ミコト 2018-08-24 21:23:05 |
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でも、もう捨てられてしまいました…。きっと、愛想を尽かされてしまったんです。
(静かに告げては膝を痣や傷の残る細い腕でぎゅっと抱えてうつ向き)
まあまあ…そう落ち込むな
良かったらで良いが家に来るか?ちょうど寂しくてな
(うつ向く彼を見ればこれは何かをしないと行けないと考え落ち込むなと気遣いの言葉を掛けて。良ければと家に来ても良いことを伝え。)
え…いいんですか?
僕、今まで何度も指示されたことをできなくって…
それで、見放されて…。
もう、どうしていいか分からなくて…。
(久しく聞いてなかった優しい言葉をかけられては目の前の相手をみては慌てたように言葉をつぐみ目からポロポロと涙を溢し)
ああ、一人ってのは悲しいもんだよな
僕もお前の気持ちが解るよ…ってなんで急に涙を…?
(一人ぼっちというのはとても寂しい物だと言うとまるでこの少年と同じ事を昔体験したかのような口調で。眼から急にポロポロと涙を流した少年を見ればどうしたのかと疑問を持ち。)
だ、だって…こんな優しい言葉かけてもらうのなんて、もう、何年ぶりか…。いつも、暗い地下で罵られ、怒鳴られながら労働してきたから…。毎日、怖くて…。
(何故かと柔らかな声色で尋ねられてはまたきゅっと胸が苦しくなり。辿々しい口調で喋り続ければやはりポロポロと涙を溢れさせ)
よしよし…もう怖く無いぞ。そんな目にはお前には絶対させないと誓うから。な?一緒についてこないか?
(やはり大変な気持ちを持ちながらも生きてきたんだなと感心するともう怖く無いぞと慰めるように頭を撫でて。念を押すように家に来てほしいと言う事を伝え。)
あ、有難う御座います。本当に嬉しいですッ。…そこまで言って下さるなんて…。親切な貴方様に、付いて行かせて貰います…。
(頭を撫でられたのは初めてで自分が何をされているのかも分からなかったが、温かく優しい言葉に胸が揺らぎ。戸惑いつつも相手に付いて行くと伝え)
あぁ。そう言えば名前はなんて言うんだ?
(にこりと微笑むとその顔を元の方向に戻してゆっくりと歩いていけばふと止まり、名前はなんていうのかと?マークを浮かべながら聞いて。)
えッと…名前…ですか?僕には、名前は…ないと思います。
(慌てて立ち上がりゆっくりと綴に付いていけば名前を問われ、少し動揺したように考えてはうつ向きがちに答え)
名前…?…はい!欲しいです!…あ、すいません…。良ければ…欲しい…です。(一度ぱぁっと顔を輝かせるも直後にはしゅんとなりおずおずと控え目に言い)
瑠依人るいとって名前はどうだ?気に入らなかったらまだ候補がいくつかあるから遠慮無く言って良いんだぞ
(眼を輝かせていた少年を見ると微笑んで。「るいと」と言う名前を提案すると遠慮無く嫌だったら嫌だと言ってくれて構わないと伝え。)
瑠依人…。…るいと…。凄く気に入りました!有難う御座います!…僕、自分だけの物貰ったの初めてです!(考えるように小声で呟いては満面の笑みを浮かべて喜び)
あ…御主人…様?…は…なんというお名前なんですか?(ふと思い出したように聞いては、なんと呼べば良いのかと相手を見つめて)
気に入ってくれたなら良かった。それじゃあお前の名前は正式に瑠依人だな。
(にっこりと優しげな笑みを浮かべてそんなことを告げると頭を撫でて。)
僕か?僕は茜屋綴って言う。綴で良いからな。
(名前を聞かれるとフルネームで明るく名乗って。綴で良いと気遣いをし。)
綴…ですか?呼び捨て…(頭を撫でられる事に加えて呼び捨てすら人生で未体験な為一時の間戸惑う様子を見せ)
…はい!分かりました。僕は瑠依人、貴方は綴ですね!(少しの沈黙のあとパッと顔をあげては嬉しげに笑って)
ん…?あ、なんならさん付けとかでも良いんだぞ!?呼び捨てはハードル高かったか…?
(戸惑う相手を見ると自分も写ったように戸惑いながら相手を気遣う言葉を掛けて。)
瑠依人と言う名前を気に入ってくれたみたいだな。良かった…
(ほっと安心したような表情をして。)
そうか?どっちでも良いがよろしくな
(さん付けすると言われるとまた歯を見せてにこりと笑い。)
良かった。それじゃ早く行くぞ
(少年が気に入った様子を見ると良かったと嬉しくなり。早く連れていきたいと言う気持ちが強くなり。)
おう。(にへりと笑い拳をぐっと瑠依人に見せて。ぺこりと頭を下げ)
着いたぞ…此処が僕の家だ。(大きいマンションが見えるとそんな事を彼だけに聞こえるような声で伝え。)
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