主 2018-08-09 18:49:12 |
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>綾瀬
( 廊下に出て改めて窓の外を見る。変わらず真っ暗で、少しずつマンションだったり住宅街だったりの明かりが漏れるいつも通りの風景。相手の話す声が聞こえて振り返れば、手を差し出して笑いかける彼女の姿。意味を察せないほど鈍感じゃあなくて、暗いのが苦手らしい相手からすれば一応身を守る手段なのだろう。何だか子供らしい。柔らかそうな掌を一瞥し、彼女の双眸と目を合わせる。軽く首を傾げて意地悪そうに笑った。 )
…なにしてほしーの?
( ただ加虐心が煽られてしまっていけない。答えを待つ目は爛々と輝いていて、愉しさが前面に出ていた。 )
>蛇川
寝るわけないでしょ。何されるか分かんないのに。
( ツンとした態度でそう返し、明るさがマシになった天井を見上げる。やっぱ綺麗って、俺なんだから当たり前だ。つかこいついつから俺のこと知ってたんだ。怖いんだけど。得体の知れない恐怖感を感じつつも引き受けたからにはモデルをやり切らなくてはならない。目を伏せて静かに息を吐き、口を引きむすんだ。 )
……、
( まではいいものの、流石に退屈だ。微動だにしないことまではできても飽きずに終えられる気がしなくて、何か体勢を崩さない暇つぶしを考える。…と、もちろんといえばもちろんなのだけど、この女と話すことくらいしか思いつかなくって。「…ねえ、暇なんだけど」話そうとまでは言わないもののそう口に出してみた。 )
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