見習いマスター 2018-09-02 23:37:37 |
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>>アンリマユ
…、
(冷えていた身体を無理矢理温めるように、絡みついた手足に心臓が軋むような感覚よりも先に心地よくてあくびが出そう。ぱちりぱちりと一気にやって来た眠気を無くすように目を閉じては開いて、目の前にちらついた貴方の耳元に唇を寄せて口付けを。意味なんてないけれど、何となくそうしたくなったから。数度口付けて、それから頬に擦り寄って…自分に牙を向いて追ってきた猛犬とは似ても似つかない貴方の存在を確かめるように)
御影尋.
んひひ、耳擽ったいって。マーキング?チューして欲しいの?
(鼓膜を刺激する艶やかなリップ音を聞いていると眠気より先に、邪な感情が頭を出し始めるが、飼い主はただ眠くて甘えているだけ。リラックスしている猫がクッションや毛布をふみふみしているようなものだと思うことでどうにかこの甘い拷問をやり過ごそうと。此方の苦悩なんて気付いてなさそうに頬擦りする姿は幼く、どこにでもいるただの甘えたがりの少女にしか見えない。きゅうっと胸が甘く軋む感覚を覚えながらやんわりと彼女の行動を手で制し。「…甘えん坊。そんなにスリスリしなくてもちゃんと隣にいるよ。」と口角を微かに弛ませ手は頬へ、)
>>アンリマユ
…あのね、本当は、あの特異点に行った時、
(マーキングでも、甘えん坊でもないと否定したいけれど…まあいいか。触れた手に目を合わせて…あの森で、何も聞かないのかという問いの本当の回答を…残骸が貴方の形をしていたことが辛かった。巣食い続けた報復の念が貴方の姿を形作るなら、貴方もあんなにも息苦しい感情を抱えているのかと。「…やっぱりなんでもないです。こんな自分の物語に関わってくれて嬉しいとだけ」。同類や聖女にはなれないけれど、夢で貴方と同じ山頂に立つことしかできないけれど。温かい今くらいは、まあスタッフに生暖かい目で見られてもいいか…と、貴方の手に指を絡めて)
御影尋.
……、
(あのね、と幼い声が途中で消え代わりに他の連中にも言ってそうな、“皆のマスター”然とした白々しい言葉が返ってくる。紛れもなく本心からの言葉という事は解っているが、シケた顔で何でも無いと言われたところで説得力は皆無、不器用な誤魔化し方に微苦笑が浮かんで。絡んだ指を握り返し…「オレたち相棒だろう?言いたいことあんなら言えよ、聞きたい。」と真摯にブラウンの瞳を見つめ返し。相棒を免罪符に聞き出すなんて我ながら小賢しいとは思うけど彼女の望む返答が出せるか分からないけど…眠るまでの間でいいから話が聞きたい、)
>>アンリマユ
…あの時、自分は、寂しかった
(目が、ただじっと本当の言葉を望むから、浮かんだ苦笑にほんの少しだけ困ったような表情を浮かべて言葉を並べ。貴方から切り離せない復讐という感情を好きになれないのは、きっと人間だから…残骸だと言いながらもそれらが集まれば貴方になる事実は変わらない。貴方はどれだけの感情を持って此処に呼ばれたのかを時々考えて__悲しくはない、ただ、自分は夢で貴方と同じ景色を見ても、枕に顔を埋めて泣き叫ぶくらいしかできないから。「…自分、もう神様とかに縋れるような綺麗な手はしてないですけど、貴方くらいは幸せに出来るって信じて、もうちょっと生きるから」応援してくださいね!マスターらしからぬ言葉だと思いながらも目を閉じて、温かい布団の中で微睡む。幸せにするためには…もうすぐケーキやチキンが美味しい時期なわけだから、よーし今年は貴方にサンタ役でもやってもらおうかなんて思いながら)
御影尋.
…見えもしねえ神様なんかに頼るぐらいだったらオレを頼りなよ。連中より役に立つよ、寂しい時アンタのことあっためてやれるしね。
(一歩間違えれば殺されていたかもしれない状況で寂しかったとか…他人を救う為に自ら身を投げ出そうとした飼い主らしい。その上でまだ人の為に生きようとするのだから、小さく肩を竦め。…どんなに祈ったところで助けてくれなかった神なんぞより飼い主の方がずっとずっと温かな思い出をくれる。ここに居る神霊サーヴァント達を敵に回しそうだが、奴等なんてはなからお呼びじゃねえのだと、言葉の節々に神に対する嫌悪感を滲ませ。熱を分け与えるように背中に腕を回すと夢の世界に落ちかけている飼い主に「…おやすみ。」と囁き、)
>>アンリマユ
(閉じた目の向こうで、貴方が悪魔らしくない言葉を紡ぐのが聞こえた。もし優しい神様が居たなら、貴方は貴方でなかったし、自分もここには居らず平凡な人生を送っていただろう。先輩は、きっとそんな神様たちの加護を受けてカルデアで生きていくだろうけれど、自分はこの悪魔の隣を選ぶ。背中に回った腕に身体の力を抜いて、意識を手放す前に聞こえた優しい声に目の前の体温に擦り寄り…魔力不足の身体には、この温度が心地いい…白んだ思考はそのまま夢の中へ)
御影尋.
(眼下で眠りに落ちていった飼い主を見届けた後、起こさないよう気を付けつつテーブルランプの灯を静かに降ろして。薄暗い視界の中でぼやけて見えた寝顔は警戒心の欠片もなく、まるで悪魔を含めここには怖い物なんて何も無いと言われているみたいで毒気が抜ける。…今日は余計な手間を掛けてしまったし、このまま何にも侵されずゆっくり寝かせてやりたい。願わくばその口から契約しているサーヴァントの名前が出てこないように…健やかな寝顔に思いを馳せていたのも束の間、その内抗い難い眠気の波に呑まれてゆき、)
>>アンリマユ
…、
(いつも通り、短い夢を見た。いつもなら悪役を無理矢理押し付けられた悪魔が、声もなく叫んでいる光景をただ見下ろすだけのはずが、その場所にあったのは白い花で。自分は、花の名前を知っている。手を伸ばして触れようとしたところで、ふと目を覚ませば隣りで眠る貴方は何だか気が抜けて見えて…寝惚けたまま笑いを飲み込むように「…愛されてるじゃないですか、アンリマユさん」、マスターとしてほっとしたことは内緒にしておこう。折角貴方より先に目が覚めたのだから、いつも好き勝手される分、自分も好き勝手しよう…と、目の前の頬をつつこうと指を伸ばし)
御影尋.
……?
(布団の温もりに包まれて穏やかな眠りに浸っていたところ何かに頬を突かれる違和感を感じ。ゆうっくりと意識が浮上するのに従い、重たい目蓋をこれまた緩やかに持ち上げ。優しい眼差しに気付くより先に「……んう、ヒロ…、」目が覚めて真っ先に視界に映った対象の名を知らず、呟くように呼んでは身を寄せ。…ああ、あったかくてシアワセ。出来る事ならずっとこうしてたいとすら思う。先に起きていた飼い主と目を合わせると、まだ2人で寝ていたい心情を伝えるように寝巻きの裾を握り締め、)
>>アンリマユ
…、はいはい
(触れられた頬があまりにも無抵抗で。あまりにも気が抜けた瞳が覗いて、名前を呼ぶ…近付いた距離と甘えるような指先に困ったように知らず口元を弛めて「本当、」自分のこと好きですね、と言おうとしてやめた。もぞもぞと目の前の髪の毛に鼻先を埋めて、たまに貴方がするように貴方の気配を感じながら目を閉じて。本当、物好きですよ、自分も。犬を甘やかすように、髪を指先で梳いて)
御影尋.
(2人きりなのを良い事に髪を撫でる手を享受しているうちに意識は再び夢の中へ…そのまま1時間近く眠り。目が覚めると駄々を捏ねた事なんかすっかり忘れており、起き抜けでぼーっとしながら目の前の穏やかな寝姿を眺める。普段、夢見があまり良くないぶんホッとする反面、あんまりにも無防備で見ていて悪戯したくなってくるのも本音で。飼い主が起きないようならこのままかぷっと、噛みついちゃおうと企み静かに手を取ると顔を寄せ、)
>>アンリマユ
(落ち着く匂いと温度に包まれて、それから貴方が少しだけでも誰かに愛されていたことがあった事実に安堵して…眠っていた自分に誰かが触れたから、うとうとと持ち上げた瞼の向こうで貴方が自分の手に口を寄せている。飼い主を起こす犬…なんて思ったが、飲み込んで。ただ、寝起きで痺れた手に触れる息がくすぐったくて、もぞもぞ距離をとる様に体を捻って背を向けようと)
御影尋.
…む、全然起きねえ。
(かぷりと人差し指を甘く噛んでみるも驚くどころか、逆に眠たそうにあしらわれてしまい。そのまま何事も無かったかのように睡眠を再開する飼い主に良くも悪くも図太くなったなぁ、と退屈そうに顔を歪め。少しずつ眠気が取れてきて暇…だからと言ってベッドから出たくはないし。少し考えた末に、飼い主が起きるまでそっとしておく事に決めもそもそと布団の中に潜り込んで、)
>>アンリマユ
(眠りに落ちる間際、身じろぐより先に指先に走った痛みの正体は何だったのだろう。ぬくぬくとしたお布団の中で、意識を白い霧の中に溶かそうとしていたのだけれど、身を捻って以降何かが足りない。眠たい頭をフル回転、薄く目を開け、後ろ手にぽふぽふと探し物を…貴方の手に触れることが出来たなら、のそのそと自分の身体に巻き付けるようにお腹に引っ張ろうと。飼い犬を抱き枕にするのも嫌いではないけれど、その逆も悪くないので)
御影尋.
…!おや、犬の匂いが移るのは嫌なんじゃなかったのかい。
(何かを探すようにシーツの上を彷徨っていた手に腕を掴まれそのまま温めて下さい、と言わんばかりに腹部に持ってかれると自然と口角が弛む。にんまり、笑いながらお望み通り抱き枕にしてやろうと身体を密着させ。うなじに鼻先を埋め、「お前さん、今日はいつもよりねぼすけだね。」と。此度の特異点での仕事量を思えば無理もないが、いつも眠りの浅い人間がここまで睡眠欲に溺れているのは珍しい…と思うと同時に嬉しくてお腹をふみふみ触り、)
>>アンリマユ
(温かくて、じんわりとお腹から熱が戻るみたいに気持ちいい。うとうとその熱を甘受して、微睡んでは浅い眠りに落ちていたのだけれど、不意に聞こえた声に徐々に状況を理解して眠気が飛んでいく。しまった、つい英霊相手に気を抜きすぎたというか、甘えすぎたというか…無言のまま、ぶわっと耳まで熱が灯る。思いの外近くで聞こえた声を思い出すと心臓がうるさいくらいに鳴って、寝起きの力が入らない足でのそのそと布団から抜け出そうと)
御影尋.
初めてじゃあるまいし、今更何恥ずかしがってんだよ。
(体に鞭打ち慌てて布団から抜け出そうとする様は例えるなら…そう、堕落に身を堕とした敬虔な聖職者が己が過ちに気付いた瞬間みたいで面白くて笑えてくる。獲物を逃がさんとする蛇のように絡めた腕に力を込め。飼い主は一刻も早く与えられ役職に戻ろうと必死みたいだが、悪魔は知っている。赤くなった耳元に「でもアンタ、珈琲用意して貰ったり、髪を手入れさせたり…オヒメサマみたいに優しく、丁寧に、お世話してもらうの嫌いじゃないだろう…?」と喉に絡みつきそうな甘ったるい声音で甘ったるい台詞を囁いてやる。睫毛を伏せると先程から何も言わない飼い主の言葉を待ち、)
>>アンリマユ
…誰にでも、お願いする訳じゃありませんよ。
(だから言い方…!と怒鳴りたい気持ちは飲み込んで、身体に巻き付いたままの腕に、本当、力で勝てないというのは何とも不便だと唇を引き結ぶ。誰かにお世話されることは嫌いではない、し、人間だもの邪険に扱われるより大切にされたい生き物だ。ただ、珈琲に毒が盛られる可能性だってあるし、勿論…「誰にでも、触らせる訳じゃないんです。」第一、綺麗とは言い難い身体に触りたい者の方が少ないに決まってる。甘い声にじわじわと耐えられなくなりながらも、指先で貴方の手をつついて)
御影尋.
へえ…?
(誰にでも触らせる訳じゃない、か…言うて出会って間もない頃から彼女は此方の要求を安請け合いしていた記憶がある。し、狂戦士の方のクー・フーリンに平然とモフられてる所を偶然目撃してしまった事がある為、笑みを携えたまま訝しげに双眸を微かに眇め。…同じ犬でもあちらの方がずっと冷酷で怖いのに、されるがままになっていた飼い主に対して「オレの方が無害なわんちゃんなのにネー。」なんて唐突過ぎる言葉を吐き出し、)
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