見習いマスター 2018-09-02 23:37:37 |
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>>ナーサリー
(目の前にある童話の結末を受け入れられない読者がいないように、自分はこの幼い少女のような物語の望む結末へ向かっていく。ヒトの部屋にはあまり寄り付かない分、周りへやってきた小さな影を片っ端からよしよしなでなで…なんだろう、この動物園のふれあい広場感。流されるまま、自分の周りで眠りに落ちていく小さな姿を眺めて、それから細く息を吐いて自分も目を閉じて。誰かが部屋にいても、自分が誰かの部屋で眠ることは初めてかもしれない。目を覚ましたら皆でそろって食堂へ行こう、自分はコーヒーを飲むために…そんなことを思いながら、ゆっくりと眠りに落ちて)
御影尋.
な、なんか最近慣れてきてねえか?アンタの照れたとこ見たかったのに…ちえっ、つまんねえ。
(此方を真っ直ぐ見据えてくる双眸に見えない耳と尻尾がぺしょっ、と力なく下がる気配。ここ最近は自分のほうが心を揺すられることの方が多いような気がして…若干モヤモヤする。それにいつもは何てことないのに、妙なくらい肌の感触を意識してしまって嫌になる。…なんて思ってることは隠して何とか動かせる方の手でシャワーを握れば「手ぇ離してクダサイ、髪洗えないでしょ。」と甘えるように手にすり寄ってる飼い主に椅子に座るよう促して、)
ナーサリー・ライム.
──えっ、飴?何で??…あ、コイツ(雪だるま)にお供えすんの?それとも頭に乗せんのか?
(頭と胴体の接合はキャスターに任せるとして…おもむろに服のポケットから取り出された甘そうなソレに素っ頓狂な声が出る。何で飴…?もしかして飾りか?形はまあリボンに見えなくもないし…、それともプレゼント?色々考えてみたものの、結局読者(マスター)ではないから彼女の思惑は分かってやれず。とりあえず言われた通り抱っこしたものの飴はどうするのかと思い小さな手を不思議そうに凝視しており、)
>>アンリマユ
…ふふ、はーい
(慣れるわけがないくすぐったくて甘い感覚を、貴方を飼い犬だと笑って、知らぬフリで押し殺している自分には見て見ぬふり。熱い耳だって気付かぬふりで、示された椅子に座って。貴方の手は大きくて温かいから、さぞシャンプーも気持ちがいいことだろう。ゆるく首を振って髪の毛で耳を隠しながら「あ、シャンプー終わったらオイルとドライヤーもお願いしますね」と、さも当然のように貪欲な自分は目を細め)
≫御影尋
(───暖かい夢を見た気がする──
朝になり、ゆっくり目を開けて、まず目に入るのがマスターの寝顔。わたしは子供サーヴァントの中ではリーダー格というか、まとめたり手を引いたりすることが多いからみんなを起こしたりもするけど、今日はマスターが居てくれる。甘えられる。だから、起こしてもらおう。幸せに小さく微笑んで貴女の手を取り、胸に抱いて再び目を閉じる、、起きたらまた今日も素敵な日になるに違いない。…そのぬくもりに、すぐにまた甘く温かい優しい夢を、、、)
≫アンリマユ
お供え?…いいえ違うわ。うふふふっ、これはね!雪だるまのおめめにするのよ!お飾りにしてもいいわ!雪うさぎのおめめにも使うつもりよ。一個だと小さいから何個かまとめて──キャンディーとは別な何かで口やお鼻も作ってあげたい所だけど。……あと、はい。あーんして?肉体ろーどーには甘いものがいいらしいわ。
(抱き上げてもらったのでそのまま飴を一粒、貴方の口元へ向けて。「食べてくれないと次の作業ができないわ?」なんて少しだけいたずらっぽく笑ってみせながら。)
御影尋.
へいへい、仰せのままに~。
(シャワーの温度を確かめながら慣れきったように返事を。だってオイルはともかく後者は頼まれてなかったとしても手を出していたと思うから…多分。それから守りに抜かりはないとはいえ、なるべく患部には触れずに体にシャワーを掛け、髪を濡らす前に「なあご主人様、健気な飼い犬にご褒美の2つや3つあっても良いんじゃないかい?」と。このシュチュエーション自体、既にご褒美だがそれとは別にお駄賃の催促を、)
ナーサリー・ライム.
なるほど、目に使うのか!その発想は無かっt……え、あーんされるような歳じゃないんですケド。…でもまあ、どーもね。
(ちびっこの発想力は凄いな…なんて1人で感心していたところ続く言葉にポカン。悪戯っぽい言動に一瞬たじろぐも、せっかくのご褒美。両手とも塞がっているため言われた通りあーん、と口を開き。膨れた頬の内側で飴玉を溶かしつつ作業しやすいように少女を抱えたまま少しだけ膝を折り。「鼻とか他のパーツはどうするんだよ。」と小首を傾げ、)
>>ナーサリー
(…目が覚めると、そこは自分の部屋ではなかった。というより、身体のそこここに感じる熱と重さに寝惚けたままの視線をさ迷わせると小さな影がちらほら。ああ、そうだ、アリスに連れられてある種のワンダーランドにやって来たんだ…、なんて思いながら視線を向けた手の先で眠る張本人。指先で小さな頬をふにふにと押しながら目を細めて「アリス、おはようの時間ですよ」と、小さな声で。他の皆もきっと起き出すだろうけれど、先ずは愛しい貴女を起こすことから)
>>アンリマユ
ええー…__
(身体にかかるお湯は心地よい。時々ピリピリするのも仕方ないこと、そもそも戦いに出ていて身体が無傷なわけもない。鼻歌交じりに毛先を指先で弄んでいたけれど、聞こえた声にぱちりと瞬きをひとつ。くるり、と椅子の上で半身を捻って貴方を見上げては…望むものがあるのなら何だって渡すけれど、というより「出会った頃より、お強請りが上手くなりましたね。アンリマユさん」とほんの少しだけ嬉しそうに口角を持ち上げて。相変わらず腹の読み合いはしてしまうけれど、隠し事や言えないこともお互いに沢山あるけれど、望みを口にしてくれるようになったのは…嬉しい)
御影尋.
…、……がう。
(ずっと諦めて生きてきたのに…全部アンタのせいだぞ。言い返さない代わりにがう、と短く吠えればペラペラと生意気に動く口を塞いでやった。舌の先で唇を軽くなぞった後、目を弓形に細めて「…にっひっひ、隙ありだぜ。」と無防備な飼い主を笑って。それから今思い付いたんだけど「ご褒美はアンタをくれよヒロ。具体的なお願い言っちまったら、それしかしてもらえねーけど、マスターさえ居てくれればして欲しいこと何だってしてくれそうだろ?」我ながら妙案だと思い得意げな表情を浮かべ、)
>>アンリマユ
__、言い方
(床に跳ねるシャワーの水の音と、じっとり濡れた肌と、唇に触れた柔らかいそれと、視界の中でチラついた扇情的な蜂蜜みたいな目…隙を見せるのは貴方だからですよ、なんて言ったら呆れられそうだから言葉を飲み込んだ。というか…得意げな飼い犬の表情を見上げたあと、ぺしょり、潰れるように両手で顔を隠して溜息をひとつ。「すみません、何も言わずに抱き締めて貰えますか」、貴方はこんな自分が居てくれればいくつもの願いが叶えられるというのか。込み上げた感情に名前はつけられないけれど、掌が濡れて仕方ないのはシャワーのせい)
≫アンリマユ
うふふ、とっても良いアイディアでしょう?お鼻やお口は…そうだわ、さっき雪合戦の時にオオカミをまもってた木、近くに枝とか落ちてないかしら。手折るのはかわいそうだし。
(手伝いもあって雪だるまの頭と胴をなかなか良い感じのバランスに繋げることに成功。目をイチゴキャンディーでペタペタと装飾しながら、小首をちょこんとかしげて考え。「確か日本の童話では犬とか猿とかキジにお団子をあげてお手伝いしてもらうのよね?オオカミさんは素敵な飴玉を食べたわ。だから良い感じの枝を見つけてきて欲しいの。ね?お願い。」無邪気な笑顔で悪意も全くない瞳を向けておねだり。──別に犬扱いしている訳ではない。ないったらない。狼はイヌ科だけど。)
≫御影尋
(──名前を呼ばれて、頬がふにふにされて、再び夢に落ちた意識がゆっくり覚醒してくる。目を開けて、マスターの顔を見てふにゃりと微笑み。「…うふふ。おはようマスター。マスターに優しく起こされるなんてなんて幸せなのかしら。おはよう。今日もとっても素敵な日になるわ。」マスターの胸元に転がってぴったりくっついて甘えて。一日の初めに一番に起こされて一番に甘えて、とてもとても満たされる。「うれしい。うふふ。──いつまでもこうしていたい気がするけれど、怒られるないうちに起きなきゃね。みんなを起こしましょ。」元気充電完了だ。)
>>ナーサリー
(嗚呼、なんて可愛い物語なのだろう。こちらを見て溶けるように緩んだマゼンタの瞳、自分のことをマスターと呼ぶ声、自分のサーヴァントだからと贔屓をするわけではないけれど、無防備に甘えてくれるその姿が嬉しくて、無表情な自分はとりあえず抱き締め返して小さく笑うことしかできないけれど。「おはようございます、ナーサリー。今日の一日が貴女にとって幸多からんことを」、さあ、甘いコーヒーを飲みに行こう。ゆっくりと腕を緩めると、周りで未だ夢の中にいる英霊たちの身体をぽすぽすと揺すって)
御影尋.
はは、ったく…しゃーねえなぁ。
(いきなり顔を覆い始めた時はどうしたのかと思ったが、僅かに湿り気を帯びた声が紡いだ言葉に表情が綻んで。ギュッ、と心臓を引っ掴まれたような感覚に苛まれつつ一旦シャワーを止めて…どうせなら前から抱きしめたい。湯気がもわっとしていて暑いが、腕の中にいる体温はそう悪い物でもなく。「さっきの別に間違いじゃないぜ…?恥ずかしついでに白状しちまうが、アンタのことずっと欲しかったんだ。」嫌いな神に告解するくらいなら、いっそ本人に告げてしまおうかと思って捻くれ者による一世一代の大暴露を、)
ナーサリー・ライム.
おー、オレだけで行っちまって良いのかよ。
(いかにも探検とか大好きそうなのに…パーツ探しを一任されると物珍しそうな眼差しを向け。木の枝以外にも雪うさぎの耳に使う葉っぱとか、他にも使えそうな物があったら拾ってこようと考えつつ、一度少女の事を雪の上に降ろして。「別に良いけど、それじゃあお前さんは雪うさぎ作る係な!」何せこの少女、好奇心が強い。自分が離れている間、暇して何処かに行ってしまう可能性も無きにしも非ず。そこで雪うさぎを作る任務を与えてみて、)
>>アンリマユ
__あはは、ふふ、契約したあの日から、自分は貴方のものでしたよ
(止んだ水音と、身体に回った腕にしがみつくようにして抱き締め返す。貴方は復讐者で、過去を生きた人で、自分とは交わらなくて…自分なんかでも、貴方の中で小さくていいから、何かの理由になれるなら。ぐしゃぐしゃな顔を見られたくなくて、貴方の肩口に顔を埋めたまま笑う。意地悪を言いながら、息が詰まるみたい。全部あげます、ちっぽけな人間の人生ごと、最期の日まで。愛の言葉とか、そんなものは似合わないから「あげますから、大事にしてくださいね。超貴重な一点物ですよ」なんて。わざとらしく貴方の背中にほんの少し爪を立てて)
御影尋.
ッ、人の一世一代の告白を笑うなよ。ったく…、
(シャワーの音が消えた空間は、思った以上に互いの声がよく反響して…風呂場でただでさえ熱いのに、ぶわっと耳まで熱くなってくる。どっどっと早打つ鼓動の音で初めて己が緊張していることに気付き、何だか人間に戻ったみたいで落ち着かない。背中に爪を立てられると抱き締める腕を強め。「…マジで分かってんのかよ。仲間とか食い物とか…そういう意味で言ったんじゃないんだからな。」いともあっさり黒聖杯の中に落ちてきたが博愛主義っぽい所があるし、そもそもこういう事には鈍感だしちゃんと伝わってるのか心配で目配せし、)
>>アンリマユ
__おや、違うのですか?
(一世一代の告白、きっと本当にそうなのだろう。生前を覗き見た自分なら少しは理解ができるから。いつかの海のように、体温を分け合っているのに貴方の心音があの時よりも早くて、なんだかそれが生きている証拠みたいで嬉しくて小さく笑う。仲間としては勿論だけれど、上手く言えないけれど…最期の日まで、貴方が座に帰るその日まで、自分を貴方が想ってくれた人間にして欲しい。小さな声で、置いていかないと約束したあの日のように「大切なサーヴァント、アンリマユ。貴方は私の愛しい人です…聖女には程遠い、欲を持って応えます」、離れるように腕の力を弛めながら、そっと小指を立てた手をかざして)
御影尋.
(顔と声を見れば分かる、これは確実に揶揄われてる。おまけに難しい言い回しをするものだから本当に自分の言いたい事が、ちゃんと伝わったのか不安が拭えず半信半疑状態。ピンと立った其れと指切りはせず腕を動かせば、今度は華奢な腰を固定し。「オレ、犬だから難しい言葉分かんにゃい。もっと分かりやすく言って欲しいナー。」と自分の事は棚に上げてハッキリ言って欲しいと飼い主に頼んで。…一応断っておくが、意地悪をされたからその意趣返しという訳では断じて無いのだ。此方を向いた顔は相変わらず涙塗れだが、特に気にせず甘えるようにおでこをくっつけうりうりと、)
>>アンリマユ
(これは困った。小指は宙に浮いたまま、腰に回った腕と擦り寄る仕草に大型犬の相手をする飼い主の図が頭に浮かぶ。明言を避けたのは貴方の方が先だと、そう言ってしまえば早いのだけれど…貴方はきっと、口にすることが得意ではないようだから、ここは飼い主が手本を見せるのは至極通りのことなのだろう。ぱちり、瞬きをひとつ。ゆっくりと、唇を動かして、「マスターとして、カルデアの仲間を家族のように愛しています。一人の人間として、貴方のことを最期の時まで添い遂げたい相手として愛しています。」博愛主義ではないけれど、この不確かな愛情の形が少しでも伝わればいい。鼻先を擦り合わせて、困ったように笑って)
御影尋.
…!うはは、お互い風呂場で何言ってんだか。
(…相変わらず眩しい光みたいなニンゲンだと思う。胸がギュッと詰まるような感覚がして正直、喜びより痛みや苦しみといった感情が先立ってしまうが、それでも期待以上の言葉だ。秘密裏に噛み締めつつ、宙ぶらりんな指を一瞥して。「最期までと言わず80年経っても引き取り手がいなかったら、そん時ゃオレがもらってやるよ?残り物には福があるってよく言うしな、ひひひっ!」指切り…は止めておこうか。いくら欲しかったと言っても縛り付けるのは本意ではない。あくまで悪魔の気まぐれ…戯言として喋り、)
>>アンリマユ
__はい、その時は
(どうやら、最期の一瞬は貴方が貰ってくれるらしい。暑い浴室で熱っぽい頭の中で、冷静な自分が無感情に言う…相手の言葉を信じる必要は無い、自分はただ大切な英霊の望むままに、相手の望むことを、自分の身を持って……それが、未来を守るということだと信じて…だって、目の前の相手は復讐者なのだから。手を下げて、本当はきっと嬉しくて、痛む心臓も、戯言にも気が付かないフリをして背を向けては「さあ、シャンプーして、ドライヤーして、あとついでにアイスです」と目を閉じる。貴方が沢山の思い出と感情をくれるから、自分は軽薄な戯言でも構わないから、貴方が望む何かを渡したいと思うのは…欲張りだろうか)
御影尋.
……何だよ、言いたいことがあるならはっきり言えよ。オレたちゃコンビだろ。
(僅かな間とはいえあからさまな沈黙、続いて会話もそこそこにさっさと前を向く飼い主。とりあえず続きを促されるままに、再びシャワーのコックを捻るが…何だろう、素っ気ないと感じるのはきっと気のせいなんかじゃない…はず。怒ってるのか、それとも重たかったのかな。らしくないのは承知の上…だけど、あんな大暴露をした後だからかそういう反応をされると普段よりは気になるんだが…。髪を濡らしながら「…怒ってるのか?」と飼い主を鏡越しに見つめながら様子を伺い、)
>>アンリマユ
いえ、貴方がこんな自分でも欲しいと言ってくださった事実を噛み締めていました…大好きですよ、相棒
(瞼を僅かに持ち上げて、鏡越しに見た貴方が何だか機嫌を伺う飼い犬のようで困ってしまう。告げた言葉に嘘はない。本音を言えば、貴方が時々引く一線が寂しいだとか、ここまで踏み込む気はなかっただとか、色々あるけれど…復讐者に大切にしてもらえる未来は描かないし、どんなに嬉しくても気紛れな貴方の言葉だと自惚れない。飽きるまで、傍に置いてくれたらそれで良い。「ほら、水嫌いの自分が我慢している間に早くしてください」、いつも通りに、ふるふると首を振っては水を辺りに飛ばして)
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