしないけれど、と一人思う。あの場には、貴方の見知った顔があるわけで、貴方が貴方である限り、切れない縁というやつはある訳で…せっかくの外に出られる機会、行けば良いのに。｢お散歩の機会、逃していいんですか？｣、送られてしまったメールはもう仕方ない。着替えて出かける準備をしようとベッドに置いたままのカードを持ち上げて）

御影尋.

──ﾋﾛ、
(メッセージを送る寸前のところで指を遠ざけ。そっちも献身体質のくせに休暇を選ぶなんて珍しい、と指摘はさておき淡々と出掛ける支度を整える飼い主と真逆に再びベッドに腰掛け。…先からしきりに礼装を気にしたり、サーヴァントだけレイシフトに行かせようとしたり…違和感を気のせいと流すのはここまで。シーツを叩きながら、こちらに来るよう促して。「ｵﾚたちゃ相棒だろー？なんか思う事があるなら洗いざらい…とまでは言わないが吐いちまえよ。」と軽薄な雰囲気は変わらず、されど其方を一途に見据える瞳は“ 最後まで話は聞く ”と告げており、)
　

>>アンリマユ
（貴方の声は優しい。呆れるでも怒るでもなく、ただ、それこそ親しい仲間のようで…でも、促された隣に並ぶことを躊躇して、その場で立ち竦むようにこちらを見上げる瞳を見下ろし。先輩からの連絡に書いてあった、今回の特異点には貴方の知り合いであろう人達がいる。貴方がくれた、カードに描くくらいには大切な相手。それがまた別の繋がりだったとして…感情に疎い自分には、上手く名前が付けられないけれど、全てを知ることなど出来やしないと分かっていて、寂しいと思ってしまうのは、我儘でしかない。なぜだか心臓の辺りが痛い気がして、ぎゅっと胸元を握っては）
…なんでもない、大丈夫

御影尋.

うっそだあ。ひひ、三流の観察眼もなかなか馬鹿にならないっしょ？
(どう見ても大丈夫じゃなさそうな顔で大丈夫などと言われたところで説得力は皆無、思いきって引き止めて良かった。その場で立ち往生している飼い主を見て、喧嘩した時のことを思い出し。あの日迎えに来てくれて、手を差し伸べてくれて…白状すると嬉しかった、から今度は自分から…立ち上がると互いの距離を詰め。どんな縁があろうと少なくとも今、ここに居る自分が欲しいと思うのは1人だけ…と素直に伝えてやるのは何だか少し癪だ。日頃の仕返しも兼ねて「なあ、そーいうの何ていうか知ってる？？」と、一転して意地悪く笑い頬をむにむにして、)
　

>>アンリマユ
…恋、ですかね
（視界で貴方の影が揺らいで、近付いて、それだけで何だか見透かされたみたいで落ち着かない。伸びてきた手がむにむにと人の頬を無遠慮に堪能するのも、貴方は柔らかいものがどうやら好きなようだからお腹から頬に移っただけなのだと思う…けど、その温かい指先が触れてくれるのは光の下に導いてくれるようで嬉しい。意地悪な目の前の顔を見据えて、それから沢山自問自答して、ふっと思いついた言葉を小さく口にして…続けて｢好きだから、多分きっと、知らない貴方の姿を思って痛いんです｣と、それは多分きっと大切な感情で、少し苦しそうに目元を緩めて）

御影尋.

…！へへへ、そっかそっか！愛されてるね～。
(それはきっとヤキモチだって揶揄ってやろうと思ったのに先に”恋じゃないか”と返ってくれば一瞬瞠目し驚いた顔…けれど、すぐに嬉しそうに表情が溶けていき。彼女の言葉をじっくりと噛み締めながら頬を触っていた手はいつの間にか背中に移動しており、自分の方へ寄せる様は完全に主人にじゃれつく犬。…苦しそうに吐露されたそれも此方からしてみれば嬉しい気持ちに拍車が掛かる告白であり。「人にあれこれ暴露させといてそういうこと言います？…つか、そういう事ならｱﾝﾀの話もたまには聞かせてよ。」と…勿論無理強いはしないけど、)
　

>>アンリマユ
…まあ、否定はしませんが
（へにゃへにゃとだらしのない顔だと言いたい半分、幸せそうなその表情にほっとするのが半分。背中に回った腕はいつものことながら、意識してしまうと貴方の肌に直に触れるのは良いのかどうか…持ち上げた指先を結局自分の制服の裾に戻し、目を伏せて細く息を吐く。復讐者の腕の中が落ち着くだなんて笑えないけれど、ただ、｢…こんな平凡な小娘の、何が聞きたいのですか｣と。隠し事をしているつもりも、教えたくないわけでもなく、ただ見習いのマスターで魔力だって質がいいなんて胸は張れない自分なんかに興味を持つ理由はないと思うのは道理のはず）

御影尋.

ｱﾝﾀの話なら何でもいいよ、知らないことを知るのは楽しいからな。
(張り詰めていた糸が切れるように腕の中の気配がゆるゆると脱力していく。いくらか和らいだ表情を見下ろしつつ、少しは胸のモヤモヤを取り除くことが出来ただろうか…と、感情が表に表れることはないものの今度はこちらが少しだけ心配になってきて。白い花を一瞥した後、「…あのさ、ここに呼ばれる前のことも覚えてるけど、別に代わりじゃないから、」確と意思表示。彼女が時々、使い魔の記憶を通して誰かと自分を比べてることくらいお見通し、そんな主人にアンタをアンタとして欲しいと思ってることくらい伝わればいいのに、)
　

>>アンリマユ
…わかっていますよ、嫌という程
（温かい腕の中で、こちらを気遣うような言葉に僅かに顔を上げて、その頬に擦り寄る。貴方はその肌に噛み付くとぺっしなさいと言うけれど、スベスベだし自分にない肌の色も模様も好きなのだけれど…目線を上げて、横目に金色の目を見据えては｢じゃあ、これから小分けにしてお話していきますよ。例えば…嗚呼、前に少しお話したかもしれませんね。寮生活というか、まあ、自分は寄宿舎育ちです｣。短くても過去は過去、語るのは少しだけ気恥しいけれど…ちょっとなら、貴方の言葉に報いるため。何だか手元がそわそわして、制服から手を離しては視界に入った貴方の襟足を弄るように指先で撫でて）

御影尋.

にひひっ、ｱﾝﾀみたいな甘えん坊と同室とか相手は大変だっただろうな。
(立ち話もあれなので首裏を撫でてくる手を取れば部屋の中央に備え付けられたローテーブルへ…ついでにお喋りのお供に戸棚からトリュフの詰め合わせを持ち出して。言うまでもなく主人の私物だが、平等に分け合えば渋い顔をされることはないはず。ピリピリと封を開けて玉を指先で摘めば甘えん坊、などと揶揄いながら彼女の口元へ。続けて「他には？お前さん学校ではどんな感じだったんだ。…あ、気になる奴とか居たぁ？」なんてニヤニヤしながら質問を繰り出す様は、禍々しい刺青さえ無ければ今どきのミーハーな若者で、)