名無しさん 2018-07-26 02:54:24 |
通報 |
……はー、マセガキ…
どこでこんなの覚えてきたんだか…
(あまりの事に反応しきれなかったが ハッキリと唇と舌の感触が残っている。何度か 拙い重ねるだけのキスをされた事もあったが、知らないうちに余計な技術を習得してきた様だった。呆れ口調でそういうが 心臓がバクバクと高鳴っているし、きっと顔も真っ赤になっているんだろう。恥ずかしくて相手の顔を見られないし、唇に残った感触が消えなくて 指で触れて動揺を隠そうとする。)
…、トモぉ〜?…怒った?
でも もっかい…シたい…な、
(どうせ余裕そうな反応をするんだろと思っていたのに、真っ赤になって俯いてしまい少し驚く。予想外の初心な反応に こちらまでドキドキしてきた。頭を押さえていた手を頬まで移動させ 顔を上げて覗き込もうとする。)
…図に乗るなよ エロガキ
さっさと 帰る支度しなさい
(顔を上げさせられると またキスされるかと思って咄嗟に睨みつけながら相手の口に手をやり押し返す。これ以上 好きにされてたまるか と思い強い口調で言い放つ。)
…むぐ、…
……分かったよ…
(これ以上は本気で怒りそうな形相の相手を 渋々解放してやり 荷物を回収しに行く。顔を上げさせた時一瞬見せた表情が目にこびりついてはなれない。頬を染めながら 怯えた様な期待したような目でこちらを見てきた。この人 あんな顔もするんだな とまたにやけてしまう。)
……電気消すから、早く事務所の外出て
(パソコンを終了させ 戸締りを確認していく。早坂の姿に目線をやる事もせず、素っ気なく言い放つ。まだ頬が熱くて いたたまれない。)
…はーい
あ 食べなかったスイーツ冷蔵庫?持ち帰る?
(まだプリプリしている事を声音で察する。宮尾が食べなかったコンビニのデザートの袋を持って尋ねると、奥から持ち帰る と声がしたで そのまま相手の荷物ごと持って外に出ておく。)
…荷物…、
(戸締りをすませて 外に出ようとすると荷物が無くなっている。早坂が持って行ったのだろうと納得すると そのまま セキュリティのロックをかける。変な気の回し方をするやつだよなと内心嬉しく思う。)
…あっ そうだ
(外に出て待っている間に なにやら思い付いて、マジックペンを取り出す。きっと 面白い反応してくれるだろうなと思い、宮尾のコンビニスイーツのパッケージに落書きしておく。『糖分摂取☆』や『私を美味しく頂いて♡』などのふざけたコメントから、『愛してる』『キス顔可愛かったよ』など入れておいた。食べる時に少しでも思い出してくれればなと思って。)
……そういえば お前
コンビニに何しに来てたの?
(最後に裏口の外鍵を閉めて 鍵はキーケースにしまう。ふと 相手が何故わざわざあのコンビニを利用していたのか疑問に思う。彼の家の近所に別のコンビニがあったはず。まさかとは思うが 待ち伏せじゃないかと 思うが、流石に自意識過剰かと考えを改める。)
セミナーの手伝いしにここら辺に来たんだ。片付けで遅くなったから ついでにコンビニで夜食買ってた
そしたら 智也見かけた
(鍵をかけたのを確認すると 二人分の荷物を持って通りに出る。この時間だとどこの入り口もとっくに閉まっていて、人通りもほとんどない。)
あ そう…ってか 鞄返して
自分で持つから
(当然だが 自分を待っていたわけじゃないと分かると少し残念に思ってしまう。相手を後ろから追いかけて 自分の荷物を渡すよう言う。今は人がいないから良いが、一方的に荷物持ちをさせてるみたいで 外見が悪い。)
大丈夫 大丈夫!
重くないから平気
…そんなに返して欲しかったら キスしろ
(してくれる訳がないと分かっているが そんな事を言ってみる。荷物もさほど重くはないし、この流れで 宮尾の家まで送って行ってやろうという魂胆で。)
ふざけんな
荷物持ちさせてるみたいで嫌なんだよ
(無駄にキメ顔で言う相手の頭をペシンと叩く。味を占めさせるとすぐに調子に乗るのは昔からそうだ。自分の荷物を引っ張って取り返そうとする。)
いてっ…叩くかよ普通…
…じゃあ 代わりに智也の手持ってるわ
(さほど痛くはなかったが 叩かれるとは思っておらず 荷物を渡してしまった。空いた片手が手持ち無沙汰になってしまったところでまた閃き、宮尾の手をしっかりと握りしめる。もし相手が自分に不快感を抱いていない女子だったら 真っ赤になるが 相手はどうだろうか。)
人が来たらどうするんだよ
……手 冷たいな、気持ちいい
(訳の分からない理屈で繋がれた手に 文句は言うが、嫌な気はしないので振り払うのはやめておく。夏場で蒸し暑いのに 相手の手がひんやりとしているのが気持ちいい。弱々しく握り返してやる。)
…俺さ もうすぐ夏休みだから
今度 智也が休みの時 どっか出かけよう
(手を繋ぐ事に関しては何の動揺もされないことに少しガッカリするが、振り払うどころか握り返されたのが意外でこちらがドキッとする。人が来ると手を振り払われてしまうかもしれないと思って出来るだけ人通りのないところを歩く。)
…別にいいけど、
そういえば 去年は行けなかったけど、
花火大会…今年もやるらしいな…
(さほど強くない力だが引っ張られて 先導されているような感じがする。去年の花火大会は 自分が急に仕事に行かなくてはならなくなって、開催時間に間に合わなかったのだった。いじけて 不貞腐れた早坂にお詫びとして屋台の食べ物を持って行ったが、更に怒り出してしまったのを思い出す。来年は絶対に行こう と約束することで なんとかまとまったが、数時間前まで忘れていたし また一緒に行くチャンスが出来るとは思わなかった。)
それも、絶対行く!
…今回は 近場じゃなくてさ、少し遠出して 温泉とか遊園地とか…?
(宮尾が去年の約束をきちんと覚えていてくれた事が嬉しかった。あの日 最悪花火大会は見られなくても 出店を見回るくらいなら出来ると思って待っていたのに、手土産を持って来られて、相手をまた困らせてしまっていた。いつもの近場での買い物デートもいいが どうせなら長期休暇を利用してお泊りもアリなのでは と考えていて。)
うん 今年はちゃんと休むよ
…出店も回ろうな
遊園地か…高校の修学旅行で行ったきりだ
たまには ゆっくりするのもいいね
(去年 仕事が入ったと告げた時の泣きそうな顔で睨んできた姿がまだ記憶に残っている。出店だけで回りたかったんだと言われた時は流石に申し訳ない事をしたと思った。
当時はそれほど楽しめなかったけれど 相手と一緒ならあの時よりは楽しいと感じられる気がする。なんとなくウキウキして 口元を綻ばせながら相手をチラリと見る。)
約束したんだからな!
本当か?!温泉地とか 観光地とか、景色のいい旅館調べるから!
(乗り気な相手の様子にガッツポーズする。握った手をブラブラ揺らしてニヤニヤしてしまう。旅行好きの友人に聞けば 優良な旅館など教えてもらえるかもしれない。年相応の子どものような笑顔になる。)
トピック検索 |