【FGO】嗚呼、日常。【3L】

>>アンリマユ
…、
（のそのそと、自分からもゆっくり移動して貴方の傍へ。何をするでもなく、少しの間じっと貴方を見上げてから…ぽすっと、貴方の膝に頭を乗せることが叶ったならば、貴方みたいに脚の間に身体を入れる勇気は流石になかった…ので、そのままのそのそと貴方の腰に腕を回してお腹に顔を埋めようと。このまま本当は噛み付いたりしたいけれど、貴方が怖いと思うであろうことはしない…マスターだから）

御影尋.

おーい、ﾋﾛｻﾝやー。
(何をするのやらと少しの間動向を見守っていたが、腰にしがみついたまま動かなくなってしまった。仕返しとは？…というか、お腹をぺそぺそ撫でいた時も思ったが、なんだこの可愛いイキモノは。少し背中を丸め顔を近づけてみれば、「仕返しはどーしたんだ？それとも、まだ愛情不足？」と悪戯っぽく尋ね。…何にしても飼い主にされて嫌だったことなんてないのに、)
　

>>アンリマユ
（自分よりも固いのは確かだけれど、まあ寝心地は悪くない。ふっと上から降ってきた言葉に、ちらりと視線を向ければ悪戯な貴方の顔…よーし、そこまで仰るのなら仕返しをしましょうか。擦り寄っていた顔を少しだけあげて、目の前の腹部に、貴方がした通りに、貴方から意図せず教わった通りに、ちろっと赤い舌を伸ばす。回した腕は貴方が逃げ出さないようにするためのもの、背中に届いた指先で背骨の形を覚えるように触れて）

御影尋.

うっ、ぇ、擽ったい…。同時とか教えてねえでしょ、
(日頃から剥き出しとはいえ、そんなに触られない箇所を、ましてや舌が這うのは何だか落ち着かず。擽ったくて身じろぎを──と、突然背中に走った違和感にビクッと知らず体がしなる。痛くはない、が骨の形を確認するように指で抉られて肌が泡立ち。見えっこないのに指の行く先が気になり、身体を捻り。「…ｯ、背中はいいから、」と腹部以上に耐え難い感覚に“ 止めてくれ ”と遠回しに懇願を、)
　

>>アンリマユ
…“馬鹿ですねぇ、この状況でやめるわけないでしょう？鏡で自分の顔、ご覧になります？”
（揺れた頭に視線を上げれば、いつもとまた違った表情の飼い犬がいて。性格が悪いのはお互い様、じっと蜂蜜のような瞳を見上げたあと…微笑むように目を細めて返事をして。指先で骨を押し込むように背中に触れたまま、音を立てて腹部に口付けて、貴方をこうもまじまじと下から見上げることなんてないのだからもう少し耐えてもらおう。｢ふふ、怖いなら目でも瞑りますか？｣なんて、貴方にも人間みたいな感覚があるのだと思う度に、傷を付けたくないと思うのだけれど…なんだか楽しくなってきてしまって）

御影尋.

…や、怖くない、けど、なんか変…、
(どこかで聞いた覚えがある台詞…それもこんな状況下では気にしている余裕などないが。与えられる刺激によって体がずり落ち、肘をついて眼下の光景を見張り続ける。肌に唇が吸いつく度に生々しい音が聞こえてくる、し、慈しむような口付けに否応なしに大切にされていると、分からされて目の奥が熱くなる。痛いだけならいくらでも耐えられるが、あったかくなるような感情を与えられるのはやっぱりしんどいと感じる。握り拳に爪が食い込み「…あの、女じゃないしそんなに丁寧に扱って頂かなくても平気、なんですケド…、」と少し困った声音で主人に伝え、)
　

>>アンリマユ
…、大切な英霊（ヒト）に、大切に、丁寧に触れるのは当然でしょう？
（律儀な言葉に目を細めて、僅かに笑ったように見えたのは気のせいではないはず。ずるずると脱力する身体に、なんだか本当に…猛犬を手懐けている時の感覚に近いものを感じるけれど、そう言っては貴方は拗ねてしまうだろうから。視界にチラつく、きつく握りこまれた手に背中から離した手を伸ばして、爪の痕が深くついてしまう前に指を絡めるように握り込めたなら…｢はい、仕返しですから。苦しんでいただかなくては、自分と同じくらいに｣、満足した、少しは痛みも引いた頭に小さく息を吐いては身体を起こして）

御影尋.

ｯ、ぁ…ｱﾝﾀ、そーいうところだぞ。
(慣れない扱いをされてただでさえ居た堪れないのに、更に追い打ちを掛けられ手を握り込みながらギャン！と元気よく吠えて。それから満足したのかのそのそと離れようとする飼い主…すかさず「捕まえた～。」と言って細い腰に脚を絡ませ仕返しの仕返し…嘘、まだ遊び足りないだけ。そろそろ、いい加減敵の一体や二体、狩らないと叱られそうだから働くとして燃料補給は必要なんです、)
　

>>アンリマユ
うお…っと、足癖悪いですね
（離れようとした身体がぐらりと揺れて、それが逆上せた体が戻っていないからなのか、なんなのか一瞬分からなかった…が、動かない身体に諦めたように、少し考えたあと、貴方の膝に座ろうとのそのそ再び身体を動かして。ほら、貴方は自分を背後から抱き締めると直ぐにお腹を触るから。｢重たい荷物です、どうも…満足したら下ろしてくださいね｣と、握りしめた指はそのままに緩く首を傾けて）

御影尋.

だってこの後、ﾚｲｼﾌﾄ行くんだろう？元気補給しとかねーとなぁ…！
(幾らこの身を流れる魔力の大半は飼い主から貰った物とはいえ、欲しい物は欲しいし足りない物は足りないのだ！繋いだ手を離すと、飼い主の予想を裏切ることなくお気に入りのソコに巻き付いてぺそぺそ…取れるんじゃないかと言うほど、今日はいつにも増して触っている気がするが飽きない不思議。「…ん、元気足んない。もっとくれよ。」と“ 何か ”を欲するように少し顔を寄せ、)
　

>>アンリマユ
…もう十分でしょう、ほら、
（これだけ傍に居て、もはやカルデアの供給なんて影が薄くなるほどに目の前の英霊からは自分の魔力の気配がするのに。相変わらず、貧相だとか、不満を言うくせになんだかんだ満喫しているのだからこの飼い犬は…本当に、まったくもう。寄せられた顔にふいっと顔を逸らし。寄せられた顔を遠ざけるように、ぺしぺしと腕を叩く…無邪気な犬に絡まれて、拒絶をする猫の気持ちが少し分かった気がする）

御影尋.

ちぇー、これが最後かもしれねえってのにｹﾁだなぁ。
(素っ気なく顔を逸らされてしまえば思わず眉間に皺を寄せるが、最終的に渋々身を引いて。飽きがくることはきっとないが現状満たされているし、それに暫く引きこもっていた分外に出て思いっきり体を動かしたい。「…さぁて、それじゃあいっちょ殺されにいきますか。」ベッドから降りると同時にスイッチを切り替え。” 今回はどんな獲物を狩ればいいんだ？ ”そんな期待のこもった眼差しを目の前の雇い主に向け、)
　

>>アンリマユ
…どこに行きましょうか
（生憎とネクロフィリアではないけれど、貴方は絶対に消させないし、自分が消える時は…その時は、きっと貴方は最後に自分への餞に口付けでも何でもくれるのだろう。自由になった身体はまだ少し重たいけれど、きっと動ける…から、ゆっくりと立ち上がり｢何を消したいですか｣と。人ですか、竜ですか、キメラですか、それとも…貴方の望む場所について行く、甘ったるい時間を終わらせるように深呼吸をひとつ）

御影尋.

……、
(何を消したい、だなんて愚問もいいところ。仮に…もし仮にだ、自分が“ 目に映るもの全て ”と答えた場合この主人は何と言って、どうするのだろう？脳内でぼんやりと浮かんだ疑問の答え合わせをすべく片腕を前に突き出し。…目の前にいる飼い主をベッドに押し倒すことが出来た暁には、聞いてみたい。「─普通さ、飼い犬に手綱を引かれる主人がいるか？」と。…好きに獲物を狩れるチャンスなのに、彼女から好きにしていいと言われるのは何だろう、あんまり嬉しく、ない、)
　

>>アンリマユ
…どうして、そんなに、苦しそうなんですか
（ぼすっ。固めのマットレスに再び倒れれば、自分の上でこちらを見下ろす飼い犬をまじまじと眺める。自分は飼い主だなんて立ち位置にいるけれど、本当は、だって、貴方達を生かすためのシステムだもの。自分の意思なんてどうでも良くて、貴方達が満足できるまで、最後まで…その在り方を問われてしまうと｢困ってしまいます、少し。｣…ただ、苦しそうな貴方をどうしたら助けられるのか、おずおず伸ばした手で頭を撫でて）

御影尋.

…ﾃﾒｪの仕事押し付けてくんなよ怠け者。
(苦しそう…？寧ろマスターの役割を使い魔に預けてくる根性に呆れていただけ。胸がモヤモヤするのもそうとしか思えず、勘違いも甚だしい言葉が不快で僅かに顔を歪めて上記を。加えて戦闘中、サーヴァントを庇おうと乱入してくるのもいい迷惑だし…、「…ｱﾝﾀだって仮にもﾏｽﾀｰなんだからさ、欲しい素材とかねえのかよ。」と正直不満を挙げるとキリがない。呑気に人の頭を撫でてくる体をそっと此方に抱き寄せて、)
　

>>アンリマユ
…QPとか、カルデアの役に立つなら…ああ、種火も欲しいですよね。最近は新しい仲間も増えましたし…あとは、何でしょう
（優しい諸悪の根源、悪人の皮を被った善人…自分に、もっと人間らしい何かを求めているのかもしれない。自己犠牲だなんて綺麗事は言わないけれど、ただ自分に興味のない主人が嫌なのかもしれない…どんなに考えても、自分の為に欲しいものが思い浮かばなくて。だからか、抱き寄せられると、大切にされている事実に泣きそうになるくらい自分が嫌になる、こんな主人に丁寧に触れなくていいのに。素材ではないけれど、｢…人類史が戻っても、皆さんと一緒にいられる未来が欲しい。｣と、小さな声で誰にも言えない我儘を）

御影尋.

…ったく相変わらず寂しがり屋だなぁ。
(強引に引き出したとはいえ飼い主からの直々の要望、話が纏まり次第、仕事をもらいに管制室に行ってみよう。体を横に倒して腕の中にいる寂しんぼを抱きしめる。いずれ必ずやってくる終わりを怖くない、と言ったら嘘になる。けど──” 終わる事と続かない事は違う ”この日々が終わっても、続いてくものがある。そう教えてくれた人達がいるから道は違わない。頭を撫でて「全て元通り、とはいかないだろうがお家に帰ってもちゃんと飯食うんですよ。それから、表情筋の使い方忘れんじゃねえぞ。」と。……キミにとってこの旅が苦しいだけの旅じゃなくて良かった、)
　

>>アンリマユ
＿＿＿がんばります
（感情の起伏が大きい訳では無いと思っていた、し、実際にそう言われたこともあるけれど…誰かの腕の中で、こんなに泣きそうになる日が来るとは思っていなかった。元通りになった日々に、愛しい英霊達はいなくて、彼らは過去の人だから、きっと未来を生きる自分たちの背中を押すだろうけれど…自分にとっては、その未来は深い闇だ。それでも｢アンリマユさんが望むなら、自分は頑張らなくては｣。まずは一緒に戦って、貴方達が、先輩が、望む未来を手に入れて…それから考えればいいから。一度だけ、貴方のことを抱き締め返して、それから制服に着替えようと貴方の背中をぺちぺち叩いて）

御影尋.

そーそー、生きてりゃあ何かしら良いことあるんだから。
(この先どうなるか。未来は誰にも分からないが願わくば彼女達のこれまでと、これからの頑張りが報われますように。戦場に向かう元気を取り戻せたのか、背中を優しく叩かれると抱きしめていた腕を解いて飼い主をそっと見下ろす。…その顔つきはいつもより少しだけ頼りないが、それでもこの人間は前に進むのだろう。にひっ、と笑って「涙もう出ない？大丈夫？ﾋﾋﾋ、着替え終わったら管制室行こうぜ。」といつも通り茶化しつつ、主人の支度が整うのを待つことに、)