ほのか 2018-08-27 08:36:12 |
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【言葉は見えないから】4
そして、気付けば赤い松パーカーは見当たらずいつの間にか女の子のような服をきた長男が立っていた。
そこに四男がやってくる。
彼が来ているのは長男と色違いの服だった。
長男は弓を出し、四男は拳銃とナイフを出した。
二人は一斉に構え声を揃える。
おそ「位置について、よーい、」
おそ・一「「ドン(…)(!)」」
その掛け声が掛かると一斉に動き出す二人。
今回の相手は使い魔のようだ。
四男が時を戻す。その間に長男が四男の前に盾を作り、時を戻している間にされる攻撃を防ぐ。
そして使い間が油断した瞬間時を数秒もどす。
すると使い魔が丁度二人から攻撃しやすい位置に来た。
その時二人は一度顔を合わせ頷き攻撃を放つ。
長男の弓は目に、四男の銃は体にめり込み、大きな爆音をあげた。
【言葉は見えないから】5
一「終わった…」
そう呟き普通の状態に戻る四男。
おそ「……」
しかし、いつもは四男よりも安心した溜め息を漏らす筈の長男が難しい顔をして、何かを考え込んでいる。
それを見た四男は表情は変えないものの
一「どうしたの?」
と自分の兄に問いかけた。
すると長男はゆっくりと口を開き
おそ「キューベイは“大物の魔女“といったはずなんだ。
“ちょっと魔女の気配がしたんだ“
“今日は大物だよ“
確かに、そういったんだ。なのに相手は使い魔で、しかも俺らの一発ずつで即死。弱すぎる」
それを聞いた四男はいつもは半目の目を少し開き、
一「なら、この辺りに魔女がいる…?」
と呟く。それにたいして長男は
おそ「ああ、そういう事だな。」
と頷いた。しかし四男は引っ掛かる所があるようで
一「なら…魔女の結界は…?」
そう口に出すと長男は、
おそ「ここが魔女の結界かも…しれない…」
ここは公園。あまり大きくない公園だから、普通の魔女でもぎりぎり結界として作り出せる。
それに、ここが魔女の結界ならば、ここに使い魔がいることにも説明がつくだろう。
四男は急いで変身し、構えた。
その瞬間沢山の人形をその身に纏った小さい赤ん坊のような子供が出てきて、積み木やら人形やらを飛ばしてきた。
おそ「……」
一つが長男に接近するが四男がそれを壊す。
一「こいつ大物だよ、兄さん!」
長男は「分かってる」と言うように動き出した。
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