主 2018-08-09 18:49:12 |
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>蛇川
女ならもっと遠慮とかしなよ…、圧がすごいんだけど。
( どうやら最悪の事態は免れたらしい。グイグイ来る目の前の先輩に一歩退きながらもそうやはり呆れたように口にする。通行人も土下座されてるなんてところは目にしなかったようだし、本当に良かった。空いている日にちを聞かれれば頭の中でスケジュール帳を開き、予定のない日を探してみる。ただ習い事やら勉強やらで自由な時間がそもそも少なく、貴重なオフを土下座女にくれてやるのか…なんて思うも承諾してしまったのだから仕方がない。「明日、か今日。か明々後日」他は1ヶ月ほとんど休みがない。面倒だななんて羽織ったカーディガンをちらりと見た。このカーディガンと議長なんて仕事がなければ幾分かは楽だったろうに。 )
>桜庭
( 勢いと絶望的なプライドの高さからついブチギレ手前で食うなんて言ってしまったけど、さてどうしたものか。いやどうしたものかじゃない。一度言ったことを取りやめるのはやはり絶望的に高いプライドが許さないのだ。聞かせるように盛大な舌打ちをした後振り向いて部員たちを眺める。物珍しそうな視線にはもう機能で慣れた。仕方がない、こいつが妙に自分のプライドを揺さぶるのが悪いのだ。 )
…微妙。普通。
( 一切れを人差し指と親指でつまみ、口に放り込む。別に食えなくはない。変な味もしない。つまるところ安全。美味いとも一瞬一ミリ思ったが口にしてやるはずもなく、ただそうやって一言二言で済ませた。これでプライドは安全。これで良いのだと人差し指と親指に付着したものを舐め取って。 )
>綾瀬
( よっぽど怖かったのかただただ自分に慣れてくれたのか、彼女は初対面の時よりよく喋ってくれている、と思う。クラスメイトと関わりが薄い時に比べたら成長したななんて自分で自分を褒め、ただ静かに相手の話を聞いて相槌を打つように頷いた。 )
あー…、あれ。覚えてんだ。
( 初対面の日の出来事を覚えていてくれたらしい。日にちが空いていたしてっきり忘れているのだと思っていたけれど、そんなことはなかったようで安心した。もちろん断る理由もなくケースを受け取って開けてみる。ひとつ手に取れば口に運び、飲み込んだ後口角をゆるりと上げ「ん、美味い」と短く感想を。 )
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